自分でできるSEO対策|初級~中級までのチェックリストを公開

自分でできるSEO対策|初級~中級までのチェックリストを公開
SEO動向レポート|2025年1月度
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こんにちは!PINTO!編集部の山本です。

SEO(検索エンジン最適化)は、Webサイトのアクセスを増やすために欠かせない施策ですよね。しかし、SEO対策について調べてみると、「なんだか難しくてよくわからない…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、SEOについて技術的なことはわからない!という人にも取り組みやすい「自分でできるSEO対策チェックリスト」をまとめています。

これまで7年間ほどSEO対策を行ってきた経験を基に、事例や例文をできるだけ入れて各項目をまとめました。読み進めながら、一つずつ実践してみてください。

自分でできるSEO対策のチェックリスト一覧
※各項目の具体的なやり方は、チェックリストに続いて順番に解説しています!
チェックリスト詳細
タイトルにキーワードを含めるページタイトルにターゲットキーワードを含め、検索エンジンにその内容を伝える。
メタディスクリプションを作成する検索結果に表示される説明文(メタディスクリプション)を作成し、ユーザーのクリックを促す。
見出しにキーワードを含める記事内の見出しタグ(H1、H2、H3など)にターゲットキーワードを自然に含める。
画像の最適化画像ファイルの圧縮や、適切なaltタグの設定を行い、サイトの速度を向上させる。
読みやすい文章にする短く、簡潔でわかりやすい文章を心がけ、ユーザーの体験を向上させる。
内部リンクを入れる(自分の記事同士をつなぐ)関連する記事同士をリンクし、サイト内の回遊性を高める。
アンカーテキストを調整する内部リンクのアンカーテキストを適切に設定し、検索エンジンに関連性を示す。
スマホで見やすいデザインにするモバイルファーストでデザインを最適化し、モバイルユーザーにも優れた体験を提供する。
記事を定期的に更新する古くなった記事を定期的に更新し、検索エンジンに常に新しい情報を提供する。
検索意図を意識したコンテンツを作るユーザーがそのキーワードで求めている情報を提供するコンテンツを作成する。
競合サイトを分析して差別化する競合のコンテンツを分析し、自サイトとの差別化ポイントを明確にする。
E-E-A-T を意識する(経験・専門性・権威性・信頼性)コンテンツに専門性や信頼性を持たせ、検索エンジンとユーザーにその価値を伝える。
検索結果のクリック率(CTR)を上げる魅力的なタイトルやメタディスクリプションを作成し、検索結果でのクリック率を向上させる。
被リンク(バックリンク)を増やす質の高い外部サイトからのリンクを増やし、サイトの評価を高める。
XMLサイトマップを作成・送信するサイトのXMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleに送信する。
コアウェブバイタル指標を改善するページの読み込み速度やインタラクティブ性、視覚的安定性を向上させる。

【初級編】自分できる基本のSEO対策

タイトルにキーワードを含める

検索結果に表示されているタイトルのキャプチャ画像

各ページのタイトルタグは、検索結果に表示される最も重要な部分です。ユーザーは検索結果に表示されたタイトルを上から順番にチェックし、どれをクリックするか判断しています。

上位表示させたいキーワードを含めることで、ユーザーが知りたい内容が書かれている記事であることをアピールしましょう。表示されているタイトルを修正するだけでも、順位が向上することもありますよ。

関連記事:SEO効果の高いタイトルとは?競合と差がつく作成術

💡ワンポイントアドバイス

キーワードは「できるだけ左詰めにする」のがおすすめです。(ただし、違和感が出るならこの限りではありません。)

例)対策キーワードが「SEO タイトル」の場合
Before:【初心者向け】SEO効果の高いタイトルとは?競合と差がつく作成術を大公開【事例付】
After:SEO効果の高いタイトルとは?競合と差がつく作成術を大公開【事例付】

上記は実際に、タイトルだけを変更して順位が向上した事例です。

メタディスクリプションを作成する

メタディスクリプションの表示画面

メタディスクリプションとは、検索結果に表示される簡単な説明文のことです。タイトルに次いで、ユーザーがそのページをクリックするかどうかを判断する要素であるため、こちらにも適切にキーワードを含めましょう。

文字数は約80字までとし「検索意図への回答」を簡潔でわかりやすく説明するのがポイントです。

関連記事:メタディスクリプションの書き方や設定方法

💡例 「SEOとは」が対策キーワードの場合

×悪い例 
このページでは、SEOとは何か、初心者の方にもわかりやすく解説しています。

〇良い例
SEOとは「検索エンジン最適化」のことをいい、検索エンジンでの検索結果で上位表示させることで自社サイトへの多くの流入を獲得する施策の総称です。

【解説】
「SEOとは」で検索するユーザーは、「SEOとは何か知りたい」という検索意図を持っています。悪い例では、「SEOとは何か」という疑問に対して直接的な説明がありません。一方、良い例では、「SEOとは〇〇のこと」と端的に定義を示し、検索意図に対して適切に回答しています。

見出しにキーワードを含める

見出し(h2、h3)にも適宜キーワードを含めて、ユーザーが求めている内容が書かれている記事だと一目でわかるような工夫をしましょう。

ただし、不自然にキーワードを含めてしまうと読者の期待を損ねることになるため、自然にキーワードを含めるようにします。

関連記事:見出しタグの設定方法|階層構造を意識しよう

💡例 「SEO」が対策キーワードの場合

×悪い例 
H2:SEO対策とは?基本の理解
 H3:SEO(検索エンジン最適化)の定義
 H3:SEOが重要なのはなぜ?
 H3:SEO対策のメリットとデメリット
H2:SEOの検索エンジンの仕組み
 H3:SEOではどのように順位が決まるの?
 H3:SEOにおける「Googleのアルゴリズム」とは

意図的にキーワードが詰められているように感じませんか?

〇良い例
H2:SEO対策とは?基本の理解
 H3:SEO(検索エンジン最適化)の定義
 H3:なぜSEOが重要なのか?
 H3:メリット・
デメリット
H2:検索エンジンの仕組み
 H3:どのように順位が決まるの?
 H3:「Googleのアルゴリズム」が大切にしていること

このように、自然かつキーワードも含めた見出しになるように調整してみましょう。

画像の最適化

画像を入れることで、ユーザーの理解がより促進されます。トピックに合わせて、

  • より理解が深まるような解説画像
  • 商品の比較画像

などの画像を作成してみましょう。また、画像挿入時には、Altテキスト(代替テキスト)を設定します。Altテキストとは、画像が読み込めない状況や視覚に障がいをお持ちの方が利用する場合に、画像の内容を理解できるようにするために使用するものです。

例えば以下の画像なら、画像のAltタグに「スパイスを使ったカレーライス」といった説明を入れます。

スパイスを使ったカレーライス

※Geminiにて作成

画像に適切なAltテキストを設定することで、画像検索からの流入も期待できます。

関連記事:SEO対策における画像の役割と最適化のポイント

読みやすい文章にする

文章の長さを適切に保ち、1文は短めに、目安として60文字以内が理想的です。

なくても伝わるような蛇足部分を削除するだけでも、かなりスッキリした印象になります(※消しすぎると淡泊になるので注意してください)。また、箇条書きや改行をうまく使うことでも、パッと見でわかりやすくなりますよ。

読者が理解しやすいようにホスピタリティのある文章を心掛けましょう。

💡例文

改善前:
週末に家族で出かける予定がある場合、出発前にしっかりと天気予報をチェックして、晴れるかどうかや、気温や風の強さなどの情報をしっかり確認しておきましょう。また、車を使って出かける予定なら、車の点検も大切です。タイヤの空気圧を確認したり、オイルの状態を確認したり、ガソリンの残量なども事前に確認しておくと、途中で車のトラブルを避けることができます。

改善後:
週末に家族で出かける予定なら、天候や気温、風の強さなどの情報をしっかり確認しておきましょう。

車を使って出かける予定なら、車の点検も大切です。以下の点について準備に確認しておけば、トラブルを避けられます。

・タイヤの空気圧
・オイルの状態
・ガソリンの残量

【解説】
・「出発前にしっかりと天気予報をチェックして、晴れるかどうかや、気温や風の強さなどの情報をしっかり確認しておきましょう」という文章は、「天気予報をチェックする」と「晴れるかどうかや気温や風の強さなどの情報を確認する」が同じ意味であり、まとめても意味が伝わります。
・「タイヤの空気圧を確認したり、オイルの状態を確認したり、ガソリンの残量なども事前に確認しておくと」という文章は、並列関係にある項目が列挙されているため、リスト形式にすると可読性が向上し、内容が整理されてわかりやすくなります。
・「途中で車のトラブルを避けることができます」という文章内の「途中で」「車の」は、なくても十分に意味が伝わります。前文からの文脈を鑑みると、そもそも「トラブルを避ける」という表現だけで、「移動中に発生し得る問題を未然に防ぐ」というニュアンスを含むため、削除しても問題ありません。

関連記事:【初心者向け】Webライティングとは?手順や注意点を徹底解説

内部リンクを入れる(自分の記事同士をつなぐ)

内部リンクとは、自分サイト内の記事同士をつなぐリンクのことです。

関連する記事があれば、「詳しくはこちら」といったように内部リンクを張って、他の記事に誘導しましょう。サイト内での滞在時間が長くなったり、やや難しい話ですがリンク評価を渡すことができたりと(ここは理解しなくても大丈夫です。詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください)、SEO評価の向上が期待できます。

内部リンク先としては、その記事を読んでいるユーザーがさらに詳しく知りたい情報や、次のステップとして知りたい情報に飛ばすのがよいでしょう。これは、クリックされるリンクの方がSEO的によいからです。

例えば、「スパイスカレーの作り方」記事なら、次のステップとしてユーザーが知りたがるような「スパイスの選び方」や「スパイスが購入できるページ」にリンクを張るといった具合です。

関連記事:内部リンクとは?SEOで検索順位を上げるための設置方法を解説

アンカーテキストを調整する

アンカーテキストとは、リンクが埋め込まれたテキストの部分のことです。Google検索エンジンでは、アンカーテキスト内の文字列とそのリンク先のページを関連づけるというアルゴリズムを採用しています。(これをリンクレピュテーションといいます。)

つまり、アンカーテキストにキーワードを含んだリンクが張られていることで、そのキーワードとリンク先のページは関連度が高いと認識するということです。

これを踏まえて、内部リンクを設置するときはアンカーテキストはページ内容に沿ったものに調整しましょう。例えば、「こちらの記事」ではなく、「SEOの基本を知りたい方はこちら」といった具体的なキーワードをリンクテキストとして使います。

関連記事:アンカーテキストとは?SEO効果を高める書き方と注意点

小ネタ紹介:「出口で検索するとYahoo!JAPANが上位表示されるのはなぜ?」

Yahoo!JAPANは検索エンジンの1つであり、出口とは無関係のように思えます。しかし、「出口」と検索すると、Yahoo!JAPANが1位に表示されます。

この謎の現象を引き起こしているのも、上記で紹介した「リンクレピュテーション」というアルゴリズムです。詳しくは以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひご覧になってみてください。

スマホからの見た目を整える

スマホでの閲覧は今や一般的になっています。スマホ表示が見づらいと、読者がすぐに離脱してしまいSEO的にも悪影響です。

  • 文字が小さすぎないか
  • 文字が詰まっていないか(パソコンからは違和感なくても、スマホだと文字が詰まって見えることがあります)
  • ボタンが押しやすいか
  • 画像の視認性は問題ないか

などは、最低限確認しておきましょう。記事はパソコンで書くことが多いので、ついスマートフォンからの見た目を蔑ろにしてしまいがちです。

右クリック→[検証]を選択し、以下のように任意のスマートフォンでのページ検証ができるので、必ずチェックしましょう。

スマホからの見え方を確認する方法

関連記事:モバイルフレンドリー(スマホ最適化)とは?SEOへの影響や対応方法を解説

記事を定期的に更新する

「Webサイトの新鮮さ」もSEOでは重要な要素です。新しい情報の方が優先されるべきキーワードにおいては、情報が新鮮な方が上位表示しやすくなります。(※不変的な内容であれば、新鮮さという文脈においては更新が必要ない場合もあります。例えば「ニュートン 運動法則」「織田信長 生涯」などのキーワードです)

定期的な記事の更新は、検索エンジンにとってサイトが活発であることを示す重要な要素です。また、コンテンツが古くなればユーザーにとって良いコンテンツとは言えず、順位が下がることもあります。

記事は定期的に内容を見直し、最新情報に更新しましょう。

関連記事:SEOのリライトとは?手順と成果を最大化させる6つのポイント

【中級編】自分でできるSEO対策

初心者向けのSEO対策をやってみて、もう少しレベルアップしたい!という方は、ここからの「中級者向けの自分でできるSEO対策」を試してみてください。

検索意図を意識したコンテンツを作る

⭐ 「とりあえずキーワードを入れる」から 「ユーザーの知りたいことに答える」 にステップアップ!

SEOにおいて最も重要なポイントの一つが、「検索意図(検索インテント)」の理解です。検索意図とは、ユーザーがそのキーワードで検索した目的のことです。検索エンジンはユーザーの検索意図に最も適したコンテンツを優先的に表示しますので、その意図に応じたコンテンツを作成する必要があります。

対策したいキーワード(上位表示させたいキーワード)で検索する人の検索目的は何か? を考えて、それに合わせた内容を記事に含めましょう。

例えば、「カレー 簡単」で検索する人の検索意図は、できるだけ手間をかけずにカレーを作りたい人なので、材料を少なく工程をシンプルにしたレシピを求めていると予想できます。また、おそらくこのキーワードで検索するユーザーは、「料理が大好き!」というわけではなさそうです。材料はできるだけスーパーやコンビニで手に入るものにして、専門的な調理技術も使わない方が検索意図を満たせるでしょう。

また、手間をかけたくない=時間をかけたくないと考えられるので、「10分で完成するレシピ」があれば、きっとこのユーザーに刺さるはずです。

関連記事:検索意図(検索インテント)とは?重要性と調べ方、活用法まで解説!

競合サイトを分析して差別化する

⭐ ただ記事を書くのではなく、ライバルサイトと何が違うのか? を意識する。

自分のサイトと競合のサイトを比較し、どのような点で差別化できるかを考えましょう。競合サイトがカバーしていない情報や、より詳細で役立つ情報を提供することで、ユーザーにとってより価値のあるコンテンツとなります。

「切り口を変える」というのも有効です。以下に例を挙げているので、参考にしてみてください。

  • 独自の視点や経験を取り入れる
  • 実際の事例やケーススタディを入れる
  • クイズ形式・チェックリストなどのインタラクティブなコンテンツを入れる
  • 競合がテキストで解説しているなら、インフォグラフィックや図表で視覚的に解説する
  • 質問形式、インタビュー形式にする
  • 実際にアンケートをとり、それを基に記事を作成する(「インド人100人が選んだ超時短の本格カレーレシピ」など)

まずは、検索結果の上位サイトをチェックし、その記事より「詳しく」「分かりやすく」「見やすく」なるように改善してみましょう。

E-E-A-T を意識する(経験・専門性・権威性・信頼性)

⭐ ユーザーが「信頼できる情報になっているか?」を意識する。

E-E-A-Tとは、Googleが定めているWebサイトの評価要素で、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった略語です。簡単にいえば、この4つの要素を満たしたWebサイト・Webページが高品質である、ということになります。

具体的には、以下の点を満たせているか確認してみてください。

  • 例えば商品レビューの記事なら、「自分が実際に使ってみてわかったこと」や「他の商品との使用感の比較」などを、経験を元に執筆されているか?(=経験)
  • そのトピックに関する専門性の高い人が執筆しているか(=専門性)
  • 信頼できる情報源を基に作成されているか(=信頼性)

中でも「信頼性」についてはとても重視されている項目なので、自分の記事を見直してみてもよいでしょう。例えば、

スマートフォンユーザーの利用率は増えています。

とだけ書くよりも、

NTTドコモが2024年に実施した調査によれば、スマートフォン比率は2010年は4%程度。2015年に5割、2019年に8割、2024年は97%と右肩上がりです。

と書く方が、読み手はより信頼感を持てるはずです。それ以外にも、プロフィールページを作成したり、コンテンツ内に執筆者情報を記載したりする(”誰が”書いた記事なのかを明記する)のもよいでしょう。

検索結果のクリック率(CTR)を上げる

⭐ 「とりあえずキーワードを入れる」から 「クリックしたくなるタイトル・メタディスクリプション」 にステップアップ!

検索結果のクリック率(CTR)を上げることも、SEOの重要な要素です。CTRが高いと、検索エンジンはそのページがユーザーにとって価値があると判断し、順位を上げる可能性があります。

CTRを向上させるためには、先に紹介した「検索意図」を捉えた訴求であることが大切です。以下に例をまとめたので、参考にしつつ取り組んでみてください。

  • 魅力的なタイトル:ユーザーがクリックしたくなるタイトルをつけましょう。キーワードを含めつつ、ユーザーに興味を持ってもらえる内容にします。
    悪い例:「カレーの作り方を紹介」
    良い例:「【簡単3ステップ】プロ直伝!お店のようなカレーの作り方」
  • 効果的なメタディスクリプション:検索結果に表示される説明文で、ユーザーにコンテンツの魅力を伝え、クリックを促進します
    悪い例:「カレーの作り方を解説します」
    良い例:「本格的なカレーを家で簡単に作れる!家庭でもできるスパイス使いのコツや、プロの味を再現するポイントを紹介します。」

また、クリック率を高めるには、「上位表示している記事と並んだときに、魅力的に見えるか」という視点も大切です。実際に検索キーワードで上位表示しているタイトルを確認し、差別化を意識して改善することをおすすめします。

被リンク(バックリンク)を増やす

他のサイトに自分の記事を紹介してもらい、自社サイトの信頼性を高める

被リンクとは、外部のWebサイトから自分のサイトへ向けて張られたリンクのことです(バックリンクとも呼ばれます)。被リンクをもらうことで、他のサイトが自サイトを「信頼できる」と評価している証拠となり、検索エンジンのランキングに大きな影響を与えます。

ベストは、以下を満たす被リンクをもらうことです。

  • ドメイン評価が高いサイトからの被リンク
  • 関連性が高いトピックをあつかうサイトからの被リンク
  • ユーザーがクリックする可能性が高い被リンク

例えばですが「働き方」に関するトピックを扱っているサイトが独自調査をおこない、その結果を記事にまとめたとします。もし、その記事が厚生労働省のサイトから引用され、出典元のURLとして被リンクを獲得できれば、それはこれ以上ないくらい質の高いリンクです。(あまり現実的ではない例ですので、あくまで参考にしてください)

また、上位表示させたいページがあればそのページに被リンクをもらうことがベストです。とはいえ、これはなかなか難易度が高いので、難しければドメイン単位で被リンクをもらえるだけでも十分に効果が期待できます。特に立ち上げ間もないサイトでは有効です。

リンクは一気に増やすのが難しいため、コツコツと長期的な視点で取り組んでいきましょう。具体的な獲得方法は、以下の記事でまとめています。

関連記事:SEOの被リンク対策とは|やってはいけない被リンクパターンも紹介

XMLサイトマップを作成・送信する

クローラーが効率よくサイトを巡回できるようにする

XMLサイトマップ(エックス・エム・エル サイトマップ)とは、サイト内のURLや更新日、更新頻度などの情報が書かれたファイルのことです。

XMLサイトマップを作成・送信することで、検索エンジンはWebサイトのページを効率よくクロール(ロボットがWebページを発見・巡回すること)し、新しいページや更新されたページを素早くインデックスすることができます。

WordPressで構築されたサイトなら、プラグインを入れてsitemap.xmlファイルをアップロードし、その後Search Consoleからアップロード先のURLを送信すれば完了です。詳しい作成方法は以下の記事で解説しています。

関連記事:XMLサイトマップの作成方法

コアウェブバイタル指標を改善する

⭐ ユーザー体験をよくする

コアウェブバイタルとは、ユーザー体験に直結する重要な指標として位置づけている要素で、以下の3つで構成されています。

  • LCP:ページの主要なコンテンツ(画像やテキストなど)が表示されるまでの時間
  • INP:ユーザーがページ上で行った操作(クリックやタップなど)に対して、次の描画が行われるまでの時間
  • CLS:ページのレイアウトがどれくらいずれるか(視覚的な安定性) を測る指標

非エンジニアの人にも取り組みやすいのはLCPの項目です。以下にすぐできる施策をまとめました。

  • 画像のサイズを小さくする(JPEGやWebP形式に圧縮)
  • 画像の遅延読み込みを活用する
  • キャッシュを有効にする

WordPressを使用していれば、いずれもプラグインを使用することで簡単に実施できます。また、WordPressで不要なプラグインがあれば削除するのも有効です。

コアウェブバイタルについては、Googleが提供している無料ツールPageSpeed Insights でスコアを確認できるので、一度チェックしてみてください。

さらに自分でSEO対策を実施するなら

SEOの施策は今回紹介したものに以外にも、数多く存在します。また、一つの施策だけで劇的に改善することは珍しく、基本的には様々な施策の積み重ねが大事になる施策です。

SEO施策は大きく次の3つ分けて考えることができ、PINTO!では各要素ごとに実施すべき施策をまとめています。ここでは概要を解説するので、気になる方は詳細記事をご覧いただき、さらにステップアップしましょう。

  • コンテンツSEO:ユーザーにとって有益なコンテンツを作成して、上位表示を目指す施策
  • テクニカルSEO(サイト内部の技術的な施策):サイト内部の技術的な課題を改善して、効率よくクローラーが巡回できるようにすること・マイナス要因を改善することで、適切に評価されることを目指す施策
  • 外部対策:外部サイトからの評価を高めることで、サイト評価を高める施策

コンテンツSEOの進め方

コンテンツSEOは、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することで上位表示を目指す施策です。コンテンツSEOで成果を出すためには、

  • 「どんなキーワードで上位表示すべきか」の戦略を立てること(=SEO戦略
  • ユーザーの検索意図を満たした独自性のあるコンテンツを作成すること
  • 公開した記事を継続的に改善していくこと

が求められます。特にカギとなるのは、一つ目に挙げたSEO戦略部分です。SEO戦略はコンテンツSEOに限らず、SEO施策を進める上でまず初めに決定する土台部分であり、ここで方針間違えると全く成果がでません。

例えば、「医療費控除 やり方」というキーワードでは、以下のように国税庁のサイトがランクインしています。国税庁が解説するページは、情報の正確性・信頼性は間違いありません。また政府ドメイン(go.jp)であり、国内でもトップクラスに強いサイトといえます。

もし仮に、名もない個人ブログの運営者がこのキーワードで上位表示をしようとしても、まず勝ち目はないでしょう。

医療費控除のやり方について検索した画面

 

これは極端な例ですが、同じように勝ち目のないキーワードに時間を無駄に費やすことがないように、「どんなキーワードで上位表示すべきか」の戦略を立てることが、とても大切なのです。

コンテンツSEOを戦略的に実施したい!という方は、以下の記事を参考にしてください。

テクニカルSEOの進め方

テクニカルSEOとは、サイト内部の技術的な課題を解決する施策の総称で、Webサイトやページを正確かつ早くクロールしてもらい、正しく評価をしてもらうために実施します。サイト構造の設計やタグの設定などを始め、数多くの施策がありますが、どれもサイトの基礎を築く重要な要素です。

検索エンジンの仕組みを考えると、上位表示するためにはまず

  • クローラーに発見される
  • ページをインデックスされる

ことが大切です。仮にテクニカルSEOが不十分だと、良いコンテンツを作成してもクローラーが巡回してこなかったり、巡回してきたとしても適切にサイト内容を理解してもらえずGoogleなど検索エンジンには評価されない、といったことになり得ます。

代表的なテクニカルSEO施策の例は以下の通りです。

 代表的な
テクニカルSEO施策
重要度
マイナス要因の削除1.常時SSL化(HTTPS)対応★★★★★
ユーザビリティを高める2.モバイル対応のWebサイトにする★★★★★
3.サイト表示スピードを改善する★★★☆☆
4.エラーへの対処+オリジナルエラーページを設置する★★★☆☆
5.ページネーションを数字で表す★★☆☆☆
クローラーの巡回を促す6.XMLサイトマップを設置する★★★★☆
7.内部リンクを最適化する★★★★☆
8.ディレクトリ階層(リンク構造)を浅くする★★★★☆
9.パンくずリストを適切に設置する★★★★☆
10.robot.txtを使用してクロールを制御する★★★★☆
11.構造化データマークアップを行う★★★☆☆
適切なインデックスを促す12.画像にaltタグを設定する★★★☆☆
13.重複コンテンツの解消★★★★☆
14.noindexタグの使用★★★★☆

以下の記事で詳しいやり方を解説しているので、参考にしてください。

外部対策の進め方

SEO対策における外部対策とは、外部サイトを通じてSEO評価を高めるために行う施策のことです。外部対策の主な手段としては、先に紹介した外部サイトからの被リンク獲得の他にも、サイテーション(Web上で自分のビジネス名やサイト名などが掲載されていることで、必ずしもリンクを含んでいないのが特徴です)の獲得があります。

サイテーション獲得のために自分でもできることは、以下の通りです。

・わかりやすいサイト・ブランド名にする
・様々な媒体の広告を出すことで認知度を向上させる
・SNSを運用して認知度を向上させる

また、自分で外部対策を進める上で留意したいのは「ペナルティのリスク」です。ペナルティとは過度なSEO対策に対してGoogle側が講じるもので、検索順位が低下したり、最悪のケースではインデックスから削除されたりすることもあります。

SEOについてあまり知識がない状態だと、意図せず過剰にSEO施策を行っているケースもあるため注意が必要です。外部対策の詳しい進め方やペナルティを受ける被リンクのパターンについては、以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。

さいごに

SEO対策は一度で完了するものではなく、継続的に改善を加えながら効果を高めていくものです。「自分だけで進めてもなかなか順位が上がらない」「どのような施策が有効なんだろう」とお悩みの方は、ぜひSEOコンサルティングサービスも検討してみてください。

株式会社PLAN-Bについて
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