
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.07.03
PINTO!編集部の山本です。弊社PLAN-Bでは、これまで17年間、多職種・多業種の企業様のSEO対策を支援してきました。
この記事では、これまでの支援事例を基に検索順位が上がらない原因と対策について初心者の方にもわかりやすく解説しています。また、検索順位を上げるだけでなく、その先の成果を出すためのポイント・方法も併せて解説しますので、成果が上がらずお悩みの方は参考にしてください。
※編集部注:この記事は、2018年4月に公開された記事を加筆・修正したものです。
検索順位が上がらない要因は数多く考えられますが、いずれも以下の要素に集約します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
検索順位が上がらない主な理由の一つに、「コンテンツの品質が低い」ことが挙げられます。現場の肌感としては、この理由がほとんどを占めています。
ここで言う「品質の低さ」とは、単に文字数が少ないなどの状態ではなく、検索したユーザーの期待を満たしていない、またはGoogleの評価基準を満たしていないようなコンテンツです。
以下に例を挙げますので、当てはまっていないか確認してみてください。
💡こんなコンテンツは要注意
例えば「SEO 初心者向け」と検索する人は、SEOに関する基本的な知識を求めていると想像できます。ここでいきなり「トピッククラスターモデルを活用したキーワード戦略」のような内容を書いても、初心者には難しいです。このようなコンテンツは、ユーザーの検索意図を満たしているとは言えません。
まずは改めて検索意図を調査して、改善ポイントを洗い出してみましょう。
関連記事:検索意図(検索インテント)とは?重要性と調べ方、活用法まで解説!
💡こんなコンテンツは要注意
次に確認すべきポイントは、「競合サイトと比較してどうか」という点です。SEOは順位がつくという性質上、相対的に評価が決まります。たとえ単体で見て優れたコンテンツを作成したとしても、競合サイトよりも内容が劣っていれば上位表示は難しいのが現実です。
上位に来ているコンテンツと比較して、情報量や深さで劣っていないか?や、ユーザーにとってわかりやすいコンテンツになっているか?等を見直してみましょう。
💡こんなコンテンツは注意
ユーザーの立場になって考えてみると、似たような内容のコンテンツばかりが並んでいる検索結果よりも、さまざまな視点や切り口で知見を得られる検索結果の方が、圧倒的に満足度が高くなるはずです。そのため、検索エンジンも「多様な情報が提供されているか」という観点を重視しており、独自性のないコンテンツは上位に表示しにくくなります。
検索順位を上げるには、自分の経験や独自の見解を加えたり、他にはないデータや具体的な事例を紹介するなど、自社だからこその情報を取り入れることが大切です。
独自性を出すためには、以下のような方法もあります。ぜひ参考にしてみてください。
💡こんなコンテンツは注意
E-E-A-Tとは、検索品質評価ガイドラインで定められているWebサイトの評価要素で、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉です。簡単に言えば、これらを満たしているコンテンツは高品質だといえます。
近年のSEOにおいては、コンテンツの品質がますます重要視されるようになってきていますが、E-E-A-Tはその中でも特に注目されており、SEO従事者なら絶対に知っておくべき概念といえるでしょう。
E-E-A-Tを高めるには、例えば以下の方法があります。
詳しいやり方は以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。
関連記事:E-E-A-Tを高める記事の作成方法
コンテンツ作成をするときによく言われるのが「情報の網羅性が大切」ということです。Webサイト全体という文脈においては確かにトピックの網羅度は必要ですが、記事単体で見ればこの考え方はやや注意が必要です。
というのも、記事内にニーズから逸れた不要な情報やトピックが含まれていると、主題がぼやけてしまいユーザー体験を損ないます。Googleが公表している検索品質評価ガイドラインにおいても「ニーズメット(≒ユーザーニーズとの合致度)」を評価指標としており、実際に現場でSEO記事を作成していても、ニーズに逸れたトピックが多く含まれているコンテンツは検索順位がなかなか上がりません。
ユーザーが求めているニーズを中心に提供することで、読者の満足度を高め、検索順位の向上を目指しましょう。
SEOでは、検索エンジンに正しく情報を伝えるための基本設定が重要です。特にタイトルタグや見出しタグの最適化が不十分だと、検索エンジンがコンテンツの内容を適切に理解できず、検索順位が上がりにくくなります。
例えば以下に当てはまるような状態であれば、改善してみましょう。
💡SEOの基本設定が不十分な例
モバイル対応(レスポンシブデザイン)していない:Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、スマホでの閲覧性や操作性を確認しましょう。
関連記事:SEOで効果的なHMTLタグとは|書き方・注意点を解説
SEOにおいて、被リンク(バックリンク)は検索エンジンからの評価を左右する重要な要素の一つです。特に競合サイトと比較して、被リンクの数や質が劣っている場合、検索順位の向上が難しくなりことがあります。
といったポイントを押さえつつ、被リンクを獲得できるチャンスがないか考えてみましょう。
例えば、独自に調査したレポートを公開したりプレリリースを配信したりすると、他のWebサイトから引用してもらいやすくなります。また、独自見解を示したものや、実験データなど一次情報をまとめたものも被リンクを獲得しやすいコンテンツです。
関連記事:SEOの被リンク対策とは|やってはいけない被リンクパターン紹介
Googleにページが適切にインデックスされていなければ、どれだけ良いコンテンツを作成しても検索結果に表示されません。技術的な問題が原因でインデックスされないケースは意外と多く、SEOの基本として必ずチェックすべきポイントです。
インデックスに関するよくある技術的な問題としては、例えば以下のものがあります。
インデックス状況については、Google Search Consoleの「インデックス登録のステータス」や「URL検査ツール」で確認できます。
検索エンジンのガイドラインに違反している場合、ペナルティを受けて検索順位が低下することがあります。
Googleの検索エンジンにおけるペナルティには、アルゴリズムによる自動ペナルティと手動で受けるペナルティの2種類がありますが、手動ペナルティはよほどのことをしていなければ受けることはありません。手動ペナルティを受けている場合、Google Search Consoleに通知がきますので確認してみてください。
一方、自動ペナルティは特に通知がこないため、そもそもペナルティを受けて順位が下がっているのか、ただ単に評価が低いのか見極めることが難しいです。
自動ペナルティを受けている原因はさまざまですが、キーワードの詰め込みすぎ、不自然なリンク、他のサイトのコピーコンテンツなどが代表的なものとして挙げられます。自動ペナルティは原因の特定が難しく、一つずつ思い当たるものを改善していかなくてはなりません。
関連記事:Googleペナルティとは?確認方法・解除方法を詳しく解説
SEOで成果を出すために、狙ったキーワードに応じたテキストを追加したり、サイトのソースを修正すると思います。ただし上位表示を目的とした修正が、逆にSEO効果を下げてしまい、検索順位が下がってしまうケースがあります。
SEOに良いと思いやってしまいがちな修正が、対策キーワードをテキスト内に盛り込み過ぎてしまうことです。上位化対象となるキーワードでランキングを上げたい場合は、そのキーワードに関する情報を深堀した文章を加えるようにしましょう。
よくやりがちな間違ったSEO対策については、以下の記事でも詳しくまとめています。参考にしてみてください。
関連記事:SEO対策でやってはいけないこと、注意点|Googleから悪い評価を受けない方法を紹介
SEOで成果がでないよくある事例をまとめています。自社サイトで当てはまるものがあれば要注意です。紹介している内容を参考に、改善を進めてください。
SEOの土台となるキーワード選定が適切でない場合、どれだけ質の高い記事を書いても成果にはつながりません。たとえば、以下のようなケースがよく見られます。
ただし、1つ目については、1件あたりの成果が大きい場合には対策を行うこともあります。たとえば、高単価な商材であり、かつ検索意図がコンバージョンに直結しているキーワードです。コンテンツの作成コストに対して十分な費用対効果が見込めれば、対策を検討する価値があります。
2つ目のように大手サイトや官公庁サイトが上位を占めている難関キーワードでは、上位表示を狙うのは非常に困難です。自社サイトでも勝ち筋のあるキーワードを見つけて狙うことが、成果につながるSEOの第一歩となります。
また、検索ユーザーの意図が「今すぐ購入したい」「申し込みたい」といった具体的な行動ではなく、あくまで「知りたい」「調べたい」といった情報収集段階にとどまっているようなキーワードでも、コンバージョンにはつながりにくくなります。
フォームが使いにくい、スマホで操作しづらい、ボタンがわかりにくいなどの理由で、ユーザーがコンバージョン前に離脱しているケースです。このケースでは、入力項目を減らす・ボタンをわかりやすく配置する など、シンプルで直感的な導線に改善しましょう。
例えば、お問い合わせや資料請求の場合は入力フォームの項目を減らしたり、基準を満たしていない項目をリアルタイムでエラーを表示させることで、入力フォーム内での離脱を減らす効果があります。
最近はPCよりもスマートフォンからのアクセスが多いので、なるべくシンプルな設計にし、ワンタップでコンバージョンページへ到達できるようにしましょう。何度もボタンをタップさせて、無駄にページ遷移させることは避けてください。
💡補足:ECサイトの場合の注意点
ECサイトでは、購入ではなく「問い合わせ」に流れてしまうケースもあります。その場合は:
商品の情報が足りない
決済方法がわかりにくい
配送や返品などの不安を解消できていない
といった理由で離脱している可能性があります。問い合わせ内容を分析し、それに応えるコンテンツを事前に用意することで、ユーザーが迷わず購入まで進める環境を整えることが重要です。
SEOは即効性のある施策ではなく、中長期的な視点で評価することが不可欠です。しかし、施策開始から数週間〜数ヶ月ほどで「順位が上がらない」「アクセスが増えない」と判断し、改善や継続を止めてしまうケースが少なくありません。
検索エンジンは新しく公開されたページに対して、インデックスや評価を徐々に行っていきます。特に競合が強いジャンルや、サイト全体の評価がまだ高くない場合、成果が出始めるまでに半年以上かかることもよくあります。また、順位が上がってもすぐに安定するとは限らず、検索結果内での順位変動を経て定着していくのが普通です。
SEOは、地道な改善と継続的な運用が成果につながります。そのため、短期間の数値だけで判断するのではなく、目標に対して戦略的にPDCAを回していきましょう。
SEOを目的とした改善を施しても、なかなか狙ったキーワードで順位が上がらず頭を悩ますSEO担当者の方もいると思います。
そんな時は順位だけにとらわれるのではなく、アクセス数や売り上げといった数値を正しく分析し、他にコンバージョンに貢献しているキーワードが無いかどうか調査してみましょう。
狙ったキーワードで順位が悪くても、SEOで成果に繋がっているキーワードが他にあるかもしれません。
弊社では、Webサイトの順位調査や競合調査、UI/UX改善提案に至るまでを一括してコンサルティングさせて頂いております。現状のSEO施策に頭打ちを感じていらっしゃるご担当者様は、是非弊社の「SEOコンサルティングサービス」へお問い合わせください。
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