SEOの外部対策って実際何をすればいいの?詳しく解説!

コンテンツSEO内製化の教科書
今すぐ無料ダウンロード

SEO対策の1つである外部対策は、SEOをする上で避けては通れない道です。しかし、外部対策の難しいところが、Googleによるペナルティを受けてしまう可能性と隣り合わせになっているという点です。

そこで今回に記事では外部対策とはどのようなものなのかという点から、具体的なペナルティについて、またそのペナルティの対策について触れつつ、詳しい記事をご紹介していきます。

※編集部注:この記事は、2020年2月に公開された記事を最新情報に加筆・修正したものです。

SEOコンサルティング会社の選定基準を公開

この記事のまとめ

  • 外部対策とは、外部サイトを通してSEO評価を高めるためにおこなう施策のこと。
  • 外部対策では、外部サイトからリンクを張ってもらう(被リンク)ことや、SNSでのシェア・他サイトで話題になっている状態(サイテーション)を目指す。
  • 被リンクに取り組む場合、リンクの量だけでなく質にも着目する。
  • 金銭のやり取りによって得た被リンクや、ダミーサイトからの被リンクは評価を下げることに繋がる(ペナルティ)ので、注意が必要

SEOの「外部対策」とは?

SEOを分類すると外部対策と内部対策に分かれているSEO対策における外部対策とは、外部サイトを通してSEO評価を高めるためにおこなう施策のことです。Webサイトの内部を調整して対策する「内部対策」と比較し、外部サイトから被リンクを得るなどして、SEOにアプローチすることを「外部対策」と呼びます。

内部対策はウェブサイトの構造化データのマークアップや、パンくずリストの設置などを行って、検索エンジンが巡回しやすい状態に整える施策です。

一方で外部対策では、外部サイトからのリンクやSNS上でのシェアにより、Googleなどから「このサイトは評価に値する」と評価してもらうことを目指します。そのため、外部対策では他ユーザーが「リンクしたい」「共有したい」と思えるようなコンテンツ作りや仕組みづくりが大切です。

外部対策における”被リンク”の重要性

外部対策を理解する上で避けては通れないのが、被リンクの理解です。被リンクとは、外部サイトから自社サイトへのリンクが張られている状態のことを指します。被リンクの他にも、「外部リンク」「バックリンク」などと表現されることも多いです。

被リンクとは、外部サイトから自社サイトへのリンクが張られている状態

Googleの検索エンジンは、ランキング付けにおいてこの被リンクを重要視しています。以下は、「Googleが掲げる10の事実」に記載されている内容です。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

(略)

特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。

引用:Google が掲げる 10 の事実

つまり、外部からリンクされているサイトは「他者が選んだコンテンツ」として検索エンジンに認識され、高品質なページとして認識されるということです。

特に関連性が高いサイトからのリンクや、権威性のあるサイトからのリンク、自然と発生したリンク(ナチュラルリンク)などが効果的なリンクとされていいます。

外部対策を進める上では必須の知識なので、ここで覚えておきましょう。

外部対策って実際どんなものがあるの?

外部対策とは主に以下のものがあります。

外部対策の種類

・被リンク
・サイテーション
・SNSによる外部対策(サイテーションに含まれますが、ここでは分けて解説します)

これらが外部対策の具体的なものですが、どちらも自ら直接的に増やすことができません。そのためSEO対策をするにあたってもっとも難しいのが外部対策ではないでしょうか。

また、サイトの知名度を高めるという面ではSNSの運用も重要となります。

被リンク

前述したように、被リンクとは外部のサイトからの自社サイトへのリンクのことを指します。

今までは被リンクを大量に生産することで検索順位をあげていた企業もいましたが、Googleのアルゴリズムのアップデートによって、そのようなことはペナルティの対象になりました。

そのため現在は直接的に被リンクを増やすことはできず、とにかく自社サイトが外部サイトにリンクしてもらえるような良いコンテンツを継続して作成していくことが必要になります。

例えば、独自に調査したレポートを公開したりプレリリースしたりすると、他のWebサイトから引用してもらいやすくなります。また、独自見解を示したものや、実験データなど一次情報をまとめたものも被リンクを獲得しやすいコンテンツです。

なお自社サイトについて言及してくれても、リンクを飛ばしていない場合は被リンクの獲得とはなりません。後述するサイテーションの獲得にはなりますが、せっかく言及してくれているサイトがあれば、発リンクしてもらえないか問い合わせてみましょう。

サイテーション

サイテーションとはSNSによる企業名や自社サイト、自社商品・サービスについて言及されることをいいます。

Googleは直接サイテーションがSEO対策に関係するという言及はしていませんが、認知度が評価の要素のあるということは以下の記事で言及しているため、間接的にサイテーションが検索順位に関わることが分ります。

Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する:
//support.google.com/business/answer/7091?hl=ja

サイテーションを増やすためにできることは、例えば以下のものがあります。

・わかりやすいサイト・ブランド名
・様々な媒体の広告による認知度の向上
・SNSによる認知度の向上

サイテーションを獲得するには、被リンク施策と同様に「言及されやすい状態を整えること」が重要です。SNS上で拡散されるような話題性や面白みのあるコンテンツを作成するだけでなく、記事を閲覧したユーザーがすぐにSNSでシェアできるようにソーシャルボタンを設ける方法もおすすめです。

またインフルエンサーを登用して、自社製品を使ってもらったり紹介してもらったりすれば、ユーザー間で話題になるでしょう。すでに自社製品を使っているインフルエンサーを見つけて依頼する方法も有効です。このようにインフルエンサーを登用してキャンペーン告知を行えばSNS上で話題になるため、大量のサイテーション獲得も期待できます。

サイテーションについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
サイテーションのSEO効果とは?SNS時代に重要な外部対策

SNSによる外部対策

上記で説明した被リンクとサイテーションは直接的に増やすことはできませんが、SNSを駆使することによってそれらを促すことは可能です。SNSを活用することはSNSの使用率が高い現代において必要であり、知名度を上げるためには必要になってくることは間違いありません。そのためにはSNS運用をしっかりとする必要があります。

そしてインフルエンサーの登用だけでなく、自社アカウントを運用して多くのユーザーが集まる媒体で発信を行う方法が有効です。自社のターゲットユーザーが多数利用しているSNSを活用すると、フォロワーも獲得しやすくなるため、自社のブランディングが効率的に進むでしょう。そして発信する際は、企業やサービスに関する情報発信だけでなく、ユーザーに有益かつ面白みのある情報を発信することが重要になります。ぜひ、ユーザー間で話題となるような魅力的な情報発信にSNSを活用してください。

外部対策によるペナルティとは

外部対策の主要施策として挙げられる被リンクですが、実はペナルティと隣り合わせになっています。ペナルティとは、過度なSEO対策に対してGoogle側が講じるものです。

ペナルティを受けると、SEOの評価を下げられ検索順位が低下したり、最悪のケースではインデックスから削除されてしまうこともあるため、絶対に避けなくてはいけません。

たとえ意図的に悪質な被リンクを大量に獲得していなくても、関連性の低いコンテンツからの被リンクや、よかれと思っておこなった対策によって評価が下がってしまう可能性があるため、ペナルティを受ける被リンクパターンについて知っておきましょう。

ペナルティを受ける被リンクのパターンは以下のものがあります。

  • 金銭のやり取りによって得た被リンク(ペイドリンク)
  • ダミーサイトなどからの自作自演のリンク
  • 過剰な相互リンク
  • 掲示板などに設置した自作自演のリンク
  • 1つのページに設置する大量のリンク

ペナルティを受ける被リンク対策ついて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
SEOの被リンク対策|やってはいけない被リンクパターン紹介

関連性の高いサイトとの相互リンクならSEOに効果的

ただし、相互リンクに関してはSEO効果が全くなく、ペナルティを受けるとは言い切れません。相互リンクはうまく生かすことができれば、SEOに効果があると言えます。

関連性の高いサイト同士で相互リンク設置することは、ユーザー行動の質を高めるとして評価されているのです。

どんな相互リンクが評価されるのか、またペナルティを受ける相互リンクとは何か詳しく知りたい方は以下の記事をあわせてお読みください。
相互リンクとは|SEO対策上の効果や意味はありますか?

現在、ワードサラダはペナルティの対象

また、今はもうGoogleからのペナルティを受けてしまう外部対策として、ワードサラダという手法がありました。

ワードサラダとは、文法は間違っていないが意味は通っていない文章を自動で作成する技術で、この技術を使って対象のコンテンツのリンクを貼った記事を量産することにより、対象のコンテンツの被リンクを増やして、検索上位を狙うというものでした。

現在ではキーワードの量は判断基準にはなっておらず、情報の質が重視されているので、ワードサラダで作成した文章を乱用したページが評価を上げることはありません。

逆に、キーワードの無駄な乱用はペナルティの対象になることを理解しておきましょう。

ワードサラダについてもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ワードサラダとは|SEOにおいて悪い評価を受けるコンテンツについて

外部対策でペナルティの対象になった場合はどうするの?

もしもペナルティを受けてしまった場合にはどうしたら良いのでしょうか。

ペナルティは2種類に分類されます。

・手動ペナルティ
・自動ペナルティ

手動対策はペナルティに当たると判断された場合にGoogleの担当者から手動で対策されるものです。手動ペナルティは、Googleサーチコンソールに通知が届きます。その通知に何がペナルティに当たったのか明確に記載されているため、その通知に基づいて改善をしましょう。

一方、自動対策では通知は届かず、ペナルティを受けた原因も知らされません。そのため、自らペナルティの原因を探す必要があります。これがなかなか骨の折れる作業であり、ペナルティ解除だけをSEO会社に依頼する企業もいるほどです。

Googleペナルティを受けているか確認する方法や、具体的な対処方法については以下の記事でも紹介しています。

手動ペナルティは再審査が可能

手動による対策を受けた場合は、再審査の申請を行うことができます。

放置するとペナルティの継続や再ペナルティの原因となるので、ペナルティ通知に記載された該当箇所を修正し、早めに再審査申請を行いましょう。

申請後1日~1週間ほどで結果が出て、問題がなければその後順次ペナルティは解除されます。ただし、解除したからといって元のトラフィックに戻らないケースもあります。そのため、そもそもペナルティを受けないようにするということが何よりも大切です。

被リンク獲得の具体例は?

では具体的にどのようにすれば、被リンクを増やすことができるのでしょうか。被リンク獲得につながる方法をいくつか紹介します。

リンク掲載依頼を直接行う

昔からある被リンク獲得手法です。Googleでは金銭を含めるリンクの売買は禁止していますが、そうでないリンクの掲載に関してはNGとしていません。

関連企業や実際にお取引のある会社などに直接声をかけるなどし、リンクの掲載を依頼してみるのもよいでしょう。快くリンクを掲載してもらえるような、日ごろの関係性も重要です。

一次情報となるコンテンツを発信する

一次情報の発信を行い、他のメディアなどに記事を取り上げてもらうのもひとつの方法です。「一次情報」とは、書き手自身の直接体験により得た情報や、取材や調査によって得たオリジナルの情報のことをいいます。一次情報は二次情報の引用元として掲載されることが多いため、自然な形で被リンク獲得につなげられます。
記事やコンテンツを取り上げてもらう

一次情報に限らず、人のためになる情報や良質なコンテンツなどは、様々なメディアに引用元として紹介される機会が増えます。特定の内容についてわかりやすく解説したものや、独自性の高い視点でまとめられたもの、話題性が高く興味や関心を引くものなど。いわゆる「バズ」を生むようなコンテンツなども有効です。コンテンツを目にしてもらう機会が増えると、被リンク獲得につながる可能性も高まります。

サイテーションを高めるための具体策は?

サイテーションを獲得するためには、多くの人に認知され知名度アップにつながるような施策が有効となります。

SNSを活用する

SNSなどで社名やサービス名、店舗の所在地などを明記して投稿し、認知度を高めることがポイントです。アカウントのプロフィール欄にもしっかりとサイト名や自社に関する情報を入力しておくことが大切。シェアや拡散をしてもらう際には、自社名やサービスに関して言及してもらえるような工夫も行うとよいでしょう。

Googleビジネスプロフィールに登録する

実店舗や会社を構えている場合には、Googleビジネスプロフィールの活用が効果的です。Googleビジネスプロフィールに企業情報を登録し、ユーザーの利便性につながるような情報を充実させることがポイント。サイテーションが高まることはMEOにおいても効果的なため、積極的な活用と情報発信が大切です。

構造化データでマークアップする

構造化マークアップとは、HTMLなどプログラム内にメタデータを記述することで、検索エンジンにどのような情報を含めたページやサイトなのかをわかりやすく伝えるものです。この構造化マークアップを施す際に、企業名や店舗名、住所、電話番号などを記載しておくことも、サイテーションにおいて有効だと考えられています。

ツールを駆使して対策しよう

上記にて、自動対策に関しては自分でペナルティを受けていないかをしっかりと察知する必要があると言及しました。

しかし、そのように見つけられるのかわかりませんよね。

そういう時には、ツールを駆使して発見しましょう。

外部対策ツールでは、どのようなサイトからリンクされているのかや被リンクされている数などの情報を確認することができます。

まとめ:外部対策には誠実な運営と早急な対応が重要

外部対策の方法やペナルティへの対策はおわかりいただけましたか。

外部対策はどうしても間接的になってしまうため難しい部分がありますが、外部対策ができるとSEOに効果的なだけではなく、ブランド認知度がどんどん上がっていくことが期待できます。ペナルティに注意しながら、粘り強く対策していきましょう。

外部対策以外のSEO対策について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
SEO対策完全版マニュアル|費用対効果大のWEB集客方法について

SEOコンサルティング会社の選定基準を公開

売上につながる戦略を明確にする SEOコンサルティング