SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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更新日:2023.01.09
公開日:2021.01.14
Webページの運用をしていれば、ページランクという指標について、見たことがありますよね。
ページランクは、以前までGoogleから公開されていた検索エンジン対策指標の1つです。現在は閲覧できなくなっているとはいえ、SEO対策としての効果がなくなったわけではありません。
この記事では、ページランクの意味やSEO対策としてのページランク、自社サイトのページランクの調べ方について紹介します。
ページランクは、Googleの検索順位付けの判定に使われる基準の1つです。Googleは、どのサイトを検索上位にするか判断するにあたって、200以上の基準を設けています。ページランクはその基準の1つです。
ページランクは、あるWebページが「どこから、どれだけリンクをもらっているか」「リンクしているサイトはどの程度、質が高いか」によってページのランク付けをします。
簡単にいうと、
という考え方にもとづいて、Webサイトをランク付けしているのです。
ランク付けといっても、アイドルやゲームキャラの人気投票よりは、「引用される機会の多い論文ほど、良質な論文である」という考え方に近いですね。
ページランクは、あくまでも検索順位を決定する判断基準の1つです。軽視していいわけではありませんが、ページランクが高いほど検索上位になるわけではありません。
ブラックハットSEOが通用した2011年頃までは、もらうリンクが多いほど上位表示がされやすく、ページランクと検索結果の順位が如実に連動していましたが、今はGoogleのアルゴリズムのアップデートによって、効果は薄くなっています。
「ページランク+専門性+オリジナル性 etc」のように、他の判断基準の方が重要性を増しており、ページランクを上げることだけに注力するのはコストパフォーマンスが悪いのです。
ページランクの高低の評価基準について紹介します。
基本的には、
という考え方です。
「良質なリンク」「スパムに該当するリンク」について具体的に説明します。
良質なリンクとは、「高品質で関連性の高いリンク」のことです。(Google検索セントラル 上級者向けSEO Link schemesより)
高品質で関連性が高いの基準には、このようなものがあります。
基本的には、Google検索品質評価ガイドラインにのっとって運営され、品質が高いWebサイトからのリンクが「高品質で関連性が高いリンク」という認識になります。
参考:searchqualityevaluatorguidelines.pdf(Google検索品質評価ガイドライン:英語)
あなたのWebサイトにリンクを送ってくれているWebサイトのページランクが高いと、ページランクの上昇率が高くなります。
ページランクが高いWebサイトがリンクしている=信頼できるリンク先であり、読者にとって有益な情報を発信している
と考えてもらえるということです
例えば、同じWebコンサルタントでも
では、第一印象が違いますよね。ミーティングなしでコンサルタントをお願いしなくてはならないとなったとき、信頼できる知人から紹介してもらった人に頼む人が多いはずです。
それと同じで、Googleも「信頼できる(=ページランクが高い)人が紹介(=リンクを貼っている)のだから信頼できる」と判断するのです。
ページランクに悪影響を及ぼす可能性が高いスパムリンク行為には、このようなものがあります。
など。
これらの手法はかつてブラックハットSEOと呼ばれていた手法です。以前は、本来なら検索上位にあってはならない低品質なサイトが、ブラックハットSEOのリンク施策によりページランクを上げ、検索上位に居座ることができました。
検索ユーザーにとって、不都合な状態が続いたのでこれらのリンク施策はGoogleの検索アルゴリズムアップデートにより対策をとられ、今ではペナルティの可能性のある危険な施策となっています。
参考:Google検索セントラル 上級者向けSEO Link schemes
ページランクを高めるとは、「質の良いリンクを多く獲得すること」と言い換えられます。
そして質の良いリンクを多く獲得するためには、あなたのWebサイトを見たユーザーに「このサイトは役に立つ」と感じてもらい、自発的にリンクを送ってもらう必要があります。より多くのユーザーからリンクを送ってもらえば、質の良いリンクも自然に集まるでしょう。そして、Googleからの評価が高いサイトからリンクを送ってもらうと、あなたのWebサイトの評価も向上して、ページランク向上につながるのです。
このように、リンクを通じてそれぞれのページが持つSEO評価が分配されることをリンクジュースと呼びます。リンクジュースを多く獲得すると、SEO評価が高まるため、ページランクの向上が期待できます。
なお外部被リンクを多く獲得するためには、「ユーザーの役に立つコンテンツを作成する」「SNSのシェアボタンを設置して拡散を促す」「情報元に1次情報を掲載する」といったユーザーの満足度を向上させる方法が効果的です。
あなたのWebサイトがユーザーの満足度を高めるコンテンツを提供していれば、自然に訪問者数が増えてページランクが高まるでしょう。
ページランクは、他のWebサイトから高品質で関連性の高いリンクを送ってもらうことで、上がります。自分が運営しているサイトからリンクを送れば、送り先のサイトのページランク上昇に寄与できるということにもなりますね。
しかし、Webサイトを運営していると「自分が運営しているサイトにはない情報があるからリンクは貼るけれど、ページランクの上昇の手伝いはしたくない」という状況も出てきます。また、「おすすめできないサイトとして、読者に警告記事を書きたいが、リンクを貼ることでおすすめできないサイトにページランクの評価を分けてしまうのが嫌だ」ということもあります。
そんなときに使える属性が「nofollow」です。nofollow属性を個別のリンクにつけることで、Googleのクローラーがリンク先までたどらないようにすることができます。ページランク評価を他に渡さないで済むのです。
Google検索セントラル 「Google に外部リンクの関係性を伝える」にもこのような記載があります。
リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない場合、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollow の値を使用します
ちなみに、商工会議所や観光協会など、会員企業のリンクを相互リンクのように掲載している団体のホームページでも、会員企業のWebサイトへのリンクにnofollowを使っていることがあります。
特に観光団体の場合、会員の観光関連企業よりも上位に表示されていないと観光情報を調べるお客様に不便を与えるという理由で、nofollowがつく可能性が高いです。
被リンクを得る目的でこういった団体に加入する場合は、注意しておきたいですね。
自分が運営しているサイトのページランクは、有料ツールで計測することができます。
かつては、Googleが提供しているツールでページランクを計測できましたが、現在はページランク測定ツールの提供は中止されており、Googleのページランクを計測することはできません。
有料ツールにはなりますが、Googleのページランクと類似した値を計測することはできます。計測ツールを3つ紹介しますので、自社運営サイトのページランク情報を知りたい人は導入してみてください。
ただし、あくまでも参考値であり実際のGoogleページランクとはズレが生じる可能性があることは覚えておいてください。
ページランクを計測してくれる有料ツールを3つ紹介します。
どのツールもSEO対策をするなら導入必須と言われているものばかりです。使用料金や計測できる指標、使い勝手で選ぶといいでしょう。
Ahrefs(エイチレフス)とMoz(モズ)に関してはお試し期間が設けられています。お試し期間中も全ての機能が使えるので、実際に使ってから本契約してもいいですね。
ページランク指標 | 使用料金 | お試し期間 | |
Ahrefs(エイチレフス) | DR、UR | ライト:$99/月 アドバンスド:$399/月 | あり 7ドル/7日間 |
Moz(モズ) | DA | スタンダード:$99/月 ミディアム:$149/月 ラージ:$249/月 プレミアム:$599/月 | あり 無料/30日間 |
Majestic(マジェスティック) | TF、CF | ライト:$49.99/月 プロ:$99.99/月 API:399.99/月 | なし |
公式サイト:https://ahrefs.com/
Ahrefs(エイチレフス)のページランク指標は、UR(URLレーティング)とDR(ドメインレーティング)の2つです。
URLレーティングは、Webページレベルで測定されます。ドメインレーティングは、ドメイン単位での測定になるので注意してください。
URLレーティングとは、ページの内部リンクや被リンクの量・質に関する指標です。0から100までの数値で表され、数値が高いほどページランクが高いと判断できます。
エイチレフスでは、URの測定でこのようなものを指標にしています。
- We count links between pages;
・ページ間のリンク- We respect the “nofollow” attribute;
・nofollow属性- We have a “damping factor”;
・振れ幅(ダンピングファクター)を持たせる- We crawl the web far and wide (which is a critical component when calculating an accurate link‐based metric)
・Webを広範囲にクロールする(正確にリンクベースの計測をする場合に必要な要素です)
かつてGoogleから提供されていたページランクと完全なイコールではないものの、近い値が出るものと思っていいでしょう。
ドメインレーティングは、Webサイトの権威性に関する指標です。
などの条件を満たすサイトは、Webサイトの権威性があるサイトと呼ばれ、DRはそのWebサイトの権威性を数値化したものです。一般的に検索結果の上位を占めているサイトは、このDR値が高く、DR値が低いサイトが検索結果の上位に食い込むには、特定のジャンル・ワードに焦点を絞ったサイト運営が必要になるなど、大手サイトとは異なる戦略が必要になります。
公式サイト:https://moz.com/link-explorer
Moz(モズ)のページランクの代替的な指標は、DA(ドメインオーソリティ)です。
ドメインオーソリティは、ドメインに対する評価の指標です。ページランクは、ページごとの指標なので、ページランクとは少し異なる指標になります。
0から100までの数値で指標化され、評価基準はGoogleのアルゴリズムを参考に作られています。
などが指標になっており、ページ単位かドメイン単位かの違いはありますが、ページランクの代替指標として扱って差し支えないでしょう。
公式サイト:https://ja.majestic.com/
Majestic(マジェスティック)のページランクの代替的な指標は、TF(トラストフロー)とCF(サイテーションフロー)です。
トラストフローは、リンクの質の高さを表す指標です。質が高く・関連度の高いサイトからどれだけリンクを貼ってもらっているかを知るために使います。
サイテーションフローは、リンク数とリンク元サイトの影響度の大きさを指標化したものです。リンクの数が多いほど、数値が高くなります。
自分のサイトに他のサイトから高品質で関連性の高いリンクを作ってもらうには、インターネット コミュニティで自然に人気を得られるような、関連性の高い独自のコンテンツを作成するのが最も効果的な方法です。
こうあるように、ページランクはSNSマーケティングなども利用しながら、自然にリンクを増やすのがペナルティのリスクも低く効率的です。
ページランクだけが上位表示の鍵ではありませんが、通常の運用段階で意識することで、シェアやリンクが次第に増えていきます。