SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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更新日:2024.11.27
公開日:2024.11.19
ページにアクセスしようとした際に、「404 Not Found」や「404error」という文字が表示されたという経験はありませんか?これは404エラーページと呼ばれ、アクセスしようとしたページが存在しないことを意味します。
ネット上を探索していたときに遭遇した場合は、こちらで対処する術はありません。(自分でURLを入力した場合は、ミスがないか確認をしましょう)
一方、自分のサイトが404エラーになっている場合は、原因によって適切に対処する必要があります。
このページでは、404エラーが表示された場合の対処方法や、自社サイトに404エラーページがあるかどうかの確認方法、また404エラーがあることによるSEOへの影響など、知っておくと役立つ知識についても紹介します。
※編集部注:この記事は、2018年8月に公開された記事を加筆・修正したものです。
💡この記事を要約すると…
404 not found(404エラー)とは、存在しないページへのアクセス時に表示されるHTTPステータスコードのことです。404エラーが発生した場合に表示されるページを404ページ、または404エラーページといいます。
自社サイトで404エラーを発見した場合、その存在自体は自社サイトに悪影響はありません(SEO観点でいえば、Googleは404エラーページを評価しません)。ただし、存在しないページへのリンクがインターネット上のどこかに張られているということは、ユーザービリティを損ねたり機会損失になっている可能性があります。
意図的なものでない場合は、状況に応じて対応すべきかどうか判断してください。
HTTPステータスコードとは?
私たちがWebサイトを閲覧しようとしたとき、システム側では「閲覧したいというリクエストに対し、レスポンスを返す」という処理が行われています。
しかし様々な要因で、レスポンスを返せないことがあり、その理由を数字で返したものが「HTTPステータスコード」です。400番台(403、404)のステータスコードは処理の失敗を意味します。
この記事の後半で、押さえておきたい主要なHTTPステータスコードを紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
前述の通り、404 not found(404エラー)は存在しないページにアクセスしたときに表示されるエラーです。主な原因としては、以下があります。
表示しようとしているリンク先がリンク切れしている
それぞれ詳細と、対応方法を解説します。
404エラーがでたら、まずはURLが正しいかを確認しましょう。コピー&ペーストでリンクを設定した場合でも、余分なスペースが入ってしまっていたり、不要な文字が入ってしまっているケースもよくあります。
URLミスが自社のサイトのものなら正しいURLに修正すれば、正常にアクセスできるようになります。外部サイトである時には、サイトの管理者に連絡しリンクの更新を依頼してみましょう。
もしくは、正しいURLの301リダイレクトを設定し、サーバーの設定に間違っているURLを登録する方法もあります。
削除されたページにアクセスした場合にも、404エラーが起こります。
対処方法はページを削除した理由にもよりますが、正しいページがあれば張り替える、または301リダイレクト処理をおこない正しいリンクへアクセスできる状態にします。正しいページが特になければ、そのままの状態でも問題はありません。
なお、外部サイトへのリンクが404エラーになっていた場合、正しいページが公開されているならそのURLに置き換えましょう。もしサイト自体がなくなっているのであれば、コンテンツ内容自体の見直しが必要です。
何らかの理由でリンクを残しておく必要があるなら、「このサイトは閉鎖しました」などの表記をするなど、ユーザーへの配慮があるとよいでしょう。
301リダイレクトとは?
永続的にURLが変更される場合に、新しいURLへ転送する処理のことです。 主にドメイン変更やサイト移転などでURLが変更された際に使用します。具体的な設定方法は以下の記事で解説しています。
サイトの移管やディレクトリの変更などの理由でURLが変更された場合、リンクが古いままになっていることで404エラーが発生するケースもあります。
通常、このケースでも旧URLから新URLへ301リダイレクト処理(自動的に新しいページに転送させる処理)を行います。(301リダイレクト処理の具体的なやり方はこちらの記事をご覧ください)
404エラーがサイト内に存在する場合、サイトの評価が落ちてしまうのではないかと気になる方もいるでしょう。しかし、基本的には404エラーがサイト評価に悪影響を及ぼすことはないと言われています。
ウェブマスター向け公式ブログによる404 はサイトに悪影響を与えますか?によると、
- サイトのURL が既に存在しない、または 404 を返していた場合も、サイトの掲載順位には影響しない
- コンテンツがなくなった時に404エラーを返すことは正常な動作
- 404エラーはGoogleのサイト内にも存在する
- 404エラーは「ソフト404」よりも好ましい
とのことです。404エラーはサイト内にあったとしても仕方ないものであり、ましてや外部サイトのリンクによるものだったらどうしようもありません。
ただし、あまりにも404エラーが多いことでユーザビリティを損ねれば、悪影響を及ぼす可能性はあります。そのためここまで紹介した対応方法を参考に、意図しない404エラーがでてる場合は対処することをおすすめします。
Google SearchConsoleを見ていると、「ソフト404エラー」という表記をみた方もいるかもしれません。「ソフト」とついているとあまり悪いイメージがしないかもしれませんが、SEO観点では注意したいエラーです。
404エラーは、URLのページの表示要求に対してサーバー側からのこのURLは存在しないというエラーの応答を指すものです。一方でソフト404エラーは、存在しないURLとして404エラーのページを表示するにも関わらず、200のステータスコードで返答してしまうことを指します。(200は、サーバーのリクエストが正常に行われていることを表すステータスコードです。)
このソフト404の問題点は、200のステータスコードとして扱われるため正常なサイトとしてクローリングされてしまうことです。ソフト404エラーによって直接的なランキングへの影響はないとされていますが、本来はクローリングされないページをクローリングしていることでWebサイト全体のクロールの効率が悪く可能性があります。
結果として新規コンテンツや更新ページのインデックスの反映が遅くなり、結果として順位が落ちる可能性はあるでしょう。重要なページが404エラーになっている場合は、早めに対応することをおすすめします。
自社サイトに404エラーがあるかどうかは、Google Search Consoleで確認できます。
Google Search Consoleにログインし、メニューバーの[ページ]をクリックしてページのインデックス登録状況を確認してみてください。その項目の中に「見つかりませんでした(404)」という表示があれば、サイト内に404エラーが存在していることを表しています。クリックすると、対象URLの一覧を確認できます。
なお、ここで確認できるのは、自社ドメイン内にある自社ドメインのURLに対する404エラーです。自社ドメイン内にある他社サイトのリンクをチェックしたい場合は、「リンク切れチェックツール」などを利用すれば確認できます。
💡予備知識
アクセスできないリンクのことを「リンク切れ」「デッドリンク」と呼びます。SEO業界ではよく使う言葉なので、覚えておきましょう。
404エラーの場合に表示される「404エラーページ」ですが、訪れたユーザーに対して、404 Not Foundのみが表示されたページを出すと、別サイトへ移動してしまう可能性が高いです。グローバルナビや別コンテンツの情報を出すなどのオリジナルのエラーページを作ることにより、サイトの離脱を最小限に抑えることができます。
検索順位の上下に404エラーページは直接的に影響しませんが、サイトからの離脱を抑えてサイトパフォーマンスが上がれば、間接的にSEO効果も期待できます。また404エラーページが整っていると、サイトの細部にまでこだわっているという印象をユーザーに与えるので、ブランドイメージを良くするのにも役立つでしょう。
404エラーページのデザインについては、
などを意識してみてください。次の項目でも、404エラーページの参考例を紹介しています。
自社の内部対策がどこまでやれているのかを確認したい、またそこからコンテンツを中心にした対策を行っていきたいという方は、ぜひ弊社開発のSEOツール「SEARCH WRITE」を一度触ってみてください。内部対策がどのくらいできているのかが一目でわかり、コンテンツ作成においてPDCAサイクルを回すことを支援するツールです。
デザインのイメージが湧かないという方は、404エラーページの参考例をいくつか見てみましょう。
出典:ANA 404ページ
単なるエラーメッセージではなく、ANAのブランドイメージに合ったビジュアルやメッセージになっており、利用者にフラストレーションを感じさせない工夫が施されています。
出典:suumo 404ページ
メインとなるエラーページの情報のフォントサイズを大きくすることに加え、注意喚起のアイコンが目立つデザインになっています。トップページへ戻るボタンと、前のページに戻るボタンの2つ設置しているのも特徴です。
全体的にシンプルな作りで、トップページへのボタンを一番目立たせています。またマクドナルドのように、期間限定の商品を公開するページを有するサイトの場合は、404エラーページの理由として記載しておくとユーザーの理解を得るのが容易になります。
ZOZOTOWNは、つい次をクリックしたくなるような仕掛けがあります。ぜひ下の動画をご覧になってみてください。
このようにストーリー性があることで、ユーザーを楽しませながらECサイトの商品ページに誘導させています。
シンプルな文言と、トップページへ促すリンクで構成されていますが、複数の言語で同様の注意書きが書かれています。リンク先も各言語に対応したページへ移動するようになっており、サイト利用者の国籍が多岐に渡る東京ディズニーリゾートならではの404エラーページと言えます。
「Oops!」とエラーメッセージを柔らかく伝え、ホーム、検索、ヘルプなどの役立つリンクを置くことで、ユーザーが次のアクションに移しやすいような設計になっています。
また、アイスを落として悲しそうな女の子のイラストがあることで、404エラーをユーモラスかつ親しみやすく表現し、ユーザーにネガティブな感情を与えない工夫がされています。
404エラーページの参考例を基に、自身のWebサイトにも404エラーページを設定してみましょう。
ユーザビリティ向上に必要な基本パターンとして以下の内容が挙げられます。
グローバルメニューや、フッターメニューなどは他のページと同様に使用し、極力サイト全体のデザインと統一すると良いでしょう。サイトと同じようなデザインをそのまま使うことで、ユーザーが404エラーではあるものの、サイトの中にいることを表すことができます。
そのようにデザインを統一することでそのまま離脱させないようにしやすくなります。
コンテンツが存在していないことをフォントの大きさや、文字色等で調整し、明確にすることが大事です。補足としてコンテンツが存在しない理由を書いておくとより丁寧な印象を与えます。
トップページへのリンクを目立たせるのが基本系ではありますが、商品ページや問い合わせフォーム等、コンバージョンに直結するページへの誘導も良いでしょう。
また、オススメのコンテンツへの誘導をするリンクの設置や、ユーザーが求めている情報へ404エラーページから進むことができるように、サイトマップやサイト内検索ができるようにすることもおすすめです。
404エラーページを作成しただけでは、存在するコンテンツとして認識されてしまいます。そこでHTTPステータスコードで404を返すために、htaccessを使用します。
作成した404エラーページのファイルを「404.html」とした場合のhtaccessの設定方法です。 まず、作成した404.htmlファイルをドメイン直下のルートディレクトリに置きます。
次に同じ階層に設置しているhtaccess内に以下の記述を記載します。 ErrorDocument 404 /404.html この記述により、404を返す場合は404.htmlの内容をページとして表示する設定が完了します。
htaccessには、上記の様に相対パスで指定するようにしましょう。万が一絶対パスで指定した場合、通常ページと同様に200のステータスコードが返り、ページが存在する状態で扱われる可能性があります。
オリジナルの404エラーページをWordPressで設定したい場合は、404.phpというファイルを作成することで、自動的に404.phpの内容が読み込まれるようになります。
404.phpはテーマフォルダの直下に設置してください。
テーマによっては既に404.phpが存在していることがあるので、事前に確認してから作成しましょう。またWordPressでは404エラーページにアクセスしたユーザーを、存在するページへリダイレクトするプラグインがあります。
404エラーページにアクセスして欲しくない場合は、リダイレクトのプラグインを使用するのも良いでしょう。
リダイレクトのプラグイン: Redirect 404 Error Page to Homepage or Custom Page with Logs .
上記2つの方法以外にもレンタルサーバーの設定画面から404エラーページの設定も可能です。
レンタルサーバーは様々な会社から借りることができるため、それぞれ少しずつ設定の仕方は違うと思いますが、ある程度は同じような設定方法なので、例としてお名前.comのレンタルサーバーでの404エラーページの設定方法を見ていきましょう。
設定方法は簡単で、
出典:お名前.com
レンタルサーバーのコントロールパネル(管理画面)からエラーページという項目へアクセスします。
すると以下のような画面にアクセスできます。
出典:お名前.com
スクロールすると403ページの設定の下に404ページの設定という項目があります。
出典:お名前.com
そこの「設定」というところを「ON」に切り替えて、「ファイルパス」のところに作成した404エラーページのHTMLファイルのURLを貼り付けたら設定完了です。
404エラーに対する設定も含めて、Webサイトの基本的な設定をきちんとしておくことはSEOにとっても非常に重要な要素です。他に見ておくべき項目として何があるのかは以下の資料にて解説しているので、ぜひ一度ご覧ください!
404以外にもHTTPステータスコードはいくつか存在します。なかでも100~500番台で大きく5つの内容に分かれており、400番台は処理の失敗を表します。
100 Continue:サーバー側がリクエストを受け取り、継続してリクエストを出しても問題がない状態を表します。
101 Switching Protocols:プロトコルの切り替えを表します。
200 OK:サーバーへのリクエストが正しく処理され、ページが表示される状態です。我々が通常見ているWebページは、このHTTPステータスコードを返していることが多いです。
202 accepted:サーバー側がリクエストを受け取ったうえで、処理は完了していない状態を表します。外部のプログラムでデータを生成する場合などに返されるステータスコードです。
301 Moved Permanently:リクエストしたページが恒久的に移動されている場合に返されるステータスコードです。サイトリニューアルでURLが変更される際などに利用します。
302 Found:301 Moved Permanentlyと同様にリクエストページが移動されている場合に返されるステータスコードですが、一時的な移動を表します。期間限定のページを使用する際などに利用します。
403 Forbidden:権限を与えられた特定の者にのみページへのアクセスが許可されている状態です。権限が無い場合は閲覧ができません。
404 Not Found:該当アドレスのページがない、またはそのサーバーが落ちている状態です。
このステータスが返っているページはGoogleの評価対象にはならないため、存在していたとしてもSEOに直接的な影響を与えることはありません。
500 Internal Server Error:サーバーの内部にエラーが発生している状態です。Googleサーチコンソールのサーバーエラーの項目で該当のURLを確認することができます。
502 Bad Gateway:サーバーの入り口であるゲートウェイやプロキシサーバーが、不正(異常)なリクエストを受け取り、そのリクエストを拒否したことを示しています。
503 Service Unavailable:一時的にWebページが利用できない際に返されるステータスコードです。
サイトのメンテナンスやアクセスが急激に増えるなど、サーバーに負荷がかかった時に表示されます。
404エラーに対する設定も含めて、Webサイトの基本的な設定をきちんとしておくことはSEOにとっても非常に重要な要素です。他に見ておくべき項目として何があるのかは以下の資料にて解説しているので、ぜひ一度ご覧ください!
404エラーがなぜ起こるのか、どのように対処したらいいのかおわかりいただけたでしょうか?
404エラーが発生すること自体は、SEOに悪い影響はありません。しかしあまりに多すぎるとユーザビリティを損ねる可能性があるため、URLミスであったり、正しいページがあるのに正常に設定ができていないなどの理由であれば、適切に対処しましょう。
また、404エラーページを工夫することで、ユーザーの離脱を防ぐことに繋がります。基本的な構造は同じですが、サイトごとにさまざまな特徴があり、それぞれに個性を感じましたよね。404エラーページの一番の目的はユーザーをサイトから離脱させないことですが、それ以上にサイトの魅力を伝えるためにも利用できるページです。
今まであまり意識していなかった方も、404エラーについて理解したこの機会に、こだわりの404エラーページを作成してみてはいかがでしょうか。
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SEOの内部対策についてはこちらもチェック:SEO内部対策を徹底解説!
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