SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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自社Webサイトでクローラビリティに課題がある場合、XMLサイトマップを活用すれば改善できる可能性があります。XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトのページの情報や各ファイルの関係を伝えることができるファイルです。検索エンジンはこのファイルを読み取ることでより効率的なクロールを図っています。XMLサイトマップを活用するとクローラーにページをより早く認識させることや、Webサイトの奥深い場所までクロールさせることができます。これらはSEOにおいて非常に重要であるため、ぜひともXMLサイトマップは活用したいところです。
本稿では、XMLサイトマップの基本的な知識や作成方法について紹介していきます。クローラビリティを意識したWebサイトを構築するためにもXMLサイトマップについての理解を深めましょう。
XMLサイトマップの説明のために、まずはサイトマップとは何かを説明します。サイトマップとは、Webサイト全体の構造を一目で分かるようにするためのマップです。サイトマップを作成することで、ユーザーは求めるページに迷わずたどり着けるようになり、検索エンジンに対しては新たな記事にいち早く気づいてもらってクロールされやすくなったり、クローラーが気づかないページをなくすことができたりします。このようにサイトマップの作成はユーザビリティとクローラビリティ両方への好影響が期待できます。
サイトマップについて詳しくはこちらをご覧ください。
XMLサイトマップとは、検索エンジンにWebサイトのページについての情報や各ファイルの関係を伝えることのできるファイルです。検索エンジンに向けて情報を伝える役割であるため、ユーザーが目にすることはほとんどありません。XMLサイトマップのメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
XMLサイトマップを活用すると、より早くクローラーに認識してもらいやすくすることや、Webサイトの奥深い場所までクロールさせることが可能となり、クローラビリティの向上につながります。自社Webサイトに新しくページを作っても検索エンジンにクロールされてインデックスされないと検索結果に表示されることはありません。Webサイトを運営する上で一日でも早く検索結果にページを表示させることはSEO観点から非常に重要であるため、XMLサイトマップを正しく設置してページをできるだけ早くクローラーに認識してもらえるようにしましょう。
XMLサイトマップは検索エンジンに向けてWebサイトの情報を伝えるファイルですが、HTMLサイトマップはユーザーに向けてWebサイトの情報を伝えるファイルです。規模の大きなWebサイトになるとユーザーが求めているコンテンツにたどり着くまでに時間がかかったり、もしくは探しても見つからなかったりすることがあります。そのような事態を避けるために用意するのがHTMLサイトマップです。
HTMLサイトマップはWebサイト内の各ページへのリンクがまとめて表示されており、ユーザーにサイトの全体像を分かりやすく案内して目的のページに辿り着きやすくする効果が期待できます。
XMLサイトマップを設置するメリットはWebサイトの規模が大きいほど高いですが、Webサイトの規模が小さいからといって必要ないというわけではありません。下記のような検索エンジンやクローラーにWebサイトの内容が理解されにくい状態になっている場合、XMLサイトマップの作成をオススメします。より詳しい内容に関しては、公式のGoogle検索セントラルにて記載されていますので、ぜひご覧ください。
(参考:サイトマップの概要 | Google 検索セントラル | Google Developers)
XMLサイトマップは直接的な検索順位の評価に影響はありません。しかし、クローラビリティが向上することで新規コンテンツがより早くインデックスされて検索結果に表示されるようになり、結果的にSEOへの効果が期待できます。そのため、XMLサイトマップを作成することは非常に重要なのですが、手動で作成しようとするとかなりの手間と時間がかかってしまいます。そのため、CMSやプラグインなどで自動的に最新の状態に更新されるようにするのがオススメです。GoogleのJohn Muller氏も、サイトマップは手動で作成する必要性はないことを伝えています。
I would not create a sitemap manually – it should be automated (with a plugin, CMS, etc). They should ideally be fresh and up-to-date.
— johnmu is not a chatbot yet ? (@JohnMu) August 31, 2021
Googleが推奨するXMLサイトマップの基本構造は以下の通りです。手動でXMLサイトマップを作成したいと考えている方は正しく記述できているか確認し、間違いがないように注意してください。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc>http://www.example.com/</loc>
<lastmod>2005-01-01</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
</urlset>(引用:sitemaps.org – プロトコル)
XMLサイトマップにはこのような記述ルールがあります。
<urlset>
タグで始め、</urlset>
タグで閉じます。<urlset>
タグ内にネームスペース (プロトコル標準) を指定します。<url>
エントリを XML 親タグとして含めます。<url>
に子エントリ <loc>
を含めます。(引用:sitemaps.org – プロトコル)
XMLサイトマップで利用可能なXMLタグは以下の通りです。
属性 | 説明 | |
---|---|---|
<urlset> | 必須 | サイトマップ全体を囲む要素です。ファイルの他のタグを囲み、現在のプロトコル標準を参照します。 |
<url> | 必須 | Webサイト上のページやリソースを表す要素です。各URLエントリの親タグです。その他のタグは、このタグ内に含めます。 |
<loc> | 必須 | ページのURLを示す要素です。2,048文字以下で指定する必要があります。 |
<lastmod> | オプション | ファイルの最終更新日を表す要素です。この日付はW3C Datetime形式で記述します。必要な場合は、時刻の部分を省略してYYYY-MM-DDの形式で記述することもできます。 |
<changefreq> | オプション | ページの更新頻度を表す要素です。検索エンジンではこの値を参考情報として使用しますが、指定した値とは異なる頻度でクロールされることがあります。 有効な値:
|
<priority> | オプション | URLの相対的な重要度を示す要素です。0.0から1.0までの値を指定できます。他のWebサイトのページとの比較方法に影響するものではなく、検索エンジンのクローラーに重要なページを知らせるためのものです。ページのデフォルトの優先度は0.5です。 |
(参考:sitemaps.org – プロトコル)
またXMLファイルには制限がある為、ページ数が多かったりファイルサイズが大きかったりすると送信できないケースがあります。1つのサイトマップに対してサイズに関する上限は圧縮していない状態で50MB、URLの件数に関する上限は50,000件です。サイズが大きい場合は分割して送信しましょう。
XMLサイトマップの作成方法は様々ですが、Googleが推奨する基本的な作成方法は以下の通りです。Webサイトの構造や規模に応じて、いずれかの方法でXMLサイトマップを作成しましょう。詳しくは公式のGoogle検索セントラルに掲載されていますのでぜひご覧ください。CMSによる自動作成方法やツールを活用した自動作成の方法は次の見出しで解説します。
サイトマップを作成することにより、どのURLを検索結果に表示したいか検索エンジンに指示できます。これらが正規URLです。同じコンテンツを指すURLが複数ある場合は、その中から正規URLにするものを1つ選択し、それをサイトマップに含めます。同じコンテンツを指す他のURLは原則含めません。
サイトマップに含めるURLを決定したら、Webサイトの構造とサイズに応じて、次のいずれかの方法でサイトマップを作成します。
- サイトマップを CMS に自動作成させる。
- サイトマップを手動で作成する(含める URL の数が数十に満たない場合)。
- サイトマップを自動で作成する(含める URL の数が数十を超える場合)。
WordPress、Wix、BloggerなどのCMSを使用している場合は、XMLサイトマップを自動作成してくれる機能があるので活用しましょう。今回はWordPressでXMLサイトマップを作成する方法について取り上げていきます。WordPressでは、XMLサイトマップを作成できるプラグインがあります。実際に「All in One SEO」というプラグインを活用してXMLサイトマップを作成してみましょう。
All in One SEO はSEO対策に必要な基本的な内部対策を簡単に設定することが可能なプラグインです。XMLサイトマップの作成機能を有効化することで、ページを新しく作成した際や更新する際に自動的にXMLサイトマップを作成することができます。XMLサイトマップ機能は標準で有効化されていますが、管理画面から有効化になっているかどうかを確認することができます。
サイトマップを開くをクリックするとサイトマップが作成できているか確認することもできます。
次に、不要なページがサイトマップに反映されないようにするために、画像の赤枠箇所のチェックを外しておきましょう。
また「高度な設定」から「画像を除外」の「はい」を選択して、画像一枚一枚に振り分けられたURLがサイトマップに含まれないよう設定するのもオススメです。
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XMLサイトマップは「sitemap.xml Editor」という自動生成ツールを活用して作成することも可能です。このツールでは一度の作成で最大1000URLの取得が可能となっており、モバイルサイトのサイトマップやKMLファイルの作成にも対応しています。WordPressを使用しておらず、簡単にXMLサイトマップを作成したいという方はぜひ活用してみてください。
STEP 01:URLを入力
STEP 02:最終更新日「する」「しない」を選択(自動でページの最終更新日を取得してくれるため「する」を推奨します)
STEP 03:サイトの更新頻度を選択
STEP 04:優先度:priorityの自動設定「する」「しない」を選択
STEP 05:除外ディレクトリの設定
STEP 06:同一タイトルURLの除外「する」「しない」を選択
STEP 07:「サイトマップ作成」をクリック
STEP 08:完了後、赤枠の「sitemap.xml」ファイルをダウンロード
次にGoogleサーチコンソールを使ってGoogleに作成したXMLサイトマップを登録していきましょう。XMLサイトマップを作成してもGoogle側に伝えないと効果はありません。
STEP 01:Google Search Consoleのメニューから「サイトマップ」を選択する
STEP 02:XMLサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリック
STEP 03:完了画面が表示される
また、送信されたサイトマップが正しいかどうかもGoogleサーチコンソールで確認することができます。先程と同様にメニューから「サイトマップ」を選択すると、「送信されたサイトマップ」が表示されます。ステータスが「成功しました」と表示されている場合はGoogleがサイトマップからURLを検出できたことを表しています。「取得できませんでした」と表示される場合はGoogleが正しくサイトマップを認識できていないということになるので、該当箇所をクリックし、エラーを確認しましょう。
Googleサーチコンソールの使い方について詳しくはこちらをご覧ください。
本記事ではXMLサイトマップの概要や作成方法について詳しく説明しました。XMLサイトマップを作成することは、サイトを最適化する上で重要な要素の一つです。XMLサイトマップを作成することで、Webサイトにあるすべての URL を検索エンジンが発見できるようになり、ページの内容が変更された時に素早くダウンロードすることが可能になります。クローラビリティの向上に向けて、正しくXMLサイトマップを活用していきましょう!
また、下記の関連記事も併せてご覧いただければ、よりXMLサイトマップの理解を深めることができます。
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