SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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オーガニック検索からのアクセスを増やすには、検索ボリュームの多いキーワードでの上位化が欠かせません。上位化にはSEOを意識したサイト設計やコンテンツ作りが必要となりますが、ランキング上位を目指すあまり、行き過ぎたSEO対策を行ってしまうケースがあります。
今回は過度なSEO対策における、Googleペナルティのリスクと対処法について紹介します。
※編集部注:この記事は、2018年10月に公開された記事を最新情報に加筆・修正したものです。
Googleペナルティとは「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に違反したものを対象に課せられるペナルティのことです。ペナルティには、手動ペナルティと自動ペナルティの2種類があります。
手動対策には「サイト全体」と「サイトの一部(ページ単位やディレクトリ単位)」の2種類あり、前者の方がサイト全体に影響を及ぼすため、ペナルティとしてはかなり重いものです。
いずれも検索エンジン上で評価を得るために不正な施策をおこなった場合に課せられる可能性があります。
💡豆知識:「手動ペナルティ」に関する最新ニュース
2024年3月のコアアップデートで「ドメイン貸し(サイト評判の不正使用)」がスパム対象になりました。ドメイン貸しとは、大手サイトなどのドメイン評価の恩恵を受けることを目的に、サブドメインやサブディレクトリで第三者が別サイトを運営することです。
このドメイン貸しについて、現在アルゴリズムによる自動対策は行われておらず、手動での対策が行われています。SNS上では、「実際に手動ペナルティを受けて流入数が0になった」という投稿も複数見られました。
ペナルティを受けると大幅に順位が下落します。例えば1ページ目にランクインしてた記事が圏外に飛ばされてしまうなどです。ひどい場合は、ページ自体(またはサイトごと)がインデックスから削除されることもあります。
ペナルティを受けるとオーガニック検索からの流入に大きく影響を与えるため、そもそもペナルティの対象となるような施策を行わないこと、万が一ペナルティを受けてしまったら速やかに解除することが大切です。
また解除された後も、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、過度なSEO対策は行わないようにしましょう。
手動ペナルティはよほどのことをしない限り受けることはほぼありませんが、万が一受けた場合はGoogleサーチコンソールに通知がきます。
自動対策を受けた場合は、Googleから特にアナウンスがあるわけでななく、順位下落などの事実によって判断するしかありません。そのため、リライト後などは特に順位動向を注視する必要があります。
前述の通り、ペナルティを受けるのはGoogleが公開しているスパムポリシーに違反した場合です。こちらで紹介されている項目のうち、特にSEO従事者がやりがちな対策を具体例と共にわかりやすく解説していきます。
自社サイトで行っている対策と照らし合わせながら一つずつ確認しましょう。
スパムポリシー違反となるケース例
過去に国や公的機関が使用していた期限切れドメインを取得し、そのドメインに残っている権威やリンク評価を利用して、不正に検索順位を上げる行為です。
このようなドメインは通常、多数の信頼性の高いリンクを持っているため一時的に検索結果で高順位を獲得できる可能性が高いですが、Googleペナルティの対象となります。
💡実際にあった事例
コロナ禍で実施された「Go toトラベルキャンペーン」用のドメインが、該当キャンペーン終了に伴い購入できる状態に。これを購入した第三者が別サイトを運営し一時的に不当な評価を得ていました。
人間には見えにくい形でテキストやリンクを置く場合も、ペナルティの対象となります。例えば、白い背景に白文字でリンクや文字を設置するなどのケースです。
クローラーにだけ読み取れるように設置したテキストやリンクは、その中に対策キーワードを含めるなどして、不正な評価を得るために利用されることがありました。これらの施策は、現在のSEOでは意味がないだけでなく、ペナルティの対象となります。
稀にですが、設定ミスで隠しリンクや隠しテキストとして扱われてしまうケースもあるため、注意が必要です。
💡実際にあった事例
対策キーワードや関連キーワードを不自然に詰め込むケースです。
たとえば、対策キーワードが”SEO”の場合、「SEO会社とは、最適なSEOサービスを提供してSEO評価を高めるSEOに強い会社です」のような文章はペナルティの対象となります。このようなケースで自動ペナルティを受けると、“SEO”という検索キーワードで圏外になるといった事象が起こります。
このようなコンテンツはユーザーにとって非常に読みづらく、Googleはペナルティ対象としています。本文内だけでなく、見出しでも不自然にキーワードを使用しないようにしましょう。
Googleは、WebサイトやWebページの関連性を判断するためにリンクを使用します。例えばマーケティングに関わるWebサイトを運営している場合、同領域のサイトからの「このページが参考になりました」というようなリンクがあれば、それは質の高いリンクと認識されてSEO上でもいい評価に繋がる、といった具合です。
Googleはこのようにリンクの質も評価しており、逆に低品質なリンクが多数存在する場合はペナルティの対象となります。質の低いリンクとは、例えば以下のようなリンクです。
*サテライトサイトとは被リンクを目的として本サイトとは別に作られたサイトのことです。あたかも第三者からのリンクであるように見せるなど、不正なリンク獲得を目的として運営されます。
上記のように、検索順位を上げることを目的とした被リンク・初リンクが大量にある場合は注意が必要です。なお、このようなリンクが自社サイト内にある場合、rel=”nofollow” 属性やrel=”sponsored” 属性を使用することで、ペナルティを回避できます。
生成AIやスクレイピングツールを用いて、大量の低品質または無価値なコンテンツ(他の記事の情報を集めただけのようなコンテンツ)を公開することもペナルティの対象となります。
Webサイト運営者は、オリジナリティがありユーザーにとって価値ある情報やユーザーのニーズに対応するコンテンツを提供することが大切です。
他のWebサイトから許可なくコピーした記事や、転載されたコンテンツを公開する行為です。コンテンツの完全なコピーでなくとも、類似性が高い場合もペナルティの対象とされます。
例えば文章を書き換えただけのような文章も複製されたコンテンツとみなされるケースがあるため、絶対におこなわないようにしましょう。
「他のWebサイトから許可なくコピーした記事や、転載されたコンテンツを公開する行為です。コンテンツの完全なコピーでなくとも、類似性が高い場合もペナルティの対象とされます。」
↓書き換え
「許可を得ずに転載したコンテンツや、他のWebサイトから無断でコピーした記事を公開する行為を指します。内容が完全に一致していなくても、類似性が高い場合にはペナルティの対象となることがあります。」
※このような言い換えはコピーコンテンツと判断される可能性が高い
このようなコンテンツはGoogleペナルティの対象となるだけでなく、著作権侵害になる可能性もあるため、絶対におこなってはいけません。もし他社サイトの情報を使用したい場合は、適切な形で引用することが求められます。例えば以下のような形です。
内容の薄いアフィリエイトページとは、商品ページにある内容だけをまとめたようなコンテンツや、単なるリンク集などのユーザーに価値を与えないアフィリエイトリンクが張られたページです。
質の高いコンテンツを作るための方法については、こちらの記事が参考になりますので併せてご覧ください。
手動対策を受けた場合は、Googleサーチコンソールから「再審査リクエスト」を送ることでペナルティを解除することができます。ただし手動対策の対象となっている箇所を改善したうえで、再審査リクエストを送らなければなりません。
ペナルティ対象となる行為のそれぞれの改善方法については「手動による対策レポート」をご参照ください。再審査リクエストを送信した後、審査が通ればペナルティ解除となりますが、一度下落した順位の回復を保証するものではないので注意しましょう。またペナルティ解除は不正の度合いに応じて難易度が上がり、再審査リクエストを複数回繰り返しても解除されないケースがあります。
手動対策のペナルティ解除に関しては、改善対象が明確なので比較的解除はしやすいですが、自動の場合はそうはいきません。ペナルティの原因と思われる箇所を一つ一つ修正していき、順位が上がってくるまでひたすら改善していきます。手動と自動のどちらのペナルティに関しても、解除が困難な場合は別ドメインにて新たにサイトを立ち上げてしまった方が早い場合があるので、念頭に置いておきましょう。
ペナルティの解除を行ったとしても、すぐに反映されるわけではありません。ここでは、ペナルティの解除にかかる時間について紹介します。
自動ペナルティの場合、ペナルティの解除にかかる時間は一定ではありませんが、一般的にはウェブサイトの問題が修正された後、Googleが次回のクロール時に変更を検知し、ペナルティを解除します。
ウェブサイトの変更が即座に反映されるわけではなく、Googleのクロール頻度やアルゴリズムの更新スケジュールなどによって解除までの時間が異なるため、期間を空けて何度もペナルティが起こっていないかを確認することが大切です。期間としては、1~2ヵ月程度で順位が完全に回復する場合もあれば、次のGoogleアップデートが実行されるまで回復しないなど、ケースバイケースです。
手動ペナルティの場合もペナルティの解除にかかる時間は一定ではありません。解除までの時間は、問題の深刻さや対策の効果、Googleの対応スケジュールなどによって異なります。ウェブサイト運営者はペナルティが発生した原因を特定し、問題を修正する必要があります。
修正後、Googleに解除申請を行い、Googleが再評価を行うまで待つ必要があります。手動ペナルティの解除には時間がかかることもあり、ウェブサイト運営者はGoogleの指示に従い、必要な対策を実施しながら解除までの期間を待つことが重要です。およそ5〜10日程度でリクエストを送信されることが多いです。
手動対策を受けたものの、あまり順位が低下しないことがあります。その際にペナルティを放置してしまうウェブマスターがいるのですが、大変危険な行為です。一定の期間が経った時点で、徐々に順位が落ちるか、突然順位が急落してしまう恐れがあります。
手動対策を受けても大した順位変動が起きていないからと言って安心せず、順位が好調なうちにペナルティを解除しておきましょう。
まずは誤ったSEO対策を行わないことが大前提ですが、気を付けていても意図せずにペナルティを受けてしまうことがあります。いち早くペナルティに気付くには、サイトにGoogleサーチコンソールを登録するだけでなく、順位取得ツールによるキーワード毎の順位確認や、Googleアナリティクスなどでアクセスやコンバージョンに影響が出ていないかのチェックが欠かせません。
ペナルティに気付いた際は、対象となる原因の特定および改善を速やかに行い、解除に努めましょう。上位化を目的とした改善に注力してしまうと、故意ではなくとも知らぬ間に誤ったSEO対策を講じてしまう恐れがあるので、注意してください。
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