「SEOとは」を読む前に読む「SEOとは」|初心者にわかりやすく解説

「SEOとは」を読む前に読む「SEOとは」|初心者にわかりやすく解説
【マーケティング担当者必見】 SEO完全攻略キット
今すぐ無料ダウンロード

この記事は、「世の中にあるSEOについての記事だと少し難しい」「がっつり噛み砕いたSEOについての記事はないのか」と思っているSEO初心者のための記事です。

SEOがなぜ必要なのか、本当にあなたがやるべきなのかがわかるように、「わかりやすく」を意識して、背景にある考え方から詳しく解説しています。

これを読んで、次のステップに進む足がかりにしてみてください。

seoを学ぶ

SEOとは

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語だと検索エンジン最適化と呼ばれるWeb集客の手法の一つです。

もう少し踏み込んでお話しすると、SEOは自社のWebサイトをGoogleなどの検索結果画面の上位に表示させることで、Webサイトへの流入数やコンバージョン数(CV数)、認知度などを向上させ、それによって自社の売上増加、事業成長や事業拡大を目指すことでもあります。

SEOが重要視されている理由

昨今、SEOに注目が集まっています。

SNSや動画人気の高まる現在、なぜWebサイトの施策なのだろうかという疑問もあるでしょう。

この章では、SEOの重要性について、背景から解説していきます。

購買で参考にする情報源はWebサイトが6割超

あなたは、マーケティングにおいてWebサイトにどのくらいの影響力があるかご存じでしょうか?

実は、BtoB顧客における製品・サービスの購入のために最も参考にする情報源はWebサイトです。

BtoB顧客の情報源 グラフ

引用:トライベック・ブランド戦略研究所

「オンライン」に限ったデータではありますが、下図からは、一般顧客においても商品購入前の情報収集にはインターネット検索を使用していることがわかります。

オンライン購買前の情報収集 グラフ引用:afb

また、次の表に示されるように、実際にクリックされているWebサイトは検索結果の上位に表示されたものばかりです。

 

上位表示とクリック率の関係参考:FirstPageSage

いかがでしょうか。toC顧客もtoB顧客も購入においてWebサイトを主要な情報源としていて、かつ上位表示されているWebサイトじゃないとクリックしてもらえないとなると、なんだかSEOが重要な気がしてくると思います。

SEOが重要そうな理由

認知から購入にかけて顧客と接点を持てる

なんだか重要そうな気がしてきたSEO、ひいてはWebサイトですが、マーケティング観点では一体どのような役割があるのでしょうか。

Webサイトにはいくつかの目的があります。「認知を取りたい」「興味・関心を促したい」「比較・検討の材料としたい」「購入の意思決定の材料としたい」などです。目的に合わせて 幅広い層にアプローチできる点もWebサイトの魅力です。

SEO マーケティングファネル

このように、Webサイトは認知から購入にかけて顧客と接点を持てる重要な媒体です。SEO対策の最大のメリットは、検索結果画面で上位表示させることでWebサイトによる顧客との接点を最大化できることにあります。

SEO対策を行うメリット

SEO対策のメリットはWebサイトによる顧客との接点を最大化させること以外にもあります。この章では、SEO対策を行うメリットを2点ご紹介します。

費用対効果が高い

SEOは長期的に見ると費用対効果の高い施策です。

Webサイトを上位表示させたいだけであれば、リスティング広告を行うという手段もあります。

 

自然検索とリスティング広告

しかし、昨今インターネット広告費は高騰が続いています。

下 図の通り、日本の企業数は年々減っていくのに対し、広告費は年々上昇していくため、広告での利益率は下がる一方です。(広告が必要ないという話ではありません。)

広告の高騰 グラフ

引用:第2章 中小企業の構造分析

引用:「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

 

SEOとリスティング広告の関係

 

市場的な側面でもSEOの重要性は高まっていると考えられますし、長期的な視点でコスト面のメリットが見込めるのです。

もちろん、SEOと広告はどちらがいいというものではなく、目的や状況によって有効な手が変わります。しかし、一定のコストで集客を増やすことができますので、長期的に見ると非常に有効な手段といえます。

資産になる

SEO対策によって作成したコンテンツは自社の資産となって残り続けます。

こちらも広告との違いにはなりますが、広告は運用コストを停止すると、広告による集客が一気に0になるという掛け捨て型の施策です。(課金中のみ上位表示されるため、課金を止めると表示されなくなる。)

一方でSEO対策は、たとえSEOにかけるコストをなくしたとしても、それまで公開されたコンテンツそのものが消えるわけではありませんので一定の流入が見込めます。

また、SEO対策では自社のノウハウをコンテンツ化して発信することが一般的ですので、例えば新人育成の教材にする等の二次的な使い方ができるのもメリットです。かく言うこのPINTO!も、PLAN-Bの新人研修でよく使われています。

このように、半永久的に自社の資産として残り続け、今までの施策が無駄にならないのもSEOのメリットです。

SEO対策を行う上での注意点

SEO対策にはメリットがある一方で、あらかじめ注意しておかなければいけないこともあるため、この章では注意点を3つ紹介します。

成果が出るまでには6か月~1年はかかる

SEOは対策を始めてすぐに効果が出るものではありません。メディアを立ち上げてすぐであれば、明確な成果が出始めるまでに6か月~1年はかかると思った方がよいでしょう。

一時的な大量集客が目的であればインターネット広告を行う方が良い場合もありますので、何を目的としているかで行う施策が変わることを理解しておいてください。

運用体制を整える必要がある

SEO対策は長期的な施策です。継続して取り組む必要があるため、運用体制がちゃんと整っているかも成果に関わる重要なポイントになります。

運用体制は大きく分けて3つあります。

    • インハウス
    • 一部外注
    • 完全外注

すべての対策を自社で行うインハウス体制から、一部分を外部のSEO会社に依頼する体制、またオウンドメディア運用のすべてをSEO会社に依頼する体制まであるため、自社のリソースに合わせた体制作りが必要です

また、インハウスや一部外注をするにしても、SEOツールを使うことになります。無料ツールだけを使う方法もありますが、SEARCH WRITEのようにツール導入後の運用のサポートが受けられる有料ツールもありますので、こちらも自社のリソースに合わせた体制づくりが大切です。

運用体制については以下の記事を参考にしてみてください。

目標・ゴールを見誤らないこと

Webサイトはユーザーに見られるだけでは自社にとっての利益がありません。Webサイトを見てもらう目的の最深部には、「自社の売り上げを増やしたい」などの想いがあると思います。

ECサイトでもない限り、直接売り上げにつなげるのは難しいので、目的は売り上げにつなげるために「サービス資料をDLしてもらう」「お問い合わせをいただく」「登録をしてもらう」などとなってくるでしょう。

SEO対策において、上位表示させることは手段であり、その先にある目的を達成することの方が重要だということを覚えておいてください。

具体的にSEO対策で行うこと

ここまででSEO対策の概要は理解できたでしょうか?

この章では実際にSEO対策で行うことを解説します。SEO対策では大きく分けて以下の3つの施策を実施します。

それでは各施策についてみていきましょう。

コンテンツSEO

簡単にいうと、コンテンツSEOとは「ユーザーに取って良質なコンテンツ(記事)を作り続けること」といえるでしょう。

SEOではWebサイト(Webページ)を上位表示させます。その際に、そもそも上位表示させたいコンテンツがないと意味がありませんから、そのためのコンテンツを高品質で作ろうという施策です。

他記事を読んでいる際に、SEOの文脈で記事作成の話をしていたら、コンテンツSEOについての話だと思ってください。

具体的には以下のようなフローに従ってコンテンツを作成していきます。

どんなキーワードで上位表示させたいかを決め、記事を書き、継続した効果測定をするのが全体的な流れです。

 

コンテンツSEOのフロー図

まとめると、コンテンツSEOはSEO対策の中の1つの手法で、良質な記事を作成していくことだと認識しておけば相違ないと思います。

詳しくは以下の記事で解説していますので、より理解を深めたい方は読んでみてください。

【Tips】

SEO対策の話をする際、よくオウンドメディア、コンテンツSEOという言葉が出てきます。

厳密には異なりますが、以下のように思っていただければ問題ないと思います。

オウンドメディア ≒ 自社で保有する記事メディア型のWebサイト

コンテンツSEO ≒ 良質な記事(Webページ)を作り続けることでWebサイト(オウンドメディア)自体の評価を高めていく手法

内部施策

内部施策は、Webサイトのテクニカル的な部分に関する施策です。

Webサイトの機能や構造など、裏側の部分に関するものだと思ってください。

テクニカルと聞くと「難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、現時点ですべて理解する必要はありません。以下に、具体的な施策を一覧で紹介しますが、まずは「こんなものがあるのか」程度で見ておきましょう。

内部施策を行うことで、主に以下の3つの効果が期待できます。

  • ユーザーにとって見やすい、使いやすいWebサイトになる
  • Google側からの評価を落とさない
  • CV(目的達成)につながりやすくなる

 

施策の種類施策名説明
ユーザビリティをあげるための施策モバイルファーストモバイル端末の画面でも見やすいデザインやつくりにする
サイト表示スピード最適化いわゆる、Webサイトが「重い」という状態を作らない工夫を行う
https化データのやりとりを暗号化することで、セキュリティを強化する
エラーへの対処+オリジナルエラーページの設置Webサイト内で起きるエラーの対処をする
クローラビリティをあげるための施策XMLサイトマップ検索エンジンにWebサイト全体の構造を伝えることができるファイル
内部リンク自社の記事から別の自社の記事にリンクを貼る
ディレクトリの階層分けどのページがどのページの配下にあるかを定める
パンくずリスト和菓子>せんべい>醤油せんべい のように今どの階層にいるのかわかるようにする

ページネーションタグ

分割されたコンテンツを一つのコンテンツと認識させる
robots.txt収集されたくないコンテンツを検索エンジンにクロールされないようにする
noindexタグインデックスされないようにする
適切にインデックスしてもらうための施策Canonicalタグコンテンツの重複によって評価が下がることを防ぐ
内容を適切に伝える施策構造化マークアップ検索エンジンにコンテンツの内容が正しく伝わりやすくなる
meta description100文字程度の要約 タイトルの下に表示され、ユーザーにコンテンツの内容を適切に伝える
H2,H3などの見出しタグコンテンツの中身や構成をユーザーと検索エンジンに伝える
altタグ画像の内容を検索エンジンに適切に伝える

【Tips】

ガイドライン違反にも注意しましょう!

SEO対策ではやるべきことがある一方で、やってはいけないことも存在します。その一例が、「隠しテキスト・隠しリンク」「クローキング」です。

「隠しテキスト・隠しリンク」は、文字を背景と同色にするなどをして、ユーザーからはわからないように、検索エンジン側のみに対してテクストやリンクを使い、検索エンジンからの評価を偽造することを指します。

「クローキング」は、検索エンジンとユーザーに対して、それぞれ別々のコンテンツを出し分けることで検索エンジンからの評価を偽造することを指します。

これらは、ユーザーファーストなコンテンツを提供したいGoogleの考えにはそぐわないため、今では厳重な禁止項目となっていますので注意しましょう。

外部施策

外部施策は他サイトからの評価に関わる施策です。

Webサイトに限らず、沢山の人がオススメしていたり、その道のプロがオススメしているものって信頼できるし人気もでますよね。

Webサイトの評価にもこの考え方が使われています。

具体的には、他サイトが自社に関する固有情報について名指しで言及をしていたり(サイテーション)、他サイトが自社へのリンクを貼ってくれていたりする(被リンク)と評価が上がる仕組みです。

例えば、Aというサイトが、そのサイト内で「PINTO!という記事はSEOについての情報を発信しているサイトです。」と書いていたり、PINTO!へのリンクを貼ってくれていたりすると、PINTO!の評価が上がるといったイメージです。

今回はここまでの説明にとどめますが、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

よくあるWeb担当者の疑問に回答

SEO対策は自力でできますか?

自社でSEO対策に使えるリソースによって変わってきますが、オウンドメディアを用いたSEO対策自体はできるでしょう。しかし、必ずしも成果につながるSEO対策を自力でできるかは様々な要素が絡みますので一概には言えません。

こちらのページで体制に関する記事がまとまっています。

SEOの運用体制、インハウス、外注化については以下の記事でまとめていますので詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

SEOについてどのくらい知っていればいいですか?どうやって勉強できますか?

前提として、あなたがどれくらい具体的な「SEO対策の実行」に関わるのかによります。

例えば、一部外注でSEOを依頼する場合、SEO対策の施策についての理解は必要かもしれませんが、施策の具体的な実行方法までは知らなくてもいいかもしれません。しかし、依頼する側にも知識があれば外注先の施策実行の透明性が増しますので、やはり知っているに越したことはないとも言えます。

また、SEO対策の知識はWeb担当やマーケティング担当であれば、知っていることが多くて困ることはないでしょう。

以下は目安ではありますが、知っていた方がよいことをまとめました。

SEOについての考え方は必ずおさえておいた方が良いでしょう。次に施策の内容など、具体的な中身についての理解も深めましょう。最後に、自分が扱う施策について、実行レベルの知識を身に着けると良いと思います。

必ず知っていた方がいいこと | 考え方系

  • SEOとは何かの理解について
  • Googleの考え方
  • 検索上位表示をさせる上での前提となる知識
  • ツールの使い方
  • キーワード設計の考え方
  • 最新情報

できれば知っておくべきこと | 施策内容系

  • 具体的な施策とその役割・効果

自分が扱うなら知っておくべきこと | 施策実行・テクニカル系

  • コンテンツSEO、内部施策、外部施策、それぞれの実行方法

SEO対策の勉強方法は様々ありますが、基本的にはWebサイトなどのWebメディアやYouTubeなどの動画媒体を用いて無料で学習が可能です。

PINTO!の「SEOを学ぶ」では各トピックごとに今までの記事がレベル分けされてまとまっています。必読レベル☆☆☆の記事を読むだけでも相当な理解が深まると思いますので、是非ご活用ください。

seoを学ぶ

オススメの学習方法、学習向けWebサイトについては以下の記事でまとまっていますので、参考にしてみてください。

最新のSEOトレンドは何ですか?

2024年3月5日~4月19日にコアアルゴリズムアップデートが実施されました。今回のアップデートは約1か月ほどかけて実施されました。(通常2週間程度)

Googleの広報担当者によると、今回のアップデートで、検索結果内の低品質でオリジナルでないコンテンツが45%削減されています。

参考:Google 2024 年 3 月のコア アップデートは 4 月 19 日に終了(1 週間前)

また、Google検索セントラルでは新しいスパムに関するポリシーが公開されました。今回削除対象となったコンテンツはポリシーで言及のあった、期限切れのドメインの不正使用、大量生成されたコンテンツの不正使用、サイトの評判の不正使用に該当するコンテンツだったと予想できます。

コアアップデートについては以下の記事でも紹介しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。SEOにおいてアップデート情報のチェックは特に大切です。動画でもアップデートの情報を発信していますので、是非チェックしてみてください。

まとめ

今回は「SEOとは」についてわかりやすくを意識して解説していきました。

この記事はWeb上にあるSEOについての記事を理解しやすくするための前座記事です。

今ある程度わかってきたぞという方は、これを踏み台に他の記事を読んでみてください。

PINTO!でも、SEO対策について完全解説をした記事や、SEOをトピック毎に学びたい人向けの「SEOを学ぶ」を用意していますので、さらなる学習に是非ご活用ください!

seoを学ぶ

以下の記事は、PINTO!の「SEOとは」に該当する記事ですので、本記事でSEOについての基礎が理解できた方は一度読んでみることをオススメします。

売上につながる戦略を明確にする SEOコンサルティング