SEO最新情報 記事一覧

SEO最新情報を毎週更新！ - SEOの最新情報をキャッチし、時代に合った施策を展開することは、Webマーケティング施策を進める上で欠かせません。特に近年では、Googleの「AIによる概要」や「AI検索」の台頭により、従来のSEO対策だけでは成果を出しにくくなっています。

PINTO!ではこのような背景を踏まえ、検索アルゴリズムの変化やAI検索の進化、ゼロクリック検索、といったSEO最新トレンドをいち早くキャッチし、実践に活かせる情報を毎週発信しています。PINTO!の見解も交えて初心者にもわかりやすく解説しているので、ぜひ今後の施策に活用するための情報収集にお役立てください。

ピックアップSEO最新情報

2025年に入ってから、SEOの世界ではさまざまな変化が実際に起きています。最近のSEO最新情報の中でも、特に注目したいSEOトレンドや傾向を紹介します。

1.「AIモード」が"実験"からGoogle検索の標準機能へ

GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイ氏は、2025年5月のインタビューで「「AIモード機能は段階的に主要検索体験へ統合する」と明言しました。検索ページ上の"実験的"ラベルが外れ、順次デフォルト表示へシフトすることを示唆しています。

AIモードはこれまで実験段階でしたが、2025年5月に全米国のユーザーに提供されると発表されました。これまでの流れを踏まえると、AIがSERPそのものを再構成し始めており、従来のクリック誘導ではなく「AIに参照されるデータソース化」が急務だといえます。

関連記事： 「AIモード」は将来の標準機能へ。Google CEOが今後を示唆 – 先週のSEO最新情報まとめ（2025/06/07～06/13）

2.LLM起点で検索システムを再構築

Googleは現在、検索システムの根幹部分である 「ランキング」 「情報取得」 「表示」 のすべてを、大規模言語モデル（LLM）を中心に再設計する取り組みを進めています。これは単なるアルゴリズムの微調整ではなく、検索というプロダクトそのものの設計思想を根本から見直す動きです。

先ほど紹介したAIモードのような新機能は、単なるUIの進化ではありません。検索の裏側で「LLM中心」のインフラ刷新が進んでいるからこそ可能になったものです。

大事なのは、検索エンジンに「このページは何について書かれているのか？」を正しく伝える"意味のわかりやすさ"と、AIが答えを作るときに「この情報、使いやすいな」と思ってもらえる"引用されやすい構造"です。

つまりこれからは、"AIに使われる"ことも前提にしてコンテンツを作ることが、SEOの成果を左右する時代に入っているといえます。

関連記事： Google、LLMを軸に検索システムの再構築を検討中 – 先週の最新SEO情報まとめ（2025/05/10～05/16）

3.「LLMO（大規模言語モデル最適化）」という新たな概念が注目

2025年に入り、「LLMO（Large Language Model Optimization）」という新たな概念がSEO業界で注目され始めました。これは、 「生成AIの回答に自社の情報が含まれるように最適化すること」 を差し、SEOとは別軸のアプローチとして広がりつつあります。

LLMOというと、llms.txt※の導入や構造化データの最適化などが語られるケースもありますが、GoogleのJohn Mueller氏は2025年6月に「現時点でllms.txtファイルを読んでいるAIシステムは存在しない」と明言しており、その実効性には懐疑的な声も多くあります。

※llms.txt…AIがWebサイトの内容を理解しやすくするためにMarkdown形式などで要点を整理したファイル

LLMOの本質は「このジャンルならこのサイト」とAIに信頼される存在になることです。つまり、小手先の施策ではなく、ジャンル内での専門性・網羅性・信頼性を築くことが求められます。

LLMOはまだ登場したばかりの新しい領域であり、その具体的な手法や効果については、今まさに議論と模索が進んでいる段階です。表面的な施策に飛びつくのではなく、「生成AIに信頼される情報源になるにはどうすべきか？」という本質的な問いに立ち返ることが大切です。