
Google広告の費用の目安は?仕組みや予算の決め方も解説
Web広告
最終更新日:2025.04.21
本記事ではInstagram広告の出し方だけでなく、メリットや特徴、費用を解説します。
Instagramは年々利用者が伸びているため、効果的に使うことができれば高い成果をあげることができます。具体的な出稿手順を全画像付きで解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Instagram広告は、主にInstagramを中心に配信されるSNS広告です。
実際にはInstagram広告というものがあるわけではなく、Meta広告をInstagramに配信したものがInstagram広告と呼ばれています。
※Meta広告…Facebook、Instagram、Messenger、Audience Networkの4つの媒体に、広告を配信することができるプラットフォーム。
Instagramは動画や写真などがメインのSNSプラットフォームで、Meta社の調査によると日本では月3,300万以上ものアカウントがアクティブな状態です。
今や認知だけでなく獲得もできる、なくてはならない媒体の一つであり、リスティング広告やディスプレイ広告と併用して活用している企業が多数あります。
実際に弊社でお手伝いしている企業様でも、Instagram広告の導入率は年々増加傾向にあります。
Meta広告の一種であるFacebook広告については、以下の記事をご覧ください。
この章のゴール
Meta Business Suiteに「Facebookページ」と「Instagramプロアカウント」が紐づいている
Instagram広告の設定を開始する前に、まずはFacebook個人アカウントとInstagramアカウントを設定する必要があります。
その後は各種設定を行い、最終的にはFacebookページとInstagramプロアカウントが連携された状態を目指します。
既にMeta Business Suiteと各種アカウントが紐づいている方は、「Instagram広告の出し方」へお進みください。
本章では、以下の3ステップでゴールに到達できるよう解説します。
Instagram広告の出稿前の事前準備
まずFacebook個人アカウントを用意します。
アカウントをお持ちでない方は、「新しいアカウントを作成」から個人のアカウントを作成してください。
この時、必ず本名の個人アカウントを作成しましょう。会社名などのアカウントを作成することはできませんので、注意が必要です。
ログインが完了すると以下の画面が表示されます。
ここからは以下の手順で進めます。
まずは、Facebookアカウントから「Facebookページ」を作成します。
Facebookアカウント内画面左の「ページ」をクリックします。
「+新しいページを作成」から、指示に従って作成を進めます。
画面左側が入力画面、右側がプレビュー画面です。手順に沿って項目を埋めます。
以下の「ページを管理」という画面が出ていればFacebookページの作成は完了です。
続いて、Metaビジネスマネージャからビジネスポートフォリオを作成します。
右上の「今すぐ開始」をクリックし、設定しましょう。
クリックすると、「ビジネスポートフォリオを作成」というウィンドウが開きます。
ビジネスポートフォリオ名には企業名を入力しましょう。弊社であれば「株式会社PLAN-B」と入力します。
それぞれ対応する部分を埋めて「作成」を押してください。
設定したメールアドレス宛に、認証メールが届きます。メールの内容に従って手続きを進めてください。
設定完了後「Meta Business Suite」というツールのホーム画面が開かれたら、Facebook側の設定は完了です。
Meta Business Suiteとは、FacebookやInstagramなどのすべてのマーケティング活動を一元管理できるツールです。
ビジネスマネージャとクリエイタースタジオの機能をはじめ、複数のツールが集約されています。
次に、Instagramアカウント周りの設定をします。
Instagram広告を出すためには、基本的にInstagramをFacebookページと紐づけ、プロアカウントに変更する必要があります。
プロアカウントへ変更するための設定は、PC版・モバイルアプリ版のどちらからでも行うことが可能です。今回はPC版で解説します。
まず紐づけを行いたいFacebookページを開き、右上のアイコンをクリックし、「設定とプライバシー」>「設定」をクリックします。
次に、左に出てくる一覧を下にスクロールし、「アクセス許可」>「リンクするアカウント」をクリックします。
「アカウントをリンク」をクリックするとウィンドウが開くので、指示に従って進めます。
アカウントタイプは「ビジネス」を選択します。
これでInstagramアカウントはFacebookページと紐づき、プロアカウント(ビジネスアカウント)になりました。
最後にMeta Business Suiteで、支払方法やFacebookやInstagramの設定を行います。
まずは、「ビジネスマネージャ」に切り替えます。
左下の「ヘルプ」をクリックし、「ビジネスマネージャへ移動」を選択します。
左上に「ホーム」または「ビジネスホーム」と表示されれば、「ビジネスマネージャ」に切り替わっています。
ビジネスマネージャの左上にある、ハンバーガーメニューをクリックします。その後「管理」>「請求と支払い」をクリックします。
請求と支払いの画面が表示されたら、左の「支払い方法」を選択し「追加」ボタンをクリックします。支払い情報を入力するウィンドウが開かれるので、指示に従って必要な情報を入れましょう。
これで支払い設定は完了です。
続いて「Facebookページ」を紐づけます。
ビジネスマネージャのホーム画面から左上のハンバーガーメニューを開き、「管理」>「設定」を選び設定の画面を開きます。
画面が切り替わったら、「アカウント」>「ページ」を開きます。
右上の「追加」ボタンを押し、任意の方法でFacebookページを紐づけます。
今回は先ほど作成したFacebookページがあるので、「既存のFacebookページを追加」をクリックして進めます。クリックするとウィンドウが開くので、指示に従ってFacebookページの紐づけを行いましょう。
これで「Facebookページ」の紐づけは完了です。
先ほど同様、「設定」から「アカウント」>「Instagramアカウント」を開き、右上の「追加」ボタンをクリックします。
ウィンドウが開くので、手順に沿って連携したいInstagramアカウントを紐づけます。
以下のように、任意のアカウントが表示されていれば紐づけは完了です。
ここまでの設定ができていれば、あとは広告マネージャから広告配信の設定を行うのみです。
この章のゴール
Instagram広告を配信するための設定を行う
ここからは広告マネージャを活用して、広告を配信するための手順を説明します。
広告マネージャは、Meta広告を作成し管理するためのツールです。
この中では、「広告アカウント」に対して「キャンペーン」>「広告セット」>「広告」という階層構造で表示されるため、各階層で広告における以下の要素を決めます。
ここからは5ステップで広告配信までの設定を行います。
ビジネスマネージャから広告マネージャを開きます。
広告マネージャを開くと、以下のような画面が表示されます。
それでは早速設定を行いましょう。
まずは「キャンペーン」の設定を行います。
キャンペーンは目的単位で設定します。Instagram広告には様々な目的を設定できますが、多くの場合「売上」「トラフィック」を目的に配信することが多いです。
今回はサイトへの流入を増やすことを目的とした、「トラフィック」で設定を進めます。
まずは「作成」ボタンをクリックします。
「トラフィック」を選択し「次へ」をクリックします。
キャンペーン設定では、「手動作成のトラフィックキャンペーン」を選択してください。
設定画面が開かれたら、「キャンペーン名」を付けて「次へ」を選択します。キャンペーンは目的ごとに作成するため、目的がわかるような名前にするとよいです。
例えばPINTO!が流入目的で広告を配信する場合には、そのまま「PINTO!」という名前をつけます。
次に「広告セット」を作成します。
広告セットの設定で行うのは、以下の5つです。
ピクセルの作成と選択を行います。
Metaピクセル(タグ)を企業サイトに設置することで、Facebook広告を見た後に実行されたアクションを計測することが可能です。設置したタグから送信されるアクションデータを元にして配信を最適化することができるので、広告の成果向上が期待できます。
まず「イベントマネージャ」を開きます。
左のメニューバーから「+(データソースをリンク)」をクリックします。するとウィンドウが開くので、「ウェブ」を選択して「次へ」をクリックします。
データセットの名前を付け、「Metaピクセルのみ」を選択し、以下の手順に沿って進みます。
「コードをコピー」をクリックします。
次にGoogle Tag Manager(GTM)を活用して、Metaピクセルを設置していきましょう。
※Google Tag Manager(GTM)…Web広告などの各種タグ(計測コードなど)を一元管理・更新できるGoogleの無料ツール。
GTMを開いたら、「タグ」を選択し「追加」ボタンをクリックします。
タグの種類を「カスタムHTML」に設定し、コピーしたMetaピクセルのコードをHTMLの欄に入力します。配信トリガーには「All Pages」を選択します。
これでMetaピクセルの設定は完了です。
予算の設定は、「1日の予算」と「通算予算」から選ぶことができます。
1日ごとの予算が細かく決まっている場合は「1日の予算」が適切ですが、特定の期間を通して予算が決まっている場合は「通算予算」を選択すると、設定した予算ぴったりに配信されるので管理しやすいです。
まずは、日々の管理がしやすい「1日の予算」を選択するとよいでしょう。
広告を届けたいユーザーを思い浮かべながら、年齢、性別、地域、言語など基本的なデモグラフィックの設定を行います。またライフイベントや興味・関心、仕事などの詳細なターゲティングも設定しましょう。
狭めすぎると配信量が少なくなってしまう可能性があるので、オーディエンスサイズを見ながら設定します。
初めての方は、地域/年齢/性別のみを設定して配信するのがおすすめです。
広告を届けたいターゲットを選んだ後は、広告を表示させる場所を選びます。
「手動配置」を選択することでプラットフォームや配信面を絞ることもできますが、まずは「自動配置」で配信し、成果が芳しくなかった配信面は運用する際に少しずつ除外するのがおすすめです。
最後に、広告セット名を設定します。
広告セットは「どのように」広告を配信するかを決めたものなので、「開始日_ターゲティング種類_ターゲティングの詳細」などいつ始めた誰向けの広告かわかるように広告名をつけるのがおすすめです。広告セットの名前を設定したら「次へ」をクリックします。
最後に広告の設定として、広告名など以下の項目を入力します。
広告名は、広告セットの時と同じように広告の特徴がわかるように命名します。
「202410_PINTO!SEO」や「202410_PINTO!AD_カルーセル」など、「開始日_訴求名(_広告種類)」の形でつけるのがおすすめです。
自社運用であれば、デフォルトで紐づけているアカウントが表示されます。設定されているアカウントが正しいかチェックしておきましょう。
広告設定では新規広告の作成に加えて、既存のInstagram投稿を広告として配信する設定を行うことも可能です。
今回は「広告を作成」で進めます。
また、広告のフォーマットもここで選ぶことが可能です。今回は「シングル画像または動画」を選択します。
次に画像や広告文を設定します。
まずは「メディアを追加」>「画像を追加」>「アップロード」で、任意の画像をアップロードします。
次にメインテキストや見出し、任意で説明文を入力します。それぞれ125文字以内、255文字以内に収まるように調整しましょう。プレビューに反映されない場合は、先にリンク先を設定してみてください。
最後に、コールトゥアクション(CTA)を目的に合わせて設定します。
※コールトゥアクション(CTA)…ユーザーに購入などのコンバージョンを促すためのボタン。
静止画と動画のどちらを使うべきか迷われている方は、以下の記事もご覧ください。
リンク先として、自社のサービスサイトや購入ページへのリンクを指定します。
電話発信をワンタップで行える仕組みの設定や、Instagram内で完結する問い合わせフォームの導入もできますが、今回は特に設定せず進めます。
最後に、トラッキングの設定を行います。
先ほど設定したMetaピクセルをONにするために、「ウェブサイトイベント」にチェックを入れます。
もしGA4などでWebサイトの流入元を個別に観測したい場合は、URLパラメータの付与も行いましょう。
全ての設定が完了したら、「公開」をクリックします。
公開する前に、下記のポイントに沿って入稿内容を再度確認しましょう。
「ターゲット設定を誤っていて、サービスを提供している地域以外に配信してしまった…」「設定予算を間違えていて、予算を超えた金額をつかってしまった…」などミスが起きないよう、事前に確認することは非常に重要です。
公開前に確認すべきポイント
問題なければ、「確認して公開」ボタンをクリックしてください。
Instagram広告の入稿規定も、配信する前に確認しておく必要があります。
フィード広告とストーリーズ広告、画像と動画など各種類で解析度とサイズに制限があります。以下の表を参考に、作成したクリエイティブが基準を満たしているか確認してみてください。
画像や動画の解析度 | 画像や動画のサイズ | アスペクト比 | 広告文の文字数 | ||
フィード広告 | 画像 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | 30MB以下 | 1.91:1~9:16 | 2,200字以下 |
動画 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | 4GB以下 | 1.91:1~9:16 | 2,200字以下 | |
ストーリーズ広告 | 画像 | 600 x 1,067ピクセル以上 | 30MB以下 | 1.91:1~4:5 | 125文字以下 |
動画 | 600 x 1,067ピクセル以上 | 4GB以下 | 1:1または4:5 | 2,200字以下 | |
リール | 動画 | 4GB以下 | 9:16 | メイン:40文字以下 見出し:55文字以下 | |
発見ホーム | 画像 | 400×500ピクセル以上 | 30MB以下 | 1.91:1~4:5 | メイン:125文字以下 見出し:40文字以下 |
動画 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | 30MB以下 | 1.91:1~9:16 | 2,200字以下 | |
発見タブ | 画像 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | 30MB以下 | 1.91:1~4:5 | メイン:125文字以下 見出し:40文字以下 |
動画 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 | 4GB以下 | 1.91:1~9:16 | 2,200字以下 |
参考①:Instagramフィード広告のデザイン要件
参考②:Instagramストーリーズ広告のデザイン要件
参考③:広告ガイド
成果の出るクリエイティブを作る際にはコツがあります。ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
Metaが保有する豊富なユーザーデータに基づいて、非常に細かいターゲティング設定ができる点は大きなメリットです。
主にターゲティング可能な項目として、以下が挙げられます。
Instagram広告でターゲティング可能な項目
上記に加え、メールアドレスや電話番号を基に既存の顧客にリーチできる「カスタムオーディエンス」や、既存の顧客と同じ特徴を持つ人を探してアプローチできる「類似オーディエンス」などのターゲティング設定も可能です。
他の広告媒体と比較して、Instagramは若年層や女性のユーザーが特に多く、これらの層にアプローチしやすいです。
株式会社ヴァリューズが行った調査によると、20代以下は全体の51.3%、女性は全体の66.0%を占めています。
引用:【調査リリース】4大SNSのヘビーユーザーを比較調査!X利用者はフォロー/シェア等での割引施策参加に積極的、 TikTok利用者は高価でも衝動買いの傾向
その他にも学生の割合が多く、主婦(主夫)の割合が他のSNSよりも高いことがわかります。
Instagramのユーザーに関して、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
💡女性向け化粧品のInstagram広告活用事例
弊社で女性向け化粧品のInstagram広告・インフルエンサーによる投稿を実施し、大きな成果を出した事例を紹介します。
その際、以下の施策を行いました。
これらの施策を行った結果、以下のような成果を出すことができました。
メガ割期間におけるInstagram広告経由での売上が、3,000万円を突破した。
キャンペーンの影響を受けて、獲得件数が4,000件を上回った。
Instagram広告では20〜40代女性ユーザーの多くが企業アカウントをフォローしており、ビジネスとの親和性が高いSNSであるといえます。
サイバー・バズの調査によると、20代~40代の女性は80%以上がInstagram上で企業アカウントをフォローしており、特に20代女性は92%が企業アカウントをフォローしているという関心の強さが伺えます。
特に、20代女性においては20社以上のアカウントをフォローしている割合が50%と、若年層の女性ユーザーが企業アカウントに対して関心があることもInstagramの特徴です。
さらに20代女性の約90%が、「Instagramでフォローしている企業・ブランドの投稿をきっかけに、その商品を購入したことがある」と回答しています。
このように、企業アカウントに強い関心を持っているユーザーが多いため、エンゲージメントやコンバージョン率の向上が期待できます。
💡女性用下着ブランドのInstagram広告活用事例
弊社において女性用下着ブランドのInstagram広告を実施し、大きな実績を出した事例を紹介します。
その際、以下の施策を行いました。
※フレキシブル広告…広告枠のサイズや表示環境に応じて、自動的に最適なデザイン・レイアウトで表示する形式の広告。
これらの施策を行った結果、以下のような成果を出すことができました。
Instagramは、潜在層から顕在層まで幅広いユーザー層へのアプローチが可能な媒体です。
株式会社ネオマーケティングの調査によると、Instagramの投稿や広告をきっかけとして購買行動を起こした男女ユーザーのうち75.9%は、もともと商品を購入する予定がなかったそうです。
商品を買おうと意識していなかった段階、すなわち購買意欲が顕在化していない潜在層や準顕在層の状態であっても、Instagram上の投稿や広告がきっかけとなって購入しています。このことから、潜在層や準顕在層に対しても購入を促せる媒体であることがわかります。
またナイル株式会社の調査では、女性が検索する際にGoogle・Yahoo!などの検索エンジンに続いて、Instagramは3番目に多く利用されている媒体でした。
検索エンジンが情報収集の主な手段である中で、検索エンジンの次にInstagramが使われていることから、InstagramがSNSの枠を超えて情報収集や購入の意思決定に影響を与えていることがわかります。
Instagramは10〜30代の女性ユーザーが多く、画像や動画を中心としたビジュアル重視のSNSであることから、美容やファッション、旅行、飲食など、ビジュアルで魅力が伝えやすい商材との親和性が非常に高い媒体であるといえます。
株式会社GLAPentertainmentの調査の結果でも、Instagramがきっかけで購入したことのある商品としてコスメやスキンケア商品、洋服などが挙げられています。
引用:【2020年10月最新】20歳~35歳女性を対象としたInstagramユーザー調査では、欲しい商品やサービスがあるとき7割以上の方がInstagramで検索!最も購入する商品の第一位はコスメに!
他の投稿に混じって広告が表示されるため誤ってクリックしてしまう、何度も表示されるなどユーザー体験を損なってしまう恐れがあります。
例えばユーザーが誤って広告をクリックした場合でも、クリック課金であれば費用が発生してしまいます。
また同じ広告が何度も表示されると、「広告疲れ」を引き起こす可能性が高いです。
Instagram広告はMeta広告の一部であり、Meta広告ではFacebook、Instagram、Messenger、Audience Networkの4つのプラットフォームに配信することが可能です。
そして、各プラットフォームの中でも広告が配信される面が決まっています。これを配信面といいます。
Meta広告を出す際には、媒体や配信面を限定せずに自動配置を活用することがほとんどです。その中で特定のプラットフォームにおいて成果に差がある場合は、効果の高い配信面に絞るのがおすすめです。
Instagram広告の配信面
Instagram広告の配信面は以下の7種類で、基本的には他の投稿に並んで表示されます。
Meta広告は、配信できる広告のフォーマットが豊富であることが特徴です。
ここでは、Instagram広告で使える基本的なフォーマットを4つ紹介します。各配信面で使えるフォーマットと使えないフォーマットがあるため、以下の表で確認してみてください。
フィード | ストーリーズ | リール | 発見ホーム※1 | 発見タブ※2 | |
シングル画像 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
シングル動画 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 |
カルーセル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コレクション | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 |
※1 発見ホーム…ユーザーが虫眼鏡のアイコンをタップして最初に表示される、発見タブの広告枠。
※2 発見タブ…発見タブ内で投稿を選択した後に表示される、投稿詳細にある広告枠。
シングル画像は一枚の画像を使った標準的な広告フォーマットで、主にフィードやストーリーズ、発見タブで使われます。
シンプルにメッセージを届けたい場合におすすめです。
関連記事:【簡単解説】バナー広告とは?
引用:Facebook広告 媒体資料(2020年下期)
シングル動画は映像、音、モーションを活用した、利用者の目を引きやすい広告フォーマットです。
Instagram広告の動画広告は、ストーリーズやリールなどの縦型動画が主流です。特に、最近ではユーザーが作成したコンテンツ(UGC)風の広告を作成することで、Instagram広告を中心に高い成果を出すことのできた事例も増えてきています。
シングル動画は商品の使い方を詳しく伝えたい場合や、ブランドのストーリーを伝えたいときにおすすめです。
関連記事:【簡単解説】動画広告とは?
引用:Facebook広告 媒体資料(2020年下期)
カルーセル広告は、複数の画像・動画やリンクを設定できる広告フォーマットです。
複数のクリエイティブを見せられるのが特徴で、アパレルや日用品、アクセサリーなど複数の商品やデザインを扱う企業がよく活用しています。
この独自の広告フォーマットを活かして、漫画をコマ送りで見せる、複数の商品を紹介する、機能などを段階的に説明するなど、ユーザーにより見てもらいやすい広告を作ることが可能です。
関連記事:【簡単解説】カルーセル広告とは?
参照元:Facebook広告 媒体資料(2020年下期)
コレクション広告は、モバイル上での商品の発見から検討、購買までをつなげるフォーマットで、メインビジュアルの動画(または静止画)と4枚の商品画像を組み合わせた構成です。
動画で利用者の注意を惹きつけつつ、タップ後は商品紹介ページを表示し購入を促します。
その後、個別の商品をタップすると広告主のサイトに遷移し、商品の購入を促進することが可能です。
商品の説明と購入導線を一度に表示できるため、複数の商品を紹介したい場合におすすめです。アパレルやスポーツメーカーでよく活用されています。
関連記事:【簡単解説】コレクション広告とは?
インスタントエクスペリエンスはモバイル端末限定の機能で、ユーザーが各種広告フォーマットをタップしたときにフルスクリーン表示するフォーマットです。
認知を拡大したい場合など、ユーザーにインパクトを与えたいときに適しています。
Facebookでは実名登録制度が原則で、年齢や職業などユーザーの詳しい情報を持っているため、利用端末、興味関心や行動データなどを基にした正確かつ幅広いターゲティングが可能です。
既存の顧客データやサイト訪問履歴(リターゲティング)、モバイルアプリ・ページの利用状況などに応じたターゲティングオーディエンスを作成することもできます。
※リターゲティング…一度自社の広告に接触したユーザーに対して、再度広告を表示して再訪や購入を促す広告手法。
大きく分類すると、ターゲティングの種類は以下の3つに分けられます。
関連記事:Web広告のターゲティングを知ろう!全媒体共通の基礎編
Instagram広告の課金方式は、1000回表示されるごとに課金される「インプレッション課金(CPM)」とクリックされるごとに課金される「クリック課金(CPC)」の2種類があります。
課金されるタイミング | 例 | |
---|---|---|
CPM(インプレッション課金) | 1,000回表示されたとき | インプレッション単価が1,200円で、3,000回表示された場合 1,200円×3=3,600円 |
CPC(クリック課金) | 1回クリックされたとき | クリック単価が300円で、100回クリックされた場合 300円×100回= 30,000円 |
MetaではCPMを設定することが多いです。
💡なぜMetaではCPMを設定することが多いの?
キャンペーンの配信目的によって、CPC、CPMのどちらの課金形式を選ぶかが決まります。
CPC課金が使えるのは流入数獲得、アプリのインストール、カタログ販売が目的の場合のみなので、それ以外を目的としている場合はCPMを選ぶのが一般的です。
※カタログ販売…事前に登録した商品カタログの情報を基に、ユーザーごとに関連性の高い商品を自動的に広告表示する配信方法。
Instagram広告では、一日に使いたい予算の平均を決める「1日の予算」と、指定の期間内に使いたい予算の上限を決める「通算予算」があります。
日々の調整のしやすさから、基本的には1日の予算を設定することが多いです。
Instagram広告は安価でも始めることができますが、成果を出すためにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか?
1日500円で配信した場合の成果をシミュレーションしてみます。
1日あたり500円で配信をした場合、想定されるインプレッション(表示回数)は1,000回~1,500回程度です。仮に30日間配信したとすると、予算15,000円で表示回数は30,000回程度が予想されます。
CPMの目安はトラフィック目的で600円~、CV目的かつBtoB領域であれば5,000円~になるケースが多いです。広告がユーザーに届く量や競合の多さによってCPMは上下しますし、特にBtoBの領域では顕著に高くなる傾向があります。
ここ数年で全体的にCPMが上がり続けているため、少ない予算で安定した獲得を狙うのは難易度が高いでしょう。
💡注意点
広告は同じ人にも複数回表示されるため、3万回表示されたからと言って3万人に表示されたわけではありません。
また、少ない予算だとクリエイティブの効果検証が十分にできないことにも注意しましょう。
安定して成果を得るには、最低でも一日あたり3,000円を設定するのがおすすめです。
一日の予算が3,000円の場合のシミュレーションをみてみましょう。仮にCPMを600円、CTRを3%、CVRを1%とし、商品の価格を5,000円とすると、1か月あたりで135,000円の利益が出ることになります。
今回は大まかに計算してみましたが、実際に配信する際には、商品の単価などを考慮した上で予算を設定する必要があります。
費用について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Instagram広告に限らず全てのWeb広告を運用する際は、必ず目的を明確にしてから始めましょう。
目的が曖昧なまま広告を始めてしまうと、成果の評価軸を見失ってしまい広告費が無駄になる可能性があります。
例えば「とにかく多くの人に広告を見てほしい」と出稿してしまった場合、インプレッションはある程度獲得できてもクリックが少なく、サイトへの流入がほとんどないということになりかねません。
認知を獲得したいのか、問い合わせや購入を増やしたいのかなど目的を明確にした上で、それに合わせてKPIを設定しましょう。運用で迷った際は、目的に立ち返って考え直すのがおすすめです。
目的と同じように、ターゲティングも非常に重要です。
「広告を誰にみてほしいか」を決めないで配信してしまうと、成果が出なかったり広告費が無駄になったりすることがあります。
認知を獲得したい場合でも、ただ多くのユーザーに広告が見られればいいというわけではありません。商品に興味を持つであろうユーザー像を検討した上で、ターゲティングを設定するようにしましょう。
ターゲティングについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
メールアドレスや電話番号などの顧客データがある場合は、それらをもとにカスタムオーディエンスを設定することができます。カスタムオーディエンスを設定すれば、既存顧客へのアプローチはもちろん、類似オーディエンスを作成し配信することができます。
類似オーディエンスを使えば、既存顧客と似た属性を持つユーザーに対して広告を配信でき、CVにつながる確度の高い層へ効率的にアプローチすることが可能です。
Advantage+とは、効果最大化を目的とした自動最適化機能です。この機能を活用することで、リーチ拡大やCPC・CPAの抑制が期待できます。
Meta広告は2022年頃から「Advantage+シリーズ」をリリースしており、頻繁にアップデートされています。 他の広告媒体でも同様に、自動最適化機能を使いながらパフォーマンスを向上させる流れは今後も続くでしょう。
さらにMeta広告は自動最適化機能の精度が高いため、積極的に活用するのがおすすめです。
ただし商材の特性を鑑みて、エリアや性別を指定した方が成果が向上すると考えられる場合は、それらの条件を設定することが望ましいです。
Instagram広告を無料で出すことはできませんが、1日数百円から出稿することは可能です。
ただ先ほど説明したように、予算が少ないと効果を出すのが非常に難しいです。最低でも月10万円程度の予算は必要でしょう。
Instagram広告は誰でも出稿することができます。
Instagram広告の出稿前の準備とInstagram広告の出し方を参考に設定してみてください。
Instagram広告はFacebookページがなくても出すことができます。
ただ運用の調整を細かく行いたい場合や、複数の広告を管理したい場合は広告マネージャーが必要なので、Facebookページを作らなければなりません。
「Facebookページを持っていないけど試しに広告を出してみたい」という方は、Facebookページを作らずに広告を出稿するのもおすすめです。
InstagramとFacebookのアカウントを連携しなくても、広告を配信することはできます。
その場合は広告からプロフィールをクリックした際、InstagramのプロフィールではなくFacebookページの情報を基に簡素なページが表示されます。また一部の機能が使えないなどのデメリットがあるため、基本的にはInstagramとFacebookのアカウントを連携するのがおすすめです。
Instagram広告をストーリーズのみで配信したい場合は、以下の手順で設定します。
Instagram広告をストーリーズで配信する方法
関連記事:Instagramストーリーズ広告の出稿手順と抑えるべきポイント
本記事では、Instagram広告の特徴として以下の5つを挙げました。
Instagram広告の特徴
Instagramは若年層や女性、主婦(主夫)の中では検索媒体としても使用されるため顕在層に対するアプローチが可能です。さらにInstagramで購入したユーザーは事前に購入するつもりではなかったことが多いため、潜在層・準顕在層に対するアプローチにも長けている媒体です。
配信までの設定は多少複雑な一方で、相性のいい商品にとっては非常に効果的な施策になる可能性があります。
Instagram広告の出し方がわかった後は、運用時のポイントを押さえることが重要です。
運用時に押さえておくべきポイントを以下の資料にまとめておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せるのがおすすめです。PLAN-Bのリスティング広告運用代行サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。