Google、AIを活用したGoogleショッピングの全面的な改良を発表– 先週の最新SEO情報まとめ(2024/10/14~)

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SEO動向レポート|2024年9月度
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PINTO!編集部:山本です。

10月も後半に差し掛かり、今年も残すところあと2か月ですね。ここ数日はまた順位変動が大きくなっており、次のコアアップデートも間近かもしれません。

今週もSEO最新情報をチェックしましょう。

多言語サイトのSEO対策のポイントは?

GoogleのMartin Splitt氏が、Google検索セントラルのYoutubeで多言語サイトのSEO対策のポイントを解説しました。動画内では、以下3点のポイントについて解説しています。

  • Webサイトの構造:国別コードトップドメインを使用し(日本なら.jp)、サブドメインやサブディレクトリを正しく活用すること
  • hreflang属性:有効な言語と国コードの組み合わせを使用する、各言語バージョンのページ同士を相互にリンクする、各言語バージョンに自己参照リンクを含めること
  • 言語の選択:想定される属性で自動的にリダイレクトするのではなく、各言語バージョンへのリンクを張ること

※hreflang属性とは、そのWebページがどの国の言語に向けて作られているのかを示す属性です。

また、ヒントとして「各国のユーザーにとって役立つコンテンツを用意し、各言語バージョンで優れた体験を得られるようにしてください。」とも述べました。国によって関心ごとは異なる可能性があり、ただ翻訳するだけでなくしっかりとユーザーに役立つコンテンツを作ろう、ということですね。

参考:Google’s Martin Splitt Shares 3 SEO Tips For Multilingual Sites

コアウェブバイタル指標、「CLS」の測定方法を解説

GoogleのBarry Pollard氏が、「CLS」の測定方法について解説をしました。これについてはWeb.dev内のブログでも解説があるのですが、複数人から質問を受けたため改めて解説したとのことです。

そもそもCLS(Cumulative Layout Shift)とは、意図せぬレイアウトの“ズレ”がどれぐらい発生したかを表す指標です。2021年にランキング要素になりました。CLSは0~1.0で評価され、数値が小さいほど良好です。

ポストの概要は次の通り。筆者の方で画像もつけて解説します。

・スコアは影響度×距離の割合で算出される(※例えば画像の場合だと0.75×0.25=0.1875がスコアになります。)
・短時間 (最大5秒) 内に発生する個々のズレを累積してCLS スコアを算出する
・例えばスコアが0.1であれば、ページ全体が10%移動したか、ページの半分が20%移動したか、または多数の小さなズレが累積している可能性がある

影響度の算出例の図

距離の割合の算出例の図

これを知っておけば、どの要素が問題なのか特定するのに役立ちそうです。

Google、AIを活用したGoogleショッピングの全面的な改良を発表

Googleは、2024年10月15日に、ショッピング検索について全面的な改良を加えると発表しました。今後数週間、米国でテスト展開されます。

新しいショッピング検索では、AIを活用して最も関連性の高い商品を自動的に表示し、絞り込み検索、バーチャル試着、パーソナライズされたお買い得商品ページなども新しく追加され、より簡単に・スピーディな購買を支援します。

出典:https://blog.google/products/shopping/google-shopping-ai-update-october-2024/

この改良によりユーザーはECサイトに流入する前に様々な商品を比較・検討できるようになるため、ECサイト内のCV率が大きく変化する可能性があります。今後日本にも展開された場合は、ユーザーが購買において必要になる情報(価格や口コミ・カラー展開など)をしっかりと記載するなどの対応が必要になるでしょう。

【小ネタ】SEOコンサルが嫉妬したSEO戦略「LOWYA」

今週は、色々なサイトを分析する中で、SEOコンサルが思わず嫉妬してしまった「LOWYA」のSEO戦略を紹介します。

家具業界における絶対的な王者といえばニトリさんですが、二番手以下の企業が戦力で勝負するのは現実的ではなく、成果を出すには「どのように戦うか?」という戦略部分がとても重要です。LOWYAは、家具・インテリアを販売するDtoCブランドですが、このSEO戦略がとても勉強になります。(あくまで調査した中での推測であり、事実と異なる可能性があります)

前提:「低価格×トレンド性」という唯一無二のポジショニング

上記はLOWYAを運営するベガコーポレーションさんのIR情報で公開されている図です。

X軸がトレンド性の高低、Y軸が価格の高低を表した図ですが、LOWYAはその中で「低価格×トレンド性が高い」ポジショニングをとることで、競合との差別化を目指しています。

事業戦略に紐づくSEO戦略

上記の事業戦略を立てたとき、「じゃあどのキーワードを取りにいくのか?」という話になりますが、LOWYAでは「おしゃれ」というキーワードが戦略の要になっていると思われます。

事実、ECサイト内のほとんど全ての商品一覧ページに「 おしゃれ」というキーワードを含んでいるからです。

LOWYAのカテゴリーページ例

おしゃれを含む獲得クエリではニトリさんを上回っており、さらにトップページでは「家具 おしゃれ」「インテリア おしゃれ」などのクエリで1位を獲得するほど、”おしゃれ”というトピックで認識されるようになっています。

実際に、「おしゃれで安い家具(インテリア)といえばLOWYA」と想起する人も多いのではないでしょうか?

  • 絶対的な王者がいる中でも、事業からサブマーケットを切る
  • 事業戦略に紐づくSEO戦略を設計する

このように正しい戦い方をすれば成果に繋がるというよい事例ですね!

まとめ

今週は多言語サイトのSEO対策のポイントやショッピング検索の改良に関するニュースについて紹介しました。

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