【SEO対策の定番】トピッククラスターとは? 実施方法やメリットを紹介

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トピッククラスターとは、特定のトピックに関連するコンテンツ同士を内部リンクでつないだ集合体のことです。トピッククラスターを活用した戦略をサイトに導入することで、関連するコンテンツを有機的につなげられるだけでなく、サイト構造の整理もできるメリットがあります。

SEOに取り組んでいる企業の多くがトピッククラスター戦略を導入しており、コンテンツSEOを進める上では欠かせない知識です。今回はトピッククラスターの基本から、具体的な作り方までを網羅的に解説します。

※編集部注:この記事は、2020年9月に公開された記事を加筆・修正したものです。

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    トピッククラスターとは

    トピッククラスターとは

    トピッククラスターとは、メインとなるトピック(ピラーコンテンツ)と、それらを補足するサブトピック(クラスターコンテンツ)をリンクでつないだ集合体のことです。

    例えば「SEO」というメイントピックがあった場合、それらを補足するサブトピックには「コンテンツSEO」「キーワード選定」「ドメインパワー」などが該当します。

    これらのトピックを正しくつなぐことで、そのトピック群全体のSEO評価の向上につながるだけでなく、コンテンツ同士の親子関係が明確になり、Googleからもサイト構造がわかりやすくなるなどのメリットがあります。

    ピラーコンテンツ(ピラーページ、親ページ)とは

    ピラーコンテンツとは、トピッククラスターの中心となるメインコンテンツのことです。例えば「働き方改革」「マーケティング」「経済」「SEO」のように、さまざまなニーズを包括するようなキーワードがピラーコンテンツとなり得ます。

    例えばマーケティングに関する情報を発信するメディアの場合、ピラーコンテンツとしては「SEO」「広告」「コンテンツマーケティング」などが該当します。

    ピラーコンテンツとは

    ピラーコンテンツでは、関連するトピックを網羅的に扱い、クラスターコンテンツへのリンクを誘導する役割があります。

    クラスターコンテンツ(クラスターページ、子ページ)とは

    クラスターコンテンツとは、ピラーコンテンツであつかうトピックの関連情報や補足情報を扱うコンテンツのことです。ピラーコンテンツで扱った各トピックについて、より詳しく解説したコンテンツなどが該当します。

    例えば「働き方改革」というトピックの場合、ピラーコンテンツのキーワードは「働き方改革」となり、クラスターコンテンツで対策するキーワードとしては「事例」「フレックスタイム」「テレワーク」「関連法」などになります。

    例:「働き方改革」をピラーコンテンツに設定した場合

    ピラーコンテンツで
    対策するキーワード

    クラスターコンテンツで
    対策するキーワード




    働き方改革

    事例

    フレックスタイム

    テレワーク

    働き方改革関連法

    SEO視点でトピッククラスターを導入するメリット

    多くの企業オウンドメディアで導入が進むトピッククラスターですが、SEOの観点からはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、トピッククラスターを導入するメリットを3点紹介します。

    サイト構造が分かりやすい

    トピッククラスターを導入するメリットとして、サイト構造が分かりやすくなる点が挙げられます。サイト構造が明確であれば検索エンジン側が内容を掴みやすいだけでなく、ユーザー側の利便性も高まるため、サイト全体の評価が上がる可能性があります。

    SEOでは記事単体の質はもちろんのこと、ドメインランクなど、サイト全体の評価が大きく左右されます。

    特に最近では検索エンジンがサイトの信頼性や権威性を重視していることから、サイト全体の評価はSEOにおいて重要な指標となっています。

    トピッククラスターを採用すれば、サイト構造が分かりやすくなるため、SEOの評価が高まりやすいといえるでしょう。

    一つの記事で評価されると、別の記事も評価されやすい

    トピッククラスターを導入する2つ目のメリットは、1つの記事が評価されると、他の記事も評価されやすい点です。

    トピッククラスターが導入されていないメディアでは、コンテンツが羅列されているだけで、コンテンツ同士の関係性が希薄です。

    このような状態では、仮に一つの記事で高評価を受けても、メディア内にある関連記事の評価を同時に高めるのは難しいでしょう。

    しかしトピッククラスターでは、特定のトピックについてコンテンツが集まっているため、一つの記事で評価されると、トピッククラスター内の記事は自ずと評価が高まりやすいといえます。

    ユーザー体験の向上

    関連するトピックと内部リンクでつなげることで、ユーザーが興味のあるテーマについて深く知れる導線ができ、ユーザー体験の向上が期待できます。

    これまでのキーワード戦略と異なり、トピッククラスター戦略においてはキーワードの検索ボリュームなどは考慮されません。あくまでピラーコンテンツから始まり、そこから「トピック」でクラスターコンテンツを作成していきます。

    それにより、ユーザーにとっても検索時にたどり着いた情報と近い分野の内容にもアクセスしやすくなるのです。このように、単純な内部リンクの設置だけではなく、ユーザーの立場からも利便性が向上します。

    さらには、トピック単位でコンテンツ作成を進めていくため、コンテンツのカニバリゼーション(*)が発生しにくいです。

    基本的なキーワードの設計についてはこちらの記事もご覧ください。

    (*)カニバリゼーション:同一のメディアで共通するSEOキーワードが使用されている場合、検索エンジン側がどの記事を上位表示すればいいか混乱するために、いずれも検索上位に表示されない現象。

    トピッククラスターの作り方

    概要やメリットが理解できたところで、実際にSEO担当者が行っているトピッククラスターの作り方を解説します。

    大まかな流れは次の通りです。

    1. メインのトピック(ピラーページ)を決める
    2. 関連するトピック(クラスターページ)を洗い出す
    3. リンクの整理

    1.メインのトピック(ピラーページ)を決める

    まずは各トピッククラスターの中心となる、ピラーコンテンツを決定します。ピラーコンテンツの決定方法は以下の通りです。

    • 事業に紐づいたトピックであること:そのページを上位表示した場合に事業に貢献できること
    • ある程度、広いテーマであること:トピック自体に幅があり、関連トピックに分岐できること
    • 検索需要があること:検索ボリュームがあり、流入が見込めること

    ピラーページは必ずしもビッグキーワードを狙う必要はありません。重要なのは、そのページが上位表示された場合に事業に貢献できるかどうかです。

    実際にトピッククラスターを組む時も、月間検索ボリュームが1,000以下の対策キーワードをピラーページとして設定するケースもあります。ビッグキーワードで上位表示されれば多くの流入が期待できますが、それが必ずしも自社のターゲット層に合致しているとは限らないからです。

    例えば、SEOコンサルティングサービスを提供する会社の場合、「SEO対策」「コンテンツSEO」などがメイントピックとなります。

    ※メイントピックは1つに絞る必要はありません。実際に運用する際は、一つのWebサイト内に複数のトピッククラスターが存在することになります。

    2.クラスターコンテンツを選定する

    トピッククラスターの核となるピラーコンテンツが決まったら、次は枝葉となるクラスターコンテンツの選定です。クラスターコンテンツでは、ピラーコンテンツのトピックに内包されつつも、よりニッチなトピックを選定します。

    例えば「SEO対策」がピラーコンテンツだとすると、クラスターコンテンツでは「キーワードの選定方法」「Googleのアルゴリズム」「内部SEO対策などです。

    この時に重要なのは、「トピックベースでテーマを絞ること」です。ここを蔑ろにすると、記事同士がカニバリを起こしてしまったり、せっかくコンテンツ作成あてた時間を無駄にしてしまうことになります。

    例えばよくある間違いが、関連キーワードベースで絞ってしまうことです。以下に例を挙げます。

    例えば…「SEO対策」の関連キーワードを調べると、以下が出てきます。

    • SEOとは
    • SEO対策 わかりやすく
    • SEO対策 具体例

     

    一見するとそれぞれ異なるトピックのように見えますが、実際に各キーワードの検索結果を確認すると、上位に表示されている記事はほとんど同じであることがわかります。つまり、検索意図はほとんど変わらないということです。

    関連キーワードベースで調査すると、このようにカニバったトピックであることに気が付かないないまま、コンテンツを作成してしまう恐れがあります。

    またこの段階で、すでに公開されている記事をクラスターページとするのか、新規記事を作成するのかも一緒に洗い出しておくとスムーズです。

    3.リンクの整理

    最後に大事となるのは、トピッククラスターにピラーコンテンツとクラスターコンテンツをリンクづける工程です。

    関係のないリンクを削除し再びリンクを挿入する作業は、コンテンツの量が多ければそれだけ時間がかかり、なかなか骨が折れることも多いでしょう。

    しかしトピッククラスターに各コンテンツがリンク付けされていないと、十分にトピッククラスターの利点を活かすことができないため、必ず行いましょう。

    評価の高いトピッククラスターを作るコツ

    SEO対策として有効視されているトピッククラスター。そんなトピッククラスターで評価をより高めるコツを紹介します。

    必ず先にピラーコンテンツから考える

    トピッククラスターを作成する際は、必ずピラーコンテンツから考えていきましょう。 SEO対策として定石とされるキーワード選定の名残から、ついついクラスターコンテンツから考える人も少なくありません。

    しかしトピッククラスターではピラーコンテンツが木の幹とすると、クラスターコンテンツは枝葉部分。核となるピラーコンテンツの選定なしには、クラスターコンテンツは作成できないのです。

    クラスターコンテンツから高評価を狙う

    SEOの観点から、クラスターコンテンツでまずは高評価を狙っていくのも一つの方法です。理想的であるのは、トピッククラスターの中核であるピラーコンテンツが評価されることです。

    しかしビックキーワードのように多くの情報を織り込む必要があり、上位表示が難しいため、なかなかピラーコンテンツの評価を高めるのは難しいでしょう。

    その点クラスターコンテンツでは、ピラーコンテンツよりも細かいニーズに適応していくため、上位表示の難易度が比較的低いとされています。

    クラスターコンテンツが評価されれば、紐付けられているピラーコンテンツや他のクラスターコンテンツの記事が評価されると十分に考えられます。

    最初からピラーコンテンツの上位表示だけを狙うのでなく、クラスターコンテンツの評価からトピッククラスター全体の評価を高める方法も検討してみてください。

    トピッククラスターの効果(PINTO!での実績ご紹介)

    ここまでトピッククラスターの概要や手法などについて紹介してきました。ここでは、今皆さまに見て頂いておりますPINTO!でのトピッククラスターの実績についても紹介させていただきます。

    SEOの情報などをはじめ、様々なデジタルマーケティングにおける領域をトピックとしてメディア運用をしておりますが、「コンテンツSEO」「SEO内部対策」のジャンルにおいてトピッククラスター施策を行っております。

    「コンテンツSEO」ジャンルでのトピッククラスター実績

    ※「コンテンツSEO」のキーワードでの対策ピラーページの順位推移

    コンテンツSEOに関連する約50記事の精査と内容の分類、またリライトなどを行い、安定した上位表示をしています。

     -目的:
     「コンテンツSEO」のキーワードでの上位表示

     -実施内容:
     ・ピラーページ:リライト、クラスターページへの内部リンク設置
     ・クラスターページ:リライト、ピラーページへの内部リンク設置

     -効果:
     「コンテンツSEO」での平均順位6位前後 → 平均順位2位前後
      ※施策開始期:2020年6月初旬~
      ※施策開始後約2週間ほどで効果あり

    「SEO内部対策」ジャンルでのトピッククラスター実績

    ※「SEO内部対策」のキーワードでの対策ピラーページの順位推移

    コンテンツSEOに関連する約50記事の精査と内容の分類、またリライトなどを行い、安定した上位表示をしています。

     -目的:
     「SEO内部対策」のキーワードでの上位表示

     -実施内容:
     ・ピラーページ:リライト、クラスターページへの内部リンク設置
     ・クラスターページ:リライト、ピラーページへの内部リンク設置

     -効果:
     「SEO内部対策」での平均順位30位前後 → 平均順位3位前後
      ※施策開始期:2020年6月中旬~
      ※施策開始後約2週間ほどで効果あり

    キーワードだけでなく、トピッククラスターの考慮がSEOの鍵

    ここまでトピッククラスターの概要やメリット、作り方、実績まで網羅的に解説しました。

    トピッククラスターは1記事ずつ行うSEO対策と異なり、より広い視野でメディア全体の評価を高める戦略です。

    トピッククラスターはユーザーや検索エンジンへ利便性を高められる他にも、カニバリゼーションを防げるなど、メディア運営者側にもメリットが多いものです。

    既存のコンテンツが多ければ、トピッククラスターを完成させるのに手間と時間がかかりますが、その分大きな成果が期待できるでしょう。

    とはいえ自社で全ての工程を行うのは、なかなか大変なのも事実です。トピッククラスターの作成には、SEOに強いWEBマーケティング会社の力を借りるのも一つの方法です。

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