商品マークアップのベストプラクティスをドキュメントに追加– 先週の最新SEO情報まとめ(2024/09/30~)

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PINTO!編集部:山本です。

10月に入り、ようやく涼しさが感じられるようになってきましたね。今週もSEO最新情報をチェックしましょう。

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noindexとcanonicalを同じページで使用すると、正規ページにリンクシグナルは転送される?

ジョンミューラー氏はRedditで、「noindexcanonicalを同じページで使用すると、正規ページにリンクシグナルは転送されるのか」という質問に回答しました。

質問内容を少し解説すると、バックリンク(他サイトからの被リンク)を受けたページAがnoindexされており、さらにページA→ページBへcanonicalタグで正規URLを指定した場合、他サイトからのリンクシグナルはページBに転送されるのか? という質問です。

※canonicalタグは重複ページがあるケースなどで、正規のページをGoogleに伝えるための強いシグナルです(Googleは無視をする可能性があります)。noindexは、「そのページをインデックスさせないで」という意味で、Googleが従わなければならない指令です。

ジョンミューラー氏は、noindexされたページのリンクが拾われる可能性はあるが、保証はないのでnoindexかfollowed link(で正規URLを指定)を選ぶことを推奨しています。

ちなみに… ジョンミューラー氏は2021年にも、この件ついて回答していました。当時、ジョンミューラー氏は、今回と同様に、通常はcanonicalタグかnoindexのどちらか一方を使うのが良いと説明しました。 しかし、「もしかすると、noindexを設定しながら、canonicalのシグナル(例えば被リンクの評価など)を正規ページに伝えることができるかもしれない。Googleがその信号をどう解釈するか次第である」とも言っていたのです。

理論上では、noindexにすることでcanonicalタグを認識せず、被リンクの評価を伝えることもないと考えられていたため、ジョンミューラー氏の回答はやや混乱を招きました。今回はこれに対し、約3年越しにより明確な答えが示された形となります。

AI Overviewの引用ページ、8月のコアアップデート後に大きく変化

BrightEdgeのデータによると、8月のコアアップデート後、AIOで引用されているURLと上位100位にランクされているページの重複が37%から41%に増加。また、専門サイトの引用を優先する傾向が強まったようです。(BrightEdgeはアメリカを中心に使われているSEOツールです)

8月のコアアップデートは「小規模サイトや独立系サイトを含む、さまざまな高品質サイトとユーザーを結び付けること」を目的としており、これにより評価されたサイトがAIOでも引用されるようになったことが要因かもしれません。(上位表示されるサイトはAIOでの引用率も高い)

ちなみに、テクノロジー系の情報を総合的に発信している海外のあるサイトでは、AIOの表示が約半数程度に落ち込んだようです。調べてみるとDRは90ありました。

他にも健康系のクエリは特性上AIOが表示されやすく(BrightEdgeによれば63%)、アップデート以降、影響を受けている可能性があります。

商品マークアップのベストプラクティスをドキュメントに追加

Googleは、ショッピング検索結果を最適化するための構造化データについて、ベストプラクティスを2つ追加しました。 追加された項目の概要は以下の通りです。

  • 商品マークアップは初期状態でHTMLに記述されていることを推奨
  • JavaScriptが生成するマークアップはECサイトでサポートされているが、クロールの頻度や信頼性が低下する可能性がある(商品の在庫状況や価格などがすぐに反映されないかもしれない)

javascriptでマークアップを生成しているECサイトは、そもそも高頻度でクロールされる必要があるのかどうか、で対処方針を判断しましょう。例えば、

  • 滅多に価格が変わらない。
  • 常に大体在庫もある。
  • 商品のスペックなども滅多に変わらない。

のような変化の乏しい商品特性であれば、クロール頻度が遅い現状のままでも支障はないことが多いため焦って更新する必要はありません。必要だと判断した場合は、HTMLへの書き換えを推奨します。

更新されたドキュメントはこちら:Merchant listing (Product, Offer) structured dataGenerate structured data with JavaScript

Googleが新ツール「CrUX Vis」を公開

Googleはコアウェブバイタル指標が可視化される新ツール「CrUX Vis」を公開しました。既存のLighthouseは時点情報のみを確認できる仕様でしたが、CrUXではサイトパフォーマンスの変動をグラフで把握できます。 CrUXで確認できる5つの指標は以下です。

  • コアウェブバイタル
  • 読み込みパフォーマンス
  • インタラクティブ性
  • 視覚的安定性
  • すべての指標の合計

CrUXの各指標が検索順位に与える影響力はそれほど大きくはありませんが、ユーザー体験が向上すれば、CVR改善・直帰率の低下などに繋がるかもしれません。Webサイトの運用者やマーケティング担当者にとっては利用する価値がありそうです。

【小ネタ】「これは最初の投稿です。」で検索すると歯科医院のサイトばかり上位にくる

先日、Xで以下のポストがありました。

気になって社内のSEOコンサルに聞いてみたところ、歯医者がコンビニ以上にあること、また歯医者のサイトの多くがこの「Hello World!」のページを持っていたことで、Googleが「これは最初の投稿です。」に対して歯科トピックのキーワードと誤認している可能性があるとのことでした。

上位表示されているページを見るとレイアウト構成が似ているので、歯医者専門の制作会社が気づかずに一定同じこと(Hello Worldのページ残したまま)を繰り返している、歯医者向けのWordPressテーマがあってそのままになっているなどが原因として考えられるようです。

このような不思議な検索結果については、他にもこんなものがあります。何故だかわかりますか?

まとめ

今週はnoindexとcanonicalの使い方やAI Overviewの変化、商品マークアップに関する新たなベストプラクティスなどのトピックについて紹介しました。

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