Google広告とは|広告の種類や特徴、設定方法まで徹底解説

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目次
    1. Google広告とは?
      1. Google広告の歴史と進化
      2. Google広告とSEOの関係性
    2. Google広告のメリット
      1. 1.Web上のさまざまな場面で、色々な方法を使ってユーザーにアプローチできる
      2. 2.世界中のユーザーに広告を配信できる
      3. 3.低価格から広告を出稿できる
      4. 4.高いコンバージョン率
      5. 5.詳細な分析とレポート
      6. Google広告の料金
      7. 費用対効果の計算方法
      8. 予算設定のベストプラクティス
    3. Google広告の種類を細かく紹介します
      1. 検索キャンペーン
      2. ディスプレイキャンペーン(GDN)
      3. 動画キャンペーン
      4. ショッピングキャンペーン
      5. ファインドキャンペーン
      6. スマートアシストキャンペーン
      7. ローカルキャンペーン
      8. ホテルキャンペーン
      9. アプリキャンペーン
    4. Google広告で設定できる広告表示オプション
      1. 広告表示オプション
    5. Google広告のターゲティングについて
      1. オーディエンスターゲティング
      2. コンテンツターゲティング
      3. 地域・言語ターゲティング
    6. Google広告の設定 
      1. 5.広告のテストと最適化
      2. ターゲティングの設定方法
      3. リマーケティング設定の方法
      4. カスタムオーディエンスの活用
    7. Google広告のデメリット・注意点
      1. キーワード選定が難しい
      2. 広告費が高額になる可能性がある
      3. ユーザーにマイナスイメージを与えることがある
      4. 広告の運用に時間とスキルが必要
    8. 広告の掲載順位のロジック
      1. 品質スコア
      2. クリック単価
      3. 広告ランクとは?
    9. まとめ:利用できるものはどんどん利用して新規顧客を確実に獲得しよう

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Web広告は、いまやどの企業のWebマーケティング担当者にとっても無視できない存在となっています。なかでもGoogleが提供する広告出稿サービス「Google広告」は、必ず押さえておくべきマーケティングツールです。

今回はGoogle広告の「メリット」「Google広告内のプロダクトの種類」について解説いたします。


Google広告とは?

Google広告は、世界最大級の検索エンジンGoogleが提供するプラットフォームに掲載できる広告です。目的に応じて、リスティング広告やディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告などの広告を配信することができます。

※2018年7月24日、「Google AdWords」の名称が「Google 広告」に変更となりました。名称以外でサービスの内容や仕様には大きな変更はありませんでした。

Google広告の歴史と進化

Google広告は、かつては「Google AdWords」と呼ばれていました。2000年にサービスが開始され、以来、多くのアップデートと改良が加えられています。初めてのバージョンでは、テキスト広告が主流でしたが、現在では動画広告やショッピング広告など、多種多様な広告形式が存在します。

このような進化は、インターネットの普及とともに、ユーザーの検索行動や購買行動が多様化したためです。特にスマートフォンの普及により、広告の表示形式やターゲティングの方法も細かくなっています。

これらの進化により、広告主はより効果的な広告運用が可能になりました。

Google広告とSEOの関係性

Google広告とSEO(検索エンジン最適化)は、異なる手法ですが、相互に影響を与え合います。Google広告は即効性があり、短期間での成果が期待できます。

一方で、SEOは中長期的な戦略が必要です。Google広告で得たキーワードのパフォーマンスデータは、SEOのキーワード戦略に生かすことができます。

また、SEOで得たサイトの流入データをGoogle広告のターゲティングに活用することもあります。このように、両者は密接な関係にあり、効果的なオンラインマーケティングには両方のバランスが重要です。

Google広告のメリット

Google広告を利用するメリットは大きく3つあります。

  1. Web上のさまざまな場面で、色々な方法を使ってユーザーにアプローチできる
  2. 世界中のユーザーに広告を配信できる
  3. 低価格から広告を出稿できる

1.Web上のさまざまな場面で、色々な方法を使ってユーザーにアプローチできる

一口にGoogle広告といえど、広告の掲載場所や広告の種類はさまざまです。

  • Googleの検索エンジンを利用したユーザーに広告を表示させる検索ネットワーク
  • Gmailや何百万のWebサイトやアプリに表示するディスプレイネットワーク
  • YouTubeを視聴するユーザーに表示する動画広告
  • Google検索内のショッピング枠などに広告を表示できるショッピング広告
  • Google全体に自動広告を配信するスマート広告
  • YouTube、Gmail、Discoverなどにフィード広告を表示させるファインド広告
  • 多様なネットワークでアプリを宣伝できるアプリ広告
  • 地域情報に合わせて、ユーザーの来店を促すローカル広告

※キャンペーン目標の選択によって、選択できるメニューは変動します。

Google広告を利用すればさまざまなアプローチ方法を駆使して、あなたのマーケティング目標の達成に役立てることができます。


2.世界中のユーザーに広告を配信できる

Google広告を利用することで、世界中のユーザーに広告を配信することができます。

またリーチ数が膨大なだけでなく、広告を配信したいユーザーにしっかりターゲティングできる機能も備わっているため、その柔軟性からもGoogle広告は市場から高く評価されています。


3.低価格から広告を出稿できる

TVCMなどのマス広告と比べて低価格から広告を出稿できるのも、Google広告のメリットの1つです。

また、Google広告では広告が表示されるだけでは広告料金がかからず、ユーザーが広告をクリックしたり動画を視聴したタイミングで料金がかかる仕組みも用意されています。

そのため費用面でのハードルも低く、導入しやすい広告だともいえるでしょう。

4.高いコンバージョン率

Google広告の一つの大きなメリットは、高いコンバージョン率を実現できる点です。これは、ユーザーが何を検索しているのか、どのようなニーズがあるのかを把握しやすいからです。

具体的には、検索キーワードやユーザーの過去の検索履歴、閲覧ページなどを元に、最も適した広告を表することができます。そのため、広告がクリックされる確率、そして商品やサービスが購入される確率が高くなります。

5.詳細な分析とレポート

Google広告には、広告のパフォーマンスを詳細に分析できる機能が備わっています。クリック数や表示回数はもちろん、コンバージョン数やコンバージョン率、広告費のROI(投資対効果)まで計測できます。

これらのデータを元に、広告の最適化や次の戦略を練ることができます。特に、A/Bテストを行い、どの広告文や画像が効果的なのかを知ることができます。

Google広告の料金

Google広告には4つの課金方式があります。

クリック課金 ユーザーが広告をクリックするごとに料金が発生します。
インプレッション課金一定のインプレッション数(1000回)ごとに料金が発生します。
動画視聴課金 一定の再生条件が達成されて、1再生ごとに料金が発生します。
コンバージョン課金 発生したコンバージョンに対して料金が発生します。

4つの課金方式の中でも特にクリック課金が主流で、クリックされなければ料金が発生しないため、無駄のない広告配信が可能になります。

費用対効果の計算方法

Google広告の運用において、費用対効果は非常に重要な指標です。この指標を計算する際には、主に「コンバージョン数」や「コンバージョン率」、「広告費用」などが考慮されます。

具体的には、獲得したコンバージョン数を広告費用で割ることで、一つのコンバージョンにかかる費用(CPA:Cost Per Acquisition)を計算できます。

また、広告費用と獲得した売上(もしくは利益)との比率を計算することで、ROI(投資対効果)を算出することもあります。これらの数値をしっかりと把握し、定期的に分析することで、広告運用の方向性を明確にできます。

予算設定のベストプラクティス

予算設定は、Google広告運用の成功において欠かせない要素です。初めて広告を出稿する際には、まず小額から始めることが多いでしょう。

しかし、運用が軌道に乗ってきたら、予算を増やすタイミングも重要です。その際には、過去のデータを基に「どのキャンペーン」「どの広告グループ」が効果的であったかを分析し、その部分に予算を振り分ける方法があります。

また、曜日や時間帯によって広告の効果が変わることもあるため、そのような要素も考慮に入れて予算を調整することが推奨されます。

Google広告の種類を細かく紹介します

Google広告にはさまざまなプロダクトがあります。それらのプロダクトを把握することで、よりユーザーに最適な広告を配信することができるようになります。

ここではGoogle広告を利用する上で欠かせないプロダクトを紹介します。


検索キャンペーン

検索キャンペーンとは、Googleの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される、テキスト広告を配信できる広告メニューのことです。

検索結果のページに表示される広告のため、皆さんも一度は見たことがあると思います。

検索広告の中にも、さまざまなプロダクトが存在するのでここで簡単に紹介します。

検索広告

レスポンシブ検索広告のテンプレートGoogle検索結果内の上部や下部に表示されるテキスト広告です。

通常の検索結果と区別するため、URLの横に「広告」と表示されています。

3つのフレーズを組み合わせた「見出し文」と、「説明文」「広告先のURL」を設定して作成します。

検索広告のメリットについては、下記の記事をご覧ください。

動的検索広告(DSA)

動的検索広告(DSA: Dynamic Search Ads)は、ユーザーが検索したキーワードと広告のリンク先であるサイトに基づいて、自動で広告の見出しが生成されるプロダクトのことです。

その際通常の検索広告とは違い、キーワードの設定をする必要はありません。

Google広告が自動的にサイトに関連するキーワードを選択し、広告文を生成し、ユーザーに広告を配信するという非常に便利なプロダクトです。

商品数が多く、商品の種類が頻繁に変わるECサイトなどは動的検索広告を導入するとよいでしょう。

ちなみにこのプロダクトが誕生した背景には、「ユーザーが検索するキーワードの多様化」が関係しています。今では多くの人が検索エンジンを利用していますが、1人1人検索する際のキーワードはさまざまです。

リスティング担当者からすると、それら膨大なキーワードを想定してキーワードを設定することは不可能であることから、このような「サイトのコンテンツを加味して自動でキーワードを選択し、広告文の見出しを生成する」プロダクトが誕生したのです。

DSAについてはより詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

電話キャンペーン(電話専用広告)

電話キャンペーンのプレビュー画面検索広告に電話番号を表示し、直接電話がかけられるタイプの広告です。

見出し部分には広告文ではなく、電話番号が表示されるのが特徴で、ウェブサイトへのリンクも設定できます。

販売促進や見込み客の獲得をキャンペーン目標とし、キャンペーンタイプで「検索」を選択。

更に目標達成方法を「電話件数」にすれば、上記画像のように設定が可能です。


ディスプレイキャンペーン(GDN)

ディスプレイ広告(GDN)とは、Googleが提携する300万以上のウェブサイトと65万以上のアプリの広告掲載面、GmailやYouTubeなどの関連サービスに配信できるプロダクトです。

インターネットユーザーの90%以上が配信対象でリマーケティングも可能なため、幅広いリーチが獲得できます。

ディスプレイ広告はできることも多く、使い方次第でプロモーションの幅が広がるので、マーケティング担当者が押さえておくべきプロダクトと言えるでしょう。

ディスプレイ広告では、主に2種類のキャンペーンが選択できます。


スマートディスプレイキャンペーン

スマートディスプレイ広告のプレビュー画面

スマートディスプレイキャンペーンは、細かな設定をせずに作成できるのが特徴です。

設定が必要なのは、単価と予算、広告アセット程度で、初心者にも利用しやすいのも魅力です。

細かな入札設定やターゲット設定などは、コンバージョン重視でGoogle側が自動で行ってくれます。

設定できるアセットのフォーマットは以下の通り。

  • レスポンシブディスプレイ広告
  • アップロード型のイメージ広告
  • 動画広告

レスポンシブディスプレイ広告は、画像(youTube動画)やロゴ、見出しや説明など、設定したアセットを組み合わせて、自動で広告が作成されます。

ほかにも自身で作成したクリエイティブ画像を、アップロードして使用することも可能です。


標準のディスプレイキャンペーン

ターゲティング、入札、予算、広告の作成をより細かく設定・管理できるディスプレイ広告です。

広告のローテーションや配信するデバイスの限定、コンテンツの除外なども細かく設定が可能。

ターゲットとするオーディエンスやユーザー属性、キーワードなども柔軟に設定できます。

表示できる広告のフォーマットなどは、スマートディスプレイキャンペーンと同じです。

動画キャンペーン

動画キャンペーンは、YouTube上で表示できる動画広告です。

配信できる運用型広告のフォーマットは5種類あり、ユーザーの属性や行動などに合わせて効果的にアピールできます。

動画キャンペーンで選択できるフォーマットタイプは以下の通り。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • スキップ不可のインストリーム広告
  • バンパー広告
  • TrueView ディスカバリー広告
  • アウトストリーム広告

動画を配信する以外にも、遷移先を設定できるオプションも利用可能です。

YouTube広告の始め方や運用のコツなどは下記の記事をご覧ください。



ショッピングキャンペーン

ショッピング広告のプレビュー画面Merchant Centerで送信した商品データをもとに、検索結果に商品を表示させる広告です。

オンライン店舗と実店舗、それぞれの在庫を宣伝できるため、eコーマスに最適です。

ショッピング広告では、商品の属性に合わせて検索ワードと関連性の高い広告が表示されます。

キーワードの設定の必要がないので、効率よく広告運用が可能です。

表示される場所は、Google検索の検索結果やショッピング検索などがメイン。通常のテキストのみの検索広告と比べて、詳細な商品情報に加え画像でユーザーに訴求ができるので、クリックの質を向上させることが期待できます。

また、ユーザーが検索するキーワードと関連性の高い場合は、商品リスト広告とテキスト広告が同時に掲載される場合もあり、広告の表示面積が倍増します。

表示面積が倍増するということは、単純にユーザーからの注目度も高まり、認知・購入に繋がりやすくなります。

もしECサイトを運営されている場合は、導入することをおすすめめします。

ファインドキャンペーン

ファインドキャンペーンのプレビュー画面

ファインドキャンペーンとは、Youtube Home FeedやGoogleアプリのDiscover、Gmailの広告枠などに表示されるフィード広告です。

広告を表示する対象となるオーディエンスやユーザー属性を細かく設定でき、リマーケティングも行えます。

広告のフォーマットには「ファインド カルーセル広告」と「ファインド広告」の2種類が選択可能です。ただしどのような広告でもOKというわけではなく、使用できるアセットやコンテンツ、表現などには細かなルールや条件があるため注意が必要です。

ファインドキャンペーンでは、Googleアカウントにログインしているユーザーの興味や意向にあわせ、関連性の高い広告が表示されます。上手に活用すれば、ユーザー行動の促進にもつながるでしょう。

ファインド広告についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーンは、広告掲載の目標を決めるところからスタートできるキャンペーンです。簡単な設定で予算に応じた広告が出稿できるため、Google広告に不慣れなかたやウェブ広告の担当者のいない企業などにもおすすめです。

選択できる広告の目標は、「電話による問い合わせ」「来店の促進」「ウェブサイトでのユーザー行動」の3つ。このなかからユーザーに行ってほしい行動を選択することで、その目標を達成するために最適な広告が出稿できます。

初心者でもスムーズに出稿できるよう、広告の設定画面もよりわかりやすく作成されているのが特徴。質問に順に答えていくだけで、目標に合わせて最適な広告が自動で作成できます。必要に応じて「Googleマイビジネス」や「Googleアナリティクス」の設定の提案などもしてくれるため、多角的に目標達成へと近づけます。

ローカルキャンペーン

実店舗を経営している場合などに効果的なのが、ローカルキャンペーンです。店舗の近くにいる見込み客や興味関心の高いユーザーに対し、店舗を宣伝できます。掲載先は主に、Googleマップや検索ネットワーク、YouTubeやGoogle ディスプレイ ネットワークなど。

「来店の可能性がある店舗近隣のユーザー」など見込み客に絞って宣伝できるため、予算をおさえつつ効果的に店舗を宣伝できるのが大きなメリット。住所表示オプションの作成や、Googleマイビジネスを活用すれば、店舗までの住所や道案内などもしてくれるため、店舗への来客数も増やせます。

ホテルキャンペーン

ホテルキャンペーンとは、Googleでホテルに関する検索を行ったユーザに対して表示させる広告です。

広告はGoogleの検索結果やGoogleマップなどに表示され、ホテルの空き状況や予約サービスごとの料金一覧、地図などが確認できます。

希望するサービスをクリックすれば、そのまま予約も可能です。

ホテルキャンペーンを利用するには、Google Hotel CenterやGoogleマイビジネス登録と設定が必要です。

ホテルの情報や宿泊料金などは、Google Hotel Centerの情報が紐づけられます。出稿まで手間はかかってしまいますが、地域設定なども可能なため広告の効果は高いです。

入札単価は広告をクリックされたときや予約が完了(または滞在が完了)したときなど、複数のタイミングで選択が可能。予約が完了したときのみ広告費を支払う設定にしておけば、広告費の面でも安心です。

アプリキャンペーン

アプリキャンペーンはGoogleの検索結果やGoogle PlayやYouTubeなど、Google関連サイト全体で、アプリを宣伝できる広告キャンペーンです。

ほかのGoogle広告とは違い、細かく広告の設定を行わなくても、広告が作成できる点が大きな特徴。広告文の候補とアセットを選択するだけで、最適化された広告が自動で作成されます。ターゲティングや入札単価設定なども、自動で行ってくれるので、広告作成の時間短縮にもなるでしょう。


Google広告で設定できる広告表示オプション

では、Google広告で設定できる表示オプションをご紹介します。

広告表示オプション

広告表示オプションとは、Googleが導入を推奨するプロダクトで、リスティング広告の見出しと説明文の下に表示される、製品やサービスについての補足情報を掲載できる機能です。

広告表示オプションの実際の表示画面

様々な種類があるので、一つずつご紹介していきます。

1.住所表示オプション

会社やお店がある場合は住所・地図・距離を広告に表示する広告オプションです。

例えば、特定の塾や飲食店に集客するローカルマーケティングでよく利用されます。


2.アフィリエイト住所表示オプション

ユーザーが欲しい商品がある場合、その商品を販売している最寄の店舗の場所を広告に表示してくれる広告表示オプションです。

自身が経営している店舗や会社を表示させる場合は住所表示オプションを、小売チェーンを通して商品を販売している場合はアフィリエイト住所表示オプションを利用するといいでしょう。

※ただし、現在特定の国・地域の「小売チェーン」「カーディーラー」でのみ利用可能です。


3.電話番号表示オプション

電話番号オプションのプレビュー画面

広告に電話番号を表示することができる広告オプションです。

モバイルユーザーはこの電話番号をクリックすることで、電話をかけることができます。飲食店などの広告の場合、店舗に電話をかけるユーザーがいることを考えると広告のクリック率が上がることが期待できます。

電話キャンペーン(電話専用広告)とは異なり、広告文の下に電話番号が表示されるのが特徴。サイトへのリンクも利用できます。


4.サイトリンク表示オプション

広告の下にリンクテキストと、ページの URLを設定することができる広告表示オプションです。

広告文では伝えきれなかった情報をサイトリンクを通じて補足して伝えることができます。


5.コールアウト表示オプション

広告の下にテキストのみで表示させる広告表示オプションです。

サイトリンクではページのURLを設定できましたが、コールアウトではページのURLを設定できません。ですがキャンペーンや特典情報など、期間を決めて表示させるなどのカスタマイズが可能です。


6.価格表示オプション

広告に商品やサービスの詳細を、表示することができるオプションです。

商品の金額や種類を設定することができるので、ユーザーに商品のメリットを提示できます。商品ページへ直接リンクできるため、コンバージョンアップにもつながるでしょう。

7.構造化スニペット表示オプション

13種類のヘッダーから選択した内容にそった、サービス内容やスニペットの追加ができるオプションです。

リンク先URLの設定はできませんが、商品やサービスに関する情報量が増やせるので、補足情報として活用できます。

8.プロモーション表示オプション

年中行事に合わせた、セールや割引情報を掲載できるオプションです。

「○○円割引」や「○○%オフ」などの文言が表示できるため、訴求性も高められます。最低購入額など、プロモーション適用の条件の設定も可能です。

9.レビュー表示オプション

Googleカスタマーレビューやサードパーティのレビューを活用し、5つ星や評価数などの販売者評価を表示できるオプションです。

一定の表示要件はありますが、クリック率やエンゲージメントの向上につながるため可能であれば設定を推奨します。

10.リードフォーム表示オプション

ウェブサイトに遷移することなく、問い合わせやファイルのダウンロードなどを行えるフォーム設置ができるオプションです。

ユーザーがGoogleアカウントにログインしている状態の場合、リード情報の入力の手間も省けます。

そのため、コンバージョン率の向上にも繋がりやすいです。

11.アプリリンク表示オプション

広告の下に、指定したアプリストアへのリンクを表示するオプションです。

自社のアプリストアや、アプリサービスを持っている場合には、利用者の増加が見込めます。デバイスにあわせて最適なリンクが表示される仕組みのため、ユーザーもストレスなく利用できるのもうれしい。

12.画像表示オプション

広告の横に、任意の画像を挿入できるオプションです。

スクエア画像と横長画像の2種類の画像が利用可能。テキストだけでは伝えきれない内容を画像で伝えたり、視覚的に広告を強く印象付けたりする効果が期待できます。

広告表示オプションについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

Google広告のターゲティングについて

Google広告では広告を表示させるターゲティングをあらかじめ設定したり、絞り込んだりすることが可能です。広告の種類だけでなく、ターゲティングも細かく設定することで、広告費の最適化にもつながり、より効果的に広告を活用できるでしょう。Google広告ではどのようなターゲティングが行えるのか、以下にて解説します。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングは、広告を「どのような人に対して広告を表示させるか」を条件づけられるターゲティング手法です。ユーザーの検索したキーワードに対し、配信面のターゲティングが行えます。

ターゲティングの種類や特徴は以下の通りです。

アフィニティ セグメント

興味関心や熱中している物事など

カスタム セグメント

関連性の高いキーワード、URL、アプリ

詳しいユーザー属性

地域や年齢、性別、子どもの有無、接待年収、端末の種類など

ライフイベント

大学卒業や引っ越し、結婚などのライフイベント

購買意向

類似商品を調べているまたは購入意欲の高いユーザー

データ セグメント

CRMデータ(カスタマーマッチ)、自社Webサイトやアプリに訪問したことがあるユーザー(カスタマー マッチ)、カスタマーマッチと同じような興味関心を持つ新たなユーザー(類似セグメント)

このように、オーディエンスターゲティングを活用することで、様々な属性や興味関心を持つユーザーをターゲットにリーチできます。

コンテンツターゲティング

コンテンツ ターゲティングでは、広告を「どこに広告を表示させるか」を設定できます。キーワードをもとに配信面を指定するイメージとなり、特定のコンテンツを掲載しているサイトを配信先とします。

トピック

特定のトピックに関する複数のページを掲載対象とし、ディスプレイネットワーク上のさまざまなページに配信

プレースメント

広告主様が指定されたサイトのみを配信先として設定できる

コンテンツキーワード

指定したキーワードや関連コンテンツに興味を持つユーザーに対して配信

検索のディスプレイネットワーク対応

自動入札とスマートターゲティングの機能を組み合わせ、検索キャンペーンとディスプレイキャンペーンの両方に配信

地域・言語ターゲティング

Google広告では、地域や言語によるターゲティングが可能です。これにより、特定の地域に住む人々や特定の言語を話す人々に対して、広告を効果的に配信することができます。

例えば、地域限定のイベントやセールを宣伝する際には、その地域に住む人々に広告を表示する設定が可能です。また、多言語対応のウェブサイトを運営している場合、ユーザーの使用言語に合わせて広告を表示することもできます。

Google広告の設定 

Google広告はアカウント・キャンペーン・広告グループの3層構造で成り立っています。

Google広告の階層構造

アカウントとはアカウントはキャンペーン、広告グループを含む最も上の単位です。1つの企業や店舗につき1アカウントだけ開設するのが一般的です。
キャンペーンとはキャンペーンとはアカウントの下に位置し、複数の広告グループを管理する単位です。キャンペーン単位では予算の設定や配信地域などの設定ができます。
広告グループとは広告グループは、広告文とキーワードのセットのことを指します。広告グループに登録されたキーワードに対して、広告が出稿されます。

実際の広告配信を行う際も、「アカウント開設」→(支払い情報の登録)→「キャンペーンの作成」→「広告グループの作成」といったように、最も大きな単位から順々に小さな単位の設定をしていきます。

1.アカウント開設

Google広告のアカウントを開設していない場合、まずはGoogle広告のアカウントを作成する必要があります。最初に、Google広告の公式ホームページから「今すぐ開始」ボタンをクリックします。

Google広告のLP及びCTA

続いて、画面下部の「エキスパートモードに切り替える」を選択します。

切り替えないと自動化に特化したスマートモードでアカウント作成が進んでしまい、入札やキーワードの細かな調整ができず、効果検証が難しくなってしまうため、エキスパートモードに切り替えることを推奨します。

広告の目標設定を入力

続いて、左下の「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選択します。キャンペーンはGoogle広告アカウントの作成が完了した後に作成します。

目標未選択でアカウントを作成ボタンをクリック

続いてビジネス情報の確認画面に移動します。

この画面のまま「送信」ボタンを押してしまって問題ありませんが、Google広告から定期的に配信される機能情報などが煩わしいのであれば、「いいえ」を選択します。

アカウント作成において、請求先住所、タイムゾーン、通貨を指定

次の画面で「アカウントを確認」ボタンを押して、アカウントの作成完了です。

設定の完了後、アカウントを確認ボタンをクリック

2.支払い情報の登録

続いて、支払い情報の登録を行います。管理画面右上の「ツールと設定」→「概要」に進みます。

ツールと設定をクリック後、概要をクリック

クレジットカードの入力画面へ移動します。クレジットカードは各種ブランド(VISA、Mastercard、JCB、American Express)が利用可能です。

請求スタイルはクレジットカードのみ。各種ブランドが登録可能

入力後、送信ボタンをクリックして支払い情報の登録が完了です。

3.キャンペーンの設定

続いて、キャンペーンを設定していきます。左メニューの「キャンペーン」→「新しいキャンペーン」をクリックすると、キャンペーン目標を選択する画面に切り替わります。

キャンペーンを設定。

今回はコンバージョン獲得を目的に広告を作成するため、「見込み顧客の獲得」に設定します。自社の達成したいマーケティング目標の変更に伴って、後からでも変更が可能です。

目標は見込み顧客の獲得を選択

今回は検索広告(リスティング広告)でキャンペーンタイプを設定します。こちらも後から追加、削除、変更が可能です。

検索キャンペーンを選択

続いて、予算と入札単価を設定していきます。ここでの予算は1日の平均予算を指すため、1ヶ月を約30日の単純計算で30倍の金額が、ざっくりとした月額費用だと予測できます。

単価設定とは、マーケティングで重視する目標に応じてGoogle広告の入札方法を指定できる機能です。こちらは達成目標のKPIに応じて変更するようにしましょう。

今回はサイト流入の最大化を目標として、「クリック数」で設定しています。

予算は0円で入札単価はクリック数を選択

次に、ネットワーク設定の画面に遷移します。

ここでは「Google検索パートナー」と「Googleディスプレイネットワーク」を含めるか否かの設定を行います。

検索パートナーとGoogleディスプレイネットワークを含めるか選択

Google検索パートナー

Googleと提携しているポータルサイト(価格.comやBIGLOBE等)の検索結果画面にも検索広告が表示される仕組みです。

Googleディスプレイネットワークリスティング広告で設定した広告文をもとに、ディスプレイネットワーク用の配信枠にテキスト広告が表示される仕組みです。

Googleディスプレイネットワークは、クリックは増えてもコンバージョンに繋がることが少なく、明確な意図がない限りはチェックボックスをオフにしておきます。

次に、配信する地域と言語の設定画面です。特定の地域や日本語以外を母国語とするユーザーに配信したい場合は指定します。日本国内全域に配信したい場合は「日本」を選択しましょう。

配信地域と言語の選択画面

続けて広告グループの設定に入ります。

4.広告グループの設定

最初にキーワードを設定します。設定方法は以下の2通りあります。

・URLを入力し、自動的にサイトから関連するキーワードを抽出する方法

・手動でキーワードを入力する方法

キーワードの精査に時間が取れない場合は、前者が簡単でおすすめです。

キーワードの登録画面

キーワードを設定する際はマッチタイプに気を付けなくてはなりません。

マッチタイプには部分一致、フレーズ一致、完全一致の3種類があります。

マッチタイプの詳しい解説は以下の記事からご確認いただけます。

広告文は見出しが半角30文字×最大15本、説明文は半角90文字×最大4本まで設定できます。

登録している広告見出しと説明文から、Googleのシステムが最適な広告文を自動で組み合わせて配信します。

広告文の登録画面

入力後、キャンペーンの確認画面に到達すれば、キャンペーン及び広告グループの作成は完了です。

キャンペーンの指定画面

管理画面に戻り、キャンペーンのステータスが有効になっていれば、広告の配信は完了です。

キャンペーンが有効かを確認

5.広告のテストと最適化

広告の効果を最大限に引き出すためには、定期的なテストと最適化が必要です。Google広告では、同じ広告グループ内で複数の広告を作成し、どの広告がより効果的かをテストすることができます。

このA/Bテストにより、クリック率やコンバージョン率を高めるための最適な広告文やキーワード、画像などを見つけ出すことができます。

ターゲティングの設定方法

作成したキャンペーンに対してオーディエンスターゲティングを設定するときは、左メニューの[オーディエンス]より設定を行います。

・左メニューから[オーディエンス]を選択し、概要を開く
・オーディエンスセグメント項目ないの[オーディエンスセグメントを追加]のリンクをクリック
・[ターゲティング]にチェックを入れる
・タブを[閲覧]に切り替える
・任意のターゲティングを選択・設定を行い[保存]をクリックする

コンテンツターゲティングを設定したい場合は、以下の方法で設定を行います。

・左メニューから[コンテンツ]をクリック
・[トピック]など、コンテンツの種類を選択
・[〇〇を追加]をクリックし、条件などを設定する
・[保存]をクリックする

リマーケティング設定の方法

リマーケティングは、一度サイトを訪れたが何も行動しなかったユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。

Google広告でリマーケティングを設定する際には、まず「リマーケティングタグ」をサイトに設置する必要があります。このタグが設置されることで、サイト訪問者の情報がGoogle広告に送られ、ターゲティングの対象となります。

次に、Google広告のダッシュボードで「リマーケティングキャンペーン」を作成し、どのような広告を表示するかを設定します。このようにして、効果的なリマーケティングを行うことができます。

カスタムオーディエンスの活用

カスタムオーディエンスとは、特定の条件や行動履歴に基づいてユーザーをセグメント化する機能です。Google広告では、このカスタムオーディエンスを活用することで、より精度の高いターゲティングが可能になります。

例えば、過去に特定の商品を購入したユーザーだけに新商品の広告を表示するといったことができます。また、サイトで特定のページを閲覧したユーザーに対して、関連する広告を表示するといった使い方もあります。

このように、カスタムオーディエンスをうまく活用することで、広告の効果を高めることができます。

Google広告のデメリット・注意点

Google広告にはさまざまな種類があり、ターゲットや広告表示方法について詳細に設定できることがわかりました。メリットが多いGoogle広告ですがデメリット・注意点もありますので整理します。

キーワード選定が難しい

Google広告の中にはキーワードと連動して表示されるものもありますが、このようなタイプではキーワード選びが重要です。全く検索されないようなキーワードと連動させても、広告が表示されず意味がなくなってしまうからです。かといって、数多く表示されるようなキーワードが良いかといえばそうともいえません。検索数が大きいワードは他の広告主も狙っています。Google広告はオークション形式で広告主が決定するため、広告費用を大きく設定している広告主が有利となります。その結果、競合他社との競り合いに負けて自社の広告を表示できないという事態に陥ってしまうのです。このような事態を避けるには、Google広告についての経験を積み重ねるか、広告のノウハウを持つ代理店などの力を借りる必要があります。ただ、代理店などの力を借りればその分の費用が必要となります。

広告費が高額になる可能性がある

狙ったキーワードで自社の広告を表示させるには入札価格を上げる必要があります。基本的に、Google広告は定額でも広告を出せますが、自社よりも入札価格が高い企業と競争になると入札で負けてしまい、広告を表示できないことも起こり得ます。人気のあるサイトのトップページに広告を表示させるのはかなり大変です。その場合は、入札価格を上げるか別のキーワードを探さなければなりません。どうしてもそのキーワードで出稿したいとなると、入札価格が高額になると覚悟せねばならないでしょう。

ユーザーにマイナスイメージを与えることがある

広告がユーザーの不快感を刺激し、マイナスの印象を持たれる可能性があります。たとえば、動画投稿サイトで、動画が始まる前に長々と興味がない広告を流されると、ユーザーがマイナスの感情を抱いてしまうことがあります。そうなれば、商品や会社にとってマイナスプロモーションになってしまい、広告を出したせいでイメージを悪くするという臨まない結末となりかねません。また、動画の内容が反感を持たれやすいものであれば、流れる広告や企業にも悪印象を持たれるかもしれません。

広告の運用に時間とスキルが必要

Google広告は、多くの設定項目や分析データがありますので、その運用には一定の時間とスキルが必要です。特に、競合他社と差別化を図るため、またROIを高めるためには、日々の運用が欠かせません。

そのため、Google広告を効果的に運用するには、専門の知識と経験が必要とされます。

広告の掲載順位のロジック

広告の掲載順位は、広告ランクによって決まります。ユーザーが検索する度に他の広告アカウントが出稿する広告とオークションが行われ、広告ランクをもとにリアルタイムで掲載順位が決定します。

広告ランクは以下の計算式で求められます。

広告ランク=品質スコア×入札単価+広告表示オプション

広告を設定したキーワードごとに広告ランクが付き、それを基に掲載順位が決定します。

広告ランクや品質スコアについてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

品質スコア

品質スコアとは、Googleのヘルプページによると推定クリック率、広告との関連性、ランディングページの利便性の3つの構成で成り立っています。

品質スコアはGoogleの管理画面からキーワードごとに確認することができ、平均的には5~7のスコアを維持できれば問題ありません。

クリック単価

クリック単価とは、ユーザーの1クリックにかかる広告費用のことです。低すぎると広告ランクが下がってしまい、高すぎても広告予算をオーバーしてしまいます。

予算も含めて適切な金額を調整していくことが大切です。

広告ランクとは?

広告ランクとは、Google広告において広告がどの位置に表示されるかを決定するスコアのことです。このスコアは、入札額と品質スコア(広告の関連性、クリックスルーレート、ランディングページの品質など)に基づいて計算されます。具体的には、入札額と品質スコアを掛け合わせた値が、広告ランクとなります。

高い広告ランクを獲得するためには、単に入札額を高くするだけでなく、品質スコアを高める努力が必要です。品質スコアは、広告のテキストやタイトル、表示URL、ランディングページの内容などが評価されるため、これらの要素を最適化することが重要です。例えば、広告テキストは検索キーワードに密接に関連する内容にする、ランディングページはユーザーが求める情報を簡潔に提供するなどの工夫が求められます。

また、広告ランクが高いと、広告のクリック単価(CPC)が低く抑えられる可能性もあります。これは、Googleがユーザーにとって有用な広告を評価するため、品質スコアが高い広告には表示位置が優遇されるからです。

このように、広告ランクは広告の表示位置だけでなく、広告運用のコストパフォーマンスにも直結する重要な要素です。従って、広告ランクを理解し、それに基づいて広告戦略を練ることが、成功への鍵となります。


まとめ:利用できるものはどんどん利用して新規顧客を確実に獲得しよう

本記事では、Google広告のメリットから実際の設定方法までを解説してきました。

今回の記事はGoogle広告の基礎を幅広くまとめた内容でしたので、より深い知識を付けたい方はぜひ他の記事も読んでみてください。



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