【簡単解説】カルーセル広告とは?

【簡単解説】カルーセル広告とは?

カルーセル広告とは

カルーセル広告は、一つの広告枠内に複数のビジュアルコンテンツを組み込む形式の広告です。ユーザーは画面を左右にスワイプすることで、各コンテンツを順に閲覧することができます。

カルーセル広告

出典:キャンペーンのパフォーマンスをさらに高めるカルーセル広告 | Meta for Business

この形式はSNSで広く利用されています。

各コンテンツには個別のリンクを設定できるため、異なるページに誘導することが可能です。

カルーセル広告の強み

カルーセル広告は複数のクリエイティブを順番に表示できるため、さまざまな商材を効率的に紹介するのに適した形式です。ここからは、そんなカルーセル広告の強みを紹介します。

複数の商材を一度に紹介できる

カルーセル広告の強みとして、複数の商材を一度に紹介できることが挙げられます。

一つの広告枠内で複数の画像や動画をスワイプ形式で表示できるため、さまざまな内容を訴求できます。例えばITツールであれば機能ごとの説明や導入事例を伝えたり、洋服であればカラー展開やコーディネート例を紹介したりすることができます。

また各スライドに個別のリンクを設定できるため、複数の異なる商材を紹介することも可能です。

ストーリー性をもたせて訴求することができる

カルーセル広告の強みとして、ストーリー性をもたせて訴求できる点も挙げられます。

カルーセル広告では複数のスライドを順番に表示できるため、以下のように段階的に情報を伝えることが可能です。

例1 新商品のプロモーションの場合

  • 1枚目:商品誕生の背景
  • 2枚目:機能やコンポーネントの解説
  • 3枚目:実際の使用シーンや購入方法

例2 BtoB商材の場合

  • 1枚目:業界の課題
  • 2枚目:商材の紹介
  • 3枚目:導入事例
  • 4枚目:LPへの誘導

ストーリー性をもたせて商材を紹介することで、ユーザーの記憶に残りやすくなったりエンゲージメント率が上がったりする効果があります

カルーセル広告の弱み

複数の商材を一度に紹介できたりストーリー性をもたせて訴求することができたりするカルーセル広告ですが、もちろん短所もあります。ここからはカルーセル広告の弱みについて説明します。

複数クリエイティブの制作に工数がかかる

カルーセル広告では複数の画像を用意する必要があるため、制作の工数がかかってしまいます。

加えてストーリー性をもたせて作成したり、媒体ごとにサイズを調整したりするのにも工数がかかります。さらにクリエイティブに統一感を持たせるために、デザインやフォント、カラーの調整を行うことも必要です。

工数を削減する方法はいくつかありますが、その中では生成AIの活用なども有効です。工数を削減しながら、高品質なクリエイティブ制作を実現できるよう工夫しましょう。

途中で離脱される場合がある

途中で離脱される場合があることも、カルーセル広告の弱みの一つです。

広告から離脱してしまう例として、以下が挙げられます。

  • スマホで閲覧している場合、スワイプする前に別のコンテンツに注意が向いてしまう
  • 情報量が多くユーザーが途中で疲れてしまい、最後まで閲覧する前に離脱してしまう
  • スライドの構成が悪いため、伝えたい情報が十分に伝わらずユーザーが興味を持ちづらい

上記のような事態を防ぐためには、最後まで読んでもらえるようストーリー仕立てにするなどの工夫をすることが重要です。

カルーセル広告の注意点

カルーセル広告は多くの情報を伝えることができる一方で、注意すべきポイントも存在します。以下のポイントに気をつけて、効果的に運用しましょう。

一つ目のクリエイティブを興味をひくような内容に設定する

カルーセル広告では、最初のクリエイティブにユーザーの関心を引く内容を設定することが大切です。

先ほど説明したようにユーザーはタイムラインを流し見していることが多いため、最初のクリエイティブで興味を持たなければ広告を飛ばしてしまう可能性があります。

場合によってはユーザーの気を引くことができず、成果を出しづらいことがあります。このような問題を防ぐために、目立つ色やキャッチコピーを活用して視認性を高めることが重要です

例えばBtoB商材の場合は具体的な課題を提案し、BtoC商材では感情に訴えかけるようなビジュアルのクリエイティブを作ると効果的です。

デバイスによってエンゲージメント率に差が出る

カルーセル広告の注意点として、デバイスによってエンゲージメント率に差が出ることが挙げられます。

スマホとPCの違いとして、以下が挙げられます。

スマホタイムラインでの操作がスワイプ中心であるため、広告を流し見してしまうことが多い
PCスクロール操作を中心にコンテンツを閲覧するため、カルーセル広告などスライドする手間が発生すると途中で離脱しやすい

カルーセル広告を配信する際はスマホ向けに最適化してデザインしながら、PCユーザーもストレスなく閲覧できるようにする工夫が必要です。

先述した通り一枚目のクリエイティブに強いインパクトを持たせ、スワイプしなくても内容が伝わるようにしましょう。それに加えてA/Bテストを実施しデバイスごとの数値を分析することで、成果を出しやすくなります。

まとめ

  • カルーセル広告は複数のクリエイティブを一度に表示できる広告形式で、ユーザーは画面をスワイプして順番に閲覧することができる。
  • 複数の商材を一度に紹介し、個別リンクで異なるページに誘導できるとともに、ストーリー性を持たせて段階的に情報を伝えることができるという強みがある。
  • クリエイティブの制作に時間とコストがかかり、ユーザーが広告の途中で離脱するリスクがある。
  • 一枚目にユーザーの関心を重視したクリエイティブを設定し、スマートフォンとPCの違いを考慮してデバイスごとにデザインを最適化することが重要。