
【2024年】SEO対策にまつわる費用の実態調査
SEO対策
最終更新日:2024.07.25
更新日:2025.03.27
Googleは、上位表示を目指す人に向けて検索エンジン最適化スターターガイドを公開しています。しかし実際にこれを読んでみると、専門用語が多かったり、日本語の表現がやや分かりづらかったりして、「スムーズに理解するのが難しい」と感じる方も多いでしょう。
さらに、公式ガイドでは原則論が中心で書かれていますが、実際にSEO対策を進めてる身からすると「現場では少し違うよね…」と思う場面も少なくありません。
そこでこの記事では、Googleの公式ガイドのポイントを押さえつつ、現場での実践的な視点も交えながら、上位表示するための方法をわかりやすく解説します。「公式サイトはわかりづらい」「もっと簡単に教えてほしい」という方は、ぜひご一読ください。
GoogleはWeb上の膨大なデータを取得し、ランキングを決定しています。根拠を持ってこのあとの施策を進められるように、まずはその仕組みを理解しておくことが大切です。
検索エンジンが順位を決定するまでは、「クローラーがリンクを辿ってインターネット上を巡回」→「発見したページをデータベースへ登録(インデックス)」→「アルゴリズムに基づいて順位を決定する」という流れをとります。
これを踏まえて、上位表示を目指す人が知っておきたいポイントは、
という点です。どれも基礎的な知識ですので、ぜひここで覚えておきましょう。
Googleは、「Googleが掲げる10の事実」という経営理念を公開しており、その最初の項目で次のように述べています。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
出典:https://about.google/philosophy/?hl=ja&utm_source=chatgpt.com
Googleはこの理念に沿って検索エンジンのアルゴリズムを日々更新しています。それはつまり「ユーザーにとって有益で満足度の高いコンテンツ」が上位表示されるということです。
検索上位に表示するためには、何か特別な裏技があるのでは…?と思われている方もいるかもしれませんが、決してそうでありません。本質的にユーザーの役に立つコンテンツを作ることが、検索上位を獲得するための唯一の正攻法なのです。
SEO対策で行う施策を大別すると、内部要素(Webサイト自体に関連するもの)と、外部要素(外部サイトからの評価に関連するもの)に分けて考えることができます。
さらに内部要素を細かく分けると、コンテンツSEOと呼ばれるコンテンツを発信する施策と、テクニカルSEOと呼ばれるWebサイトの技術的要素を最適化する施策があります。「サイト内部の施策」という大きなグループで見れば同じですが、施策の進め方や考え方が異なるため、分けて考えるケースが多いです。
このように、SEO対策は「内部対策(技術的な施策+コンテンツSEO)」と「外部対策」の両輪で成り立っており、それぞれをバランスよく進めることが重要です。
なお、次項目で紹介する「基本のSEO施策8選」では、これらに分類せずに、まずは実施すべき施策を一覧で紹介していきます。より専門的に詳しい内容を学びたい方は以下の記事で内部対策・外部対策に分けてそれぞれ解説していますので、ぜひそちらも併せてご覧ください。あとから見直せるように、ブックマークがおすすめです。
関連記事:内部SEO対策の実施リスト
関連記事:外部SEO対策の進め方
まずはユーザーが求めている情報をコンテンツ内で的確に提供することが最優先です。対策キーワードの検索意図を深く調査し、ユーザーに求められているコンテンツを作成します。
ユーザーがどんな意図で検索しているのかを知るには、まず実際に検索してみるのが一番の近道です。
検索意図を情報収集型や取引型などに分類して調査する方法を推奨しているメディアもありますが、実際のところ、分類しなくても十分に検索意図を捉えられます。むしろ、分類することで複雑になってしまうため、ここではよりシンプルな方法を紹介します。
検索意図の捉え方
たとえば、「エアコン 掃除方法」というキーワードを実際に検索してみると、
といったトピックを扱った記事が上位表示されています。ユーザーの検索ニーズはそのまま、
と考えられますよね。しかしこの情報だけを基にコンテンツを作成すると、「エアコンの掃除手順をただ説明する」といった表面的なコンテンツになってしまいます。これではユーザーの検索意図を満たしているとは言えません。そこで「ユーザーの状態」をもうひと段階、深堀って考えてみます。
具体的には、「このキーワードで検索する人は、どのような状況で検索しているのか」を考えてみましょう。
例えば、
などです。ユーザーの解像度が上がれば、その状況に合わせたトピックを含めることができます。例えば、”電気代が高くなってきた…エアコンの効率を上げる掃除のコツ”など、エアコン掃除と電気代節約を結びつける切り口にすれば、「節約したい」と考えているユーザーに響きやすくなります。
このように、ユーザーの解像度を上げることで、検索意図を満たしたコンテンツを作成しましょう。
Googleがページを評価する際、人間のように直感的に理解するわけではなく、クローラーがコードを読み取ることで情報を判断しています。そのため、Googleが正しく理解できるようにページを最適化することが重要です。
具体的には、SEOで効果的なHTMLタグを適切に設定します。
これらのHTMLタグを適切に設定することで、ページの内容が正しく伝えることができます。それぞれ設定時のポイントを紹介するので、参考にしてください。
タイトルタグは、Googleがページの内容を理解する上で最も重要な要素の一つです。検索結果に表示され、クリック率(CTR)にも影響するため、以下のポイントを押さえたタイトルをつけましょう。
公開時にはあまり悩みすぎず、上記のポイントを押さえたタイトルをつけましょう。実際にユーザーに当ててみないと、クリックされるかどうかはわからないからです。もし公開後のクリック率が低ければ、適宜見直して改善すれば大丈夫です。
関連記事:【SEO】titleタグ(タイトルタグ)の設定方法と注意点
hタグは、Googleがページの構造を理解するために活用するタグです。また、階層構造を示すことでユーザーもコンテンツ内容を理解しやすくなります。以下のポイントを押さえて設定しましょう。
関連記事:見出しタグ(hタグ)のSEOを意識した適切な使い方・設置方法
Googleは画像の内容を正確に理解できないため、alt属性の情報をもとに画像の内容を判断します。画像検索のSEOにも影響を与えるため、画像には必ずaltタグを設定しましょう。
より詳しい内容を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。SEOで効果的な11個のHTMLタグと設定方法について解説しています。
E-E-A-Tとは、Googleが公開しているGeneral Guidelines(検索品質評価ガイドライン)で定められているWebサイトの評価基準で、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)の頭文字をとった略語です。
簡単にいえば、これらの基準を満たすことが上位表示するための条件だと考えることができます。
例えば、あなたが家電レビューサイトを運営しているなら、商品のスペック表をまとめるだけでは、E-E-A-Tを満たしたコンテンツとはいえません。自分で実際に使った体験(Experience)を元に、「どんなシーンで便利だったか」「気になった点は何か」をリアルな視点で解説したり、使用動画や比較写真を掲載したりすることで、ユーザーにとって有益なコンテンツとなります。
近年のSEOでは、E-E-A-Tは特に重要な要素として注目されています。また、お金や健康に関わる情報に関連するページ(専門用語で、YMYL領域といいます)では、この基準が厳しく適用されますので、上位表示を目指すなら必ず押さえておきましょう。
関連記事:E-E-A-Tとは?Googleが高く評価する記事の作成方法
General Guidelinesの「メインコンテンツの品質」内では、コンテンツのオリジナリティについても言及されており、その重要度がうかがえます。以下、オリジナリティについての言及箇所を日本語訳して引用したものです。
- ほとんどのページにおいて、メインコンテンツの質は、コンテンツの作成に費やされた労力、オリジナリティ、才能や技術によって判断することができる。
- オリジナリティについて:そのコンテンツが、他のウェブサイトでは入手できない独自のオリジナルコンテンツをどの程度提供しているかを検討する。他のウェブサイトにも同様のコンテンツがある場合は、どのページが情報源であるかどうかを検討する。
つまり、既に他サイトで公開されているような情報だけを掲載したコンテンツでは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツとは言えず、上位表示も難しいということです。現場の肌感でも、この傾向は近年ますます強まっているように感じます。
競合サイトにない切り口でまとめる
などの方法を取り入れることで、自社ならではの情報を盛り込むように努めましょう。
関連記事:オリジナルコンテンツとは?独自性の出し方を詳しく解説
どんなに完成度の高いコンテンツを作ったとしても、実際にユーザーに見てもらいどのように反応するかを確かめないと、本当に有益かどうかは判断できません。ユーザーの反応を見つつ、継続的に改善を繰り返すことが上位表示するには不可欠です。
以下の改善時のポイントを参考しつつ改善を行いましょう。
検索ユーザーは最新の情報を求めているケースが多く、古い情報は信頼性を損なう可能性があります。(ただし、不変な内容であるクエリはその限りではありません。例えば「ニュートン 運動法則」「織田信長 生涯」などのキーワードです)
例えば、SEOの世界ではGoogleアルゴリズムの変更が頻繁に行われるため、古い施策は現在だと逆効果になっていることもあります。また、法律関連のコンテンツでは、法律や規則の改正によって古い情報が間違ったものになるリスクもあるでしょう。
そのため、コンテンツを定期的に見直し、最新の情報にアップデートすることが求められます。
上位表示するには、ユーザー体験を改善することも大切です。ユーザーがすぐに離脱すると、Googleは「このページは役に立たない」と判断し、仮に検索結果の上位に表示されていたとしても、順位を下げることがあります。
ヒートマップツールを活用し、ユーザーが全く見ていない情報は削除する・よく見られている箇所は記事上に持ってくるなど、ユーザー体験が良くなるような工夫をしましょう。
検索ユーザーのニーズは時間とともに変化します。
例えば、新たなトピックを扱った記事が上位表示されている 場合、それはGoogleが 「この情報が今のユーザーに求められている」 と判断している可能性があります。このような傾向が見られたら、自身のコンテンツにも 新しいトピックを追加してみるのもおすすめです。
検索結果の変化をこまめにチェックし、ユーザーの関心に応じたアップデートを続けることで、コンテンツの価値を維持し、検索上位を狙いやすくなります。
内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。この記事内でも、いくつか関連記事への内部リンクを設置しています。
内部リンクを最適化するポイントとしては、
等があります。例えば、内部リンクについて詳しいページへの内部リンクを設置するのであれば、ただ「詳細はこちら」というリンクを設置するのではなく、「内部リンクの基本と重要性についてはこちら」のように、リンク先の内容が分かるアンカーテキストを設定するのが望ましいです。
内部リンクの設置場所には、このような記事内に設置する内部リンクの他にも、「パンくずリスト」や「グローバルナビゲーション(グロナビ)」など様々あります。
適切に内部リンクを設置することで以下のような効果が期待できるため、もしまだ実施していなければ実施してみましょう。
①ページの関連性を伝える
GoogleはリンクをたどってWebサイトを巡回(専門用語でクロールといいます)し、各ページの関連性を評価します。内部リンクを適切に設置することで、どのページがどの情報と関係があるのかをGoogleに明確に伝えることが可能です。
②クローラビリティの向上
内部リンクが適切に設定されていると、クローラーがよりスムーズにサイト内を巡回し、新しいページや重要なコンテンツを認識しやすくなるため、インデックス速度が向上する可能性があります。
③ユーザーの回遊性向上
関連性の高いページへスムーズに遷移できるようにすることで、ユーザーがサイト内でより多くの情報を得られるようになります。これにより、直帰率の低下や滞在時間の増加 が期待でき、結果的にSEO評価の向上にもつながります。
関連記事:内部リンクとは?SEOで検索順位を上げるための設置方法を解説
被リンクとは、外部のWebサイトから自分のWebサイトに設置されたリンクのことです。リンクを増やすことでサイトが多くの評価を得ていると判断され、検索順位の向上にもつながります。
ただし、「被リンクならなんでもいい」というわけではありません。なぜなら、被リンクの質によってSEOへの影響が大きく変わるからです。
質の高い被リンクとは、
権威性のあるサイトからの被リンク
などです。被リンクの獲得方法は、他のサイトが「リンクしたくなる」ようなコンテンツを作ることが最も理想的な方法です。例えば、業界の調査レポートや統計データを公開すれば、同業界でメディアを運営する企業が、そのデータを引用してくれるかもしれません。
被リンクの獲得は一朝一夕でできるものではなく、地道な取り組みが大切です。まずは、自社サイトに合った方法を見つけ、試行錯誤しながら最適な獲得方法を見つけていきましょう。
関連記事:SEOの被リンク対策とは|やってはいけない被リンクパターンも紹介
SEO対策は、サイトの種類によって最適な手法が異なります。ECサイト、ポータルサイト、オウンドメディアなど、それぞれの特性に応じたSEO施策を進めることが大切です。
例えばECサイトやポータルサイトなどの、動的にページが大量生成されるサイトでは、重複を避ける・適切にインデックスさせるなどのテクニカル要素の改善施策が重要になります。
重複コンテンツを避ける:商品ページのバリエーション(色違い、サイズ違いなど)による重複を防ぐために、canonicalタグの適切な設定やパラメータの管理が必要です。
適切にインデックスさせる:サイト全体のクロール効率を高めるため、robots.txtやnoindexタグを活用し、不要なページのインデックスを防ぐ。
一方オウンドメディアであれば、改善できるテクニカル施策の幅が限られるため、最低限の内部対策(適切な見出し構造、内部リンクの最適化、モバイル対応など)を進めることが基本となります。
また、テクニカル施策の幅が限られるといううことは、その分コンテンツの重要度も増すということです。前述したような、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)や独自性を意識したコンテンツを継続的に発信することで、検索エンジンだけでなくユーザーからの評価を高めていきましょう。
関連記事:ECサイトのSEO対策のベストプラクティス
関連記事:オウンドメディアのSEO対策の進め方
ここまで上位表示するためのSEO施策を紹介してきましたが、やってはいけないSEO対策というのも存在します。意図せず間違った施策を行ってしまうと、最悪の場合インデックスから削除されてしまう(=ペナルティを受ける)こともあるため、代表的なNG施策を押さえておきましょう。
検索エンジンを欺くために、タイトルや見出し、本文内に過剰にキーワードを詰め込むことは、Googleが定めるスパムポリシーに違反します。
たとえば、対策キーワードが”SEO”の場合、次のような文章はペナルティの対象です。このようなケースで自動ペナルティを受けると、“SEO”という検索キーワードで圏外になるといった事象が起こります。
そもそも、他サイトのコンテンツを無断でコピーすることは倫理的にNGです。著作権を侵害する行為であり、コンテンツを作成した人の権利を無視することになります。
さらに、SEOの観点から見てもコピーコンテンツは大きなリスクがあります。Googleは重複コンテンツを低く評価し、コピーが発覚した場合は検索順位の下落やインデックス削除の対象になることがあるためです。
結果として、短期的にアクセスを集められたとしても、長期的に見ればサイトの信頼性を損ない、SEOに悪影響を及ぼすことになります。コンテンツを作成する時は、独自の価値を提供することが重要です。
また、リンク評価を操作することを目的とした行為も、Googleのスパムポリシーに違反のため避けましょう。例えば、以下のような手法はNGです。
自動化ツールを利用したスパムリンクの投稿
短期的には順位が上がることがあるかもしれませんが、Googleのアルゴリズムは年々進化しており、不自然なリンクを検出する能力が向上しています。最悪の場合、サイトの検索順位が大幅に下落し、回復が難しくなることもあるため、あくまで前述したような自然なリンク獲得を目指しましょう。
関連記事:SEO対策でやってはいけないこと、注意点
Googleで上位表示するには、ユーザーにとってよいコンテンツを作成すること、それをGoogleにわかりやすい形で発信することが大切です。また、コンテンツは一度公開して終わりではなく、継続的な改善を加えていくことで、上位表示を目指しましょう。
「なかなか順位が上がらない」「どのような施策が有効なんだろう」とお悩みの方は、ぜひSEOコンサルティングサービスも検討してみてください。
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