SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
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Googleをはじめとする検索エンジンでは年に数回アルゴリズムのアップデートを実施しており、ユーザーファーストのコンテンツが上位表示される仕様に変化しています。
そんな中、Googleが特に注意しているのが「YMYL」と呼ばれるジャンルのコンテンツです。金融や住宅、医療など、読んだ人の人生を大きく左右する可能性が高いYMYLジャンルは、信頼性と権威性が重要です。誤った情報を提示するとペナルティを受けることもあります。
初めてYMYLについて聞いた方やどう対策すればいいかわからない方に向けて、この記事ではYMYLの概要やYMYLが導入された背景、対策の方法について解説します。
※編集部注:この記事は、2018年3月に公開された記事を加筆・修正したものです。
YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、人の将来的な幸福や健康、金融にまつわる情報のことを指します。これはGoogleの検索品質評価ガイドラインの項目に含まれています。
※検索品質評価ガイドライン…Googleが検索結果の品質を保つために、その評価方法を外部の品質評価者に提示している資料。
「ユーザーに利便性が高い環境を提供すること」「ユーザーに間違った情報を提供しないこと」はGoogleの基本的な方針です。Googleは厳格な基準でサイトやコンテンツを評価することで、サイトの品質をより高くしようと努めています。
サイトの SEO はさまざまな方法で改善できますが、ウェブ コンテンツの掲載順位や Google 検索での表示に最も影響が大きい対策は次のようなものです。
- 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する。
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自社サイトはYMYLに該当するのかな?と不安になった方もいらっしゃると思います。ここからは検索品質評価ガイドラインをもとに、YMYLに該当するサイトのジャンルを紹介します。
ジャンル | 概要 |
ショッピング、または金銭の取り引きを扱うページ |
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金融情報を扱うページ |
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医療の情報を扱うページ |
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法律の情報を扱うページ |
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ニュース記事や国民に対する公式の情報を扱うページ |
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グループ化された人々、集団に関するページ |
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特にユーザーの人生を大きく左右するような記事は、内容の信ぴょう性がより重要となるため、その他のジャンルと比べてより厳格に評価が行われます。
YMYLがガイドラインに追加された背景の1つとして、「WELQ」問題があります。WELQは大手企業が運営していた、医療情報を拡散するキュレーションサイトです。
WELQには医療や健康に関する多くのコンテンツが掲載されていましたが、その内容は医師の監修がされておらず信ぴょう性のないものばかりでした。WELQが根拠のない医療記事を大量に発信し続けましたが、Googleが優良医療サイトだと判断してしまったのです。
例えば「守護霊がいることが肩こりの原因だ」などといった内容の記事が上位表示されてしまい、WELQで記事を読んだユーザーの健康や生活に悪い影響を与える可能性がある状況に陥っていました。
その後「記事の内容に信ぴょう性がない」などの指摘が相次ぎ、WELQは閉鎖されました。
この事件から、同じ問題を繰り返さないためにGoogleは大規模なアップデートをし、YMYLがより重要視されるようになりました。
Googleは信ぴょう性の高い情報を有するサイトの検索順位を上げ、信ぴょう性の低いサイトの検索順位を下げるアップデートを定期的に行ってきました。年におよそ3~4回の頻度でアップデートが起こっており、特にYMYLのジャンルはそのタイミングで顕著に検索順位が変動する傾向にあります。
Googleは常にユーザー第一を求め続けているため、今後も定期的なアルゴリズムの変化やアップデートによって大きな順位変動が起こることもあるでしょう。
2017年に行われた検索アルゴリズムのアップデートについて
2017年に行われたYMYLに関連する大きなアップデートとして、フェイクニュース対策を目的としたアルゴリズムのアップデート(4月26日実施)と医療や健康に関連する情報に対して、評価基準を変更するアップデート(12月6日実施)が挙げられます。
各アップデートで行われた変更は以下の通りです。
①フェイクニュース対策を目的としたアルゴリズムのアップデート内容
②医療や健康に関連する情報に対して、評価基準を変更するアップデート内容
YMYLのSEO対策ポイントでは、YMYLのジャンル情報を発信する上で、具体的にどのような要素が重要視されるのでしょうか?YMYLと関連の深いE-E-A-Tと注意点について説明します。
出典:検索品質評価ガイドライン
E-E-A-Tとはサイト品質において重要な4項目の頭文字から名付けられたもので、それぞれE-Experience(経験)、E-Expertise(専門性)、A-Authoritativeness(権威性)、T-Trust(信頼性)を指します。
Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて「ページ品質評価の最重要項目」と定義されており、SEO対策をするにあたって最も重要視するべき評価基準といえます。
E-E-A-Tについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
E-E-A-TとYMYLは「信頼性」という観点で強く関連性を持ちます。
E-E-A-Tではユーザーニーズを捉えた質の高いコンテンツを提供しなければならないことはもちろん、下記のような項目でその信頼性がはかられます。
サイトを上位表示させるには、E-E-A-Tが重視される意図や求められることを正しく理解し、ユーザーが信頼して受け取れる情報を届けることが重要です。実際のコンテンツの執筆方法については以下の記事をご覧ください。
SEO担当者や記事コンテンツを書く方が知っておくべきYMYLにおけるSEOの対策ポイントを、サイト全体・コンテンツ・外部対策に分けてご紹介します。
SSLとはインターネット上で通信を暗号化する仕組みで、URLが「https」で始まるものは通信が暗号化されている(=SSL化)ため、ユーザーが安心してサイトを利用することができます。
特にショッピングサイトや金融情報を扱うサイトでは金銭のやり取りが行われることが多いため、SSL化は不可欠です。
SSL化について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
コンテンツを書いた人だけでなく、どの会社が運営しているWebサイトなのかも記載しましょう。ユーザーが安心して情報を受け取るためには、情報の発信元である運営者や運営会社の信用度も重要です。
運営している会社名や責任者、電話番号などの情報を充実させ、ユーザーが安全に情報を受け取れるようにしましょう。
YMYLに関連するサイトは、専門家以外が見ると難易度の高い内容が多く含まれています。すぐにユーザーが質問や問い合わせができるよう、カスタマーサービス(問い合わせフォームやチャット等)を設けると良いでしょう。
YMYL分野で記事を作成する際は、そのジャンルに詳しい人間が書いている内容であることを明確にしましょう。
著者のプロフィールやポートフォリオ、関連資格や実績など具体的な専門家を提示することで、信頼のおけるコンテンツであることをユーザーや検索エンジン側に示すことができます。
YMYLジャンルの情報はユーザーの行動を大きく左右する可能性が特に高いため、情報の正確さが非常に重要です。先ほど説明したようにそのジャンルにあかるい人が書くことも大事ですが、最新の正しい情報を伝えられるよう定期的に内容を更新することも大切です。その際は、いつの時点の情報かわかるように更新日を掲載しましょう。
参考文献やサイトなどの出典を明記することは記事を作成する際の基本的なルールなので、必ず明記しなければなりません。
また、信頼できる文献やサイトを参考にすることも重要です。公的機関などが出している信頼性の高い情報のみを参照して、記事を書きましょう。
YMYL領域の情報を発信する際は、専門性の高さが非常に大切です。公的機関など信頼できるところから発信されている情報をもとに記事を作った上で専門家に記事の監修を依頼し、正しい情報だけを記載するようにしましょう。
サイトのジャンルを統一することも、専門性を高める手段の一つです。ジャンルを統一することで、検索エンジンからもユーザーからも「このサイトは~に関する情報を発信しているサイトだ」と認識されます。
特にYMYL領域においては、同じサイトでYMYLでない領域の情報を同時に発信しないことをおすすめします。ジャンルにブレがあると専門性が高いと評価されづらくなり、上位表示が難しくなる傾向にあります。
一次情報とは、その情報を発信した人が直接体験・経験・調査して得た情報のことです。一次情報は得るのに工数がかかる分、情報の信頼性は高いといえます。
高い専門性が求められるYMYL領域では、一次情報の価値はより高くなります。可能な限り一次情報を発信するようにしましょう。
YMYL領域で評価が高く、自社サイトと関連性の高いサイトから被リンクをもらうことは、自社サイトの権威性を高めることにつながります。なぜなら、信頼されている企業からリンクが張られている企業もまた信頼されるに相応しいとみなされるからです。
ただ、被リンクをもらう際は数が多ければいいというものではなく、質が重要です。被リンクについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
PLAN-BのSEOコンサルティングサービスで支援しております、歯科医院のお客様の事例を紹介します。
近年、YMYL領域では専門性・権威性・信頼性とコンテンツの品質が重要視されているため、今回の事例ではこれらの観点で施策を進めました。
専門性・権威性・信頼性は、Googleの検索品質評価ガイドラインに記載されているE-E-A-Tに含まれる要素です。
以下で専門性・権威性・信頼性を高めるために行った施策を紹介します。
観点 | 施策 |
専門性 |
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権威性 |
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信頼性 |
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YMYL領域ではドメインの力が強い傾向にありますが、もちろんコンテンツの内容も重要です。
今回紹介している事例では情報の更新性の価値が高まっていることに注目し、ページ内の細かい情報まで常に最新情報に更新するようにしました。
YMYLはユーザーの人生や健康に大きな影響を与える領域であることから、Googleから低品質なコンテンツであるとみなされた場合、大幅に順位が下がるだけでなく検索結果に表示されなくなるケースもあります。
低品質コンテンツについては以下の記事をご覧ください。
YMYL分野では、特に官公庁や大手企業など、信頼性・権威性が担保されたサイトが上位表示されやすい傾向にあります。
中小企業や個人ブログを検索結果の上位に表示するのは非常に難しいため、信頼性・権威性が担保されているオリジナルコンテンツでなければ、安易に手を出すべきではないという声もあります。
YMYLに関する内容は、今後もアップデートの影響を受けやすくなると考えられます。コンテンツの質だけでなく、サイト内にSEO的に問題がないかについてもチェックする必要があります。
基本的なSEO対策を行ったうえでYMYL関連のサイトがランキング上位を獲得できない場合は、検索品質評価ガイドラインに書かれている内容を参考にし、より高品質なコンテンツを目指しましょう。
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