
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.04.01
PINTO!編集部の山本です。弊社PLAN-Bでは、これまで17年間、多職種・多業種の企業様のSEO対策を支援してきました。
この記事では、これまでの支援事例を基に検索順位が上がらない原因と対策について初心者の方にもわかりやすく解説しています。また、検索順位を上げるだけでなく、その先の成果を出すためのポイント・方法も併せて解説しますので、成果が上がらずお悩みの方は参考にしてください。
※編集部注:この記事は、2018年4月に公開された記事を加筆・修正したものです。
検索順位が上がらない要因は数多く考えられますが、いずれも以下の要素に集約します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
検索順位が上がらない主な理由の一つに、「コンテンツの品質が低い」ことが挙げられます。現場の肌感としては、この理由がほとんどを占めています。
ここで言う「品質の低さ」とは、単に文字数が少ないなどの状態ではなく、検索したユーザーの期待を満たしていない、またはGoogleの評価基準を満たしていないようなコンテンツです。
以下に例を挙げますので、当てはまっていないか確認してみてください。
💡こんなコンテンツは要注意
上記に当てはまるコンテンツは、品質が低いコンテンツといえます。
例えば「SEO 初心者向け」と検索する人は、SEOに関する基本的な知識を求めていると想像できます。ここでいきなり「トピッククラスターモデルを活用したキーワード戦略」のような内容を書いても、初心者には難しいです。このようなコンテンツは、ユーザーにとって良いコンテンツとはいえません。
まずは改めて検索意図を調査して、改善ポイントを洗い出してみましょう。
💡こんなコンテンツは要注意
次に確認すべきポイントは、「競合サイトと比較してどうか」という点です。SEOは順位がつくという性質上、相対的に評価が決まります。たとえ単体で見て優れたコンテンツを作成したとしても、競合サイトよりも内容が劣っていれば上位表示は難しいのが現実です。
上位に来ているコンテンツと比較して、情報量や深さで劣っていないか?や、ユーザーにとって分かりやすいコンテンツになっているか?等を見直してみましょう。
また、次の項目で紹介する「独自性」のあるコンテンツになっているかも重要です。
💡こんなコンテンツは注意
ユーザーの立場になって考えてみると、検索結果に似たような内容のコンテンツばかりが並んでいるよりも、さまざまな視点や切り口で知見を得られる検索結果の方が、圧倒的に満足度が高くなるはずです。そのため、検索エンジンも「多様な情報が提供されているか」という観点を重視しており、独自性のないコンテンツは上位に表示しにくくなります。
検索順位を上げるには、自分の経験や独自の見解を加えたり、他にはないデータや具体的な事例を紹介するなど、自社だからこその情報を取り入れることが大切です。
以下も参考にしてみてください。
💡こんなコンテンツは注意
E-E-A-Tとは、検索品質評価ガイドラインで定められているWebサイトの評価要素で、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉です。簡単に言えば、これらを満たしているコンテンツは高品質だといえます。
近年のSEOにおいては、コンテンツの品質がますます重要視されるようになってきていますが、E-E-A-Tはその中でも特に注目されており、SEO従事者なら絶対に知っておくべき概念といえるでしょう。
E-E-A-Tを高めるには、例えば以下の方法があります。
詳しいやり方は以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。
関連記事:E-E-A-Tを高める記事の作成方法
コンテンツ作成をするときによく言われるのが「情報の網羅性が大切」ということです。Webサイト全体という文脈においては確かにトピックの網羅度は必要ですが、記事単体で見ればこの考え方はやや注意が必要です。
というのも、記事内にニーズから逸れた不要な情報やトピックが含まれていると、主題がぼやけてしまいユーザー体験を損ないます。Googleが公表している検索品質評価ガイドラインにおいても「ニーズメット(≒ユーザーニーズとの合致度)」を評価指標としており、ニーズに逸れたトピックが多く含まれているコンテンツは検索順位がなかなか上がらないのです。
主題に関連する情報を中心に提供することで、読者の満足度を高め、検索順位の向上を目指しましょう
SEOでは、検索エンジンに正しく情報を伝えるための基本設定が重要です。特にタイトルタグや見出しタグの最適化が不十分だと、検索エンジンがコンテンツの内容を適切に理解できず、検索順位が上がりにくくなります。
例えば以下に当てはまるような状態であれば、改善してみましょう。
💡SEOの基本設定が不十分な例
タイトルタグに対策キーワードが含まれていない
→ どんな内容の記事なのかが検索エンジンに伝わりにくく、検索結果でもクリックされにくい。
見出しタグ(h1, h2, h3)が適切に設定されていない
→ 記事の構造が整理されていないため、検索エンジンやユーザーが内容を理解しにくい。
関連記事:SEOで効果的なHMTLタグとは|書き方・注意点を解説
SEOにおいて、被リンク(バックリンク)は検索エンジンからの評価を左右する重要な要素の一つです。特に競合サイトと比較して、被リンクの数や質が劣っている場合、検索順位の向上が難しくなりことがあります。
といったポイントを押さえつつ、被リンクを獲得できるチャンスがないか考えてみましょう。
例えば、独自に調査したレポートを公開したりプレリリースしたりすると、他のWebサイトから引用してもらいやすくなります。また、独自見解を示したものや、実験データなど一次情報をまとめたものも被リンクを獲得しやすいコンテンツです。
関連記事:SEOの被リンク対策とは|やってはいけない被リンクパターン紹介
Googleにページが適切にインデックスされていなければ、どれだけ良いコンテンツを作成しても検索結果に表示されません。技術的な問題が原因でインデックスされないケースは意外と多く、SEOの基本として必ずチェックすべきポイントです。
インデックスに関するよくある技術的な問題としては、例えば以下のものがあります。
インデックス状況については、Google Search Consoleの「インデックス登録のステータス」や「URL検査ツール」で確認できます。
検索エンジンのガイドラインに違反している場合、ペナルティを受けて検索順位が低下することがあります。ペナルティには、アルゴリズムによる自動ペナルティと手動で受けるペナルティの2種類がありますが、よほどのことをしていなければ自動ペナルティです。(手動の場合、Google Search Consoleに通知がきます)
自動ペナルティを受けるケースでよくあるのが、キーワードの詰め込みすぎ、不自然なリンクなどです。自動ペナルティは原因の特定が難しく、一つずつ思い当たるものを改善していく必要があります。
関連記事:Googleペナルティとは?確認方法・解除方法を詳しく解説
まずはSEOで成果を出す方法を知る前に、上手くいかないケースをいくつか覚えておきましょう。
SEOで成果を出すために、狙ったキーワードに応じたテキストを追加したり、サイトのソースを修正すると思います。ただし上位表示を目的とした修正が、逆にSEOの効果を下げてしまい、オーガニック検索の順位が下がることでアクセスが減ってしまうケースがあります。
SEOに良いと思いやってしまいがちな修正が、対策キーワードをテキスト内に盛り込み過ぎてしまうことです。
上位化対象となるキーワードでランキングを上げたい場合は、そのキーワードに関する情報を深堀した文章を加えるようにしましょう。その際に共起語を含めることを忘れてはいけません。
コンテンツSEOを意識して記事を大量に追加していても、一向に順位が改善せずトラフィックを獲得できないケースがあります。まず原因の1つとして考えられるのは、サイト自体に重大な問題がある可能性です。
例えばGoogleから手動対策、または自動ペナルティがサイトにかかっている場合は、記事をいくら投入したとしても順位が上がらないでしょう。
オーガニック検索でなかなか上位を獲得できない場合は、まずGoogle Search Consoleで手動対策を受けていないか、または直近で複数のキーワードで順位が下落していないかどうかを確認してください。
サイト自体に問題が無い場合は、記事の質を高める必要があります。コンテンツは量よりも質が重要なので、サイト内に同じような内容の記事がいくつも存在していないかどうかをチェックし、なるべく1つの記事にまとめるように意識しましょう。
サイトへユーザーが集まっているにも関わらず、問い合わせや資料請求といったコンバージョンに結び付かない場合があります。
理由の1つとしてはサイト内の導線が悪く、ユーザーがコンバージョンに辿りつく前に離脱してしまっている可能性があります。UI(ユーザーインターフェイス)を改善することで、コンバージョン率を上げることができます。
例えば、お問い合わせや資料請求の場合は入力フォームの項目を減らしたり、基準を満たしていない項目をリアルタイムでエラーを表示させることで、入力フォーム内での離脱を減らす効果があります。
最近はPCよりもスマートフォンからのアクセスが多いので、なるべくシンプルな設計にし、ワンタップでコンバージョンページへ到達できるようにしましょう。何度もボタンをタップさせて、無駄にページ遷移させるのは避けてください。
導線の問題以外の原因としては、コンバージョンに至るユーザーを集められていないことが挙げられます。
例えば、商品の販売を目的としている場合、「商品名」で検索してくるユーザーはコンバージョンに至り易いです。しかしその使用方法や効果など「ノウハウ系」の検索ユーザーの場合は、コンバージョンの一歩手前の潜在的なユーザーであり、商品を購入することなくサイトを離れていくことが多いです。
アクセスが集まるページを、潜在ニーズのあるユーザーにコンバージョンを促すような内容に修正することで、購買率を上げることができます。
ECサイトのような商品の販売(売り上げ)を成果としているサイトの場合に、アクセスが増えているが直接コンバージョンに至らず、問い合わせに流れてしまうことがあります。
商品購入に結び付かない際は、商品に関する説明や決済方法などを分かり易く明記するとよいでしょう。問い合わせの内容に沿ったコンテンツを提供し、ユーザーにできるだけ迷わせずに購入までアシストします。
SEOの成果というと検索結果の上位に位置することをイメージしている方も多いと思います。しかし実際に特定のキーワードで順位を上げたとしても、アクセスが思ったように伸びないこともしばしばあります。
SEOの成果は単純にサイトの順位を上げることではなく、オーガニック検索から集めたユーザーがどれだけコンバージョンに貢献しているかどうかで測りましょう。
SEOを目的とした改善を施しても、なかなか狙ったキーワードで順位が上がらず頭を悩ますSEO担当者の方もいると思います。
そんな時は順位だけにとらわれるのではなく、アクセス数や売り上げといった数値を正しく分析し、他にコンバージョンに貢献しているキーワードが無いかどうか調査してみましょう。
狙ったキーワードで順位が悪くても、SEOで成果に繋がっているキーワードが他にあるかもしれません。
弊社では、Webサイトの順位調査や競合調査、UI/UX改善提案に至るまでを一括してコンサルティングさせて頂いております。現状のSEO施策に頭打ちを感じていらっしゃるご担当者様は、是非弊社の「SEOコンサルティングサービス」へお問い合わせください。
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