BtoB事業とSEOの相性は?BtoBならではのSEO対策について解説!
SEO対策
2024.08.22
低品質コンテンツが増えるとサイト全体の評価が下落することに繋がるので、しっかり理解しておく必要があります。
この記事では、Googleが公式に発表する低品質コンテンツの定義と、サイトに与える影響、見分け方や対処方法を解説します。
「低品質コンテンツは人によって見解が異なる」という方もいてネット上でも意見が分かれるところですが、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーによって、品質に関する見解が公表されています。
その中で低品質コンテンツとみなされる可能性のある項目は以下の7つです。
それぞれ詳しく解説しますので、自身のコンテンツに当てはまるものがないかチェックしながら読み進めてみてください。
AIが発展するずっと前から、機械的にコンテンツを生成するプログラムなどが存在しました。その時代からこちらの項目はあったのですが、近年の改訂で、不正使用の例として次のような生成AIに関する言及が追加されています。
生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること
近年はAIの発達により自動生成のレベルも上がってきて一見大丈夫そうにも見えますが、どんなSEO担当・SEOツール担当も「AIが出力した文章をそのまま使うのは辞めよう」ということを言っています。
現在のスパムポリシーでは、大量に生成された場合のみ言及していますが、2024年8月現在、AI生成の記事は独自性が低く検索順位も上がりにくいように思います。低品質コンテンツとみなされる可能性もあり、リスクとリターンが釣り合いませんので、あまりおすすめはしません。
余談ですが前の同僚に、文章があまりにも機械的すぎてAIとみなされ、たくさんコンテンツを作っているのに順位がずっと上がらない方がいました。
アフィリエイトのため色んな商品などを紹介するページで、独自の情報が一切なく、公式の内容をコピーしただけのコンテンツを指します。
ガイドライン上でも言及されており、ユーザーにとっても価値が低いページとなるため、ユーザーに価値を提供するような独自性や付加価値をつけていきましょう。公式でもヒントが与えられています。
優れたアフィリエイト サイトは、有意義なコンテンツや機能を提供することで新たな価値を加えています。たとえば、価格、独自の商品レビュー、厳格なテストと評価、商品やカテゴリのナビゲーション、商品の比較などに関する追加情報を提供しています。
近いものとしては、ほとんど引用しかないキュレーションサイトのページなども挙げられます。
当然ですが、他のサイトの内容をコピーして作ったコンテンツは低品質とみなされます。ちょっとだけ言葉尻を変えたりする人もいるのですが、こちらもほとんどコピーとみなされます。また、単語を類似語に書き換えるなども同様です。
よく聞かれることですが、引用は問題ありません。この場合は、引用タグ(<blockquote>)を使うなどし、主従関係を明確にするようにします。
誘導ページとは、似たようなページを大量に作り、特定の1つへ誘導するようなサイトのことです。
たまに聞くのが「都道府県名を変えただけの全く同じ内容のページ」を47個制作して、全て同じリンクにするなどですね。このようなサイトは地域ごとの特性といった情報はほぼないため、低品質コンテンツとみなされることがあります。
今の時代ほぼ見かけることはありませんが、例えば白い背景のブログに、白い文字でテキストを忍ばせていたりするものですね。ユーザーからは見えませんが検索エンジンは認識出来るので、すごく昔、いにしえのSEOでこういった手法が存在したと聞いています。
現代ではスパムと見なされる可能性がかなり高いため、絶対にやらないようにしましょう。
ある特定のキーワードで上げたいからと、やたらとキーワードを連発するような記事などを指します。
スパムポリシーで例が上がっているので、ここでも紹介します。
たとえば次のようなものです
無制限のアプリストア クレジット。アプリストア クレジットを無償で提供すると主張するサイトは数多く存在しますが、すべて偽物であり、無制限のアプリストア クレジットを探しているユーザーをいつも混乱させています。この Web サイトでは、無制限のアプリストア クレジットを取得できます。 アプリストア クレジットが無制限の当社のページに今すぐアクセスし、クレジットを入手しましょう。
「ユーザーにとってベストかどうか」を一回立ち止まって考えてみると、こういったコンテンツにはならないかと思います。
ハッキングされ、許可なくサイトに配置されたコンテンツのことです。諸説ありますが、コメント欄にスパムコメントが大量についている状態も、低品質コンテンツとみなされることがあります。
スパム対策ができていない状態であればセキュリティ上、コメント欄は設けない方がよいでしょう。スパム対策ツールやプラグイン、コメントを承認制にしたりなど防ぐ方法は多くあります。
低品質コンテンツが多くある場合、サイト全体のランキングが落ちる可能性があります。「別に低品質なコンテンツが上がってなくてもいいや」ではなく、しっかりと理解しておく必要があるのです。
大切なことなので再度お伝えしますが、低品質なコンテンツのページだけが下がるだけではなく、サイト全体に影響します。これは公式でもハッキリと言及されています。
有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、表示すべきコンテンツがウェブの他の場所にあると考えられ、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。
出典:2022年8月のGoogleの有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと|Google検索セントラル
腐ったミカンのようなものですので、早急に対処していく必要があります。
さらに、Googleがおこなう手動ペナルティの対象になるおそれがあります。ペナルティを受けると、検索結果にサイトやページが表示されなくなります。
受けた手動ペナルティを解除するには、コンテンツの問題を解消した上でGoogleに再審査リクエストをおこなうこと必要があります。ただし解除されるまでにも10日以上かかることもあるため、極力避けなければなりません。
また、ペナルティが解除されたとしても元の順位に戻るとは限りませんので、スパムポリシーに該当するような低品質なコンテンツがあれば、早急に解消することを推奨します。
多くある誤解として、
・検索流入が少ないページ
・直帰率が高いページ
・文字数が少ないページ
などに対して、「低品質コンテンツだ!」と思う方もいらっしゃいます。もちろん低品質コンテンツに該当する場合もあるのですが、これだけで判断するのは少し危険です。
以上に当てはまる記事があっても点は必ずしも低品質というわけではなく、ユーザーの検索ニーズをちゃんと満たしていれば低品質だとは言えません。
こういったコンテンツを全て削除する!という対応はかなりリスクが伴いますので、次の章以降で、低品質コンテンツの見分け方・対処法を解説いたします。
自社のサイトに低品質コンテンツの可能性があるかどうかは、Googleが公式に提供しているツールで発見可能です。
Googleサーチコンソールにログインし、左メニューのインデックス作成→ページを選択しましょう。
そのまま下にスクロールすると、「検出 – インデックス未登録」という項目があります。これはどういう状態かというと、「クローラーが回った結果、検索エンジンがインデックスしない判断をした」ページです。
この箇所をクリックすると、該当のURL一覧が表示されます。ここれ表示されたURL一覧が、低品質コンテンツの“可能性がある”ページです。
注意していただきたいのは、ここに該当したページが全て低品質コンテンツというわけではありません。
などもこちらに登録されますので、こちらに載ったURLを確認し、それが低品質コンテンツの可能性が高い場合に対処しましょう。また、文字数が少ないカテゴリ一覧ページなどがここに入ることもありますが、ユーザーがそのページを活用しているのであれば低品質コンテンツとはなりません。
サーチコンソールの情報だけで判別不可能な場合、GA4で該当のページを確認することも指標として良いかもしれません。
セッション数やユーザー数を確認することで、検索流入がなかったり誰にも見られていないページであると気づける可能性もあります。
見つかった低品質コンテンツに対し、どのようにアクションすればいいのでしょうか。対処法は3つあり、おすすめ順に並べています。
書き換えることで品質の向上が見込めそうなコンテンツであれば、リライトが非常に有効です。作ったコンテンツを活かせるので他の手法よりも良い結果になりやすいですが、低品質コンテンツが多い場合、全てをリライトするのは、リソース的に難しい場合もあるかと思います。
その際は以降の対処法も視野に入れていきましょう。
noindexを設定されたページはインデックスされず検索結果に表示されなくなるので、Googleの評価の影響を受けません。検索結果には出なくなりますがサイトにはそのまま残るので、「低品質かもしれないけど、サイトには残しておきたいコンテンツ」などに使うことがあります。
また、一時的な対応としてもおすすめです。後にリライトする予定だが今はリソースがなく、一時的にnoindexにしておくなどの対策も考えられます。
やり方はHTMLの<header>内に<meta name=”robots” content=”noindex” />と記述するのですが、WordpressであればAIOSEOなどのプラグインを用いて、ワンクリックで設定が可能です。
最終手段は低品質コンテンツを削除することです。腐ったミカンみたいなもので、放っておくとサイト全体に悪影響を及ぼしやすいため、必要でなければ削除も選択肢の1つです。
ただ削除は扱いが難しく、SEO担当でも意見が分かれるところです。少しでも削除にためらいがある場合、個人的にはnoindexに留めておくのがいいかなと思います。
また、低品質ではないコンテンツを誤って削除・noindexしてしまうこともリスクを伴うので、慎重におこないましょう。
逆に高品質なコンテンツがどういったものか知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらも検索品質評価ガイドラインというもので定義されており、検索の透明性を高めるためにGoogleが一般公開しています。
ただこちらが英語版のみで170ページもあるので、一部だけ紹介いたしますが、
など、多くの項目が定義されています。より詳しく知りたい場合は19〜20ページ目の「3.1 Page Quality Rating Considerations(ページの品質評価に関する考慮事項)」に記載されています。
高品質なコンテンツがどういったものなのか、具体的にはこちらの記事で詳しく解説しています。
また、コンテンツの品質を管理する担当者を置くこともおすすめです。
Googleが公式に発表する低品質コンテンツの定義と、サイトに与える影響、見分け方と対処方法を解説いたしました。
管理可能な範囲でサイト運営をおこない、低品質コンテンツを正しく判断出来ればリスクは減らしていけます。
削除は最終手段になりますので、行う際は慎重に実行してくださいね。