
【調査】SEO対策によってキーワードが1ページ目表示されるまでにかかる期間は?
SEO対策
最終更新日:2025.02.26
更新日:2025.03.24
検索しても自社のホームページやWebページが出てこない場合、その理由としては以下が考えられます。
この記事では、それぞれの対策方法と、原因の特定方法について初心者の方にもわかりやすく解説します。
💡これに当てはまったら注意
まず一つめに考えられる原因が、「検索エンジンがサイトを見つけられていない」ことです。
「どういうこと…?」と思われている方に簡単に解説すると、検索エンジンは ①インターネット上を巡回(専門用語でクロールといいます)→②データベースへ登録(専門用語でインデックスといいます)→③順位の決定 という流れで検索順位を決定しています。
つまり、そもそも「検索エンジンがサイトを見つけられていない」状態だと、検索結果にも表示されないということです。クローラーはリンクを辿りながら新しいページを発見するため、特に新しく公開したばかりのサイトや、外部からのリンクがないサイトは、見つかりにくい傾向があります。
①インターネット上を巡回(クロール) | 検索エンジンは クローラー(Googlebotなど)と呼ばれるプログラムを使い、インターネット上のWebページを巡回しています。 クローラーはリンクを辿りながら新しいページを発見し、そのデータを収集します。 |
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②データベースへ登録(インデックス) | クローラーが取得したページは、Googleのデータベースに登録されます。これを「インデックス」といいます。 |
③順位の決定 | インデックスされたページの中から、Googleは検索キーワードに最も適したページを選び、ランキングを決定します。このランキングは200以上の要素(アルゴリズム)に基づいて決まります。 |
このようなケースが原因で検索しても出てこない場合は、
ことで解決できます。それぞれ詳しい方法を見ていきましょう。
サイトがまだインデックス登録されていない場合、まだGoogleがそのサイトを発見できていない可能性があります。早く見つけてもらうために、Googleに直接「このサイト(またはページ)があるよ」と知らせましょう。
Google Search Consoleにログインし、いずれかの赤枠部分から「URL検査」機能を使用します。該当のURLを入力するだけ確認可能です。
当該ページが既にインデックスされている場合、下図のように緑色のチェックマークとともに、Googleにインデックス登録済みである旨のメッセージが表示されます。
一方、インデックス未登録のページの場合、下図のような表示となります。
申請方法には次の2つの方法があります。いずれもGoogle Search Consoleから行います。
手軽にできるのは、一つ目の「インデックス登録リクエストを送信する」方法です。手順は以下をご覧ください。
インデックス登録リクエストを送信する手順
①Google Search Consoleにログインし左メニュー「URL検査」をクリックし、上部の検索バーに登録したいURLを入力する
②インデックス未登録の場合、図の右下にある「インデックス登録をリクエスト」をクリックすれば、申請完了です。
2つめの「サイトマップを送信する」方法については、以下で詳しく解説しています。
Googleは、主にクロール済みのページからリンクをたどることで新たなページを発見するため、外部サイトからのリンク(被リンク)があることでサイトが発見されやすくなります。
などの方法で、被リンク獲得を目指しましょう。特に、信頼性の高いサイトからの被リンクがあると、SEO的にもプラスの影響があります。
関連記事:SEOの被リンク対策とは|やってはいけない被リンクパターン紹介
💡これに当てはまったら注意
続いて考えられる原因は、「検索エンジンには認識されているが、検索結果に表示されない」ケースです。このケースでは、そのキーワードにおいて、検索エンジンからの評価が低い可能性があります。
検索順位は、コンテンツの質や他のサイトからの評価(被リンク)、検索意図との一致度など、さまざまな要素によって決まります。競合サイトと比較しながら、コンテンツの品質改善に努めましょう。
以下に見直しのポイントを紹介しているので参考にしてください。
まずは、検索意図とコンテンツの内容がしっかり一致しているかを確認しましょう。ユーザーがそのキーワードで検索する際に本当に求めている情報を提供できているか、また競合サイトと比べて情報の密度や深さが不足していないかを見直します。
検索意図を把握するには、「上位表示されている記事をチェックする」ことが近道です。なぜなら、上位表示されている記事の内容が検索エンジンがその時点で考えている最適な回答だからです。
検索意図を正しく理解できれば、どのようなトピックを含めるべきかが自ずとわかります。以下に検索意図の捉え方を解説しているので、参考にして改善を進めてみてください。
関連記事:検索意図(検索インテント)とは?重要性と調べ方、活用法まで解説!
続いて、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を満たしているかも重要なポイントです。E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重要視する指標で、以下4つの頭文字を取ったものです。
特にYMYL(Your Money or Your Life:お金や健康に関わる情報)に関連するページでは、この基準が厳しく適用されます。
例えば商品の比較が求められるようなクエリに対して、ただインターネット上に公開されているような情報を羅列したようなコンテンツでは、上位表示は難しいです。自分が実際に複数の商品を使った経験(Experience)を基にそれぞれのメリット・デメリットをリアルな視点で解説するといった工夫が求められます。
E-E-A-Tを高める具体施策については、以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。
関連記事:E-E-A-Tとは?Googleが高く評価する記事の作成方法
もう一点、上位表示するためにチェックしたいのは独自性があるかという点です。独自性とは、他のサイトにはないオリジナルの情報や視点があることを指します。
Googleは2017年2月に独自性のあるコンテンツを評価するアップデートを加えました。
今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
独自性は、現在Googleが公開しているGeneral Guidelines(品質評価ガイドライン)※でも扱われており、現場の肌感としても近年ますますこの独自性が重視されるようになっている感覚があります。(※General Guidelinesとは、Googleが検索品質評価者向けに公開しているドキュメントで、検索結果の品質を評価するための基準を定めたものです。)
具体的には、以下のような方法で独自性を持たせることが可能です。
競合サイトと同じ情報を並べるだけではなく、「このサイトだからこそ得られる情報がある」とユーザーに感じてもらえるような工夫が必要です。
関連記事:オリジナルコンテンツとは?SEOコンテンツにおける独自性について解説
💡これに当てはまったら注意
稀に、意図せず検索エンジンから除外されているケースもあります。特にやりがちなのが、次に紹介する3つです。誤った設定をしていないか、確認してみてください。
「robots.txt」ファイルは、検索エンジンのクローラーに対して特定のページをクロールするかどうか等を指示するものです。誤った設定によって、検索エンジンがページをクロールできず、結果的に検索結果に表示されなくなることがあります。
ブロックされているかどうかを確かめるには、ブラウザで「https://www.〇〇.jp(自社サイトドメイン)/robots.txt」のURLを開いてみましょう。
例えば、以下のような記述があるとサイト全体がクロールされなくなります。
User-agent: * (意味:すべてのクローラーに適用)
Disallow: / (意味:サイト全体へのアクセスを禁止)
また、特定のディレクトリやページだけがクロール禁止になっている場合もあるため、該当するURLが正しくクロールされるように設定されているか確認しましょう。
HTMLの<head>内にnoindexタグが設定されていると、検索エンジンにインデックスされません。
<meta name=”robots” content=”noindex”>
noindexとは、そのページをインデックスさせないよう指示するためのmetaタグです。特に、CMS(WordPressなど)の設定ミスや、サイト公開前にnoindexを設定したまま戻し忘れているケースがよくありますので、該当ページのHTMLソースコードを確認してみましょう。
HTMLソースコードは、右クリック → 「ページのソースを表示(View Page Source)」を選択で確認できます。
本来canonicalタグは、検索エンジンに対して「正規URL」を伝えるためのものですが、誤ったURLを指定していると、本来インデックスさせたいページが検索結果に表示されない可能性があります。
例えば、本来はページAをインデックスさせたいのに、ページAに別ページのURLをcanonicalタグで指定してしまっているケースです。ページAの<head>内で、以下のように別ページをcanonicalタグで記述している場合、別ページのURLを正規URLとして指定しているという意味になります。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/〇〇〇(別ページのURL)”>
HTMLソースコードを確認してみて、もし誤ったURLを指定をしていれば正しいものに直しましょう。
💡これに当てはまったら注意
ここまで紹介した内容の他にも、ペナルティを受けていると検索結果に表示されない可能性があります。ペナルティとは、過剰なSEO施策を行ったときにGoogleが課す制裁のことです。
ペナルティには 「手動ペナルティ(Google担当者によって手動で判断されるもの)」 と 「自動ペナルティ(アルゴリズムによって自動で判断されるもの)」 の2種類があり、それぞれ対応方法が異なります。
手動ペナルティ は、Googleの担当者がガイドライン違反を確認した際に適用され、Google Search Consoleの「手動による対策」レポートに通知が届きます。
よほどのことをしなければ手動ペナルティを受けるケースはないのですが、万が一受けてしまったら、そのレポートで指摘されている内容を基に改善をし、再申請を行うことで解除できるケースがあります。
一方、自動ペナルティは検索アルゴリズムによって判断されるもので、通知が来ることはなく突然検索結果から消えることがあります。
たとえば、「リライト後にいきなり検索結果に表示されなくなった」「特定のキーワードで急に順位が大幅に下落した」といった場合は、自動ペナルティを疑いましょう。このようなケースでは、コンテンツの品質や被リンクの状況を見直し、Googleのガイドラインに沿った改善を行うことが重要です。
Googleガイドラインで挙げられている、ペナルティを受ける主な要因を以下にまとめています。当てはまるものがないか確認してみてください。
ペナルティの解除方法については以下の記事も併せてご覧ください。
関連記事:Googleペナルティとは?要因・解除方法を詳しく解説
SEOは一度対策をすれば終わりというものではなく、 継続的な改善が必要な施策です。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化していますし、競合サイトも日々強化を進めています。
成果を出し続けるためにも、以下2つの施策は継続的に進めていきましょう。
一度作成したコンテンツでも、時間が経つと情報が古くなったり、ユーザーのニーズが変化したり、競合サイトに対して内容が薄くなったりすることがあります。そのため、定期的なリライトを行い、検索意図に合った最新の情報を提供し続けることが大切です。
中でも、検索ニーズの変化は意外と気付きにくいため、慎重に見直しましょう。
例えば「スマートフォン」というキーワードについて考えてみると、スマートフォンが登場したばかりの頃は「スマートフォンとは何か」「ガラケーとどう違うのか」といった基本的な情報を求めるコンテンツが上位に来ていたはずです。しかし現在では、「おすすめのスマートフォンが知りたい」「最新の人気機種が知りたい」といった、購入を前提としたニーズがメインとなっています。
このように、ユーザーのニーズは日々変化していきます。上記の例は比較的わかりやすい事例ですが、微妙なニーズの変化には意外と気が付きにくいものです。定期的にしっかりと見直して、質の高いコンテンツを目指しましょう。
💡コンテンツ改善のチェックポイント
良いコンテンツがどういうものなのかあまりよくわからない…という方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:SEOにおける良質なコンテンツとは?Googleの真意を知りユーザーに届けよう
外部対策とは、サイト外部からの評価を高めるための施策の総称で、主に「被リンクの獲得」「サイテーションの獲得」の2つの施策があります。
外部対策の中でも、特に被リンクは、検索エンジンにとって「投票」のような役割を持っています。それはつまり、他のサイトからリンクを受けることで、「このページの内容は参考になる」「価値がある」と評価されている証拠とみなされ、検索順位が上がる要因となるということです。
被リンクやサイテーションを増やすためには、以下のようなアプローチ方法があります。いずれの施策も一朝一夕で増やすことはできないため、継続的にコツコツ進めていくことが大切です。
関連記事:SEOの外部対策って実際何をすればいいの?詳しく解説!
手動ペナルティを受けている場合、Google Search Consoleから再審査リクエストを送信した後、数日〜数週間で審査結果が通知されます。軽度な違反なら1〜2週間程度で解除されることが多いですが、重大な違反の場合は1ヶ月以上かかることもあります。
その他の要因で検索結果に出てこないケースでは、通常Googleが再クロールし評価を更新すれば、数日〜数週間で回復するはずです。もしこの期間を過ぎても改善が見込めなければ、別の原因を探る必要があります。
コンテンツの品質が最も大切ではありますが、それ以外にもユーザー行動(クリック率や滞在時間)・被リンクの質など複数の要因が影響して順位が決定します。また、独自性がない(上位に表示されている記事と差がない)、E-E-A-Tを満たしていない等も上位表示されない要因です。
独自性の文脈でいえば、特に後発のサイトでは不利になります。その場合は、キーワード戦略を練り直すなどの対策も必要です。以下の記事も参考にしてください。
SEO対策は一度で完了するものではなく、継続的に改善を加えながら効果を高めていくものです。「なかなか順位が上がらない」「どのような施策が有効なんだろう」とお悩みの方は、ぜひSEOコンサルティングサービスも検討してみてください。
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