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SEO対策
最終更新日:2025.02.12
更新日:2025.02.13
公開日:2025.02.07
この記事では、SEO対策の全体像について学びます。
「SEO対策」と一言にいっても行うべき施策はとても多く、すべてを理解するのはなかなか大変です。この記事で全体像を押さえれば、このあと勉強を進めていく中で自分の現在地がわかり、スムーズに知識を身につけられます。
読むのにかかる時間:約6分(合計3,700文字)
「どこかへ行きたい」「何かを知りたい」と思ったとき、あなたはどのような行動をとりますか?おそらくほとんどの人が、「インターネットで検索する」ことを選ぶのではないでしょうか。スマートフォンも普及し、検索は私たちの生活の中でとても身近な行為になっています。
逆にWebサイト運営者からすれば、自分のサイトが検索エンジン上で上位表示されることは、とても重要なことだといえます。この「検索順位を上げるための工夫」が、いわゆるSEO対策と呼ばれるものです。日本語では検索エンジン最適化とも呼ばれます。
以下は、実際に検索エンジンで調べてみた例です。検索するキーワードによって以下の図のように「スポンサー枠」(赤枠部分)が表示され、その下に自然検索で上位の記事が表示されます(青枠部分)。
▼Googleの検索結果の例
SEO対策で行う施策を大別すると、内部要素(Webサイト自体に関連するもの)と、外部要素(外部サイトからの評価に関連するもの)に分けて考えることができます。
さらに内部要素を細かく分けると、コンテンツSEOと呼ばれるコンテンツを発信する施策と、テクニカルSEOと呼ばれるWebサイトの技術的要素を最適化する施策があります。「サイト内部の施策」という大きなグループで見れば同じですが、施策の進め方や考え方が異なるため、分けて考えるケースが多いです。
スポーツチームでいえば、チーム内部に関わるもの(選手の育成やスタジアムの整備、リーグのルール順守など)と、チーム外部に関わるもの(ファンやスポンサーを増やすこと)が両方求められるように、SEOでもこれらの要素に関する施策を並行して進めることが求められます。
例えば、仮に誰もが称賛するような良質なコンテンツを作ったとしても、それがユーザーにとって使いづらいサイトであったり、ロボットが理解しづらいサイトになっていれば上位表示することは難しいということです。
ここからは、コンテンツSEO・テクニカルSEO・外部対策のそれぞれの要素について、さらに深掘って見ていきます。
コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズを満たしたコンテンツを公開して検索結果の上位表示を目指すマーケティング手法です。自社の見込み顧客が検索するキーワードでコンテンツを上位表示させることで、接点を持ち、購買や問い合わせにつなげることができます。
コンテンツSEOでは主に、
といったことを行い、上位表示を目指します。これだけ見ると簡単な作業のように見えますが、実際には多くの手間がかかる作業です。
例えばコンテンツを作成するときは、検索意図を深く理解してユーザーが求めている情報をわかりやすく提供する必要があります。ただ書くだけではなく、図やグラフでわかりやすくする工夫する・データを使って納得度を高めるなど、良いコンテンツを作成するにはそのトピックにおける深い知識が必要です。
💡良いコンテンツとは?
「良いコンテンツ」の定義は人それぞれ異なりますが、「Googleが考える良いコンテンツ」という意味では、いくつかの指標があります。
その指標というのは、E-E-A-T(イー・イー・エー・ティ、またはダブルイー・エー・ティ)と呼ばれるもので、以下の4つの要素からなるものです。
E-E-A-Tの4つの要素
E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで「ページ品質評価の最重要項目」と定義されています。つまりSEOをおこなう上では、この要素を満たしたコンテンツ作成・サイト運営が求められるということです。
これからSEO対策をするなら強く意識すべき要素ですので、ぜひここで覚えておきましょう。
上の図は、順位が決定するまでの検索エンジンの仕組みです。仕組みについてはここでは詳しく触れませんが、この仕組みを踏まえると、SEOで上位表示をするには次の2つを満たす必要があります。
Webサイトに技術的な問題があるとページが正しくクロール・インデックスされず、いくら良いコンテンツを用意しても検索結果に表示されにくくなります。テクニカルSEOとは、そのようなWebサイト内部の技術的な課題を改善する施策のことです。
テクニカルSEOには、サイト構造の設計やタグの設定などを始め、数多くの施策があります。確認しなければいけない項目が多いですが、まずは評価される土台に乗るという意味でも、とても重要な施策です。
💡テクニカルSEOの施策例
主な目的 | 具体的な施策 | 詳細 |
Webサイトが表示されるようにする | サイトをGoogleに登録する | 新規のサイトは、Googleに発見されるまで時間がかかる。早くインデックスしてもらうために、サイト登録を行う。 |
---|---|---|
エラーを解除する | エラーがあると、サイトやページが正しく表示されない可能性がある。Google Search Console で確認し、対処すべきエラーがあれば対応する。 | |
クローラビリティの向上 | サイト構造の最適化(ディレクトリ階層の整理) | サイト構造をわかりやすく設計することで、カテゴリページなどの重要なページをクローラーが認識しやすくなる。 |
パンくずリストを設置する | Webページを閲覧しているユーザーが「今」「どのカテゴリーの」「どのページを」読んでいるのかをわかりやすくするためのナビゲーション。 | |
サイトマップの作成・送信 | Webサイト内の各ページの情報(URLや優先度、最終更新日などの情報)が記載されているサイトマップを作成・送信する。 | |
マイナス要因の削除 | 低品質コンテンツの改善 | 低品質コンテンツは、サイト全体のSEO評価を低下させる可能性があるため、早急に改善する。 |
SSL化(HTTPS)対応 | Webサイトとユーザー間のデータ通信を暗号化する技術。ランキング要因であるため、必ず実装する。 |
外部対策とは、外部サイトを通じて自サイトのSEO評価を高める施策です。Webサイト内部を最適化する内部対策とは異なり、他のサイトからの被リンクやサイテーション(話題や言及)を得ることが主なアプローチとなります。
Googleは、Googleが掲げる10の事実で「ウェブ上の民主主義は機能する」と言っており、リンクを「投票」と捉えて被リンクの数をサイト評価の重要な要素としています。
ただし、数だけで評価してしまうと、自作自演のリンクも有効になってしまいます。自作自演とは、例えば自分で別のサイトを立ち上げて本サイトにリンクを張るような行為です。
そのため、リンクの数だけでなく「質」も重視しているとされています。被リンクの「質」を決める主な要素は次のものです。
これらの要素をどう組み合わせて実行するかを決定するのが、SEO戦略です。単に各施策を実行するのではなく、競合や市場、自社サイトの現状を踏まえて、どの要素に課題があるのか・優先度はどうするかを決めていきます。
具体的には、Webサイトの目標に合わせて適切なキーワード選定をおこなう、そのキーワードを狙うためのページ群を作成する計画を立てる、さらにはWebサイト内のコンテンツや内部リンクの最適化、外部のリンクの獲得などの具体的な手法を考えていきます。
また、SEOの責任者や担当者を明確にし、彼らが計画や戦術を実行するための体制を整えていくことも戦略のひとつです。
このページでは、SEOの全体像について学びました。ここで内容をおさらいします。
SEOの主要な要素は?
※コンテンツSEOとテクニカルSEOは、「サイト内部の対策」という意味では同じグループに属して語られることもあります。
また、これらのSEO施策のどこに課題があり、どのように進めていくかを決めることがSEO戦略です。SEO戦略を立てることで、効果的な改善策を見つけることができ、また方向性も明確になるためチーム全体で同じ目標に向かって取り組めるようになります。
「SEOの終焉」や「SEOはもう意味がない」といった話題が取り沙汰されることがありますが、それでもなおSEOが重要といえるのはなぜでしょうか。自項目では、SEOの重要性について学びます。
次のステップ:SEOはなぜ重要なのか?SEOに取り組むべき理由を知ろう