SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.11.01
近年、コンテンツマーケティングの需要が高まり、その一環として多くの企業がオウンドメディアの構築に力を入れるようになりました。少し前は手軽に利用できるブログサービスなどが活用されていましたが、現在では「CMS」の利用が主流となっています。しかし、CMSにも様々な種類や特徴があります。オウンドメディアの運用にあたっては、どういったCMSを選ぶのがベストな選択なのでしょうか。
そこで本稿では、CMSの特徴や種類、導入に関するメリット・デメリットについて詳しく解説します。オウンドメディアとの相性が良いCMSについて紹介しますので、ぜひご覧ください。
オウンドメディアに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。本稿と合わせてご覧ください。
CMSとは「Content Management System」(コンテンツ管理システム)の略語で、Webサイト内のコンテンツを構成するテキスト・画像・テンプレートなどを一元で保存・管理できるシステムです。通常、Webサイトを作成したり更新したりするためにはHTMLやCSS、JavaScript等のプログラミング言語の知識が必要です。しかし、CMSであればWebサイトの作成や管理に必要なツールが揃っているため、プログラミング言語の知識がなくてもWebサイトの作成や更新を行なうことができます。
ただし、初期段階のWebサイトの構築やデザインには、一定のプログラミングの知識と技術が必要になる場合もあります。ただし、一度構築してしまえばプログラミング言語の知識がなくとも更新が可能になります。
CMSに関しては下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください
ホームページを制作する方法には様々なものがありますが、中でもCMSは非常に使い勝手が良く多くの方に利用されているサービスになります。ここでは、CMSでできることを2つ紹介します。
CMSを活用すれば、誰でもブログ運営ができます。具体的には、ブログの更新・リライト、デザインの調整などの機能がすべて搭載されており、同一のプラットフォームから利用が可能です。また、コーディングなども必要なく直感的な操作で利用できることも特徴です。
CMSを活用すれば、専門的な知識がなくても簡単にウェブサイトを更新できます。コンテンツの迅速な更新や、新しい情報の追加が誰でも行えるようになり、ウェブサイトの運用効率が高まるでしょう。
CMSには、「オウンドメディアの運用」という観点からもメリットはあります。オウンドメディアの運用にCMSを導入するメリットは、以下の3つが挙げられます。
<1>Webサイトの専門的な知識がなくても更新できる
<2>オウンドメディアの運用を分業できる
<3>マルチデバイスに対応できる
CMSを導入する大きなメリットの1つは、専門の知識がなくてもコンテンツの編集や更新が可能な点です。例えばCMSなしでオウンドメディアのコンテンツを更新する場合、HTMLやCSS、コーディング等の知識が必要になります。しかしCMSであれば、テキストエディタに文章を入力する要領でコンテンツを作成でき、画像や表なども簡単に挿入できます。このように本来は専門的な知識は必要な作業を、直感的な操作で行なうことができるため、専門知識がなくても誰でもコンテンツの編集や更新を行なうことができます。
CMSはユーザーごとにIDや権限を割り振ることができるので、役割や権限ごとに適切な範囲で分業体制を敷くことも可能です。具体的には、全ての操作が行なえる「管理者」やコンテンツに関する操作が行なえる「編集者」、コンテンツの編集や投稿、公開が行なえる「投稿者」といった具合に、役割や権限ごとに分けて管理することができます。また、オウンドメディア内の別ページを同時に編集することも可能です。自社でオウンドメディアを運用する際は、多くの人がコンテンツの制作や更新に関わることが予想できるため、CMSのこういった機能は大きなメリットと言えるでしょう。
一例として、当社が運用するオウンドメディア「PINTO!」の運用体制を紹介します。「PINTO!」では「管理者」権限を持った編集長がメディア全体を管理し、「編集者」権限の担当者が記事の作成やリライトなど行ない、「投稿者」権限の担当者が新規記事の作成を行なう、という分業体制で運用されています。
マルチデバイスに対応しているCMSであれば、PC用、スマホ用にWebページを個別で作成しなくても、1ページ分のテキストや画像、テンプレートデータを基に、デバイスに対応した表示設定を構築できます。仮にCMSを使用していない場合、PC用とスマホ用でそれぞれWebページを作成する必要があり、2倍の作業量が発生してしまいます。
昨今ではスマホでの検索がPCの検索を上回るようになり、SEOの観点からも「オウンドメディアの表示がスマホ用に最適化されているか」は重要です。CMSであれば比較的簡単にスマホ表示に対応できるため、大きなメリットの1つです。
SEOにおけるスマホ表示の重要性はこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
CMSにもちろん、デメリットも存在します。オウンドメディアの運用におけるCMSのデメリットは以下の3つが考えられます。
<1>基本操作などの知識が必要
<2>デザインの自由度は下がる
<3>セキュリティ面への配慮が必要
管理や更新がしやすいとはいえ、全く知識がない状態では使用は難しいです。Webサイトの構築に関する専門的な知識は必要ありませんが、CMSという1つのシステムを操作するためのインプットは必要です(とはいえ、そこまで難易度が高いものではありません)。
また初期のWebサイトの構築やデザインの作成に関しては、各CMSに関する知識を要する業者に依頼する場合があります。CMSの種類によってはプログラミング等の知識がなくてもWebサイトの構築やデザイを行なえるものもありますが、オリジナルな仕様や高品質なデザインとなると、外部への委託や依頼する必要があります。
CMSはあくまでコンテンツの一元管理が目的のため、例外的なページ制作には向いていません。使用しているCMSに用意されていないデザインを実装することは難しいため、プログラミング言語を使用して0から構築されたWebサイトと比較して、デザインの自由度は低いと言えるでしょう。例えば、キャンペーンページなど、運営しているWebサイトのデザインから逸脱したものを作成することは基本的に不可能です。
CMSの種類によっては、セキュリティ面でリスクがあります。CMSのバージョン更新を怠っていたり、ダッシュボードにログインするIDやパスワードが脆弱だったりすると、Webサイトの乗っ取りや改ざん、情報流出などのリスクがあります。「CMSや拡張機能のバージョンを常に最新に保つ」「ID・パスワードを安全性の高いものにする」「万が一に備えて、データのバックアップを取っておく」等、CMSを使用するにあたってのセキュリティ面の対策は必要と言えるでしょう。
CMSには大きく分けて3つの種類があり、それぞれ特徴がことなります。
<1>オープンソース型
<2>クラウドソース型
<3>パッケージ型
種類によって、それぞれどんな特徴を持っているのか紹介していきます。
オープンソース型CMSは、ソースコード(プログラミング言語で記述された文字列)が一般に公開されているCMSです。有料版と無償版の2種類に分かれており、基本的には自社でドメインやサーバーを用意し、ライセンスに従ってインストールをして使用します。オープンソース故にカスタマイズの自由度が高く、プラグイン(拡張機能)が豊富な点が特徴です。ただし当然ベンダーからのサポートがないため、Webサイトの構築やデザイン、保守作業が自社で対応できない場合は、外部に委託する必要があります。
クラウドソース型CMSとは、あらかじめ企業などが用意したサーバー上で運用・管理されるタイプのCMSです。用途や規模に応じて、無料なものと有料なものに分かれます。運用や管理はWebブラウザ上で行うのが一般的です。自らサーバーを用意する必要も、システムをインストールする必要もないため、Webサイト構築の知識があまりない場合にも導入がしやすいのが特徴です。ただしカスタマイズに制限があるケースや、サーバーダウンなどの影響を受けるリスクなどはデメリットとして挙げられます。
パッケージ型CMSとは、ソフトウエアベンダーが独自に開発したCMSです。ライセンスを購入した上で、自社サーバーにインストールして使用します。「商用CMS」とも呼ばれており、企業や組織での運用を想定した作りになっているのが特徴です。ベンダーが導入や運用のサポートを行ってくれるため、すぐに運用を開始できるほか、セキュリティーや運用時のトラブル時も安心して利用できます。
パッケージ型はデザインやシステム的な部分などをオーダーメイドカスタムで制作したいという企業におすすめのCMSです。複合メディアや規模の大きなオウンドメディア構築など、かゆいところに手が届くCMSが必要となる場合もパッケージ型がオススメです。
代表的なオープンソース型のCMS
・Movable Type
・HeartCore
・NOREN
オウンドメディア運営のためにCMSの導入を検討する場合、最も重要なのがどのような目的で利用するのかという点です。ここでは以下の3つの観点から、オウンドメディア運営に適したCMS選びのポイントについて解説します。
<1>オウンドメディアの目的の確認
<2>必要な機能の確認
<3>有料版か無料版か確認
オウンドメディアを運営する場合、リード獲得やブランディング、採用など、それぞれに目的が設定されているはずです。情報発信だけでなく、EC機能を付けて商品を販売したいというケースもあるでしょう。まずはどのような目的でオウンドメディアを運営するのかを考え、それを実現するためにはどのような機能が必要なのかを基準にCMS選ぶことが大切です。
また、オウンドメディアの立ち上げから運用に至るまでの詳細はこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください
CMSには様々な種類があり、それぞれ特徴や機能が異なります。その中から、オウンドメディアを運用するにあたってどんな特徴のどんな機能のCMSが最適なのかを検討する必要があります。例えばオウンドメディアの目的がブランディングだった場合、デザインのテンプレートが豊富なCMSが適していると言えるでしょう。ブランディングではコンテンツの内容と同じくらいメディア全体のデザイン性や独自性の高さも重要であり、そこに対応したCMSを選ぶ必要があるのです。あるいは商品販売も検討しているのであれば、ECサービスとの連携がスムーズなCMSを選ぶべきです。
CMSの導入に際して発生する費用もチェックしておきたいポイントと言えるでしょう。CMSは大きく無料版と有料版に分かれており、オウンドメディアの規模やかけられる費用に応じて、どちらかを選びましょう。有料版と無料版の大きな違いは以下の3つが挙げられます。
・ベンダーからのサポートの有無
・外部システムとの連携の有無
・サーバー負荷への強さ
有料版も無料版も基本的な機能に変わりはありませんが、ベンダーからのサポートの充実具合や外部システムとの連携の有無などに違いがあります。また有料版はCMSを導入する際に発生する初期費用と毎月発生する月額費用に分かれているパターンもあります。どちらを使用するか考える際の例としては、社内にWebサイト構築やデザインの知識がある人材がいない場合はサポートの手厚い有料版、知識のある人材がいて工数を確保できるようであれば無料版、といった考え方が挙げられます。
オウンドメディアで発生する費用についてはこちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。
ここではクラウド型・オープンソース型・パッケージ型、それぞれの代表的なCMSを3つ紹介します。
WordPress:オープンソース型
Wix:クラウド型
Movable Type :パッケージ型
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
「WordPress」は世界で最もシェア率の高いオープンソース型CMSです。2003年にオープンソース型ブログシステムとして公開され、現在に至るまで世界中の有志のエンジニア達によってバージョンアップされ続けているCMSの代表格です。アメリカのQ-Success社の調査によると、 CMS全体の64%以上がWordPressという調査結果が出ています。
「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートが数多く用意されており、自社にデザイナーがいなくても、お洒落なデザインのオウンドメディアを構築することができます。またアドオンやプラグインの種類も非常に多く、「商品カート」や「クレジットカード決済」、「出勤カレンダー」など、様々な機能を作成することができます。このようにカスタマイズ性は高いCMSとなっていますが、自由自在にカスタマイズするにはHTMLやCSS、PHPといった専門知識が必要となります。これらの知識を習得するためにはある程度の期間の学習が必要です。
WordPressの特徴
・世界でも最も利用されているCMSであり、安定と信頼感がある
・デザインテンプレートや拡張機能の数が膨大
・WordPress自体は公式サイトから無料でダウンロード可能
(引用:WordPress)
「Wix」は世界190ヵ国で1億6,000万人以上に利用されているクラウド型のCMSです。数百種類のテンプレートから好きなデザインやスタイルを選択して使用することができ、専門的な知識やスキルがなくても直感的な操作でWebサイトを作ることができます。また「サイト制作機能」や「サイト管理機能」、「集客機能」といった様々な機能が200種類以上も用意されており、自由に組みわせることで、目的に応じたWebサイトを構築することも可能です。また別途モバイル用の編集が必要にはなりますがレスポンシブデザインにも対応しており、スマホユーザーを意識したオウンドメディアを作成したい場合にもオススメです。
ただし基本的にWix内部で提供されているアプリやプラグインしか利用できないこともあって機能に制限があり、WordPressと比較するとカスタマイズの自由度は低いと言えます。
Wixの特徴
・デザイン性も高いテンプレートが数多く揃っている
・200種類を超える様々な機能が用意されている
・レスポンシブデザインに対応している
(引用:Wix)
「Movable Type」は国産のパッケージ型CMSであり、必要な項目にテキストを入力していくだけで、簡単にWebサイトやWebページを作成することができます。Movable Typeの最大の特徴としては、セキュリティ面への信頼が挙げられます。例えば、Movable Typeは、CMSの管理画面と公開するサイトのパスが分離できる仕様になっています。また、公開するサイトから深い階層または全く違う場所に設置が可能で、外部から攻撃されるリスクを低減できます。さらに細かな権限の設定も可能で、どのユーザーにどこまでの権限を与えるかを細かく選択できます。またパッケージ版ということもあり、手厚いサポートが用意されているのも特徴ですこういった観点から、日本の銀行や大学・学校系といった、セキュリティ面を重視する企業がよく使用しているCMSになります。
Movable Typeの特徴
・直感的な操作でコンテンツの作成や更新ができる
・セキュリティ面の信頼がある
・ビジネスの利用には有償のライセンスの購入が必要
(引用:Movable Type)
オウンドメディアの運営を行いたいと考えている方には、CMSの中でもWordPressを活用するのがおすすめです。ここでは、オウンドメディアの運営にWordPressが向いている理由を紹介します。
パンくずリストは、ユーザーがサイト内での位置を理解しやすくするためのナビゲーションです。例えば、オウンドメディアが料理レシピを提供している場合、特定のレシピページで「ホーム > カテゴリ > サブカテゴリ > レシピ名」というように、ユーザーが辿ったページの階層を示すものがパンくずリストです。
WordPressの多くのテーマやプラグインは、このパンくずリスト機能を組み込んでおり、設定が簡単に行えます。これにより、サイト内の任意のページへの移動がスムーズになります。
WordPressは多くのユーザーによって活用されているため、オウンドメディアの運営におすすめです。事実、世界中のウェブサイトの約40%がWordPressで構築されており、それに伴って豊富なテーマやプラグインが存在しています。
そのため、カスタマイズや機能追加が容易であり、自社の求める機能を取り入れることもできます。さらに、多くのウェブ開発者がWordPressに精通しており、トラブル時のサポートも充実しています。
XMLサイトマップは、検索エンジンにサイト内のページを正確かつ効率的にインデックスしてもらうための重要なファイルです。
WordPressでは、多くのSEOプラグイン(例:Yoast SEO、All in One SEO Packなど)がXMLサイトマップ機能を提供しています。これらのプラグインを使用すると、専門的な知識不要で自動的にXMLサイトマップを生成することが可能です。
記事に適切なキーワードをタグとして追加することで、読者が興味を持つコンテンツを探しやすくなります。WordPressの投稿エディターではタグを直接、追加・編集できる機能が備わっています。
新しい記事を投稿する際に、関連するキーワードをタグとして追加するだけで、自動的にタグ一覧が生成され、他の関連記事との関連性が高まります。通常、タグを設定する場合にはHTMLの知識が必要ですが、WordPressなら必要ありません。
WordPressは直感的なユーザーインターフェースからデザインアプリの要領でコンテンツを編集・投稿できます。
具体的には、テキストや画像をドラッグ&ドロップやフォーマットボタンを使って編集できます。このため、HTMLの知識がなくてもコンテンツを美しく整形できますし、HTMLコードのミスによる表示崩れやエラーを心配する必要がありません。これにより、誰もが効果的なコンテンツを作成し、本格的なウェブサイトを運営できます。
WordPressの多くのテーマやプラグインは、動的なJavaScriptのコードを最小限に抑えているため、ページの読み込み速度が高速化し、エラーが発生しづらいです。
また、動的なJavaScriptの過度な使用はSEOにも悪影響を与える可能性があるとされているため、SEO対策にも有利です。これらの利点により、WordPressはオウンドメディアの運営に適しているといえます。
CMSは様々な種類が存在するため、自社オウンドメディア運用の目的に応じたCMSを選ぶことが重要です。ただ評判のよいCMSを導入するだけでは、オウンドメディア運用を成功へと導くことはできません。運用の目的やペルソナ、自社の状況に応じて、最適なCMSを導入・活用するようにしましょう。
またオウンドメディアを成功に導くためには、SEOへの注力も欠かせません。もしインハウスでのSEOを検討されているようでしたら、当社が提供するSEOツール「SEARCH WRITE」がオススメです。使いやすい機能と充実したサポートで、専門的な知識があまりなくてもSEO施策を実施することができます。まずは一度、お気軽にご相談くださいませ。
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