Googleの検索需要が減少？ Googleはこれに反論 – 先週の最新SEO情報まとめ（2025/05/03～05/09)

日本時間5月9日付近から、順位変動が大きく – コア アップデートの前兆か？

日本時間の5月9日頃から、順位変動が大きくなっています。SEMrushを含む複数のトラッキングツールがこの変動を検出し、SEO業界内でも活発な議論が行われています。

国により差はありますが、日本以外にもアメリカやオーストラリアで順位変動が大きくなっているようです。以下のグラフは、SEMrushによって記録された日本における順位変動の推移です。

日本の順位変動

出典：https://www.semrush.com/sensor/static/widget/jp/l/

前回の2025年3月に実施されたコア アップデート以降、アップデートはまだ公式に報告されていませんが、過去の傾向を踏まえるとアップデート前に順位変動が激しくなることがよくあります。

2025年2回目のコア アップデートが近づいているかもしれません。今後の動向に注目です。

Googleの検索需要が減少？ Googleはこれに反論

Appleの上席副社長：Eddy Cue氏が、先月、Safariブラウザのユーザーによる検索エンジンの利用が初めて減少したと証言しました。この証言は市場に大きな波紋を呼び、Googleの株価が一時7.51%急落する事態となりました。

Googleはこの証言に対して、反論しています。以下は、Googleが公開した声明です。

We continue to see overall query growth in Search. That includes an increase in total queries coming from Apple’s devices and platforms. More generally, as we enhance Search with new features, people are seeing that Google Search is more useful for more of their queries — and they’re accessing it for new things and in new ways, whether from browsers or the Google app, using their voice or Google Lens. We’re excited to continue this innovation and look forward to sharing more at Google I/O.

【日本語訳】
検索における全体的なクエリの増加は続いています。これには、Appleのデバイスおよびプラットフォームからのクエリ総数の増加も含まれます。私たちが新しい機能で検索を強化するにつれて、Google検索がより多くのクエリに役立つことがわかり、ブラウザからでもGoogleアプリからでも、音声やGoogleレンズを使っても、新しいことや新しい方法でGoogle検索にアクセスするようになっています。Google I/Oでさらに多くのことを共有できることを楽しみにしています。

出典：https://blog.google/products/search/statement-press-reports-about-search-traffic/

※Google I/O…Googleが毎年開催する開発者向けのカンファレンス

声明では、検索クエリ全体が引き続き成長しており、検索機能も広く利用されていると主張しています。

今回の報道を受けて、SEO業界内では検索の将来に対する不安の声も見られましたが、これまでも検索の衰退を懸念する声がありながら、実際にはユーザー数は増加し続けてきたという事実があります。また、ユーザーの検索習慣が根本的に変わるまでには時間がかかるものです。

今回の証言は今後を考える上で重要な材料ではありますが、「今すぐに何かをすべき」というものではありません。このような話題が出ると、不安を助長する発信が増える傾向がありますが、冷静な判断が求められます。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう！