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SEO対策
最終更新日:2025.02.12
更新日:2025.03.11
良質なコンテンツを作成するには、SEOの基本を押さえておくことが大切です。まずはその考え方と全体の流れを整理してから、具体的な手順を見ていきましょう。
読むのにかかる時間:約7分(合計4,300文字)
コンテンツ作成において最も重要なのは、「ユーザー起点」の姿勢を徹底することです。
Googleが掲げる10の真実(経営理念)の1項目では、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と述べられています。 これは、ユーザーを最優先に考えることで、結果として他の要素も自然と良い方向に進むという考え方を示しており、SEOの本質といえる考え方です。
「ユーザー起点」とは、つまりはコンテンツ作成のすべての判断基準をユーザーのニーズや行動に基づいて考えることを指します。
例えば、対策キーワードについてニーズ調査をするときには
良いパターン
と考えます。逆に良くないパターンとしては、
良くないパターン
のような考え方です。これは、作り手側の都合を優先してしまっている典型的な例といえます。
もしかすると、中には「上位記事に書いてあるトピックを入れるって習ってきたんだけど…」という方もいらっしゃるかもしれません。たしかに一見理にかなっているように思えますし、結果として上位記事に書いてあるトピックを入れるべきだと判断するケースもあります。
ここで押さえておきたいのは、そのトピックが本当にユーザーのニーズに合っているのかを確認せず、「上位に書いてあるから」と安易に盛り込んでしまうと、かえってユーザーが求めていない情報になってしまう可能性があるという点です。
たとえ上位記事にあるトピックだとしても、安易に盛り込むのではなく、「ユーザーは求めている情報なのか?」とワンクッションおいて考えるようにしましょう。
では、ユーザー起点で考えたコンテンツとは、具体的にどのようなコンテンツなのでしょうか。良いコンテンツを測る指標として、以下の2つを押さえておきましょう。
E-E-A-Tとは、Googleが定めているWebサイトの評価要素で、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼性)の頭文字をとった言葉です。簡単にいえば、この4つの要素を満たしたWebサイト・Webページが高品質である、ということになります。
もう少し具体的にいうと、以下を満たせているコンテンツが求められます。
図に示したように、「信頼性」は4つの中でも中心に位置しており、Googleも非常に重視している項目ですので、特に留意しましょう。信頼性のあるコンテンツにするには、様々なやり方があります。
例えばあなたが実際に記事を読んでいる時、
スマートフォンユーザーの利用率は増えています。
とだけ書かれているよりも
NTTドコモが2024年に実施した調査によれば、スマートフォン比率は2010年は4%程度。2015年に5割、2019年に8割、2024年は97%と右肩上がりになっています。
と書かれている方が、より信頼感を持てますよね。このように出典元を明記するのも信頼性を高める方法の一つです。
これ以外にも、プロフィールページを作成したり、コンテンツ内に執筆者情報を記載したりする(”誰が”書いた記事なのかを明記する)のもユーザーが信頼感を持てる材料となります。
独自性のあるコンテンツとは、独自の視点や見解など、自社だからできる情報を発信しているコンテンツです。
独自性ついては、General Guidelines(検索品質評価ガイドライン:Googleが外部に向けて作成した検索品質を評価するガイドラインのこと)内でも言及されており、その重要度がうかがえます。以下は、独自性についての言及箇所を日本語に訳したものです。
- ほとんどのページにおいて、メインコンテンツの質は、コンテンツの作成に費やされた労力、オリジナリティ、才能や技術によって判断することができる。
- オリジナリティについて:そのコンテンツが、他のウェブサイトでは入手できない独自のオリジナルコンテンツをどの程度提供しているかを検討する。他のウェブサイトにも同様のコンテンツがある場合は、どのページが情報源であるかどうかを検討する。
General Guidelinesを見る限りでは、先に紹介した「ユーザーニーズを満たすこと」や「E-E-A-T」といった要素が最優先項目として扱われていますが、現場の肌感としてはそれと同等くらい大事な要素のように思います。事実、現在の検索エンジンでは、上位表示している記事を真似たようなコンテンツは、ほぼ例外なく上位表示されません。
このような状況になっているのは、考えてみれば至極当然のことといえます。なぜならユーザーにとっては、多様な視点や切り口、オリジナリティのある情報が検索結果に並んでいる方が、明らかに便利で満足度も高くなるからです。
💡独自性を出すにはどうしたらいい?
独自性を出すには、例えば以下のようなアプローチ方法があります。
良いコンテンツがどのようなものなのかイメージがついたら、コンテンツ作成手順について全体の流れを押さえておきましょう。
まず初めに行うのは、「そのキーワードで検索するユーザーを理解する」ことです。冒頭で、コンテンツ作成で大切なのはユーザー起点で考えることと学びましたが、これを実現するにはそもそもユーザーがどんな人なのか深く理解する必要があります。
具体的な進め方は次章以降で詳しく学びますが、例えば
などを調査することで理解を深めていきます。
ユーザー像が明確になれば、それを元に記事の構成案を作成します。記事の構成案とは、記事の大まかな流れや内容を整理した設計図のようなものです。構成案では、見出しの構成や要点、掲載する情報の順序を決めておきます。
💡記事構成案の例)「SEO対策 進め方」を対策キーワードとした場合
h2:SEOとは?:「SEOとは検索エンジンで自社のWebサイトを上位表示させるために最適化すること」、のように200文字程度で説明する。
h2:SEO対策の進め方:SEO対策は大きく分けて内部施策、外部施策、コンテンツSEOの3軸あることを説明。
h3:内部施策とは:内部施策とは何か、どんな施策があるのかを説明。具体的な各施策の進め方は、内部リンクを張って誘導。
h3:外部施策とは:外部施策とは何か、どんな施策があるのかを説明。具体的な各施策の進め方は、内部リンクを張って誘導。
h3:コンテンツSEOとは:コンテンツSEOとは何か、コンテンツの作成方法を説明。検索意図の調査、記事構成案の作成、執筆、リライトの4軸でそれぞれ解説する。
h2:SEO対策を進める上での注意点
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「構成案って作らなきゃダメなの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、”絶対に”作成した方がいいです。なぜなら、構成案なしに執筆をすると、
などの状況に陥り、書き直しが発生して余計に時間がかかるからです。特にコンテンツ作成に慣れてない方は、効率よく進めるためにも必ず構成案を作成し、方針を決めてから書くことをおすすめします。構成案を作り込むほど、このあとのフローが格段に楽になりますよ。
続いて、構成案をもとにE-E-A-Tや独自性を満たした高品質な記事を執筆していく作業です。基本的には②の段階で書く内容は整理されているはずなので、これに肉付けをしていく作業になります。
執筆時に留意すること
コンテンツは公開したら終わりではありません。定期的にコンテンツを見直し、順位を改善するためにリライトを行います。
順位の低いキーワードについては、改めて記事内容が検索意図にあっているか・E-E-A-Tを満たしていて独自性のあるコンテンツになっているかを見直し、改善しましょう。
このサイクルを繰り返すことで、SEO効果を最大化していきます。
コンテンツ作成で大切なのは「ユーザー起点」で考えることです。また、実際に作成するときは、「E-E-A-Tを満たす」「独自性のあるコンテンツにする」ことを意識しましょう。
コンテンツ作成の流れ
①検索意図の調査
②構成案の作成
③記事の執筆
また、公開後はそのまま放置するのではなく、定期的にリライトをして順位を上げていくことが大切です。
考え方と全体の流れがわかったら、次からはいよいよ実際に手を動かしてみましょう。ここで紹介した検索意図の捉え方についても、具体的に解説しています。
次のステップ:記事構成案の作り方