
【初心者向け】図解あり!Google Looker Studioの使い方を解説
SEO対策
2025.02.12
更新日:2025.02.12
公開日:2024.07.26
SEO記事の構成案を作るとなると、少し難しいイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
でも、あまり難しく考える必要はありません。実際に大切なことは1つだけ、「読者が知りたい順番で、過不足なく情報を記載すること」で、それさえできていれば他は些細なことです。
理想論ではなく、事実として上位に上がるのは、検索エンジンに評価されようとキーワードをごちゃごちゃ入れたりした記事ではなく、読者と向き合った記事です。
この記事では、私が7年間コンテンツSEOをやってきて最も1位を取れた記事の構成案の作り方について、実際の流れに沿って解説します。
※この記事では、コンテンツ作成のステップのうち、ステップ2を解説しています。
ステップ1. キーワード選定 | |
✅ | ステップ2. ニーズ調査・記事の構成案を作成 |
ステップ3. 本文の執筆(SEOライティング)、公開 | |
ステップ4. 効果測定・リライト |
読むのにかかる時間:約10分(合計5,600文字)
いきなり構成を作り始めるのではなく、まずは情報を収集・整理し、準備を整えましょう。この準備は記事制作過程の1つですが、この工程で記事の精度が決まると言ってもいいくらい、とても大切な工程です。
この段階で整えたいのは主に3項目です。
それぞれ解説します。
SEOを目的としたコンテンツを作るとなれば、その作成目的があるはずです。例えば「資料をダウンロードしてほしい」「採用に応募してほしい」「アフィリエイト収入を得たい」など、ここは目的から逆算すると設定しやすく、特別に考えなくても自ずとクリアしている部分かと思います。
例えばアフィリエイト収入が目的であれば、記事の方向性は他社のサービスを紹介していく記事にする、などです。
しかしそれだけでは「読者のニーズを満たす」ことは難しく、検索上位を狙うとなるともう少しだけ考えてみる必要があります。
検索上位に表示されるコンテンツは、検索ニーズを満たしているコンテンツです。そのニーズを把握するために、実際に上位表示させたいキーワードで検索し、今どういう検索結果になっているのかを把握します。
キーワードにもよりますが、上位に表示されている記事は、読者のニーズとある程度一致している記事、と考えて差し支えありません。
例えば「外国人 道案内」と検索すると、道案内ですぐ使える便利なフレーズなどを紹介した記事が並んでいます。道を聞かれた時のことや、今まさに聞かれていて知りたい!などのニーズが考えられますので、記事を作る際もその方向性で作れば間違いはないでしょう。
単語を1つ足して「外国人 道案内 失敗」と検索すると、上位には失敗した人の体験談が並んでおり、実際のエピソードが知りたいというニーズが考えられます。この場合は体験談を集めてまとめたりした記事が、方向性として有効かもしれません。
仮にここに「外国人への道案内で失敗したあなたへの苦言5選」みたいな記事を作っても、そのワードで上位になることは難しいでしょう。別にこの検索をする人がそれを知りたくないからですね。
なお、読者のニーズと自社が記事を通して伝えいたいことは必ずしも一致しないため、目的とのバランスを取る必要があります。自社のアピール感が強すぎる記事で上位になるのは、読者が求めていないケースが多く非常に困難なのです。
おおまかな記事の方向性を把握したところで、競合となる記事を確認しましょう。これは上位コンテンツの所感・上位コンテンツに2回以上書かれていることの把握が目的です。
1位を取ることを目的とするなら、現在の1位〜5位くらいの記事を確認します。もっと見るなら10位まで見ることもありますが、上位5記事を見ればほぼ目的は達成できます。
ここで確認したいのは、先ほど把握したおおまかな方向性と大きくズレていないかと、上位の5記事に2回以上書かれているトピックは何かです。2回以上書かれているトピックは読者が求めている情報である可能性が高いため、構成案を作る際は必ず含めることをおすすめします。
以上の検索結果と競合記事の確認で、作っていく構成案のおおまかな方向性を決めていきます。
💡ここまでのステップで、記事の方向性・どのようなトピックを含めるべきかを把握できていればOKです。
おおまかな方向性が決まったら、続いては読者を理解していきます。
読者を理解する上で、そもそも想定読者を決める(ターゲット設定をする)必要があります。このキーワードで検索する人は「どんな人」で「どういったニーズがあるのか」を捉え、そのニーズを満たせるような記事にする必要があるからですね。
ペルソナまで細かな設定をする必要はなく、以下のようなおおまかな想定読者・ターゲットのイメージを持っておくと構成案作成・執筆の際に迷いが減ります。
例)「外国人 道案内」というキーワードの場合
想定読者のイメージがついたら、続いて検索意図の把握を行います。ここでは、顕在化しているニーズと潜在的なニーズにわけて調査するとわかりやすいです。
例えば「英語 メール」というキーワードから考えられる意図は、真っ直ぐ考えると「英語でメールを送りたい!」になります(=顕在化しているニーズ)。しかし本当に英語でメールを送りたいだけであれば、検索ではなく翻訳アプリを開くのではないでしょうか。
つまり他にも検索した意図があると考える必要があります。
例えばですが、少し前までこのキーワードで1位を取っている記事のタイトルは「センスが光る!英語メールの書き方・例文」という記事でした。意図を捉えた素晴らしいベストなタイトルだなと今でも思います。
このキーワードには恐らく「センスがあると思われたい」「恥をかきたくない」「自分をよく見せたい」などの意図があり、そこを見事に突いたコンテンツは長らく1位に君臨していました。このように表面から読み取れるものだけでなく、深掘りした検索意図(潜在ニーズ)を考えることが大切です。
例)「外国人 道案内」というキーワードの場合
💡検索意図を考える方法は?
検索意図を把握する方法としては、ツールなどを使い関連するキーワードや共起語、PAA(People Also Askの略称で、他の検索ユーザーも行った質問)などを見て考えていく、などが一般的です。
または、慣れてきたら自らの想像力をフル稼働させ、検索意図を深掘りしていくことをおすすめします。ツールや検索結果から読み解くデータ+自身の経験からくる想像力で、検索意図の精度を高めていきましょう。
ちなみにこの部分の想像力は訓練出来ます。ランダムなキーワードを出して、それを同僚とか友人と一緒に話しながら深掘りしていく練習も楽しいですよ。(ちなみに深掘りしすぎると「モテたい」になりやすいです)
繰り返しになりますが、想定する読者・ターゲットをイメージし、読者の検索意図(顕在的・潜在的に分けるとわかりやすい)を把握することは非常に重要なので、多少時間をかけてでもやっておくと良いです。
また、潜在的なニーズを把握しておくことで、ライティングの際にも差が出ます。
関連記事:
「資料をダウンロードしてもらう」「採用に応募してもらう」などが記事のゴールになることは伝えましたが、これだけだと読者の視点が抜けてしまっています。
「読者が読了することでこの課題・悩みへの解決法を理解し、より知りたいと感じたら資料をダウンロードする」
「こういった悩みを抱えるユーザーが『こういう方法もあるんだ』という気づきを得て、タイミングが来た際に弊社を想起してもらう」
など、読者と自社の目的を考えて設定するとバランスの良い記事になります。
以上の準備ができたら、その内容をもとに構成案(見出し)を作っていきます。ここまでの工程をふむと、以下の項目については調査が完了しているはずです。
※調査項目のテンプレートを用意しておくと、構成案を作るときもやりやすいと思います。テンプレートと作成例を用意しているので、ご活用ください。登録不要で、クリックするだけですぐダウンロードできます。
記事の内容自体は、もうかなりイメージが沸いてきませんでしょうか。ここからは、実際にどういう順番で構成を組んでいくのか、という部分を解説します。
おすすめは「読者の検索意図に寄り添った順番」で見出しを作っていくことです。端的に言えば、「読者が知りたい情報から書いていく」ことですね。
よくあるあまりいけてないパターンとしては、例えば「冷蔵庫 おすすめ」というキーワードで取ろうとする際、「冷蔵庫とは?」という見出しを最初に持ってきてしまうことです。それがあまり知られていなくて、検索意図としてその意味が知りたいなどが含まれていればもちろん良いのですが、そうでない場合、読者はそんなことわかっている場合の方が多いと思います。
私は「冷蔵庫 おすすめ」で調べて、最初に「冷蔵庫とは?」とか出てきたら絶対に読み飛ばすと思うのですが、それに近いことが色んなキーワードで起きている印象です。
説明があった後に紹介があるというのは文章としては非常に自然なのですが、SEO記事においてはあまり良い構成ではないケースが多いです。
世界的なSEOツールを提供しているSemrushが運営するブログ内の「2024年の高度なSEOテクニック」でも、一番最初に「読者が課題解決するまでの時間を短くすべきである」と書かれています。記事を開いてから全然解決しないとブラウザバックされて、直帰率や滞在時間、セッション継続時間が悪化して、トラフィックとランキングに影響を及ぼす可能性があるからですね。
キーワードによってはすぐ解決がベストとも言い難い面がありますが、「すぐに課題解決されたら困る!」という場合以外は基本的には読者にとって重要度の高いと思われる項目からの記載がおすすめです。
ちゃんとH2、H3、H4を使い分け、入れ子構造を使って「見出しを読んだだけで記事の全体像が把握できる状態」になるようにしましょう。作った見出しを見てもあまりピンとこない場合、読者の方はもっとピンと来ません。検索エンジンが内容を正しく把握できない可能性もあります。
稀に文字を大きくするためにHタグを使っている謎の記事も見かけますが、Hタグは階層構造を正しく伝えるために使用しましょう。
ここは伝え方が難しいのですが、見出しには対策キーワードや関連キーワードを含めます。ここは、「ユーザーのニーズを満たした記事であれば、自然と見出しにキーワードが含まれる」と理解していただくとよいです。
初心者の方だとあえて違う表現にしてしまってキーワードが含まれていないケースもあるため、ぜひ留意してみてください。
ただし入れることで不自然になるくらいなら、ケースバイケースですが入れない方がいいかなと個人的には思います。よく全ての見出しにキーワードを入れている状態も見かけますが、それが本当に読者にとって良いものなのかを自問してみてくださいね。
見出しを階層構造で並べて違和感のない内容になったら、それぞれの見出しに概要を記載しましょう。
ライティングの際に「ここを意識する!」といった内容を記載し、どういった結論にするかを簡単でいいので書いておくと、ライティングの時に迷う時間が減るので結果的に時短になります。外注の際も「外注先によってクオリティがバラつく可能性」を減らせます。
後半は、最初に設定した読んだ人がどうなったらベストなのかに繋がるようにしましょう。
例えば
“読者が読了することでこの課題・悩みへの解決法を理解し、より知りたいと感じたら資料をダウンロードする”
と設定していた場合、読者が解決方法を理解したであろうタイミングで資料への訴求を入れる、などですね。
CTAは後々別の作業として調整したりする部分なので、構成段階では仮説ベースで構いません。ただライティングを外注する際にはちゃんと記載してあげておくと親切かと思います。
記事には構成がとても大切で、その構成を作る準備も非常に重要です。構成さえ完璧に出来ていれば、ライティングはそこまで難しくないのが正直なところです。
たくさん解説してあるので「大変そう……」と思うかもしれないのですが、構成案は慣れれば調査も含めて30分〜くらいです。その時間で成果が大きく変わるので、ぜひやってみてくださいね。
実際にライティングする際も、執筆途中に迷った際は、一度構成案に戻ってみてください。ちゃんと作った構成案は思考を整理してくれます。また、これはあくまでやり方の1つです。参考にしていただければ嬉しいですが、キーワードやサイト状況、運営状況によって変わる部分もあるかと思っています。
正解のないものですので、ご自身で考えてより良い方法を探っていくことも大切で楽しいかなと思います。最後になりますが、迷った際は「読者にとって良い方」を選ぶことをおすすめします。
構成案が作成できたら、次は執筆をおこないます(=SEOライティング)。基本的には構成案の内容に肉付けをしていく作業になりますが、上位表示するにはいくつか押さえておきたいポイントがあるので、以下の記事で続きを確認してください。
次のステップ:構成案をもとに記事を執筆する