「AI概要」におけるYouTubeの引用が25%増加– 先週の最新SEO情報まとめ(2025/02/08~02/14)

「AI概要」におけるYouTubeの引用が25%増加– 先週の最新SEO情報まとめ(2025/02/08~02/14)
SEO動向レポート|2025年1月度
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PINTO!編集部:山本です。

今週も、SEO業界の最新情報やSEO対策に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

GA4とSearch Consoleのデータ乖離が発生するのはなぜ?Googleが説明

Google Analytics(GA4)とSearch Consoleを使用している人は、各ツールで示されているデータが一致しないことに疑問を持っていた方もいるのではないでしょうか。これについて、Googleがドキュメントを更新しました。

データに乖離が発生する主な理由は、両ツールが異なるデータを収集し異なる方法で処理しているためです。そのほかにも、データ処理の方法やタイムゾーンの違いなど、様々な要因があります。

以下にドキュメントの内容をまとめました。

データ収集方法の違い
Search ConsoleはGoogle検索のデータに基づいており、Googleがウェブサイトをどのように認識しているかを示します
Google Analyticsは、ウェブサイトに埋め込まれたトラッキングコードによってデータを収集します。
 
データの処理方法の違い
Search Consoleは、Googleがすべてのプロパティに対して均一に処理したGoogle検索データを提供します。
Google Analyticsでは、ユーザーがトラッキングを拒否した場合や、設定によってデータが歪む可能性があります。
 
タイムゾーンの違い
Google Analyticsではタイムゾーンを選択できますが、Search ConsoleではPST(太平洋標準時)がデフォルトであり、カスタマイズできません。これにより、特にタイムゾーンのずれが大きい地域(例:オーストラリア)でサイトを運営している場合、データの差異が大きくなる可能性があります。
 
HTML以外のページがあるケース
Search Consoleでは、検索結果に表示されたり、クリックされたりしたPDFなどの非HTMLページもデフォルトで含まれますが、Google Analyticsではこれらのページを測定するように設定されていない場合があります。
 
ボットのトラフィック
Google Analyticsは既知のボットからのトラフィックを自動的に除外しますが、Search Consoleは必ずしも除外しません。

データが乖離する理由は、だいたいが上記の理由に包括されます。もし上記で説明できないような大きな乖離が生じている場合は、タグの設定ミスなどを疑いましょう。

「AI概要」におけるYouTubeの引用が25%増加

Youtube Google Ai 概要 引用急増 2025

出典:https://searchengineland.com/youtube-citations-google-ai-overviews-surge-2025-451852

BrightEdgeのデータによると、GoogleのAI概要におけるYouTubeの引用は1月1日以降25.21%増加しています。この傾向は、特に以下の分野で顕著に見られているようです。

  • 教育コンテンツ: 「ハウツー」クエリを中心に35.6%増加
  • ビジュアルデモンストレーション: 実技やガイドに関するクエリで32.5%増加
  • 検証/事例: 製品比較や視覚的な証拠で22.5%増加
  • 時事問題: ニュース速報やライブ報道で9.4%増加

業界別に見ると、医療業界でのYouTube引用が41.97%と最も高く、次いでeコマース30.87%、B2Bテクノロジー18.68%となっています。

Googleの弁護士は、YouTube動画の視聴回数のうち検索から来るのは1%未満だと述べていますが、動画がクリック・視聴されていなければ、GoogleがYouTube引用を増加させるとは考えにくいです。今後この傾向が続く可能性は十分に考えられるでしょう。

今回のデータに限らずAI概要は検索結果の表示方法に大きな変化をもたらしており、Webサイト運営者やマーケターは、AI概要を考慮したSEO戦略を立てる必要性が高まっていると言えます。

Google検索で、Speculation Rules API を使用して検索を高速化

Google検索では、Speculation Rules APIという技術を用いて検索結果の高速化を行っています。この仕組みについて、開発者向けのブログで解説しました。

Speculation Rules APIは、ユーザーが次にアクセスする可能性が高いページを予測し、あらかじめページを読み込む機能です。例えば任意のキーワードで検索した時に、ユーザーは上位の記事をクリックする可能性が高いです。これを予測し、先に上位記事のリンクのHTMLを読み込んでおくことで、ユーザー体験としての読み込み時間が短縮される仕組みになっています。

具体的には、最初の2つの検索結果のリンク先を事前に読み込み、またユーザーがリンクにマウスカーソルを合わせた際にも、残りの検索結果を読み込みます。このAPIにより、以下の改善が見られたとのことです。

デスクトップ Chrome では、Google 検索からのナビゲーションのFirst Contentful Paint (FCP)が 7.6 ミリ秒短縮され、LCP が 9.5 ミリ秒短縮されました (A/B テストによる結果)。

出典:https://developer.chrome.com/blog/search-speculation-rules

ただし、ホバーのないモバイル端末では改善が見られず、現在はPC版のみで有効になっています。

なお、このAPIはGoogle検索だけでなく他のサイトでも利用可能です。サイト所有者の方は、自サイトのユーザー体験を向上させるために検討してみてもよいかもしれません。詳細の技術については、ブログをご確認ください。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。

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