Google Search Consoleのエラー解除方法と原因をわかりやすく解説!

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    Google Search Consoleでエラーが発生すると、サイトやページが正しく表示されず、検索順位が落ちるなどして流入数が大きく減ってしまうことがあります。

    本記事では、Google Search Consoleでよく表示されるエラーの種類と、その原因・解決方法について分かりやすく解説します。

    Google Search Consoleのエラーとは

    そもそもGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)とは、Google検索結果でのサイトのパフォーマンスを確認し、管理・改善するためのツールです。もしこのGoogle Search Consoleでエラーが発生している場合、自社サイトにおけるクロール・インデックスなどに何かしらの問題が発生していると考えられます。

    エラーの種類にもよりますが、このエラーが解消されなければ、自社サイトが検索エンジンにとって最適な状態でないとみなされ、検索順位に影響を与える可能性があります。

    エラーはどこで見るのか

    サーチコンソールのエラーの確認方法

    エラーが実際に起きている場合、登録しているメールでの通知か、Google Search Consoleの画面上で見ることができます。

    Google Search Consoleの画面上で見る場合は、Google Search Consoleを開き、左側の「検索パフォーマンス」よりも下にある「インデックス作成」>「ページ」から確認が可能です。

    表示されるエラーの種類と対処方法

    ここからは、Google Search Consoleによくあるエラーの種類と、その原因・対処方法を解説します。

    ページにリダイレクトがありますURLに301もしくは302のリダイレクト設定があった場合に表示されるエラー
    リダイレクトエラー

    正しくURLを転送できていない場合に表示されるエラー

    クロール済み – インデックス未登録クロールしたがインデックス登録の必要がないと判断された場合に表示されるエラー
    見つかりませんでした(404)URLが見つからなかった場合に表示されるエラー
    ソフト404

    ページ上では「404 not found」などと表示されているにも関わらず、ステータスコードで200(問題なく処理された)として返している状態

    noindexタグによって除外されましたnoindexタグが設定されている状態
    robots.txtによってブロックされましたエラーが発生したURLに対して、robots.txtによってアクセスをブロックしている状態
    サーバーエラー5xxサーバー側において何かしら問題が起きているときに表示されるエラー
    ページ削除ツールによりブロックされました「URL削除リクエスト」が送信された場合に発生するエラー
    重複しています。~~~サイト内に該当URLと重複したページが存在している場合に表示されるエラー

     

    ページにリダイレクトがあります

    「ページにリダイレクトがあります」エラーは、Googleクローラーが自サイトをクロールした際に、URLに301もしくは302のリダイレクト設定があった場合に表示されます。

    • リダイレクトとは、別のURLへと転送設定をすることなので、意図的なリダイレクトであれば問題はありません。
    • 身に覚えのないリダイレクトが設定されていた場合は、リダイレクトを外す処理を行いましょう。

    また、リダイレクトの種類には以下の2種類があります。

    • 301リダイレクト:恒久的なリダイレクト設定
    • 302リダイレクト:一時的なリダイレクト設定

    関連記事:リダイレクトとは?リダイレクトの種類、設定方法を徹底解説!

     

    リダイレクトエラー

    「リダイレクトエラー」は、ページに設定したリダイレクト内容が誤っているなどして、正しくURLを転送できていない場合に表示されます。

    Googleでは公式に以下のように記載しています。

    • リダイレクト チェーンが長すぎる
    • リダイレクト ループが発生している
    • リダイレクト URL が最終的に URL の最大長を超えた
    • リダイレクト チェーンに不正または空の URL がある

    Lighthouse などのウェブ デバッグツールを使用して、リダイレクトに関する詳細情報を入手してください。

    出典:インデックス登録に関する問題の原因 | Search Consoleヘルプ

    リダイレクトエラーが出ている場合、その原因は多岐に渡るため、Googleが提供するLighthouse などのデバッグツールを使用して原因を特定する必要があります。ちなみに、それぞれの用語の意味は以下のようになっています。

    リダイレクトチェーン

    ページA→ページB→ページC→ページD… と、ページがリダイレクトを複数回繰り返し続けている状態のこと。Google検索セントラルによると、Googlebotの場合は10回を超えるとリダイレクトエラーになるので、少ない回数におさめる必要があります。
    出典:HTTPステータスコード | Google検索セントラル

    リダイレクトループページA→ページB→ページA… と、ページ間でのリダイレクトが繰り返されループしている状態のこと。どちらかのページの転送設定を解除する必要があります。
    リダイレクトURLが最終的にURLの最大長を超えたリダイレクト先に指定しているURLが文字数が長すぎた場合に起こります。具体的に何文字なのかは明かされていませんが、URLが日本語の場合は長くなりすぎることがあるので、短くする必要があります。
    リダイレクト チェーンに不正または空のURLがあるこちらは故意に別のURLへと転送させている場合に起こります。意図せずリダイレクト設定してしまっていた場合には、設定を解除しましょう。

     

    クロール済み – インデックス未登録

    このエラーは、GoogleがURLをクロールしたものの、インデックス登録をする必要はないと判断された場合に表示されます。

    検索結果に表示させたくないページの場合はそのままでも問題ないですが、表示させたいページが含まれていた場合は、そのページを改善する必要があります。

    • リライトを行い、情報を加筆することで質を高める。
    • そのページへの内部リンク・外部リンクを見直す。

    改善した後は、Google Search Consoleからインデックス登録リクエストを送信しましょう。

     

    見つかりませんでした(404)

    クローラーがアクセスしたが、URLが見つからなかった場合に表示されるエラーです。エラー該当のページが不要で、意図的に削除していた場合は対処する必要はありません。

    そうではない場合、以下のような対応を行いましょう。

    • 誤って削除してしまっていた場合は、アクセスできるようURLを復活させる。
    • ドメイン・ディレクトリの変更などによってページのURLが変更になった場合は、古いURLから新しいURLへと、301リダイレクト設定を行う。

    関連記事:リダイレクトとは?リダイレクトの種類、設定方法を徹底解説!

     

    ソフト404

    そもそも404エラーとは、存在しないページへアクセスした時に返されるHTTPステータスコードのことです。Web上では、「404 not found(ページが見つかりませんでした)」などと表示されます。

    ソフト404」とは、ページ上では「404 not found(ページが見つかりませんでした)」などと表示されているにも関わらず、ステータスコードで200(問題なく処理された)として返している状態のことです。このようなページは今後も継続的してクローラーが巡回するため、クローラビリティを考慮すれば解消すべきエラーといえます。

    主な原因は、以下の3つです。

    • 404ステータスを正しく返していない
    • コンテンツがない、または低品質
    • クローラーがコンテンツを正しく読み込めていない

    関連記事:ソフト404エラーの原因や対処方法について

     

    noindexタグによって除外されました

    noindexタグが設定されていることによって表示されるエラーです。

    該当するページをインデックス登録させないために、noindexタグを意図して設定した場合は、正しく設定されていることを表します。この場合はそのまま放置して問題ありません。

    インデックス登録させたい場合にnoindexが設定されてしまっている場合は、noindexの設定を外すようにしましょう。

    関連記事:noindexタグとは|インデックス最適化でWEBサイトの評価を上げる方法

     

    robots.txtによってブロックされました

    エラーが発生したURLに対して、robots.txtによってアクセスをブロックしている場合に発生します。

    robots.txtとは、クローラーのアクセスを禁止することで、クロールする対象をファイル単位で指定できるファイルのことです。noindexと似ていますが、以下のような違いがあります。

    • クロールの拒否:robots.txtでクローラーのクロール自体を禁止する。したがってインデックスもされない。
    • インデックスの拒否:クローラーがクロールを行うが、noindexによってインデックスは拒否する。

    したがって、robots.txtの記載を、クロールを許可するように書き換えることで解消できます。具体的には以下の要素で指定します。

    • User-Agent:指定するクローラーはどれか
    • Disallow:アクセス拒否を行う対象はどのディレクトリ・ページか
    • Allow:アクセス許可を行う対象はどのディレクトリ・ページか
    • Sitemap:sitemapの存在を伝え、適切にクロールしてもらう

    関連記事:robots.txtとは?うまく活用するとSEO効果もアップ!?

     

    サーバーエラー5xx

    「サーバーエラー5xx」のエラーは、サーバー側において何かしら問題が起きているときに表示されます。

    「5xx」とは、500番台のエラーが起きていることを示し、よく起こり得るのは「500」「502」「503」の3つです。

    500 Internal Server Error

    サーバー側で処理方法がわからない問題が発生した際に起こります。.htaccessなどのファイル操作が原因でエラーが起きている場合は記述の誤りがないか確認し、修正しましょう。

    WordPressのプラグインが原因の場合もあるので、プラグインを停止するか、アップデートする必要があります。

    関連記事:突然500エラー(Internal Server Error)に!原因と解決方法は?

    502 Bad Gateway

    サーバー側に異常が起きている場合や、アクセスが集中した際に起こります。サーバーの設定やファイアウォールの設定を見直しましょう。また、HTMLやCSSの記述が誤っており成立していない場合にも発生することがあるため、記述を見直すことで解消できることがあります。

    関連記事:502 Bad Gatewayとは?エラーの意味と原因、解決方法について

    503 Service Unavailable

    サーバーにアクセスが集中して負荷が大きくなっていたり、サーバーのメンテナンス時に起こります。継続的に起こる場合、よりスペックの高いサーバーに乗り換えることで解消できます。

    関連記事:503エラーはすぐに復旧可能?原因と対処法を解説

     

    ページ削除ツールによりブロックされました

    GoogleのURL削除ツールにより「URL削除リクエスト」が送信された場合に発生するエラーです。この設定を行っていると、検索結果からページがブロックされます。

    まずは削除リクエストの履歴を確認しましょう。削除したいURLだった場合には、そのままで問題ありません。

    • 削除したくないURLが削除リクエストの履歴に入っていた場合は、リクエスト自体をキャンセルしましょう。
    • 削除ツールを開き、履歴から該当のリクエストを見つけ、リクエストをキャンセルします。

    出典:削除ツールとセーフサーチ レポートツール | Search Console ヘルプ

     

    重複しています。~~~

    サイト内に該当URLと重複したページが存在している場合に表示されます。「~~~」の部分には、正規化に関するテキストが入ります。

    このエラーは、同一内容の他のページが正規ページとしてインデックスされている状態です。正規ページとしてインデックスさせたいURLを選び、canonicalタグを用いてURLの正規化を設定しましょう。

    • canonicalタグを指定して、正規となるページのURLを記載する。
    • 上記のタグを正規ページのhead内か、正規ページと重複ページの両方のhead内に記述する。

    もしくは、重複のページの必要性を判断し、不要であれば、不要なページから必要なページへとリダイレクト設定をしましょう。

    上記の設定を行うことで、Googleに正規のURLを認識させることができます。

    関連記事:5分で分かるcanonicalタグとは?URL正規化を知らないと評価が落ちる

    エラーで表示されるステータスコード

    Google Search Consoleのエラーの対象方法の中でも個別に解説しましたが、メッセージの中には、「404」「503」などと、3桁の数字が表示されるものがあります。

    このような3桁の数字は「HTTPステータスコード」と呼ばれており、Webブラウザとサーバーの間で、リクエストに対してどのようなレスポンスを返したかを示します。

    中でもよくあるのは「4xx」の400番台や、「5xx」の500番台で、ステータスコードによってそれぞれ異なるエラーが発生するため、認識しておくと原因が分かりやすいです。

    400番台の場合

    400 Bad Requestサーバーがリクエストを処理できない、あるいは処理しようとしない場合を示します。
    401 UnauthorizedHTTP 標準では “unauthorized” (不許可) と定義されていますが、意味的にはこのレスポンスは “unauthenticated” (未認証) です。 つまり、クライアントはリクエストされたレスポンスを得るためには認証を受けなければなりません。
    402 Payment Required Experimentalこのレスポンスコードは、将来のために予約されています。このコードは当初、デジタル決済システムで使用するために作成されましたが、ごく稀にしか使用されておらず、標準的な慣例はありません。
    403 Forbidden認証されていないなどの理由でクライアントにコンテンツのアクセス権がなく、サーバーが適切なレスポンスの返信を拒否していることを示します。
    404 Not Foundサーバーがリクエストされたリソースを発見できないことを示します。

    出典:HTTP レスポンスステータスコード | MDN Web Docs

     

    500番台の場合

    500 Internal Server Error

    サーバー側で処理方法がわからない事態が発生したことを示します。

    501 Not Implemented

    リクエストメソッドをサーバーが対応しておらず、扱えないことを示します。

    502 Bad Gatewayこのエラーレスポンスは、リクエストの処理に必要なレスポンスを受け取るゲートウェイとして動作するサーバーが無効なレスポンスを受け取ったことを示します。
    503 Service Unavailableサーバーはリクエストを処理する準備ができていないことを示します。 一般的な原因は、サーバーがメンテナンスや過負荷でダウンしていることです。
    504 Gateway Timeout

    このエラーレスポンスは、ゲートウェイとして動作するサーバーが時間内にレスポンスを得られない場合に送られます。

    出典:HTTP レスポンスステータスコード | MDN Web Docs

    まとめ

    Google Search Consoleは、サイトパフォーマンスやインデックス状況を把握することができるツールで、エラーが起きている際は自サイトの問題を発見できます。

    エラーによって対処方法が大きく異なり、正常に動作しているため特に対処不要なこともあります。

    しかし、特にクロールに関するエラーが起きている場合は、検索結果画面に表示されないなどの大きな影響があるため、素早く対処することが重要です。

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