Googleサジェストとは?活用方法、抽出ツールも紹介

Googleサジェストとは?活用方法、抽出ツールも紹介
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サジェストとは検索した際に検索エンジンから提案されるキーワードで、ユーザーが興味を持っていることや検索しているキーワードを参考にして記事を作成したいときに役立ちます。

今回はそんなサジェストについて、表示するキーワードが選ばれる仕組みやSEO対策への活用方法をわかりやすく解説します。

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Googleサジェストとは

サジェストとは、検索エンジン上で提案される検索キーワードのことです。Googleがユーザーが求めているであろう内容を提案し、検索候補として表示させる機能をGoogleサジェストといいます。

例えば「ダイニングテーブル」と検索すると、以下のようなサジェストが出てきました。

サジェスト

上記のサジェスト結果から「ダイニングテーブル」と検索するユーザーは、「有名ブランドのダイニングテーブルについて調べたい」「人数に合ったサイズのダイニングテーブルについて調べたい」と考えていると予想できます。

このようなサジェストの機能はGoogleだけでなく、Yahoo!、Bingのような検索エンジンや、Youtube、Amazonなどでも取り入れられています。

サジェストと混同しやすい機能

PAA(他の人はこちらも質問)

PAA

PAAとは「People Also Ask」の略称で、Google検索エンジンで検索した後に「関連する質問」と記載される部分を指します。

PAAには検索したキーワードに関連したQ&Aが表示されるため、何回も検索する手間を省くことができます。また、質問の横にある矢印をクリックするとアコーディオンメニューが開いて、質問に対する回答の閲覧や回答が掲載されたサイトへの移動が可能です。

PAAやサジェストはユーザーの利便性を高める機能という点では同じですが、サジェストは検索キーワードに対してよく一緒に検索されるキーワードをユーザーに提案するのに対して、PAAは検索キーワードに関連したQ&Aを表示するという点で異なります。

PASF(他の人はこちらも検索)

PASFは「People Also Search For」の略称で、Google検索エンジンを使用した際に「他の人はこちらも検索」と表示される部分のことです。

PASF

多くの場合、左側のPASFはサジェストと同様に「検索語句+α」の形で、その検索語句について縦方向に深掘るような検索キーワードが提示されます。それに対し右側のナレッジグラフ下部に表示されるPASFは、検索された語句と比較対象となる、水平方向に展開するようなトピックが提案されます。

Googleサジェストが表示される仕組み

次に、キーワードがどのような基準でサジェストに選ばれるのかを解説します。Googleによると、検索候補のベースとなるものは以下の4つです。

  • クエリの言語
  • クエリが実行される場所
  • クエリで注目を集めている関心事
  • ユーザーの過去の検索

出典:Google 検索 ヘルプ

上記を踏まえて、サジェストに選ばれる基準と仕組みを紹介します。

ユーザーが使っている言語は何か

ユーザーが設定している言語はサジェストに影響します。例えば日本語を表示言語に設定しているユーザーが「news」と検索しても、英語圏のキーワードはサジェストされません。

「ユーザーが使っている言語は何か」例

ユーザーが検索している時の場所はどこか

検索したときに、自分の住んでいる地域や今いる場所のサジェストが出ることがよくあります。なぜなら、Googleはユーザーの位置情報を基にサジェストを表示しているからです。

例えば、ユーザーが品川区でレストランを探している場合、Googleで「レストラン」と検索すると、「品川」や「品川駅」といったキーワードの候補がサジェストに表示されます。

「ユーザーが検索している時の場所はどこか」例

何度も検索されているか

サジェストは、ユーザーが求めている可能性が高いものを検索候補として表示します。検索されている回数が多いキーワードはユーザーが求めているものであるとGoogleが判断し、サジェストに選ばれる可能性が高いです。

SNSなどで話題になると検索回数が急増する場合が多く、毎日話題となるキーワードが現れるため、サジェストは日々変化します。

多くの人々が検索しているか

何度も検索されているかだけをみると、一人もしくは少数の人が何回も検索しているキーワードが選出されてしまう可能性があります。この場合、同じ人が何度も検索することでサジェストの操作ができてしまいますよね。

それを避けるために、Googleは多くの人々が検索しているかという観点も重視しています。

また、SNSで一気に投稿や検索がされたキーワードもサジェストに影響するようです。

ユーザーが過去に検索しているか

直前または以前に検索したものがサジェストに出てくるのを見たことのある方は多いと思います。

Googleはユーザーが以前に検索したワードを記録しており、以前に検索したワードはユーザーからニーズのあるキーワードだとみなされサジェストとして表示されます。

このように検索した際、候補のトップに時計のアイコンと共に表示されているものがユーザー自身の検索履歴を元に表示されたサジェストです。

「ユーザーが過去に検索しているか」例

ちなみに、シークレットモード(プライバシーモード)で検索した場合はサジェストが表示されません。

Googleでサジェストが表示されない場合の対処法

この場合、2つの対処法がありますので紹介します。

1.シークレットブラウザで試してみる

シークレットブラウザを開く方法は2つあります。

パターン1:Chrome右上の「︙」をクリックすると、メニューが表示されます。「新しいシークレット ウィンドウ」をクリックし、シークレットウィンドウを開きます。

シークレットブラウザで試してみる パターン1

パターン2:Chromeを開いている状態で、Windowsの場合はCtrl+Shift+n、Macの場合は ⌘+shift+nを押すと、シークレットウィンドウを開くことができます。

参考:Google Chrome ヘルプ

2.Cookieを削除する

①Chrome右上の「︙」をクリックし、メニューから「設定」を選びます。

シークレットブラウザで試してみる パターン2-①

②「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。

シークレットブラウザで試してみる パターン2-②

③「サードパーティCookie」をクリックします。

「シークレットブラウザで試してみる」パターン2-③

④「すべてのサイトデータと権限を表示」をクリックします。

「シークレットブラウザで試してみる」パターン2-④

⑤「すべてのデータを削除」をクリックすると、Cookieを削除することができます。

「シークレットブラウザで試してみる」パターン2-⑤

参考:Google Chrome ヘルプ

サジェスト汚染に気をつけよう

サジェスト汚染とは


サジェスト汚染サジェストはSEO対策に効果的ですが、悪影響を及ぼすこともあります。

例えば、企業や商品などを検索した際にサジェストにネガティブなワードが表示されたら、その企業や商品のイメージが悪くなる可能性がありますよね。そのようにサジェストにネガティブなキーワードが表示されることを「サジェスト汚染」といいます。

SNSなどを通してすぐに情報が広まる現代で、ネガティブなイメージが先行すると不利になることは間違いありません。

サジェスト汚染を解消する方法

完全になくすことは難しいサジェスト汚染ですが、今回は解消する方法として、Googleにネガティブなサジェストを報告する方法を2つ紹介します。

  • 簡単に申請したい場合:サジェストの「不適切な検索候補の報告」から申請する
  • Googleから回答が欲しい場合:「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する

サジェストの「不適切な検索候補の報告」から申請する

①該当のサジェストキーワードが検索画面で表示されることを確認します。

②「不適切な検索候補の報告」をクリックします。

サジェストの「不適切な検索候補の報告」から申請する②

③「フィードバックをお送りいただけるものを選択してください」と表示されたら、該当のサジェストキーワードを選択します。

④「何についてのフィードバックですか?」の下部にある選択肢から該当のものをクリックします。

サジェストの「不適切な検索候補の報告」から申請する④

⑤記入したいことがあれば「詳細を教えてください」部分に記載し、「送信」をクリックします。

サジェストの「不適切な検索候補の報告」から申請する⑤

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページの「リクエストを作成」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する①

②「報告対象のコンテンツが表示されている Google サービスを選択してください」内の「Google検索」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する②

③再度「報告対象のコンテンツが表示されている Google サービスを選択してください」と表示されるので、「その他の検索機能」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する③

④「コンテンツを報告する理由を選択してください」の下にある選択肢から「オートコンプリートまたは関連検索キーワード」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する④

⑤「コンテンツを報告する理由を選択してください」で「コンテンツを報告する法律上の理由 国 / 地域固有の法律に関連するもの(裁判所が違法と判断したコンテンツなど)」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する⑤

⑥「コンテンツを報告する理由を選択してください」ともう一度表示されたら、「その他: 上記以外の法的な理由でコンテンツを報告する(反テロリズムまたはヘイトスピーチに関する現地の法律に違反しているコンテンツなど)」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する⑥

⑦「リクエストを作成」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する⑦

⑧「申立人の情報」に自分の情報を入力します。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する⑧

⑨「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」、「署名」を入力し「送信」をクリックします。

「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請する⑨

サジェスト汚染を解消した事例

先ほど説明した方法だけでサジェスト汚染を解消することは難しく、ポジティブなものを増やしていくことも必要です。

サジェスト汚染を解消した事例として、本記事ではマクドナルドの例を紹介します。

マクドナルドでは過去に食品に関する事件があり、世間からは多くの批判を受けました。売り上げは急激に落ち込み、ネガティブなサジェストばかりが表示される状態になってしまったのです。

しかし、現在は「マクドナルド」と検索してもネガティブなサジェストは表示されません。なぜなら、長い時間をかけてブランドイメージを改善するために企業活動を行ってきたからです。

サジェスト汚染を解消した事例

このようにポジティブなイメージが強くなれば、サジェスト汚染は解消されることがあります。

Googleサジェストの活用方法

次に、サジェストのSEO対策における活用方法を2つ紹介します。

キーワード選定に活用する

先ほど述べた通り、サジェストに表示されているキーワードは多くの人が検索しているものであるといえます。

サジェストの上位に表示されるキーワードはユーザーが求めている内容なので、それに関連する記事を作成すればユーザーが興味を持つ可能性が高いです。サジェストで表示されているキーワードの記事を網羅的に執筆していけば、多くのユーザーの流入を促しSEOに大きな効果をもたらす可能性があります。

キーワード選定についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

リライトに活用する

ユーザーが求めるものは、時間の経過とともに変化します。ユーザーのニーズに合った記事を作成しても、時間が経つとユーザーの求めているものが変わるため検索順位が下がってしまうことがあります。

そういった場合はサジェストに表示されるキーワードを参考にして、定期的に記事内に反映させるリライトを行うのが効果的です。

サジェストキーワードが取得できる無料ツール3選

Google検索から確認するのが基本的なサジェストキーワードの取得方法ですが、ツールを使って簡単に、より多くのサジェストキーワードを確認することができます。

サジェストキーワードを取得できる無料ツール3つを紹介します。

ラッコキーワード Googleサジェストキーワード取得ツール

ラッコキーワード Googleサジェストキーワード取得ツール

出典:ラッコキーワード Googleサジェストキーワード取得ツール

ラッコキーワードは月間検索数や関連キーワードを確認することができるツールですが、Googleサジェストキーワードを取得することもできます。

キーワードを入力し「検索」をクリックすると、1秒以内にサジェストキーワードが表示されます。

無料版でも問題なく使うことができますが、有料プラン(¥440/月から)に入るとサジェストキーワードを月に200回以上確認することが可能です。

キーワードプランナー

キーワードプランナー

出典:キーワードプランナー

Googleが提供するキーワードプランナーはGoogle広告を利用するときに使うイメージがあるかと思いますが、実は関連キーワードをみることもできます。

「ビジネスに密接に関連している商品やサービスを入力します」の下のボックスにキーワードを入れ「結果を表示」をクリックすると、関連キーワードを閲覧できます。

キーワードプランナーの使い方

無料で使うことは可能ですが、費用をかけて広告を配信したことがあるアカウントかそうでないかで使える機能が異なります。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

出典:グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

グーグルサジェスト キーワード一括DLツールを使えば、大量のキーワードを短時間で取得できます

また、GoogleだけでなくYahoo!、Bing、Amazon、YouTubeのサジェストキーワードも確認することができます。こちらのツールには、トップページのリンクから遷移することが可能です。

無料だと一日の検索回数は一回までの制限がありますが、有料(\500/月から)での会員登録をすれば検索回数を増やす(20回~)ことができます。

詳しく分析したいなら有料ツールがおすすめ

無料ツールはサジェストキーワードのデータ取得を気軽に行うことができますが、サジェストキーワードだけでなく総合的なSEO対策や精度の高い分析を効率的に行いたい方には有料ツールがおすすめです。

ここからは、サジェストキーワードを取得できる有料ツールを6つ紹介します。

SEARCH WRITE

SEARCH WRITE

出典:SEARCH WRITE

SEARCH WRITEは、サジェストキーワードの確認だけでなくSEO対策を全て行うことのできるツールです。

サジェストマップを直感的な操作で取得できるため、コンテンツ案に困ることは少なくなるでしょう。サジェストキーワードごとの検索ボリュームもわかるので、何を優先的に実施するべきか判断することができます。

SEARCH WRITEのサジェストマップ機能

アクセス分析はもちろん、SEOに関すること全般を分析できるので、コンテンツを作った後の効果測定を行うこともできます。

AIが改善ポイントを提案してくれる機能はSEARCH WRITEの目玉機能です。初心者でどこを改善すればいいかわからない、初心者ではないけれど工数を削減したいという方にはおすすめの機能といえます。

SEARCH WRITEサービスサイト遷移バナー

Ubersuggest

Ubersuggest

出典:Ubersuggest

Ubersuggestは無料で使えるSEOツールで、キーワード調査、トラフィック調査、被リンク調査、競合分析など多くの機能を備えています。

トップページでキーワードを入力し「SUBMIT」をクリックすると、「サジェスト」部分からサジェストキーワードを確認することが可能です。

有料版(\4,999/月から)では、閲覧できるサジェストキーワードの数や分析できるドメイン数・競合サイト数などを増やすことができます。

Keywordmap

Keywordmap

出典:Keywordmap

Keywordmapでは、マップ形式でサジェストキーワードを確認することができます。また、自社や競合の記事がどの程度サジェストキーワードを含んでいるか閲覧することができるため、改善に役立てることが可能です。また、多くのサジェストキーワードを確認することもできます。

プランによって使える機能が異なります。価格を知りたい方は問い合わせてみてください。

ミエルカSEO

ミエルカSEO

出典:ミエルカSEO

ミエルカSEOを使えば、グルーピングされたサジェストキーワードを確認することができます。(インテンショングルーピング機能)この機能では、各キーワードのニーズの大きさやキーワード同士の関連度もみることが可能です。

また、記事作成後の効果検証や改善もこのツールで行うことができます。

料金を知りたい方は、ぜひ問い合わせてみてください。

キーワードファインダー

キーワードファインダー

出典:キーワードファインダー

通常表示されないサジェストキーワードのデータを取得したり、マップ形式で派生キーワードを確認したりできるのがキーワードファインダーの特徴です。

もちろんサジェストキーワードだけでなく、CVにつながったキーワードや想定流入キーワードの確認、競合比較なども行うことが可能で、月額\50,000から利用できます。

SEMRUSH

SEMRUSH

出典:SEMRUSH

SEMRUSHを使えば、トピックごとにグルーピングされたキーワードを閲覧することができます。その際、トピックやキーワードの検索ボリュームもみることが可能です。

SEOに関する分析だけでなく、広告、コンテンツマーケティング、市場調査、SNS、MEOについても分析できるのが大きな特徴です。SEO以外の施策も行っている方にはおすすめのツールといえます。

税込み$153.95/月から使うことができ、プランによって利用できる機能が異なります。

まとめ

サジェストは、SEO対策にも活用できる便利な機能です。本記事の内容を参考に、Webサイトの運営やSEO対策に是非活用してみてください!

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②SEOツール「SEARCH WRITE
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