被リンクとは?SEO対策で効果的な被リンク・NGパターンを紹介

被リンクとは?SEO対策で効果的な被リンク・NGパターンを紹介
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被リンクとは、外部のWebサイトから自分のサイトに向けて張られたリンクのことです。検索エンジンはこの被リンクを、他サイトからの「推薦」や「信頼の証」として捉えており、外部SEO対策の中でも特に重要な要素とされています。

ただし、知識不足だと意図せずスパムポリシーに違反してしまう可能性があり、その場合、逆にサイトの評価を下げてしまうかもしれません。

そこでこの記事では、被リンクの基礎知識から、効果的な獲得方法、そして避けるべき被リンクパターンまで、SEO担当者として知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

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被リンクとは

被リンクとは

被リンクとは、外部のWebサイトから自分のWebサイトに張られたリンクのことです。Googleなどの検索エンジンは、被リンクを他サイトからの「推薦」や「信頼の証」として捉えており、外部SEO対策の中でも特に重要な要素とされています。

💡予備知識:被リンクの対義語は?

被リンクの対義となる言葉、つまり自社から外部サイトへ張ったリンクのことは発リンクといいます。被リンクはリンクをもらうこと、発リンクはリンクをあげることと覚えておきましょう。

被リンクと発リンクとは

被リンクのSEO効果

SEOにおいて、被リンクはどのような効果を持つのでしょうか。ここでは、主な2つの効果についてみていきます。

被リンクのSEO効果

検索エンジンにおける評価の向上

Googleは被リンクを「投票」と捉え、他のサイトから多くリンクされているページを価値のある情報源と判断します。つまり、あるページに対して他のサイトからリンクが張られているということは、「このページには参考になる情報がある」「信頼できる内容が書かれている」と、そのリンク元サイトが評価している証拠だと解釈するということです。

特に信頼性の高いサイト(たとえば、官公庁、大学、大手メディアなど)からのリンクは評価が高く、そのようなサイトから被リンクを受けているページは、検索エンジンからも「信頼性の高い情報源」として判断されます。

結果として、質の高い被リンクを多く受けているページは、検索結果で上位に表示されやすくなる傾向があるのです。

クローラビリティの向上

クローラーは、リンクを辿ってページを発見します。つまりたくさんの外部サイトから被リンクをされていれば、その分、自社サイトを発見してもらいやすくなるということです。

クローラーに認識されれば、Webサイトや新しく追加したページがGoogleにインデックスされやすくなります。結果として、検索結果に表示されやすくなり、アクセス数の増加にもつながります。

特に立ち上げたばかりのサイトや更新頻度が高いサイトでは、クローラビリティを高めることはとても重要です。

質の高い被リンクとは

ここまでの内容を読んで、「とにかく被リンクを増やせばいいんだ」と思われた方もいるかもしれません。しかし、リンク対策で本当に効果を得るためには、質の高い被リンクを数多く集める必要があります。

では、「質の高い被リンク」とは、どのようなものなのでしょうか。これについてGoogleが公式に見解を述べているわけではありませんが、PINTO!では以下の3つを満たす被リンクを、質の高い被リンクと考えています。

  • 自然に発生するリンク(ナチュラルリンク)
  • 権威性のあるサイトからのリンク
  • 関連性のあるサイトなどからのリンク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自然に発生する被リンク(ナチュラルリンク)

自然に発生するリンクとは、意図的な操作を介さずに他のサイトから張られたリンクです。

例えば、

  • ニュース記事で、自社サービスが紹介され、その中で公式サイトへのリンクが張られた

  • ブログで、個人が「このサイトがすごく参考になった」と記事内でリンクしてくれた

  • SNS投稿がバズって、それをまとめたまとめサイトにリンク付きで掲載された

などのリンクは、いずれもサイトに訪れた第三者が有益と判断して、自然に発生したリンク(ナチュラルリンク)です。検索エンジンはこのような被リンクを「コンテンツが良質であるため選ばれた」と判断します。

ナチュラルリンクされるためには、「誰かに教えたい」と思われるようなコンテンツ作りが重要です。有益な情報が含まれているだけでなく、共感を得られる記事になっているなど、広く受け入れられるサイトになっていればいるほど、多くの支持を得られるでしょう。

関連記事:ナチュラルリンクとは?SEO効果と獲得施策についてわかりやすく解説

権威性のあるサイトからの被リンク

大学や病院、大手企業などの権威性が高いサイトからの被リンクや、官公庁・地方自治体といった公的機関などの信頼性の高いサイトも、SEOに効果的なリンクです。

社会的信用のある公的機関や企業からリンクされているということで「社会的に適切である」という証明となり、優良なコンテンツであると評価されやすくなります。

関連性のあるサイトなどからの被リンク

また、関連性の高いコンテンツやテーマに基づいたリンクも効果的な被リンクです。

例えば、

  • 業界向けITメディアの記事から、SaaSサービス製品紹介ページへのリンク

  • 料理レシピサイトの記事から、調味料メーカーの公式レシピページへのリンク
  • 工場運営に関する専門ブログから、製造業の設備メーカーの製品カタログページへのリンク

  • 旅行情報メディアの記事内で、紹介しているホテルの予約ページへのリンク
  • フィットネス専門サイトの記事から、トレーニング器具メーカーの公式ショップへのリンク

このように、リンク元のサイトとリンク先のコンテンツに明確な関連性がある場合、リンクはより自然に評価されやすくなります。検索エンジンも、テーマ性や文脈の一致を重視しているため、単に被リンク数を増やすだけでなく、どのようなサイトから、どのような流れでリンクされるかが重要です。

被リンクを増やす方法

それでは、被リンクを増やすにはどうすれば良いのでしょうか?続いて、被リンクを増やす方法について見ていきましょう。

質の高いコンテンツを制作する

ユーザーが価値を感じ、共有したくなるような魅力的で有益なコンテンツを提供することで、他のサイトやブログから自然な形でリンクされる可能性が高まります。質の高いコンテンツとは、情報の正確性、独自性、分かりやすさ、読みやすさなどを備えたコンテンツです。

また、オリジナルの研究や調査結果、インタビュー記事、専門知識を提供することも効果的です。質の高いコンテンツを制作することで、被リンクの増加だけでなく、ユーザーの関心や信頼を得られます。質の高いコンテンツを制作する方法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

SNSで認知度を高める

SNSプラットフォームを活用して自社のコンテンツやWebサイトを積極的にシェアし、ユーザーの関心を引くことで間接的に被リンクの機会を増やすことができます。

そのためには、定期的な投稿、コメントへの返信などを積極的におこないましょう。

また、Webサイトのコンテンツにシェアボタンを設置し、読者が簡単に共有できるようにすることも効果的です。SNSを活用することで、多くのユーザーにリーチし、興味を持ってもらえることで被リンクの増加につながります。

ただし、SNS上のリンクには通常nofollow属性が付与されており、被リンクとしての直接的な効果はないとされています。nofollow属性とは、リンクをクロールの対象から除外し、リンク先にPageRankを渡さないよう指示するタグです。

あくまでSNS運用は認知度拡大の手段であり、次節以降で説明する「サイテーション獲得」の意味合いが強くなることに留意してください。

有益な情報を記載する

読者にとって役立つ情報や知識を提供するコンテンツを制作することで、他のWebサイトやブログから自然な形でリンクされる可能性が高まります。Web上にある情報だけでなく、具体的な解決策やハウツー、専門知識や業界の最新情報など、読者が求めている情報を提供することが重要です。

信頼性の高い情報源やデータの引用、実例や事例の紹介など、裏付けのある情報を提供することも効果的です。有益な情報を提供することで、読者の関心や評価を得ることができ、被リンクの増加につながるでしょう。

SEOで良い影響を受けにくい被リンクパターン

「信頼できるサイト」としての評価であると言える被リンクはSEOに効果があります。

しかし、SEO対策に効果がないどころか悪影響を及ぼす被リンク(スパムリンク)もあるため、むやみやたらに増やせばいいという訳ではありません。悪質な被リンクはペナルティの対象となり、SEO評価を下げる要因となってしまいます。

  • 購入したなど、自作自演した被リンク
  • 公序良俗に反したサイトからの被リンク

このようなリンクは、SEO評価を落とされる可能性が高いです。その他、以下のようなサイトは一昔前に「SEOに効果がある!」と流行ったサイトのパターンですが、現在ではSEOに悪い影響を及ぼす恐れがあります。(あくまで一例のため、モザイクで一部を隠しています。)もしこういったサイトの効果を期待している方は利用を控えることをおすすめいたします。

1.相互リンク

上記のような相互リンクを集めているサイトからのリンクはペナルティの対象にもなりやすく、効果もほぼ期待できません。少し前は、こういった相互リンクサイトに登録してもらうことで効果を発揮していたサイトもありましたが、今では登録する方は少なくなったように感じます。

この手のサイトは、Googleのペナルティの対象となっているケースも実際にあるため取り扱いには十分注意しましょう。

2.掲示板リンク

こういった掲示板の自由投稿欄に自分で投稿をして、URL付きでコメントを残すというのも以前流行った手法です。最近でも利用している方を見かけますが、相互リンクと同じくメリットよりデメリットの方が大きいため利用しないようにしましょう。

最悪の場合、掲示板側からクレームがきたり、訴訟問題になる可能性もあるので、利用は正しく行うようにしましょう。

3.ひとつのページに多数のリンクを設置する

ひとつのページから多数のリンクを設置して、多数のサイトに飛ばすサイトを見かけますが、このような被リンクも効果は見込めません。

また、コンテンツと全く関連性のないページから飛ばしているサイトに関しては、Googleからも良い評価どころかペナルティを受けたり、ガクッと順位を落とす可能性があるため利用は控えましょう。

こういったサイトは、今でもSEO会社の間で多数使われています。SEO会社に被リンク対策を依頼するときは、どのような施策をおこなうのか具体的に確認し、上記のようなサイトが含まれないか必ず確認するようにしてください。

被リンク施策を進める上での注意点~不自然なリンクは否認する~

不自然なリンクとは、質の低いサイトやスパムサイトからのリンク、リンクの買収や交換、大量のリンクの一括取得など、検索エンジンのガイドラインに違反する行為を指します。これらのリンクは効果がない・または逆効果であり、サイトの評価やランキングを下げる可能性があります。

不自然なリンクを発見した場合は、Google Search Consoleなどのツールを使用して否認申請を行い、そのリンクの価値を無効化することが狩野です。リンク否認の方法については、こちらの記事をご覧ください。

健全な被リンク戦略を実施し、自然な形で高品質なリンクを増やすことが、サイトの評価向上と持続的な成果につながるでしょう。

よくある質問

被リンク数が多いのに競合サイトに勝てないのはなぜですか?

先ほどから案内しているように、今のSEO対策は単にリンクを集めれば順位が上がるというシンプルな構造ではありません。サイトの設計や、どうやって記事を作り、どういったフローでお客さんを呼んでくるか綿密に考える必要があります。

その中でもちろんリンクも重要な指標ですが、まずは対象となるページに「ユーザーが求めているコンテンツがしっかりと入っているか」を確認すべきです。

入っていると思っていても、第三者にその記事を見てもらうことで新しい発見があったりもします。悩んだら第三者の意見を聞いてみましょう。自分はいいと思っているけれど、読者からは「これは自分の言いたいことだけ書いた記事だから読みたくない」という意見をもらうかもしれません。

ユーザーが求めているコンテンツを入れる

例えば、「ダイエット やり方」というキーワードを調べている方にやり方を説明せず「この商品を買え!」とだけ書いてあるページを提供しても誰も納得しませんよね。つまり、リンクでそのページの順位をあげようとしても、今のGoogleでは上位表示しないのです。

よりユーザーのことを考えて、

  1. 「ダイエットとはこうやる」
  2. 「注意点はここ」
  3. 「プロはこうやって痩せているよ」
  4. 「もし楽にダイエットしたいならこの商品も検討してみてね」

というような、購入まで自然な流れで誘導するサイト設計が、Googleにもユーザーにも評価される記事です。こういったユーザーのことを考えたサイトをまずは作成するようにしましょう。

現状の被リンク状況を確認する方法はありますか?

あります。現状の被リンク状況を確認する主な方法は次の通りです。

1. Google Search Consoleを使う(無料)

「リンク」レポートを開くと、自サイトに向けて張られている被リンク一覧が確認できます。

「最もリンクされているページ」「リンク元サイト」「リンクされているテキスト」なども見られます。無料で利用でき、基本的な確認にはこれだけでも十分です。

2. 被リンクチェック専用ツールを使う(有料中心)

より詳しく調べたい場合は、外部ツールを使用するとより詳しい情報を得ることができます。有名どころだと、Ahrefs(エイチレフス)やMoz Link Explorerなどです。

以下の記事で被リンクチェックツールを紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

関連記事:被リンクチェックツールまとめ

次のステップ:サイテーションの獲得方法

今回は、被リンクの注意点を中心にご紹介しました。この記事をご紹介することで質の悪い対策をしているSEO会社に依頼する人が減り、より良いコンテンツを発信する会社が増えてくれれば嬉しい限りです。

「リンクも大切だが、コンテンツ・ユーザーをより意識する」ということを忘れずに行なってみてください。

続いては、もう一つの外部施策「サイテーション」の獲得方法について学びます。特にローカルSEOでは、サイテーションが検索順位に影響を与えるとされているため、しっかりと知識を身につけていきましょう。

関連記事:サイテーションとは?効果的な獲得方法・事例も解説

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