【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.11.28
公開日:2024.07.29
SEO対策におけるナチュラルリンクとは、外部サイトから自然な形で貼られたリンクのことです。例えば「このサイト(商品)、すごくいいよ!」というような形で、そのサイトやページのリンクを張ってくれることをイメージするとわかりやすいかと思います。
このナチュラルリンクですが、SEOでは良質な被リンクとしてとても重要な役割を持っています。
そこでこの記事では、ナチュラルリンクとは何なのか、その重要性や獲得方法についてわかりやすく解説します。
冒頭でもお伝えしたように、ナチュラルリンクとは、外部のサイトから自然な形で貼られたリンクのことです。例えば以下のようなリンクのことを指します。
これらに共通するのは、ユーザーが”自発的”に貼って自然に掲載したリンクであるということです。
ナチュラルリンクは、Googleの検索エンジンとしても重要視されています。実際に、Googleが掲げる10の事実の「ウェブ上の民主主義は機能する。」という項目に以下のような記載があります。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。
つまり、価値のあるコンテンツを提供しているかどうかを判断する指標として、リンクが用いられているということですね。つまりナチュラルリンクは、サイトの推薦のような機能を果たしていると考えることができます。
ナチュラルリンクが「外部サイトから自然な形で貼られたリンク」であることをお伝えしました。ナチュラルリンクについてより理解を深めるために、逆に「ナチュラルではないリンク」にはどのようなリンクがあるのか、知っておきましょう。
例えば、以下のようなリンクがナチュラルではないリンクです。
これらに共通して言えるのは、恣意的で不自然で人為的に張られたリンクであることです。このようなリンクはサイトの評価に悪影響を及ぼすことがあり、実際にGoogleはこのようなリンクを「リンクスパム」として判断することもあります。
リンクスパムについては、Googleの公式ブログで記載されていることを以下抜粋していますので、一度目を通しておいてくださいね。
- ランキングを上げることを目的としたリンクの売買
- 過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
- フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク
ナチュラルリンクとそうでないリンクについては、人為的か否かであると紹介しましたが、これはやや曖昧な判断基準であり、判断がつかないこともあります。
そこでここからは、良質なナチュラルリンクとしての具体的な条件を確認していきましょう。
ドメインやIPアドレスとは、インターネット上における住所のようなものです。
良質なナチュラルリンクであれば、情報の出典として外部のサイトから引用されるなど、サイトや地域が被ることは考えにくいです。
一方で、人為的にリンクを集めている場合はドメインやIPアドレスが分散していないことがあり、こちらは「誘導ページ」として、Googleでは以下のようにスパムの対象としています。
誘導ページの例としては、次のようなものが挙げられます。
- 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する
金銭のやり取りにて生じたリンクや、金銭でなくともサービスや物のやりとりによって人為的に得たリンクはナチュラルリンクとは言えません。
Googleでも公式に行為で得たリンクのことをスパムとして定めています。
ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。次のような行為がこれに該当します。
- リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
- リンクに関して物品やサービスをやり取りする
- 特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る
上記を読むと、「広告の出稿時のリンクについては大丈夫なの?」と疑問に持たれる方もいるかもしれません。
結論からいえば、問題はありません。なぜなら広告の場合は、リンクタグ(<a>タグ)に、sponsoredやnofollowといったタグを付与しているからです。これによって広告であることをGoogleに通知したり、リンク先と関連付けないようにしています。
サイト上の特定のリンクについて、リンクされているページとの関係を Google に通知できます。これを行うためには、<a> タグの rel 属性で次のいずれかの値を使用します。
- 広告や有料プレースメントのリンク(一般に「有料リンク」と呼ばれます)を sponsored でマークアップします。
- リンクにその他の適切な値がなく、そのリンクとサイトを関連付けたくない場合、またはリンク先のページをサイトからクロールさせないようにする場合は、nofollow の値を使用します。
自然に発生するリンクは、リンク元とのサイトやコンテンツとの関連性が高くなります。リンク元とリンク先、どちらのサイトから行き来したとしても、コンテンツに共通の内容や親和性があります。
例:おすすめのパソコンを紹介するコンテンツを作成した場合のリンク例
このように関連性の高い業種やジャンルであれば、ナチュラルなリンクであると言えるでしょう。
アンカーテキストとは、リンクを表示する際のテキストのことです。
例えば以下の記事はアンカーテキストについて詳細に解説している記事ですが、「アンカーテキストとは?書き方や注意点について解説」の部分が、アンカーテキストということになります。
自然なリンクであれば、アンカーテキストがサイトやコンテンツのタイトルであったり、コンテンツの概要を示す物であるはずです。一方で大量にキーワードを詰め込んだり、全く関連のないテキストを設定したり、機械的な文章である場合には、ナチュラルリンクとは言えず、スパムと認識されてしまう可能性があります。
リンク元のサイトの評価が高い場合も、良質なナチュラルリンクと言えるでしょう。評価の高いサイトとは、例えば以下のようなサイトを指します。
リンク元のサイトの評価を測る指標として、SEOツール「ahrefs」では、ドメインレーティング(DR)という指標を用いています。
ドメインレーティングは、Webサイトが持つ被リンク数やドメインの評価を100点満点で表したものです。ただし、ドメインレーティングはあくまで第三者的な指標であり、Googleの公式的な見解ではないため参考程度にしましょう。
ドメインレーティングが高いサイトからのナチュラルリンクが必ずしも良質とは言い切れないことに注意が必要です。
SEOにおいて重要なナチュラルリンクには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ナチュラルリンクの大きなメリットには、外部サイトから自サイトへのユーザーのアクセス経路ができ、流入数の増加が見込めることがあります。
また、流入の増加だけでなく、その質もよいものである可能性が高いです。例えば、もし外部サイトが引用元として自サイトへのリンクを掲載していた場合、検索ニーズとマッチしたユーザーであることが考えられます。
これを踏まえても、外部サイトからの流入経路があることは、サイトの目的を達成する上で大きなメリットであると言えます。
「ナチュラルリンクの重要性」でも記載した通り、Googleは多くの検索ユーザーがサイトに掲載したリンクによって、価値のあるサイト・コンテンツであるかどうか判断しています。
したがって、ナチュラルリンクを多く獲得できているサイトであることは、検索エンジンからも高い評価を得ることになり、結果として上位表示しやすくなる効果があります。
ナチュラルリンクを獲得することで、検索エンジンのクローラーが自サイトを頻繁に訪れるようになり、クロール頻度の向上が見込めます。
そもそもの話ですが、クローラーは、クロール済みのコンテンツのリンクを辿って新たなページを検知し、ページをインデックスしています。つまり、新たに公開したコンテンツにもクローラーが回ってくる速度が上がりやすくなるため、迅速にインデックスされる可能性が高まるのです。
ナチュラルリンクは、サイトの認知度や信頼性を高める役割もあります。
例えば、特定の業界において自サイトの記事がよく引用元として掲載されている場合、その業界内での自サイトの認知度は向上するでしょう。多くのユーザーに認知されることにより、信頼できるサイトだという認識が生まれていきます。
結果として、外部サイト経由ではなく自サイト名での検索数が増えるなど、中長期的な信頼性の向上にも繋がるのです。
ここまで紹介してきたように、ナチュラルリンクはSEOに大きなメリットをもたらします。とはいえ、「他者に自発的にリンクを張ってもらう」ことはとても難しいことですよね。
ナチュラルリンクを獲得するためには、どんなことができるのでしょうか。ここからはナチュラルリンクの獲得例を紹介していきます。
最も基本的な方法としては、ユーザーにとって有益な質の高いコンテンツを作成することです。
このような質の高さを評価する基準には「E-E-A-T」があり、これは以下の4項目の頭文字から名付けられています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trust(信頼性)
出典:Experience, Expertise, Authoritativeness, and Trust (E-E-A-T) | General Guidelines
これらの基準を基に、実際にユーザーが有益と判断するコンテンツの特徴をあげてみると、以下になるかと思います。
いずれも質の高いコンテンツを作成するために意識したい項目です。
高品質なコンテンツというと、専門性や独自性など、情報の質に注目されがちです。
ただ、どれだけ正確で優れた情報であったとしても、読みづらい・わかりづらいコンテンツは引用されづらいでしょう。そのため、文字だけでなく、図や動画を用いた見やすいコンテンツであることも意識することが大切です。
上記のように、ユーザーに読みやすいコンテンツであることも、高品質なコンテンツの条件の一つといえるでしょう。
高品質なコンテンツを作成した後は、定期的に更新していくことを心がけましょう。
一見すると不変的で更新する箇所がない内容であったとしても、よく注意すると最新の情報があったり、更新されていない状態になっているものです。
上記のような情報は、つい更新されないままになってしまうことがあります。
常に最新の情報を把握して定期的にコンテンツを更新していくことで、ユーザーにとっては最新の情報が確認できるコンテンツになるため、ナチュラルリンクを獲得しやすくなります。
SNSと呼ばれるソーシャルメディアも、ナチュラルリンクを獲得する手段の一つです。SNSを用いることで、作成したコンテンツを広く拡散でき、より多くのユーザーに届きます。結果として、ナチュラルリンクが集まる可能性が高まるのです。
現在は多くのソーシャルメディアがあるため、自サイトに適したSNSを使い分けるようにしてください。
SNSの活用がナチュラルリンクの獲得に有効な理由は、投稿に対してコメントやシェアをしやすい点にあります。閲覧したユーザーがコンテンツに興味を持てば、自身のアカウントでもシェアをし、さらにコンテンツが広まっていきます。
そのため、コンテンツ内にシェアボタンを設置しておくなどの工夫があると、よりナチュラルリンクの獲得に貢献してくれると思います。
ナチュラルリンクを獲得できているかどうかを確認する際は、以下のサービスやツールを用いることで簡単に確認できます。
例えばGoogle Search Consoleであれば、メニューバーにある「リンク」から外部リンクの有無やリンク元ページを確認できます。
ナチュラルリンクが獲得できていることが確認できたら、どのコンテンツのどの部分が引用されているのかも併せて確認してみてください。引用方法を確認することで、他のコンテンツでも同様に獲得できる可能性を模索しましょう。
もし、挿入した図が引用されていた場合はその図を用いてSNSを発信したり、実施したユーザーアンケートが引用されていた場合は、今後もアンケートのような独自性のある一次情報を発信するといった活用の仕方が見えてきます。
ナチュラルリンクはSEOに効果がありますが、よく確認した結果、質の低いサイトからのスパムリンクだったという場合もあるでしょう。
良質なナチュラルリンクの特徴として、「ドメインやIPアドレスが分散していること」と紹介しました。これを踏まえると、例えば、海外のサイトから集中的にリンクが貼られている場合には、自サイトにとってマイナスの効果をもたらすことがあります。
もちろん、自サイトが海外に関連する分野の情報を発信していたり、外国語で書かれたページが存在する場合にはスパムとは言い切れませんが、特定のサイトから大量のリンクが貼られていた場合には注意が必要です。
スパムリンクのような不自然なリンクを否認する場合は、Google Search Consoleなどのツールを用いて否認申請を行うことができるので、ナチュラルリンクの獲得だけでなく、不要なリンクを否認することも覚えておきましょう。
ナチュラルリンクは外部サイトから自然な形で貼られたリンクのことで、SEOにおいてはサイトの評価を高めるための重要な要素です。
ナチュラルリンクを獲得するためには、人々の役に立つ高品質なコンテンツを作成し、外部サイトから引用されやすくすることが重要になります。
さらにSNSをうまく活用して自サイトを認知・拡散し、継続的にナチュラルリンクを獲得していきましょう。
gd2md-html: xyzzy Wed Jul 24 2024