Google検索に「AIモード」が日本語で登場 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/09/06~09/12)

Google検索に「AIモード」が日本語で登場 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/09/06~09/12)

PINTO!編集部:谷風です。

2025年9月6日~12日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年8月度
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Google検索に「AIモード」が日本語で登場

Google検索において、AIが複雑な質問にまとめて答えてくれる「AIモード」が日本語でも使えるようになったと発表されました。長文の質問にも、AIが要約した回答を一度に提示してくれます。

これまでの検索は短い単語で行うのが主流でしたが、AIモードでは「京都駅出発で6泊7日の旅行プランを立てて」といった、会話に近い長文での質問が可能です。Googleの最新AIであるGemini 2.5を基盤にしており、質問を細かく分解してWeb上の情報を集め、一つの分かりやすい回答として生成します。

これにより、ユーザーは何度も検索を繰り返す手間が省くことができ、より効率的に情報を得られるようになるでしょう。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
AIモードは現在展開の途中であるため、一部の方のみが利用可能です。使える方はぜひ使ってみてください。ちなみにGoogleはソースの発表において、「クエリによっては表示させない可能性」や、「今後も変更を加えること」を示唆しています。そのため小さな変化に一喜一憂せず、今後のアップデートを見守りましょう。

GoogleがYMYLの対象を選挙・市民情報へ拡大

Googleが検索品質の評価基準を更新し、今後YMYL(Your Money or Your Life)と同様に、選挙や市民活動に関する情報も、特に信頼性において厳しく評価されるようになりました。

YMYLとは人の幸福や健康、経済的安定に大きな影響を与える可能性のあるトピックを指す言葉です。これまで医療や金融情報が対象でしたが、今回の更新で、選挙のプロセスや候補者、投票方法といった市民生活に関わる重要な情報もYMYLに含まれることになりました。

この分野の情報を発信するサイトは、誰が書いたか(専門性・権威性)、内容は信頼できるか(信頼性)といったE-E-A-Tと呼ばれる基準を、高いレベルで満たすことが求められます。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
今回の更新は、「YMYLに該当するトピックは何か」の定義が明確にされるといった小規模なもので、「お金・健康」に「選挙・市民活動」が加わるという変更が行われました。より詳細に変更内容を確認したい方は、こちらの記事か、原文をご覧ください。

Google独禁法裁判の判決、検索市場への影響

Googleの独占禁止法違反裁判で、スマートフォンの初期設定などでGoogle検索を有利にする契約が制限される判決が出ました。これにより、検索市場の競争環境が変わる可能性があります。

今回の判決により、Googleは検索エンジンのデフォルト設定に関する契約が制限されるだけでなく、競合他社がGoogleの検索インデックス(Webサイト情報データベース)にAPI経由でアクセスできるようにすることなどが求められました。これにより、Bingなど他の検索エンジンが市場に参入しやすくなると考えられます。

また、AIアシスタント市場における独占的な行為も禁止されました。今後Webサイト運営者は、Google以外の検索エンジンからのアクセスを意識する必要があるでしょう

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
GoogleのChrome・Android事業の切り出しの可能性は消えましたが、裁判所からGoogleに対し、いくつかの対応を求める結果となりました。そのため、Googleが抱えていた市場に他のプレーヤーも出入りができるようになるということになります。どんな市場が開放されたかは、詳細を解説しているこちらの記事でご確認ください。皆さまが気になっているであろう、検索のシェアがどう動くかについては引き続き弊社でチェックしますので、続報をお待ちください。

「AI Overviews」評価の仕組みは従来と違う?

Googleの独占禁止法に関する裁判において、「AI Overviews(AIによる概要)」は「FastSearch」というシステムで情報を判断していると証言されました。

AI Overviewsの引用元サイトの決定では、従来の検索順位で重要視されてきた被リンクを活用していると考えておりましたが、それはなされていないようです。そのかわり、より高速で大規模な情報を扱うためのシステムであるFastSearchが利用されているということが、今回わかりました。

監修者コメント 監修者コメント
<br />橋本 擁

橋本 擁
株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
先述の独禁法訴訟における公開文書から、「AI Overviews」には「FastSearch」というシステムが使われていることが明らかになりました。一時期スパムサイト等が引用されているのを見かけた方がいるかもしれませんが、被リンクによる権威性の評価をしていなかったと考えると納得できますね。引用元を選ぶ仕組みは今後も改善すると想定されるので、引き続き動向をチェックしましょう。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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