GoogleのAIモード、インドでも正式公開 – 先週のSEO最新情報まとめ（2025/07/05～07/11)

執筆者

山本千里

更新日：2025.07.11

GoogleのAIモード、インドでも正式公開 – 先週のSEO最新情報まとめ（2025/07/05～07/11)

PINTO!編集部：山本です。

2025年7月5日〜7月11日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート｜2025年5月度

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目次

GoogleのAIモード、インドでもサインイン不要で正式公開
AIモードの展開後に検索クエリが長文化 ― 広告データで判明
さいごに

GoogleのAIモード、インドでもサインイン不要で正式公開

Googleは2025年7月8日、インドでのAIモードの提供を正式に開始したと発表しました。今後数週間のうちに、検索ページとGoogleアプリの検索バーに新しいAIモードのタブが表示され、英語で利用可能になるようです。

インドで試験運用が開始されたのは6月下旬だったので、約2週間で正式導入まで至ったことになります。

Google CEOのスンダー・ピチャイ氏は以前、AIモードについて「ここで成功した機能は、将来的にはAI Overviesやメインの検索体験そのものに移行する」と示していました。この発言や今回の動きを踏まえると、AIモードのグローバル展開は今後まずます進んでいくといえるでしょう。

英語圏が先行して展開されるとしても、いずれ日本でも正式導入されるはずです。今のうちから、ロングテール・会話型クエリへの最適化や構造化データの整備などを進め、変化に備えましょう。

AIモードの展開後に検索クエリが長文化 ― 広告データで判明

Search Engine Landによる調査によれば、 GoogleAdsのデータ分析で、AIモード後に検索クエリが長文化している傾向があることがわかりました。この調査では、2023年1月1日から6月20日までのGoogle広告の検索クエリレポートのデータを基に、AIモードの導入によって検索の内容や広告の効果（クリック率やコンバージョン率など）にどのような変化が起きたのかが詳しく分析されています。

概要は以下の通りです。

検索クエリの長さの傾向の変化：
- 1〜2語の短いクエリは減少し、3〜4語の検索語句への変化が見られた。
- 短いクエリは1月には全体の42%を占めていたが、6月には31%にまで減少。
- 一方、7語以上の長い検索語句のインプレッションは比較的安定している。
クリック率（CTR）の全体的な低下：
- CTRは全体的に急激に減少
- すべてのカテゴリで1月以降低下しており、特に短いキーワードではCTRが50%低下。
- 8語以上の長いキーワードでも減少は見られるが、その度合いは若干少なく、26%に留まる。
コンバージョンキーワードの長さの変化：
- これまでコンバージョンは主に短いキーワード（1〜2語）によって促進されていましたが、わずかに長いキーワード（3〜4語）へと移行。
- 短いキーワードは1月にコンバージョンの76%を占めていたが、6月には50%に減少。

検索インテントが単語の羅列から、質問文へシフトしつつあることが伺えます。これらの傾向を踏まえると、コンテンツ側でもユーザーの細かな検索意図に対して、明確で実用的な解決策を提示することが重要になっていくといえそうです。