
Google AI Overview(AIによる概要)の登場でセッションが減ってしまったけど、どうすればいい?
SEO対策
最終更新日:2025.04.11
更新日:2025.06.23
PINTO!編集部:山本です。
2025年6月14日〜20日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。
Google Search Consoleは、AIモードからのクリック数、表示回数、掲載順位のデータを正式に計上するようになりました。この変更は、AIモードが2025年5月に米国でSearch Labsへのサインアップなしに一般公開され始めたことに伴うものです。
Search Consoleヘルプによれば、AIモードのデータ計上方法は次の通りです。
また、ユーザーがAIモード内で追加の質問をした場合、それは新たなクエリとして扱われます。ただし、
という点には注意が必要です。
従来の青いリンクや強調スニペット、AI概要、そしてAIモードのデータがすべて「ウェブ」としてまとめてレポートされることになるため、SEO専門家の中では分析の複雑化や、インサイトの抽出が難しくなることが指摘されています。今後は、AIモードの影響を加味した上でのパフォーマンス分析が求められそうです。
ジョンミューラー氏はBlueskyにて、「FWIW no AI system currently uses llms.txt.(日本語訳:現在、llms.txtを読み込んでいるAIシステムはない。)」と明言しました。
「llms.txt」は、生成AIがWebサイトのコンテンツをクロール・理解する際に、効率よく情報を理解するために記述したテキストファイルです。YoastのようなWordPressプラグインもこのファイルを自動生成する機能を追加しており、LLMが重要なコンテンツをより適切に扱えるようになることが期待されていました。
John Mueller氏は以前にも、「llms.txtはメタキーワードのようなものだ」と言及していましたが、今回のコメントは、その有用性に改めて疑問を投げかけたことになります。
将来的にAIシステムがこのファイルを読み込む可能性は否定してないものの、少なくとも現時点では実際に活用されていない状況です。llms.txtの導入を検討していたWebサイト運営者にとって、今すぐ導入する必要性は低いという判断材料となる発言といえるでしょう。
Google検索において、「AIモード」を「People Also Ask(関連性の高い質問)」セクションや検索候補に表示するテストが実施されています。
In Google Chrome, when you click on the search bar, you can see “Explore in AI Mode” with personalized suggestions based on your searches.
— Damien (andell) (@AndellDam) June 16, 2025
This is in addition to historical searches and “Trending Searches.”#aimode #google #chrome pic.twitter.com/hKxJ1lzYto
【日本語訳】
Google Chromeでは、検索バーをクリックすると、検索結果に基づいてパーソナライズされた提案を表示する「AIモードで探索」が表示されます。これは、過去の検索や “トレンド検索 “に加えて表示されています。
Googleは、AIモードを検索行動の開始地点だけでなく、「途中経路」にも組み込み始めています。People Also Askや検索候補は、ユーザーが質問形式でより詳しく知りたいときに利用されやすい領域であり、そこにAIモードが表示されることで、従来のリンククリックとは異なる動線が形成されるでしょう。
クリック率や流入数の減少にもつながる可能性がありますが、「クリックされない=価値がない」と考えるのではなく、AIに引用されることを前提に、ユーザーに“伝わり・記憶に残り・信頼される”コンテンツを設計する視点が重要です。
また、直接的なクリックだけでなく、AI経由でのブランド認知や後の指名検索など、間接的な成果も指標として捉える準備を進めておくべきでしょう。
以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!
■株式会社PLAN-Bについて
SEO対策やインターネット広告運用などデジタルマーケティング全般を支援しています。マーケティングパートナーとして、お客様の課題や目標に合わせた最適な施策をご提案し、「ビジネスの拡大」に貢献します。
■SEOサービスについて
①SEOコンサルティング
SEO事業歴18年以上、SEOコンサルティングサービス継続率95.3%※の実績に基づき、単なるSEO会社ではなく、SEOに強いマーケティングカンパニーとして、お客様の事業貢献に向き合います。
②SEOツール「SEARCH WRITE」
「SEARCH WRITE」は、知識を問わず使いやすいSEOツールです。SEOで必要な分析から施策実行・成果振り返りまでが簡単に行える設計になっています。
■その他
関連するサービスとしてWebサイト制作や記事制作なども承っております。また、当メディア「PINTO!」では、SEO最新情報やSEO専門家コラムも発信中。ぜひ、SEO情報の収集にお役立てください。
※弊社「SEOコンサルティングサービス」を1ヶ月を超える契約期間でご契約のお客様が対象
※集計期間(2024/01~2024/12)中に月額最大金額を20万円以上でご契約のお客様(当社お客様の87%は月額最大金額が20万円以上)が対象