SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.12.05
NEW
更新日:2024.04.30
公開日:2018.04.03
Webサイトの運用やリニューアル、SEO対策でよく見る「リダイレクト」という言葉について、その意味や種類、設定方法をご紹介していきます。
特にサイトリニューアルにあたっては、大なり小なりサイトの構造が変更されます。その際、リダイレクト設定はSEO上の観点から注意しておくべき項目となります。リダイレクト設定が正しく行われていないためにリニューアル後順位が下落し、セッションが下がったというのはよくある失敗例です。そのような事態を防ぐためにも、今回は「リダイレクト」についてしっかりと解説していきたいと思います。
リダイレクトとは、Webサイトやページなどを新しいURLに変更した場合、自動的に旧URLから新URLへ転送する仕組みのことです。よく使用されるのは、サイトのリニューアルに伴うページURLの変更やドメインの変更をする際にリダイレクトを適用します。
リダイレクトが必要になるケースもあります。ここでは、リダイレクトが必要になるケースについて3つ紹介します。
Webサイトのドメインを変更する際には、過去のURLが新しいドメインにリダイレクトされるようにする必要があります。これは、検索エンジンやユーザーが古いURLをクリックした場合でも、新しいドメインに適切に転送されるようにするためです。
リダイレクトを実装する最も一般的な方法は、301リダイレクトを使用することです。301リダイレクトはURLを遷移するための処理のことであり、ほかのページへの遷移を行うことを指します。この操作によってユーザビリティを維持した状態でほかのページに移動させられます。
ただし、新しいドメインに移動するために必要なリダイレクトが設定されていることを確認することが重要です。場合によっては、サイトのトラフィックやランキングが低下してしまう恐れがあるためです。したがって、あまりにも多くのアクセスを集めているページの場合にはリダイレクトを行わないほうがよいでしょう。
URLの正規化は、同じページの複数のURLを1つのURLに統一するプロセスであり、SEOにとって非常に重要です。URLの正規化により、検索エンジンは重複したコンテンツのインデックスを避け、サイトのランキングを改善することができます。
URLの正規化では、次のような操作を行います。
・スラッシュの追加・削除
・大文字と小文字の区別の統一
・クエリパラメータの削除
・WWWのありなし
URLの正規化にリダイレクトが必要な理由は、検索エンジンやユーザーが以前のURLを使用してページに移動するケースがあるためです。
もしリダイレクトが設定されていない場合、検索エンジンは古いURLと新しいURLの両方をインデックスしてしまい、重複したコンテンツとして判定され、ランキングの低下を招くことになります。また、ユーザーが古いURLをクリックした場合、エラーが表示される可能性があります。したがって、URLの正規化を行う際にはリダイレクトの設定が必要不可欠となります。
リニューアルとURLの見直しが必要な時にもリダイレクト処理が必要となります。リニューアルとは、ウェブサイトの全体的な改良や改善を行うことであり、新しいURL構造の導入や古いコンテンツの削除などの作業が含まれます。少しの修正であれば、CMS上で管理することができますが、場合によっては多くの修正が必要となる場面で、リダイレクト処理が必要になることもあるでしょう。
ちなみに、リニューアルによるページの変更は、サイトのSEOに大きな影響を与える可能性があります。そのため、慎重な計画を練り、入念にテストを行うことが重要です。リダイレクトとURLの見直しを正しく実装することで、サイトのランキングを維持し、ユーザーの利便性を向上させられます。
リダイレクトが必要なケースをご紹介しましたが、そもそもなぜリダイレクトが必要とされるのでしょうか?その理由をご説明していきます。
リダイレクトが必要な理由は、「ユーザー目線」と「Google目線」の2つの観点から必要とされています。この2つを合わせて、「SEO対策の観点」と言っても良いでしょう。それぞれ順番に解説していきます。
きちんとリダイレクトをすることによって、ユーザーを正しいページへ誘導することができます。
例えば、存在しない旧ページにユーザーがアクセスすると、「404 Not Found」というページが表示されます。リダイレクトを行っていれば新ページに転送されますが、リダイレクトを行わずにいるとエラーが出てしまいます。もしもユーザーが、サイトのトップページではないページをブックマークしていた場合、「お気に入りの記事がなくなった」と認識してしまうかもしれません。その結果、再度ユーザーに検索させることになり、サイトから離脱してしまうかもしれません。このようにユーザー目線を考えず、リダイレクトせずにいると、せっかく自社サイトを利用してくれるユーザーを逃してしまうことになります。
SEO対策を行うのであれば、Googleに自社サイトやページを正確に認識してもらう必要があります。Googleに認識してもらうとは、「旧ページと新ページが同一のものである」ということをGoogleに伝えることを意味します。もしもリニューアル後にリダイレクトを行っていなければ、Googleは旧ページと新ページを同一のものと判断してくれません。つまり、Googleは旧ページの評価とは別に、新ページを一から評価することになるので、リニューアル前の旧ページでの評価はすべてリセットされてしまいます。
その結果、上位表示に影響を与えるとされるページランクもリセットされる可能性があります。ページランクとは、GoogleがWebサイトの評価に用いている指標の1つです。被リンクの数や質によってページランクが上下しますが、ページランクが高ければ上位表示につながるのです。被リンクを苦労して集めた結果、旧ページが検索順位1位を獲得したとしても、リダイレクトを行っていなければ新ページでは同等の評価を貰えない可能性が高くなります。
しかし、きちんとリダイレクトを行えば、Googleは新ページを旧ページと同一のものと判断し、同等の評価をしてくれるので「一気に順位が落ちてしまう・・・」なんてことを防ぐことができるのです。
リダイレクトの設定がSEOに悪影響を与えるということが言われていました。しかし、実際にはリダイレクトはSEOに影響を及ぼすことはありません、
かつて検索順位の高いページから内容の全く違うページにリダイレクトをするスパムの手口が横行しておりました。それに対抗してGoogleはリダイレクトの設定がされているページはSEOの評価を失う使用にし、検索順位から削除するという対策を取っていたのです。
しかし、現在では検索エンジンの技術が進歩し、このような不正なリダイレクトを検知できるようになったため検索順位に大きな影響を与える事はなくなりました。正しくリダイレクトを活用することで、SEOの影響は気にせずユーザーとGoogleの遷移を促すことができます。
リダイレクトの種類は2種類です。「301リダイレクト」と「302リダイレクト」と呼ばれるものです。
それぞれの使い分けについて解説していきます。
301リダイレクトは、一時的ではなく恒久的な転送です。新ページへ移転したことを示し、旧ページの評価を引き継ぐことができます。サイトリニューアルなどでURLを変更し、旧URLに戻す予定がない場合は301リダイレクトを適用しましょう。
301リダイレクトを使用する場合
302リダイレクトは、301リダイレクトが恒久的なのに対して、一時的な転送です。あくまで一時的なので、旧ページの評価は引き継ぎません。いずれは旧ページに戻す際に使用します。またこの時、Googleも一時的な転送だと認識するため、検索結果にも新ページは出さずに旧ページが表示されます。(※但し302リダイレクトの期間が長期に渡ると新ページが検索結果に表示される場合もあります。)
以上のように、状況に応じて「301リダイレクト」と「302リダイレクト」を使い分けましょう!
Googleは、301リダイレクトと302リダイレクトのどちらか一方をリダイレクトに推奨しているわけではありません。しかし、旧ページから新ページへ完全に移動する場合は、301リダイレクトを選択する方がSEO対策の点でも有効です。301リダイレクトについて、Google検索セントラルに次のような記載があります。
(永続的リダイレクトについて)
Googlebot はリダイレクトを追跡します。リダイレクトはインデックス登録パイプラインによって、リダイレクト先が正規版であることを示す強いシグナルとして使用されます。
一方の302リダイレクトについて、同ページで以下のように説明しています。
(一時的リダイレクトについて)
Googlebot はリダイレクトを追跡します。リダイレクトはインデックス登録パイプラインによって、リダイレクト先が正規版であることを示す弱いシグナルとして使用されます。
ここで301リダイレクトと302リダイレクトの違いを確認すると、「強いシグナル」「弱いシグナル」となっており、301リダイレクトの方が強いシグナルとなります。つまり、ページをメンテナンスしているなど「一時的に利用できないが後で元に戻る場合」は302リダイレクトの使用が有効で、新ページへ完全に移行する場合は301ダイレクトがおすすめと考えられます。サイトを訪れたユーザーが「404 Not Found」ページを見て離脱してしまわないように、適切なリダイレクトを設置しましょう。
最後に、リダイレクトの正しい設定方法について、よくある失敗例とともにご紹介していきます。
リダイレクトを正しく行わなかったため、以前のサイトよりセッションが減少したというのはよくある失敗例です。以前のページと新しいページに評価が引き継げないと、クローラーも正しく評価できない状態になってしまいます。
以下、よくある失敗例をまとめています。
リダイレクト失敗において最も見られる例です。初歩的な部分ですが、以前のURLを無視してサイトリニューアルを行ってしまったことで陥る代表例です。
2. リダイレクト先が違う
リダイレクト先を全てTOPにしてしまうことがあります。可能な限り、対応するページに対してリダイレクトをかけましょう。不必要なURLはサーチコンソールからURLの削除でクローラーに直接伝えることもひとつの手段です。
3. 正しく処理されていない
リダイレクトの代表例は「.htaccess」ですが、サーバーにアップしただけで記述が間違っていたために実際は処理できていない場合もあります。(記述方法については後述)実装後は必ずリダイレクトができているのかを確認しましょう!
正しくリダイレクトするには新旧のURLを一覧にすることをおすすめします。
以下のようにエクセルファイルなどで過去のURLを対比させ、抜け漏れがないことをチェックしましょう。地道な作業となりますが、後々問題が生じた場合にもサイト全体の構造が把握しやすく、改善にも役に立ちます。
リダイレクト設定の方法をいくつかあります。そのうちGoogleは、ブラウザではなくサーバー側で実装するリダイレクトを推奨しています。一般的には、Apacheを使用しているサーバーであれば、htaccessというファイル内に301リダイレクトの指示を実装すると良いでしょう。
以下のテキストファイルを用意し、サーバー上に.htaccessというファイル名で保存することで設定ができます。
RewriteEngine on
RewriteRule ^old-page.html$ http://www.sample.com/new-page.html [R=301,L]
RewriteEngine on
RewriteRule ^old-dir(.*)$ /new-dir$1 [R=301,L]
※サーバーによっては「.htaccess」が使用できないものもあるため、サーバー会社に事前に確認が必要です。また、上記は一例であり、記述方法も現在サーバーで使用されているものと違う場合も考えられるので注意しましょう。
リダイレクトの警告とは、リダイレクトの遷移先のURLがGoogleによって、不適切であると検知された際に表示されるメッセージです。リダイレクトはユーザーを意図しないページに転送する事ができてしまいますので、警告を表示することによってそれを防いでおります。
リダイレクト先のURLでスパムやマルウェアに感染するおそれがあるので、リダイレクト先のURLが信頼できるページでない限り、クリックしないことをおすすめします。
リダイレクト警告は先ほど述べたように不適切なページにユーザーを誘導しないために発せられる警告でした。何が原因でリダイレクト警告が発せられるのでしょうか。主な原因について解説します。
1つ目の原因はブラウザに保存されたCookieです。Cookieはブラウザ内に残される短い文字列です。これが原因であればCookieを削除することで解決できます。削除方法はブラウザによって異なりますが、Google Chromeの場合はURL左側の鍵マークをクリックし、Cookieを削除します。
2つ目の原因はSSL化されていないサイトにリダイレクトしようとしたときです。SSLとはインターネット上でデータを安全に送受信する方法の一つです。SSL技術によって暗号化された情報は第3者による解読が困難であるため情報の秘匿性を高められます。現在公開されているホームページの大半はSSL化されていますが、中にはSSLに対応していないサイトもあります。そうしたサイトにリダイレクトしようとするとGoogleはリスクが高いと判断してリダイレクト警告を出します。この警告を解除するにはリダイレクト先のSSL化するしかありません。SSL化することはSEO対策という点でも非常に重要ですので、もし、自サイトがSSL化されていなければ、速やかにSSL化するべきでしょう。
3つ目の原因はリダイレクト先が元のサイトと関連性がないとGoogleに判断された場合です。グーグルは元のサイトとリダイレクト先を比較することができるため、明らかに内容が違うと判断すればユーザーを不利益から守るため、リダイレクト警告を発します。社名変更等でドメインが変わったとき、内容も大きく変えてしまうと、リダイレクト先のサイトが前のサイトと関連がないものだと判断される恐れがあるからです。
URLが長いとき、短縮URLを使用することがあります。その場合、短縮URL経由で本来のURLに移ることになりますので、グーグルは「別なサイトを経由して関係のないサイトに誘導しているのではないか」と考え、リダイレクト警告を発することがあります。リダイレクト警告が頻繁に出てしまうようであれば、短縮URLの使用を控えたほうがよいかもしれません。
一方で、リダイレクトには注意点もあります。ここでは、リダイレクトを行う際の注意点について紹介します。
リダイレクトを行う際の注意点の1つ目は、リダイレクトのループに気をつけることです。リダイレクトのループとは、リダイレクトが何度も繰り返され、結果としてページが表示されない状態のことを指します。
リダイレクトのループは、多くの場合、誤ったリダイレクト設定によって引き起こされます。たとえば、古いURLから新しいURLに301リダイレクトを設定したが、新しいURLからも古いURLに301リダイレクトを設定してしまった場合にはっせいしてしまいます。つまり、コンテンツ管理がうまくいっていないことによってループが発生するのです。
また、ユーザーだけでなく、検索エンジンに対しても問題を発生させることがあります。具体的には、検索エンジンのクローラーを混乱させ、ランキングの低下やサイトの動作不良を引き起こす可能性があるのです。そのため、リダイレクトを設定する際には、設定したリダイレクトの結果をテストし、ループが発生しないようにすることが大切です。
リダイレクトを行う際の注意点の2つ目は、手動でも遷移できるようにしておくことです。リダイレクトが正しく設定されている場合でも、手動で遷移できるようにすることで、ユーザーが目的のページにアクセスしやすくなります。
一般的には、301リダイレクトを設定して、古いページから新しいページにユーザーをリダイレクトした場合、古いページにアクセスしたユーザーは新しいページに自動的に遷移されます。しかし、リダイレクトが正しく設定されていなかったり、ユーザーの端末環境によっては、自動的に遷移されないケースもあります。
そのため、手動でも遷移できるようにしておくことで、ユーザーが目的のページにアクセスできるようになります。手動遷移を設定する方法にはいくつかありますが、古いページにリダイレクト先のURLを表示しておいたり、ボタンを設置しておいたりする方法があるでしょう。
リダイレクトを行う際の注意点の3つ目は、リダイレクトの設定を1ページごとに行うことです。複数のページを一括でリダイレクトしたい場合でも、個々のページに対して正しいリダイレクト設定を行うことが重要です。
複数のページを一括でリダイレクトすると、異なるURL構造を持つページがある場合、誤った設定が行われる可能性があります。また、1ページごとに設定することで、リダイレクトの結果を確認しやすく、問題があった場合には早期に対処することが可能です。
リダイレクトを行う際の注意点の4つ目は、リダイレクトはできる限り行わないことです。リダイレクトは、ユーザーが求めている情報を遅延させたり、ページの読み込み速度を低下させる可能性があります。また、リダイレクトが多すぎると、ユーザーがサイトを利用する上で更新に時間がかかり、ストレスを与えることがあります。
さらに、検索エンジンからの評価も低下させる可能性があります。リダイレクトされたページは、ユーザーが求める情報と一致しない場合、検索エンジンからペナルティを受けることもあります。また、リダイレクトされたページの評価が低い場合、検索エンジンからのランキングも低下する可能性があります。
そのため、リダイレクトはできる限り行わず、直接的に必要な情報を提供するページを作成することが重要です。もし、リダイレクトが必要な場合は、できる限りスムーズな遷移を実現できるよう、正しい設定を行い、ユーザーのストレスを最小限に抑える工夫が重要になります。
リダイレクトの警告や不正が出たときには、対処法をとることでトラブルを改善できます。ここでは、リダイレクトの警告や不正が出たときの対処法について紹介します。
リダイレクトの警告が出た場合は、まずユーザー側の立場で以下の対処法を試してみてください。
ページを再読み込み、キャッシュをクリアする。
別のブラウザを使用してアクセスする。
直接ウェブサイトのURLを入力する。
ウェブサーバーの設定を確認する。
HTTPSとHTTPの違いを確認する。
アンチウイルスやファイアウォールを一時的に無効にする。
それでも問題が解決しない場合は、リダイレクト先のURLが書きかわっていたり、コードに不具合があったりする場合があります。
不正なリダイレクトが発生した場合は、以下の対処法を取ると良いでしょう。
不審なリンクやサイトにアクセスしない
ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
セキュリティソフトを最新に保ち、スキャンを実行する
ブラウザのアドオンや拡張機能を確認し、不要なものは削除する
不正なリダイレクトを報告する
ウェブサイトのURLを直接入力する
安全なウェブサイトを使用する
不正なリダイレクトは個人情報の漏洩やマルウェア感染のリスクを持つため、慎重に対処する必要があります。
最後に、リダイレクトに関するよくある質問について回答します。
リダイレクトの期間は、具体的な要件や目的によって異なりますが、一時的なリダイレクトを設定する場合は、数日から数週間程度が一般的です。一時的なリダイレクトは、一時的なメンテナンスやURLの変更などが必要な場合に使用されます。
永続的なリダイレクトを設定する場合は、古いURLが完全に廃止され、新しいURLに永久的に転送されるまでリダイレクトを設定しておきましょう。
このように、シーンによって期間に制限は大きく異なりますが、適切な期間を選択するためには、ウェブサイトの目的や戦略をよく理解し、慎重に検討することが重要です。
自社のウェブサイトでリダイレクトができたかを確認する方法は、次のとおりです。
ブラウザで確認:
リダイレクトがウェブページに正しく設定されていれば、ブラウザでページにアクセスした際に自動的にリダイレクトが実行されます。ブラウザのURL欄に表示されるアドレスが目的のリダイレクト先のURLであれば成功です。
ツールを活用する:
ブラウザの開発者ツールや、ネットワークトラフィックを解析するツールを使用して、リダイレクトのリクエストとレスポンスを確認できます。301や302のステータスコードが返ってくればリダイレクト成功です。
コンソールログを活用する:
ウェブページの開発者コンソールを見ると、リダイレクトの過程やエラーメッセージが表示される場合があります。
リダイレクトしなければならないページが多数存在する場合、手動で一つずつ確認するのは非効率的で時間がかかります。そのような場合には、リダイレクト検索ツールを活用することがおすすめです。
リダイレクト検索ツールは、複数のURLに対して一括でリダイレクトを確認できるツールです。これにより、大量のページに対してリダイレクトの正常性を迅速かつ自動的にテストできます。また、ツールはリダイレクトのステータスコードやリダイレクト先のURLなどの詳細な情報を提供してくれます。リダイレクトの問題を早期に発見して修正することで、SEOで評価を下げてしまうことを防げます。
最後に、リダイレクトを行う際に確認しておきたいチェックリストを紹介します。
リダイレクトを行った後、GoogleSearch Consoleのアドレス変更ツールを用いてアドレスを変更しましょう。アドレス変更ツールを活用し、移転前のチェックポイントを確認してからGoogleに通知を出すことが大切です。
robots.txtの設定を解除したかも確認しましょう。robots.txtは、検索エンジンのクローラーが特定のURLをインデックスしないように指示するためのテキストファイルです。リダイレクトを行う場合は、robots.txtの設定を解除しないと、検索エンジンのクローラーがリダイレクト先のURLをインデックスしない可能性があります。
例えば、記事Aから記事Bへリダイレクトを行う場合、記事Aのrobots.txtの設定を解除しないと、記事BのURLが検索エンジンのインデックスに反映されない可能性があります。そのため、記事Aのrobots.txtの設定を解除し、検索エンジンのクローラーが記事BのURLをインデックスするようにしておく必要があります。
リダイレクト先が正しいかも確認しておくことをおすすめします。具体的には、次のようなポイントを意識してチェックすることが重要です。
1. リダイレクト先のURLが正しいかを確認する
2. リダイレクト先のURLが元のURLと同じドメイン内にあるか
3. リダイレクト先のURLがhttpsであるか
4. リダイレクト先のURLが元のURLよりも長いか
5. リダイレクト先のURLが元のURLと同じプロトコルを使用しているか
6. リダイレクト先のURLが元のURLと同じパラメータを使用しているか
7. リダイレクト先のURLが元のURLと同じクエリ文字列を使用しているか
8. リダイレクト先のURLが元のURLと同じハッシュ値を使用しているか
リダイレクトを行った後、内部リンクの変更についても確認しておきましょう。具体的には、次のようなポイントを確認します。
1. リダイレクト元のURLを含むサイト内の他のWebサイトからのリンクをすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更
2. リダイレクト先のURLを確認し、正しいURLであることを確認
3. リダイレクト元のURLを含む内部リンクをすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更4. リダイレクト元のURLを含む外部リンクをすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更5. リダイレクト元のURLを含むサイト内検索をすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更6. リダイレクト元のURLを含むサイト内のメタタグをすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更
7. リダイレクト元のURLを含むサイト内のSEO設定をすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更
8. リダイレクト元のURLを含むサイト内のソーシャルメディア設定をすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更
9. リダイレクト元のURLを含むサイト内の他のWebサイトへのリンクをすべて確認し、リダイレクト先のURLに変更
URLが大きく変更されていないかも確認することが大切です。URLを大きく変更すると、URLを控えている読者にとってはマイナスになることがあります。できる限りリダイレクト後のURLは以前のものと近い状態にしましょう。
以上、「リダイレクト」について必要な理由とポイントをまとめました。
リダイレクトを正しく行わないとリニューアル時にセッション数の減少や順位低下を引き起こしかねません。リニューアルを行う際は、旧サイトの評価を引き継ぎ、リニューアルにおける影響を最小限に抑えられるように適切なリダイレクト処理を行いましょう!