SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2024.11.01
2018.08.30
2024.11.01
お気に入りに登録していたページを見ようとした際に、コンテンツが無くなっていて「404 Not Found」という文字が表示されたという経験はありませんか?
これは404エラーページと呼ばれ、リンク先のページや、検索結果を開いた先にページが存在しない場合に表示されるものです。
404エラーページを目にしたことがある方は多いかもしれないですが、実はこの404エラーページはサイトを運営するうえで重要な役割を担っています。今回はそんな404エラーページがサイトにおいてどのような役割を持っているか、表示される原因と解決する方法についてお話します。
💡この記事を要約すると…
また、webサイトの担当者の方は404エラーページの設定と併せて、テクニカルな要因や基本的なSEO項目でサイトにマイナス評価が発生していないかをご確認ください。
404ページの設定が適切に行えていても、結局のところコンテンツの品質が高くないことには、上位表示の達成は難しいです。コンテンツ品質をチェックするテンプレートをご用意したので、以下からぜひご覧ください!
また、そのほかお役立ち資料をまとめておりますので、こちらからご活用ください。
404 not found(404エラー)とは、存在しないページへのアクセス時に表示されるHTTPステータスコードのことです。
サイト上に表示されるページには、必ずHTTPステータスコードが存在します。HTTPステータスコードとは、Webブラウザ、またはクローラーがサーバーにアクセスした際に返されるレスポンスのことで、ページが存在しない場合には404のステータスコードが返されます。
404以外にもHTTPステータスコードはいくつか存在します。なかでも100~500番台で大きく5つの内容に分かれており、400番台は処理の失敗を表します。
100 Continue:サーバー側がリクエストを受け取り、継続してリクエストを出しても問題がない状態を表します。
101 Switching Protocols:プロトコルの切り替えを表します。
200 OK:サーバーへのリクエストが正しく処理され、ページが表示される状態です。我々が通常見ているWebページは、このHTTPステータスコードを返していることが多いです。
202 accepted:サーバー側がリクエストを受け取ったうえで、処理は完了していない状態を表します。外部のプログラムでデータを生成する場合などに返されるステータスコードです。
301 Moved Permanently:リクエストしたページが恒久的に移動されている場合に返されるステータスコードです。サイトリニューアルでURLが変更される際などに利用します。
302 Found:301 Moved Permanentlyと同様にリクエストページが移動されている場合に返されるステータスコードですが、一時的な移動を表します。期間限定のページを使用する際などに利用します。
403 Forbidden:権限を与えられた特定の者にのみページへのアクセスが許可されている状態です。権限が無い場合は閲覧ができません。
404 Not Found:該当アドレスのページがない、またはそのサーバーが落ちている状態です。
このステータスが返っているページは、Googleの評価対象にはならないため、大量に存在していたとしてもSEOに影響を与えることはありません。
500 Internal Server Error:サーバーの内部にエラーが発生している状態です。Googleサーチコンソールのサーバーエラーの項目で該当のURLを確認することができます。
502 Bad Gateway:サーバーの入り口であるゲートウェイやプロキシサーバーが、不正(異常)なリクエストを受け取り、そのリクエストを拒否したことを示しています。
503 Service Unavailable:一時的にWebページが利用できない際に返されるステータスコードです。
サイトのメンテナンスやアクセスが急激に増えるなど、サーバーに負荷がかかった時に表示されます。
404エラーは、すでに意図的に消去されたページやウェブサイトによる表示、また不明なURLによる表示においては修正の必要はないのですが、意図せずして404エラーページが表示される場合には以下の原因があり、解決が必要とされます。
1.URLのスペルが間違っている
2.消去されたページを表示している
3.古いURLから新しいURLへのリダイレクト設定ができていない
4.表示しようとしているリンク先がリンク切れしている
URLを打ち込む際、細かいところが間違っていることはよくあります。404エラーが出ている時には、まず真っ先にスペルが間違っていないかを確認しましょう。
そのスペルミスが自社のサイトのものなら修正できますが、外部のリンクのミスである時には、サイトの管理者に連絡しリンクの更新を依頼してみましょう。もしくは、正しいURLの301リダイレクトを設定し、サーバーの設定に間違っているURLを登録する方法もあります。
ページが削除されているにも関わらずアクセスすると、404エラーが起こります。ページの消去だけが原因ではなく単に別のディレクトリの移動が原因の場合や名前の変更も原因になります。ページが消去されているものではないか、またディレクトリに違いはないか確認してみましょう。
正しいリダイレクト設定がされていないと、404エラーが表示されます。ドメイン移管やページ削除によって新しく別のURLへ移動させる時は、元のページは301リダイレクトの設定をして自動的に新しいページに移動させることが一般的です。
ページを公開する際にはリンク先のページは表示されていたけれど、時間が経ちページが消えていたためリンク切れのURLになってしまったということはかなり多いケースです。
新しいURLで同ページが公開されている場合には、そのURLに置き換えましょう。また、ページがない場合には削除などの対応をしましょう。ユーザーからのイメージが悪くならないように早めに対応することをオススメします。
404エラーがサイト内に存在する場合、サイトの評価が落ちてしまうのではないかと気になると思います。
404エラーはサイト内にあったとしても仕方ないですよね。ましてや、外部サイトのリンクによるものだったらどうしようもありません。心配になると思いますが、基本的には404エラーが評価に悪影響を及ぼすことはないと言われています。
ウェブマスター向け公式ブログによる404 はサイトに悪影響を与えますか?によると、
- サイトのURL が既に存在しない、または 404 を返していた場合も、サイトの掲載順位には影響しない
- コンテンツがなくなった時に404エラーを返すことは正常な動作
- 404エラーはGoogleのサイト内にも存在する
- 404エラーは「ソフト404」よりも好ましい
とのことです。
Googleが404エラーはサイトの評価に影響はしないということを言っています。404エラーはgoogleのサイト内にもあるようなので安心ですね。
しかし、ソフト404になっていないかどうかの確認だけは行った方が良さそうです。
404エラーの確認方法はGoogle Search Console ヘルプの以下のページからご覧ください。
ソフト404が何か、また解消方法などはこちらのGoogle Search Console ヘルプのソフト 404 エラーによると、404エラーは、URLのページの表示要求に対して、サーバー側からのこのURLは存在しないというエラーの応答を指します。
一方でソフト404エラーは存在しないURLとして、404エラーのページを表示するにも関わらず、サーバーのリクエストが正常に行われていることを表す200のステータスコードで返答してしまうことを指します。
このソフト404の大きな問題点が正常に200のステータスコードとして扱われるため、正常なサイトとしてクローリングされることです。本来はクローリングされないページをクローリングしているので、サイトの評価に影響してしまいます。
このような点からソフト404エラーがサイト内にある場合は早急に対応する必要があります。
自社サイトに404エラーがあるかどうかは、Google Search Consoleで確認できます。
Google Search Consoleにログインし、メニューバーの[ページ]をクリックしてページのインデックス登録状況を確認してみてください。その項目の中に「見つかりませんでした(404)」という表示があれば、サイト内に404エラーが存在していることを表しています。クリックすると、対象URLの一覧を確認できます。
なお、ここで確認できるのは、自社ドメイン内にある自社ドメインのURLに対する404エラーです。自社ドメイン内にある他社サイトのリンクをチェックしたい場合は、「リンク切れチェックツール」などを利用すれば確認できます。
💡予備知識
アクセスできないリンクのことを「リンク切れ」「デッドリンク」と呼びます。SEO業界ではよく使う言葉なので、覚えておきましょう。
404エラーページに訪れたユーザーに対して、デフォルトのNot Foundのみが表示されたページを出すと、別サイトへ移動してしまう可能性が高いです。そこでサイトの離脱を最小限に抑えるために、オリジナルのエラーページを作ることにより、グローバルナビや別コンテンツの情報を出す必要があります。
また404エラーページが整っていると、サイトの細部にまでこだわっているという印象をユーザーに与えるので、ブランドイメージを良くするのに最適です。直接的には検索順位の上下に404エラーページは影響がありません。しかし、サイトからの離脱を抑えることにより、サイトパフォーマンスが上がり間接的にSEO効果が期待できるのです。
つまり、404エラーページのデザインにこだわることはユーザーの自社サイトにおける体験の最適化の観点から必要と言えるでしょう。
404エラーページのデザインについては、まずはサイトから離脱させないためにユーザーの目に留まる分かり易いものにすると良いでしょう。例えばイメージキャラクターを利用して、404ページである旨を伝えるのも一つの手段です。メニューの配置によってユーザーにページ移動を促すことを目的に据えることは、良い404ページを作成する方法のひとつです。
自社の内部対策がどこまでやれているのかを確認したい、またそこからコンテンツを中心にした対策を行っていきたいという方は、ぜひ弊社開発のSEOツール「SEARCH WRITE」を一度触ってみてください。内部対策がどのくらいできているのかが一目でわかり、コンテンツ作成においてPDCAサイクルを回すことを支援するツールです。
デザインのイメージが湧かないという方は、404エラーページの参考例をいくつか見てみましょう。
出典:ANA 404ページ
単なるエラーメッセージではなく、ANAのブランドイメージに合ったビジュアルやメッセージになっており、利用者にフラストレーションを感じさせない工夫が施されています。
出典:suumo 404ページ
メインとなるエラーページの情報のフォントサイズを大きくすることに加え、注意喚起のアイコンが目立つデザインになっています。トップページへ戻るボタンと、前のページに戻るボタンの2つ設置しているのも特徴です。
全体的にシンプルな作りで、トップページへのボタンを一番目立たせています。またマクドナルドのように、期間限定の商品を公開するページを有するサイトの場合は、404エラーページの理由として記載しておくとユーザーの理解を得るのが容易になります
ZOZOTOWNは、つい次をクリックしたくなるような仕掛けがあります。ぜひ下の動画をご覧になってみてください。
このようにストーリー性があることで、ユーザーを楽しませながらECサイトの商品ページに誘導させています。
シンプルな文言と、トップページへ促すリンクで構成されていますが、複数の言語で同様の注意書きが書かれています。リンク先も各言語に対応したページへ移動するようになっており、サイト利用者の国籍が多岐に渡る東京ディズニーリゾートならではの404エラーページと言えます。
「Oops!」とエラーメッセージを柔らかく伝え、ホーム、検索、ヘルプなどの役立つリンクを置くことで、ユーザーが次のアクションに移しやすいような設計になっています。
また、アイスを落として悲しそうな女の子のイラストがあることで、404エラーをユーモラスかつ親しみやすく表現し、ユーザーにネガティブな感情を与えない工夫がされています。
404エラーページの参考例を基に、自身のWebサイトにも404エラーページを設定してみましょう。まずはページを作成しますが、ユーザビリティ向上に必要な基本パターンとして以下の内容が挙げられます。
グローバルメニューや、フッターメニューなどは他のページと同様に使用し、極力サイト全体のデザインと統一すると良いでしょう。サイトと同じようなデザインをそのまま使うことで、ユーザーが404エラーではあるものの、サイトの中にいることを表すことができます。
そのようにデザインを統一することでそのまま離脱させないようにしやすくなります。
コンテンツが存在していないことをフォントの大きさや、文字色等で調整し、明確にすることが大事です。補足としてコンテンツが存在しない理由を書いておくとより丁寧な印象を与えます。
トップページへのリンクを目立たせるのが基本系ではありますが、商品ページや問い合わせフォーム等、コンバージョンに直結するページへの誘導も良いでしょう。
また、オススメのコンテンツへの誘導をするリンクの設置や、ユーザーが求めている情報へ404エラーページから進むことができるように、サイトマップやサイト内検索ができるようにすることもオススメします。
404エラーページを作ってもそのままでは、404エラーの際に表示されません。404エラーが起こった際にオリジナルで作ったページが表示されるように、それぞれの方法で設定していきましょう。
404エラーページを作成しただけでは、存在するコンテンツとして認識されてしまいます。そこでHTTPステータスコードで404を返すために、htaccessを使用します。
作成した404エラーページのファイルを「404.html」とした場合のhtaccessの設定方法です。 まず、作成した404.htmlファイルをドメイン直下のルートディレクトリに置きます。
次に同じ階層に設置しているhtaccess内に以下の記述を記載します。 ErrorDocument 404 /404.html この記述により、404を返す場合は404.htmlの内容をページとして表示する設定が完了します。
htaccessには、上記の様に相対パスで指定するようにしましょう。万が一絶対パスで指定した場合、通常ページと同様に200のステータスコードが返り、ページが存在する状態で扱われる可能性があります。
オリジナルの404エラーページをWordPressで設定したい場合は、404.phpというファイルを作成することで、自動的に404.phpの内容が読み込まれるようになります。
404.phpはテーマフォルダの直下に設置してください。
テーマによっては既に404.phpが存在していることがあるので、事前に確認してから作成しましょう。またWordPressでは404エラーページにアクセスしたユーザーを、存在するページへリダイレクトするプラグインがあります。
404エラーページにアクセスして欲しくない場合は、リダイレクトのプラグインを使用するのも良いでしょう。
リダイレクトのプラグイン: Redirect 404 Error Page to Homepage or Custom Page with Logs .
上記2つの方法以外にもレンタルサーバーの設定画面から404エラーページの設定も可能です。
レンタルサーバーは様々な会社から借りることができるため、それぞれ少しずつ設定の仕方は違うと思いますが、ある程度は同じような設定方法なので、例としてお名前.comのレンタルサーバーでの404エラーページの設定方法を見ていきましょう。
設定方法は簡単で、
出典:お名前.com
レンタルサーバーのコントロールパネル(管理画面)からエラーページという項目へアクセスします。
すると以下のような画面にアクセスできます。
出典:お名前.com
スクロールすると403ページの設定の下に404ページの設定という項目があります。
出典:お名前.com
そこの「設定」というところを「ON」に切り替えて、「ファイルパス」のところに作成した404エラーページのHTMLファイルのURLを貼り付けたら設定完了です。
404エラーに対する設定も含めて、Webサイトの基本的な設定をきちんとしておくことはSEOにとっても非常に重要な要素です。他に見ておくべき項目として何があるのかは以下の資料にて解説しているので、ぜひ一度ご覧ください!
404エラーがなぜ起こるのか、どのように対処したらいいのかお分りいただけたでしょうか?
また、404エラーページがユーザーを逃さないようにするために大変重要な役割を担っていることはお分りいただけたと思います。基本的な構造は同じですが、サイトごとにさまざまな特徴があり、それぞれに個性を感じましたよね。404エラーページの一番の目的はユーザーをサイトから離脱させないことですが、それ以上にサイトの魅力を伝えるのに利用できるページです。
今まであまり意識していなかった方も、404エラーについて理解したこの機会に、こだわりの404エラーページを作成してみてはいかがでしょうか。
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