AI機能が好調、Googleが第3四半期決算レポートを発表 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/11/01~11/07)

AI機能が好調、Googleが第3四半期決算レポートを発表 – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/11/01~11/07)

PINTO!編集部:谷風です。

2025年11月1日~7日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年9月度
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AI機能が好調、Googleが第3四半期決算レポートを発表

Googleは10月29日に発表した第3四半期決算で、AI機能(AIモードおよびAI Overviews)が検索利用を拡大していると報告しました。CEOのサンダー・ピチャイ氏はこれを「検索にとっての拡張の瞬間」と表現し、AIがウェブトラフィックを増加させていると明言しました。

AI機能やGoogle検索について発表された内容は、以下の通りです。

  • AI Overviewsは、特に若年層で利用されている。
  • AIモードのクエリ数は前年同期比で倍増し、1日あたりのアクティブユーザー数は7,500万人に達した。
  • AI機能はすでに40か国語で展開され、検索クエリ総数と商業検索数はいずれも前年比で増加した。
  • Google検索および関連事業の売上は、前年の494億ドルから566億ドルへと伸長し、四半期売上は初の1,000億ドルを突破した。

Googleは、今後もAIモード・Gemini 3の統合強化を予定しています。ChromeもAI対応ブラウザとして進化し、AI需要を支えるため設備投資を910~930億ドル規模に増額する見込みです。

参考:Google Q3 Report: AI Mode, AI Overviews Lift Total Search Usage

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
今回の決算では、全体で売上高が増加し、事業別売上高だとWeb広告がYoYで+13%と需要が好調なようです。また消費者向け市場浸透のための先行指標として、自然検索の利用率がありますが、こちらも検索エンジン別のシェアが依然90%と高止まりしておりプラットフォームの使用割合は堅調です。※参考:Search Engine Market Share Worldwide | Statcounter Global Stats
また個人的に気になったポイントとしては、ピチャイCEOのGemini3.0をAIOの基盤に実装するという趣旨の発言です。従来Googleはクエリ依存の検索エンジンでしたが、徐々に自然言語の対応比率と応答精度が上がっています。
「クエリ依存の検索エンジン」というカテゴリにおいては、「自然言語での検索機能とのシームレスな接続」がGoogleのユニークな提供価値になっているかもしれませんね。

Google ロビー・スタイン氏が語る、AI検索最適化

Google検索のプロダクト部門責任者であるロビー・スタイン氏は、AI検索への最適化は従来のSEOと共通する点もある一方、AI特有の文脈・信頼性・推論力を重視する必要があると述べました。

ビジネスやブランドは人に向けたPRだけでなく、AIに見つけられるPRを行うことが重要です。例えば権威あるメディアや業界リストへの掲載など、AIが参照できる信頼性の高い情報を増やすのがよいでしょう。

またAIモードはGoogle検索を行い、検索結果やGoogleのナレッジベースなどを参照して回答を生成するため、役立つ明確な情報を提供するコンテンツ作りは引き続き必須です。

ユーザーのAIクエリは複雑化しており、特にノウハウや購買検討を助ける情報、暮らしに役立つヒントなどのカテゴリは、成長が見込まれています。ロビー・スタイン氏はGoogle TrendsやSearch Consoleの活用を推奨し、上位表示されるためではなく推薦・参照されるための最適化が新時代のSEOだと指摘しました。

参考:Google’s AI Search Expert: How to Get Ahead Before AI Changes Everything

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
ロビー・スタイン氏が言うように、AIも検索エンジンもWEBサイトから情報を引用する仕様なので、最適化のためにすべき大きな方針は変わらずコンテンツを流通させることです。LLMO・AEO・GEOというような言葉が錯綜していますが、どれもやることは変わらないと考えています。
大切なのは、流通先のメディアの特性を理解し、戦略的にコンテンツの作成・流通を行うことです。
オウンドメディア・アーンドメディアの特性を理解したうえで、自社に合うメディアにコンテンツを流通させていきましょう。

GoogleのAIモードに自動予約機能「Agentic Booking」を導入

Google検索のプロダクト部門責任者であるロビー・スタイン氏が、検索実験プラットフォーム「Search Labs」で、AIモードの新機能「Agentic Booking」の提供を開始したと発表しました。

この機能は、レストラン予約、イベントチケット、美容・健康の3つのカテゴリに対応しており、AIが複数のサイトを横断して空き状況や価格を検索・比較し、リアルタイムの候補を提示します。ユーザーは、AIが提示したリンクから各サービス提供サイトにアクセスし、予約することができます。

米国在住で18歳以上、英語設定のSearch Labsユーザーは、この機能を使うことが可能です。また、レストラン予約は全ての対象ユーザーが利用でき、イベントおよび美容・健康カテゴリでは「Google AI Pro/Ultra」プランの加入者のみが予約できます。

この機能により、ユーザーは複数のサイトを行き来することなく、AIでクエリを一度入力するだけで、条件に合った予約やチケットを見つけられます

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
いよいよ「予約」という行動が行われる場所が、「自社サイト・専用プラットフォーム」ではなく「検索エンジン・AIプラットフォーム」になりつつあります
AIに引用されることの価値が身にしみてわかります。引き続き、AIエージェントに関する新しいトピックがありましたらお知らせしますので、続報をお待ちください。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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