AI生成スニペットの導入テストが進行中? – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/10/04~10/10)

AI生成スニペットの導入テストが進行中? – 先週のSEO最新情報まとめ(2025/10/04~10/10)

PINTO!編集部:谷風です。

2025年10月4日~10月10日の間に公開された、SEO業界の最新情報やSEO対策の実務に役立つトピックをお届けします。それでは早速、ご覧ください。

SEO動向レポート|2025年9月度
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GoogleがAI生成スニペットの導入テストを進めている?

Googleは、検索結果の説明をAIで生成するテストを開始したようです。この新機能には、検索結果のスニペットを完全にAI生成の説明に置き換える方法と、AIによる要約を追加する方法の2種類があります。

先週、AI生成のディスクリプションが表示されているとの投稿が複数みられました。

この投稿から、AIが生成したディスクリプションには、AI生成を示すGeminiロゴがついていることがわかります。

この機能では事前に設定したメタディスクリプションが使用されず、AIによる要約が表示されることが多いようです。そのため、クリック率などに変化が起こる可能性があります。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
この機能では、GoogleのAIが、画一的なパターンでディスクリプションを生成します。
そのため、「ランキングシグナルを満たすため、ディスクリプションタグにKWを詰め込んだ結果、スニペットでページの内容が良く分からない」というような、「SEOという手段が目的化した状態」が解消されるかもしれませんね。
公平性やユーザビリティの観点で、検索サービスの健全な進化だと考えます。

ChatGPTショッピングがECサイトを変える?

今年の4月、ショッピング機能がChatGPTに追加されました。このショッピング機能では、以下のように商品情報が記載された商品カードが一覧で表示されます。

引用:Shopping with ChatGPT Search

このショッピング機能に関する調査から、以下のことが判明しました。

ChatGPTからECサイトへのトラフィックは全体の1%未満ですが、コンバージョン率は約15.9%と業界の平均に達しています。Googleのオーガニック検索ではコンバージョン率が約1.8%であり、それと比べると非常に高い数値です。この傾向は、特にエレクトロニクスや食品、ファッションの分野でみられています

調査結果

引用:ChatGPT Shopping is here – and it’s changing ecommerce SEO rules

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
「AIチャットをソースとするユーザーの数はまだ非常に少ないが、そのCVRは自然検索の9倍弱と高い」ということが、この調査結果における重要なポイントです。
検索マーケットの観点で考えると、AIチャットをソースとするユーザーの数は、利便性の向上に伴って今後増加する可能性が高いです。
このことから、Webサイトの運用改善を考える際は、ページ単位や月単位だけでなく、ソースごとの定期的な監視と分析の重要性が高まっているといえます。
なお今回の調査は、一つのサイトから得られた事例に基づくものであり、全てのケースに当てはまらない点には注意が必要です。 

AIモードはどれくらい利用されている?調査で判明

AIモードを使用した250セッションの調査では、以下のようなことが明らかになりました。

アメリカにおけるAIモードの使用率は1%強であり、ユーザーセッションの3/4では、AIモードから離脱することはありませんでした。この傾向には、AIモードがユーザーの意図に合ったサイトタイプを提示することが関係していると考えられます。

さらにAIモードを開いたユーザーの88%は、AIが生成したテキストを読んでおり、一つのタスクに対して平均約52~77秒を費やしているということもわかっています。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
現在、アメリカにおけるAIモードの使用率はまだ1%強であり、ユーザーの離脱は少なくエンゲージメントは高いということが示されました。
またエンゲージメントが高い背景として、クエリの意図を高い水準で満たす回答、特にサイトタイプのソース引用が優れていることが関係している可能性が高いこともわかりました。
AIチャットを使用して調査を行っている立場からみると、これは概ね予想通りの結果です。
しかし、サービスの便益が広く市場に伝われば、情報収集活動におけるAIチャットの比重は増えそうですね。
それを踏まえて、見込み顧客の情報収集活動に対する情報発信活動の最適化について考えることが重要です。

【監修者イチ押し】調査結果からみるChatGPTエージェントモードの仕様

ChatGPTのエージェントモードを100回以上使用した結果から、エージェントモードの仕様について次のことがわかりました。

  • 検索クエリを生成し、主にBing Search APIを利用して情報を取得する
  • 情報探索はテキストベースで行い、画像・CSS・JavaScriptなどの要素は読み取らない
  • 登録やフォームの入力が煩雑な場合、離脱する傾向がある

ちなみに、ChatGPTのエージェントモードは今年7月に追加された機能です。外部ソースから情報を取得したり、ユーザーの代わりにフォーム入力やログイン操作を行ったりすることができます。

監修者コメント 監修者コメント
橋本 擁
橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部
長期的にみると、AIチャットよりAIエージェントの方が、検索サービスと競合する可能性が高いです。
ただし重要なのは、検索ユーザーであってもAIエージェントであっても、最終的にはWebサイトにはアクセスするということです。
したがって、Webサイトの意義が薄れることはなく、今後は最適化の対象にAIエージェントが加わると考えられます。
現時点ではまだ確立された手法は存在しませんが、弊社では今後も動向を注視し、最新情報をお届けします。

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう!

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