Google検索の「AIモード」は将来の標準機能へ。CEOが今後のロードマップを示唆
Google CEOのスンダー・ピチャイ氏が、現在試験運用中の「AIモード」について、「ここで成功した機能は、将来的にはAI Overviesやメインの検索体験そのものに移行する」との見解をインタビュー内で示しました。これは、AIモードが単なる実験で終わるのではなく、今後のGoogle検索の根幹をなす機能へと発展していくことを強く示唆するものです。
直近では、AIモードに検索結果からカスタムチャート(グラフ)を生成する機能が追加されるなど、機能拡張も進んでいます。
これまでのSEOは、キーワードに対して検索意図を満たす記事やページを用意することが中心でしたが、今後はAIがユーザーの質問に対してダイレクトな回答や要約、さらにはグラフなどを生成するための「データソース」として、自社のコンテンツが扱われる場面が増えていくでしょう。
SEO担当者は、構造化データを正しく実装することはもちろん、コンテンツ自体もAIが理解しやすい論理的な構造で記述することがより一層重要になります。AIによる情報の再構成・要約を前提としたコンテンツ作りが、今後のスタンダードになるかもしれません。
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Eコマースの武器になるか?Googleが「ポイントプログラム」の構造化データに対応
Googleが、企業のロイヤルティプログラム(ポイントプログラム)に関する新しい構造化データのサポートを開始しました。この構造化データを実装すると、検索結果の組織情報欄などに「〇〇ポイントが貯まる」「△△で使用可能」といった、その企業が提供するポイントプログラムの詳細が表示されるようになります。
特にEコマースサイトや実店舗を持っているビジネスオーナーにとっては、検索結果上で金銭的なメリットを直接アピールできるため、強力な武器になるはずです。クリック率(CTR)の向上だけでなく、リピート顧客の獲得や顧客ロイヤリティの向上にも繋がるため、対象となるビジネスを展開している場合は、優先的に実装を検討してみてください。