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SEO対策
最終更新日:2025.02.12
被リンク獲得施策について、直近の動向や重要性について、 SEO戦略室長・馬谷に相談してみました。
本記事ではその様子をまとめています。最後までお楽しみください。
ーコンテンツで差がつかないなら、リンクが優位性になるー
編集部:SEOでの被リンク獲得って、最近さらに重要性が高まっているってよく聞きますが、これって何でですか?
馬谷: 被リンク獲得は昔からSEOで重要だと言われてきたけど、確かに最近はより一層注目されているね。
理由は、最近はコンテンツの質が高いサイトが増えて、コンテンツ内容だけではなかなか差が付きにくいからだね。なので、コンテンツ内容ではなく被リンクによる差で順位に違いが出る。
コンテンツ内容はその気になれば真似されてしまうけど、被リンクは継続した施策の積み重ねであり、すぐに真似できるものではない。その意味で被リンクによる評価は模倣しづらい競争優位性になるね。
ー信頼性、関連性のあるリンクを獲得するー
編集部:以前、省庁などの信頼性のある機関が運営するキャンペーンに申し込むなどして、省庁などが運営する信頼性の高いサイトからリンクをもらうという施策が流行りましたよね?被リンク獲得に力を入れたいときに、そういった取組みは効果的ですか?
馬谷:意味あるかないかでいったら、信頼性のあるサイトからリンクがもらえるから、意味はあるね。
ただ、使い勝手が悪い点もあって、コーポレートサイトにはいいんだけど、サービスサイトには向いてないという特徴がある。
こういったキャンペーンだと、「キャンペーン参加企業一覧」などのページからコーポレートサイトや企業トップがリンクの対象になることが多く、SEOで上位表示したい特定のページをリンク対象にできることは少ない。
競争の激しい特定のキーワードで上位表示したいページがあっても、こういったキャンペーンではそのページにリンクを集められない。となると、難易度が高いキーワードで上位表示するためにはこの施策では弱い。もっと言うと、リンク元のサイトは信頼性は高いけど、サイトのテーマは関連性がないことも多いしね。
もちろん、コーポレートサイトに向けたリンクはないよりはあったほうがサイトの評価が上がるから意味はあるんだけどね。
完全に新規のサイトで、全くリンクがないときとかは申請したらもらえるリンクだからやってもいいが、SEOは相対評価なので他社サイトが被リンク施策をやりこんでいるとこれだけだと足りないことが多い、と思っておいてもらうとわかりやすいかな。
編集部:そうなんですね。となると関連性の高いサイトからのリンクも必要ですね。
馬谷:関連性が高いサイトからの被リンク獲得ももちろん大事だね。
地道に掲載依頼をしていくことが必要だったりもするんだけど、狙っているキーワードで90位のサイトからのリンクでも、関連性があるとみなされ評価が良かったりする。なぜなら、90位のページでも世の中にある無数のページと比較すると、相対的に関連性があるからね。
ただ、その記事の内容を目視で確認してみて、あまり関連がなさそうなら、そこは外してもいいよ。アルゴリズムの精度的に全然関連性がないのに100位以内に入ってしまってるときもあるからね。
編集部:関連性はあるが、ドメインの評価が低いサイトからの被リンクは必要ですか?
馬谷:関連性があるなら、あった方がいいね。個人が書いているようなブログであっても関連性があれば、そういったリンクの積み重ねで評価される。
編集部:なるほど。逆に関連性のない記事からリンクをもらってネガティブな評価になることはありますか?
馬谷:関連性が低いリンクについてはネガティブな評価を受けることを恐れるより、リンク獲得に費やしたコストが無駄になることがデメリットだね。
関連性が低いリンクは検索エンジンから無視されることがあるんだよね。しかも、関連性の低いリンクが大量についてたらマイナス評価されることもあるけど、そのときはリンク消してもらえばOKだから、対処にそんなにコストがかかるわけじゃない。
マイナスに作用することを心配するというより、リンクをもらうのに時間やお金を使ったのに何もなかったことにはなってしまうから、そうなるのがもったいないね。
ー世の中の調査データを盲信しすぎないー
編集部:ブランドオーソリティ(そのブランドが世の中でどれくらい知られていて、信頼されているかを示すMoz社独自の指標)に対して、ドメインオーソリティ(あるドメインが検索エンジンからどれくらい信頼されているかを数値で示したMoz社独自の指標)が高すぎるとネガティブな評価を受けると聞いたことがあります。
認知度以上に被リンクを集めすぎていると、「無理にSEOで評価を押し上げようとしている」とGoogleに見なされるという内容は、実際のところ今もそうなんでしょうか?
馬谷:それは、Mozっていう会社が出している指標をもとにした調査から出てきた仮説で、Googleが公式にそう言ってるわけじゃない。なので、盲信するというよりはフラットに「そういった調査結果がある」くらいに思っておくのがいいね。
そうは言いつつも、「認知度以上にリンクをもらっているのは過剰なSEO対策と判定されて評価が下がる」という主張は、筋は通っているので、当然ブランド認知があるかないかでいうとある方が良いだろうね。
編集部:なるほど。その他リンクをもらう施策において気を付けるべきことはありますか?
馬谷:そのリンクから実際に遷移があるかとか、前後どんな文章からリンクが張られているかなども大事にはなるんだけど、それを意識するがあまり、無理にリンクをクリックさせる挙動にしたり、前後の文言を意図的に指定するのは、アルゴリズムの穴をつくようなハック的な施策なので長期的には意味がないと思うね。
ー勝手に引用されてリンクが張られる仕組みを作るー
編集部: サイトの評価が高かったり、関連性があったりするような質の高いリンクを得るためには、具体的にどのようなアプローチをとればいいですか?
馬谷:まず大事なのは、業界の中でちゃんと価値のあるコンテンツを出すことだね。
たとえば、独自の調査データとか、カオスマップ、わかりやすいインフォグラフィックなんかを作ると、他のサイトがそれを引用したくなって、自然にリンクが集まりやすくなる。
特にカオスマップは、情報を視覚的に整理できるから他の人が紹介しやすいし、自分たちが意図したページにリンクが集中するので、そのページ自体の評価も上がりやすい。
調査データの掲載もかなり効果的な施策で、リンク獲得ができるのもそうだが、コンテンツの専門性を高めることにもつながるから一石二鳥になる。
価値あるコンテンツがあればリンクは自然と集まってくるしページ単位でもサイト全体でも、それが結局一番本質的なやり方だね。
他にもリンクが勝手に集まる仕組みを作れるとめちゃくちゃ強いね。
たとえば、店舗情報を掲載してるようなサービスとかだと、掲載してる店舗に「求人はこちら」「予約はこちら」みたいなバナーをサイドバーとかフッターに貼ってもらって、そこからリンクをもらう感じだね。
地道なリンク営業とは全然違うスケールでリンクが増えていくから、こういった仕組みができてるとかなり強いよ。
編集部:被リンク獲得の重要性は理解しましたが、施策を行う上で優先順位の付け方はありますか?
馬谷:SEOは相対評価なので、周りのページよりも評価が高ければ、1位になれる。そして、リンク以外の変数も多いから、どのぐらいのコストをかけてどの変数をどこまで強化して競合よりも上にいくかは設計が必要だね。
例えば、狙っているキーワードで競合がそこまで強くなければ、被リンク獲得を頑張らずともコンテンツ品質だけで勝てることもあるし、大規模なデータベース系のサイトとかだと、クロール効率の改善とか、インデックスエラーの解消などテクニカルな改善のほうが先にやるべき場合もある。
さっき調査データとかインフォグラフィックをうまく使うのが大事って話をしたけど、そういう記事って作るのに結構コストかかるんだよね。だから、たくさんの記事で調査データを用意するのは結構難しい。
そんなときに、もし競合がすでに記事を大量に出してて、自社がまだその半分くらいしか出せてないような状況だったら、まずは記事数を増やして、SEO的な信頼性とか網羅性をカバーする方が優先になるかな。
逆に、もうコンテンツだけでは差が付きにくいキーワードで上位を狙いたい場合は、調査データとか使って差別化できる記事をちゃんと作った方がチャンスは広がると思うよ。
このあたりの優先順位付けはかなり難しいけど、これこそがSEO戦略って感じだね。SEOはやった方がいいことがたくさんある中で、何からやるかが鍵になる。
編集部:なるほど!たしかに、SEOってやった方がいいことだらけなので、「被リンクが大事!」となったからといってすぐにそこに飛びついていてはいけないですね。
優先順位は考えますが、調査データを使ったコンテンツ作成はぜひやってみようと思います!
■記事内容まとめ