
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
最終更新日:2025.06.13
SEO対策における効果測定とは、実施した施策が検索順位やアクセス数、コンバージョンにどのような影響を与えたのかを数値で確認し、その成果や改善点を明らかにするプロセスです。
SEO対策を進める上では、やみくもに施策を続けるのではなく、定期的に成果を振り返ることで、費用対効果の高い施策に注力できるようになります。
本記事では、SEOで効果測定の方法、実施手順について紹介します。効果測定を行いSEOの効果を高めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策における効果測定とは、Webサイトの検索エンジン上位表示によるアクセス増加やCV率の向上など、実施したSEO施策の効果を定量的・定性的に評価することです。具体的な手順としては、アクセス解析ツール等を利用して検索エンジンからのアクセス数やコンバージョン数、滞在時間やページビュー数などの指標を取得し、これらを施策前後で比較します。
また、比較結果をもとに改善点を挙げ、次の施策に反映させることも重要です。効果測定の結果に基づいて、改善点や戦略の見直しを行なうことで、SEO施策の効果を最大限に引き出すことができます。
SEOの効果測定は定期的に行なうことが望ましいです。まず、SEO施策を開始する前にWebサイトの現状分析を行い、改善すべきポイントを特定するところからSEOの効果測定がスタートします。
その後、施策を開始してから3か月程度経過した時点で、アクセス解析ツールを使ってアクセス数やページビュー数、滞在時間などの指標を取得し施策前と比較しましょう。そこから3か月程度を目処に定期的にアクセス解析ツールを使ってデータを収集し、改善点を見つけ出したり、施策の効果を確認したりします。
継続的に行い、施策の見直しや改善点の発見に努めることが大切です。
SEOの効果測定はなぜ重要なのか、その理由を2点紹介します。
SEO施策の効果測定が重要視される理由の一つは、施策の成否を正確に把握するためです。検索エンジンでの上位表示や流入増加を目指して施策を実施しても、効果測定を行わなければ、その取り組みが成功したのか、あるいは失敗したのかを判断することはできません。
効果測定をせずに施策を繰り返していては、目標達成や改善点の発見ができず、結果として無駄な時間やコストを費やしてしまう可能性があります。
変更を加えた結果、何がどう変化したのかを検証できなければ、施策の良し悪しすらわからない状態に陥ってしまうのです。だからこそ、施策ごとの効果を定量的・定性的に把握し、成果を検証しながら改善を重ねることが、SEO成功への近道となります。
より確実に効果を上げていくためにも、SEO対策では効果測定が欠かせないプロセスだといえるでしょう。
検索エンジンは日々アルゴリズムのアップデートを行っており、それに伴い検索結果が変動することがあります。
効果測定によって、Webサイトの表示順位やアクセス数、CV率などの指標にどのような変化が生じたかを把握できれば、アルゴリズムアップデートの影響をいち早く察知できます。もし変動の影響を受けていると判断できれば、速やかに改善施策を検討・実行することが可能です。
変化に適切に対応するためにも、効果測定は欠かせない取り組みだといえるでしょう。
続いて、SEO対策における効果測定の手順を見ていきましょう。
分析結果をもとにコンテンツの改善や追加施策を行う
まずは、SEO効果測定に役立つツールを導入しましょう。ツールを活用することで、実際のデータに基づいてサイトのパフォーマンスを把握できるようになり、施策の成否や改善点を的確に見極められるようになります。
最低限、以下のツールを導入しましょう。
上記はいずれも、Googleが提供している無料ツールです。簡単にいえば、Google Search ConsoleはWebサイトへの流入前、Google AnalyticsはWebサイトへ流入後のユーザーの動きを分析できます。
SEO対策を進めるなら必須のツールですので、まだ導入がお済みでない方は以下の記事を参考に導入を進めてください。データが蓄積するまでに時間がかかるため、早めに導入することをおすすめします。
関連記事:【初心者向け】Googleサーチコンソールの使い方・設定方法
関連記事:Googleアナリティクスとは?導入や設定方法、使い方を完全解説
必要なツールの導入ができ、データが蓄積したら、設定しているKPIや実施した施策に応じて必要なデータを取得します。施策開始日を起点に、前後1~3ヶ月を目安にデータを取得しましょう。
各ツールで取得できる主な指標は次の通りです。
Google Search Consoleで取得できる主な指標
※それぞれのデータは、クエリ別・ページ別・国別・デバイス別でフィルターをかけられます。
Google Analytics(GA4)で取得できる主な指標
※1.エンゲージメントのあったセッションとは、滞在時間が10秒以上・コンバージョンイベントが発生・2つ以上のページまたはスクリーンの閲覧のいずれかに当てはまるセッションのこと。
SEO対策の効果測定で、特にチェックすべき指標については以下にまとめています。
平均検索順位とは、特定のキーワードで検索した場合に、Webサイトが表示されている順位のことです。キーワードのランキング状況がどの程度なのかを確認することができます。”平均”となっているのは、掲載順位は表示されるたびに変わり、それらの掲載順位の平均をとっているためです。
順位が上がるほどユーザーに見られる機会が増え、クリックや流入につながる可能性も高まるため、SEOの成果を測るうえで基本的かつ重要な指標のひとつといえます。
また、競合と比較することで、差別化ポイントや施策の改善点を見つけられることもあります。検索順位の改善によって検索エンジンからの流入数を増やせるため、定期的に確認と修正を繰り返しましょう。
合計クリック数とは、Googleの検索エンジン上から、自社サイトのリンクがクリックされた回数を表しています。クリック数を確認することで、検索エンジンからのアクセス量がどの程度増減しているかやコンテンツの質がどれだけ向上したかなどを把握できます。
さらに、ページごとのクリック数を分析すれば、各ページの効果を個別に評価することも可能です。
コンバージョン数とは、Webサイトに訪れたユーザーが「問い合わせ」「資料請求」「購入」など、あらかじめ設定した成果地点に到達した回数を指します。SEOによって検索流入が増えても、最終的に成果につながっていなければビジネスへの貢献度は限定的です。そのため、検索順位や流入数とあわせて、実際に成果につながったコンバージョン数の確認も行いましょう。
CV率とはWebサイト運営者が求めている行動(購入、問い合わせ、メルマガ登録)を実際に行った人数の割合のことを指します。ユーザー数が増えたとしてもCVが増えていなければ、購入や問い合わせ、メルマガ登録は増えていないということです。仮に、ユーザー数が増えているにも関わらずCV率が低い場合には「対策KWが適切でない」「コンテンツの質が低い」「サイト設計がうまくいっていない」「コンテンツがターゲットにあっていない」などの理由が考えられるため、社内で方針変更を検討しましょう。
SEOの効果測定では、エンゲージメント率もチェックしておきたいポイントです。エンゲージメント率とは、エンゲージメントがあったセッションの割合を指します。
なお、GA4で定義されているエンゲージメントがあったセッションとは、以下のいずれかに当てはまるセッションのことです。
エンゲージメント率が高いということは、ユーザーがそのページに対して興味や関心を持ち、積極的にコンテンツを閲覧・操作していることを意味します。つまり、検索結果から訪れたユーザーが「すぐに離脱する」のではなく、「ある程度の時間をかけて読み進めたり、他のページにも遷移したり、何らかの行動を起こしたりしている」状態です。
つまり、コンテンツの質が高く、ユーザーのニーズや検索意図にマッチしている可能性を示す指標ともいえます。特にSEOでは、単にアクセス数を増やすだけでなく、訪問後のユーザー体験の質を高めることも求めらるため、エンゲージメント率の推移を継続的に確認しながら、改善点を探っていくことも大切です。
被リンクとは、他のWebサイトから自社のWebサイトにリンクが張られることを指します。被リンクはページランクに大きな影響を与えると言われており、コンテンツの上位表示を狙う上で重要な項目です。被リンク獲得を目的に施策を講じた場合は、どれくらい被リンクを獲得できたか・どんなサイトから、どんなアンカーテキストで被リンクを獲得できたからなどの効果測定を行いましょう。
被リンクの状況は、Google Search Consoleのメニューにある「リンク」から確認できます。ただし、期間でのフィルタができないなど、やや使い勝手に難があるため、本格的に調査を進める場合は、外部の被リンク調査ツールを利用するのがおすすめです。
関連記事:被リンクチェックにおすすめのツール6選
次に、効果測定ででた結果を分析しましょう。適切に分析を行なうことで、コンテンツの改善点やどの部分が成功したかを明確に把握することができます。また、データの傾向や修正を加えるべきコンテンツの優先順位を把握しすることで、SEO対策の改善点を見つけ、次に行うべき最適な施策を展開できるためSEOに効果測定は欠かせません。
適切な分析を行うためには、およそ1~3ヶ月を目安に効果測定を行うことをおすすめします。この3ヶ月という期間は、再度クローラーがWebサイトに訪れ、インデックスされて順位が安定してくるまでにかかる期間の目安です。
適切なタイミングで効果測定を行なうことで、アルゴリズムの変化や競合状況の変化に対応できるようになります。分析のためのデータの質を向上させることにつながるため、予算やリソースの最適化についても検討することができ、SEO対策の成果を最大化できます。検索エンジンからの流入数、CV率、エンゲージメント率などを確認し、ユーザーに対して本当に価値ある情報を提供できているかについて考えます。
データを分析する中で、検索順位が伸び悩んでいるキーワードやユーザーのエンゲージメント率が低いページなど、課題となるポイントが見えてくることがあります。このような問題が見つかった場合は、改善点を明確にし、最適な施策を講じることが重要です。
施策を実行したあとは、すぐに効果が出るとは限らないため、一定期間を空けて再度データを確認し、どのような変化があったかを検証します。そして、その結果をもとにさらなる改善策を検討し、ここまで紹介してきた分析・実行のステップを繰り返しながら、継続的にPDCAサイクルを回していきましょう。
最後に、PLAN-Bが提供している「SEARCH WRITE」を使ったSEOの効果測定の方法について紹介します。
Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールデータサマリー
タスクリストは、Webサイト改善に必要なタスクを登録できる機能です。「ToDoリスト」および「タスクを追加」ボタンをクリックすることで登録ができます。こちらで登録されたタスクをこなしていくことで、自然と自社WebサイトのSEO効果が高まるような仕組みとなっています。
検索順位チェックツールは、登録したWebサイトのキーワードの順位を確認できる機能です。自社サイトの情報はもちろんですが、他社サイトのキーワードにおける順位を計測することもでき、競合との違いや差別化を分析する上で役立つ機能となっています。
SEARCH WRITEでは、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールのデータを観測し、視覚的に理解しやすい情報で確認ができる機能です。キーワードを指定すれば、月間PV数、CV率、ユーザー数、直帰率などの情報が確認できます。Googleが提供している各種ツールでは確認しづらい項目をピックアップして表示しているため、SEOに対してあまり詳しくない方でも安心して利用できます。
レポート機能は月間PV数、CV率、ユーザー数、直帰率などのWebサイトにおける基本的な情報や、成果につながるキーワードを視覚的に知ることのできる機能です。また、上位表示されるための記事の書き方を理解することにも役立ち、コンテンツに含めるべきキーワードとそのボリュームを視覚的に判断できます。
本記事では、SEOで効果測定を行なう方法や効果測定が重要視されている理由、具体的な実施手順について紹介しました。SEOの効果測定は定期的に行なう必要があり、多くのリソースを割く必要があります。そのため、自社での対応が難しいと感じることもあるでしょう。しかし、本記事で紹介したSEARCH WRITEなどのツールを活用することで、誰もが直感的に操作を行い、適切な効果測定を行なうことが可能です。本記事の内容も参考に、SEOの効果測定を実施してみてください。
■株式会社PLAN-Bについて
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①SEOコンサルティング
SEO事業歴18年以上、SEOコンサルティングサービス継続率95.3%※の実績に基づき、単なるSEO会社ではなく、SEOに強いマーケティングカンパニーとして、お客様の事業貢献に向き合います。
②SEOツール「SEARCH WRITE」
「SEARCH WRITE」は、知識を問わず使いやすいSEOツールです。SEOで必要な分析から施策実行・成果振り返りまでが簡単に行える設計になっています。
■その他
関連するサービスとしてWebサイト制作や記事制作なども承っております。
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