コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いやそれぞれの役割とは?

デジタルマーケティングを行う中で、コンテンツマーケティングやオウンドメディアという言葉に触れることも多いでしょう。しかし、2つの違いが具体的にどう違うのかわからない方も多いのではないでしょうか。本記事では、コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いや役割について詳しく解説します。

また、コンテンツの効率的な活用方法やオウンドメディア運用のポイントも解説するため是非参考にしてください。

コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違い

コンテンツマーケティングとオウンドメディア、どちらも同じものとして捉えてしまいがちですが、実はそれぞれ異なるものです。違いを簡単に説明すると、コンテンツマーケティングは「マーケティング戦術の1つ(手段)」であり、オウンドメディアはメディアの種類の一つであり、制作したコンテンツの展開場所となります。

以下でそれぞれどのようなものなのかを詳しく説明し、違いについて解説していきます。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ジョー・ピュリッジ氏により定義されたマーケティング手法です。まずはコンテンツマーケティングの正式な定義を確認しましょう。

Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.

【筆者訳】コンテンツマーケティングとは、有益で、適切な、一貫性があるコンテンツを作成・配信することで、明確に定義されたオーディエンスを引き寄せ、関係性を維持する戦略的なマーケティング手法である。その目的は、利益につながる顧客の行動を促すことにある。

引用元:What is Content Marketing?

上記より「有益で、適切な、一貫性があるコンテンツをつくること」、そして「オーディエンスを引き寄せ、関係性を維持すること」「利益につながる顧客の行動を促進すること」とコンテンツマーケティングは定義されています。また、コンテンツマーケティングでは動画や記事、ニュースペーパーなどコンテンツの形式に限定されないことが特徴です。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、直訳すると自分自身や自社で所有しているメディアを指します。一般的には、自社からユーザーや消費者、顧客に向けて情報を発信するWebサイトを言います。また、厳密にはコーポレートサイトやメールマガジン、会社案内のパンフレットなども含まれます。

昨今ではスマートフォンやSNSの普及により、自分自身で情報収集することが一般的になってきたため、一方的な企業側の広告は受け入れられづらくなってきました。

そのなかで、ユーザーの立場を考えたコンテンツマーケティングが話題となりました。また、コンテンツマーケティングを展開する媒体がオウンドメディアとなり、ユーザーが求める情報を提供して認知獲得やお問い合わせの獲得など集客に役立てています。

コンテンツマーケティングの他手法とは

コンテンツマーケティングのその他手法として、一つのコンテンツをメルマガやSNSの投稿などに再活用することが効果的です。

活用可能なコンテンツの例
・記事
・動画
・ダウンロード資料
・音声
・マンガ
・SNS投稿
・図解、インフォグラフィックス
・メルマガ
・ランディングページ

記事を一つとっても、コンテンツを拡張利用して形式を変えるだけではなく様々な媒体でユーザーと接点を持つことが可能になります。コンテンツマーケティングには、このように様々なチャネルで活用できるメリットもあります。目的に応じたコンテンツ展開や良質なコンテンツを用意して、様々な配信形式や媒体でユーザーにアプローチが可能になります。

オウンドメディア運用のポイント

コンテンツマーケティングのためにオウンドメディアを運用する際は、伝える情報の軸がぶれないよう目的を明確にした上で活用することが大切です。成果へと繋げていくためにも、しっかりとポイントを押さえて運用しましょう。

結果や成果をすぐに求めない

はじめに、短期間で結果を求めないことが重要です。オウンドメディアはユーザーに有益なコンテンツを制作、充実させて改善を繰り返すことで少しずつ結果が得られます。少なくとも半年から1年以上の期間で捉えて月に10本公開するなど、どのようなペースでコンテンツを配信するか計画的に進めることがポイントとなります。

コンテンツへの導線を検討する

コンテンツへの導線を整えることも重要です。見込み顧客がどのような経緯で自社コンテンツに触れどのような流れでお問い合わせになるのか、カスタマージャーニーマップやコンテンツマップを作成し、ユーザーの導線を可視化するとよいでしょう。

内部リンクで関連記事に遷移を促したり、ポップアップを利用してユーザーに見てほしいコンテンツやページに誘導する手法があります。

コンテンツの軸やテーマを統一する

雑記なテーマでコンテンツを作成したり、ネタ不足でテーマを広げることがあります。しかし、オウンドメディアの目的や取り扱うテーマから大幅にずれないように軸やテーマに統一感を持つことが重要です。

マーケティングメディアに「東京のおすすめ飲食店10選」の記事があると統一感が薄れてしまうでしょう。メディアコンセプトをもとにブランドに統一感を持たせることがポイントです。

既存記事の見直しやリライトも行う

過去に公開した記事のリライトを行うことも重要です。ユーザーのニーズに合わせて改善を行い、より有益で最新の情報にしましょう。オウンドメディアの立ち上げ初期は新規コンテンツ制作がメインとなりますが、コンテンツが増えてきたら既存コンテンツの見直しにも力を入れていきましょう。

リライトでは、検索意図(ユーザーのニーズ)がズレていないか、専門性や情報の根拠がしっかりと担保されているか、自社のコンテンツを見てもらう理由がどこにあるのかなど検討しながら見直しを行うと良いでしょう。

コンテンツ・イズ・キングであるとSEO対策ではいわれますが、ユーザーファーストなコンテンツ制作を続けて、オウンドメディアの特徴や価値を高めましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングは「マーケティング戦術の1つ(手段)」であり、オウンドメディアとはメディアの種類の一つで、コンテンツの展開媒体を指します。

それぞれの違いや特性を理解しつつ、コンテンツマーケティングを行いましょう。コンテンツマーケティングは記事や動画、ダウンロード資料などさまざまな媒体がありますが、ペルソナをもとにコンテンツの適切な配信媒体や形式を見つけていきましょう。

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