サテライトサイトとは?事例やペナルティリスクを解説

サテライトサイトの事例と有効的な使い方をご紹介
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サテライトサイトとは、被リンク対策やターゲット層の拡大を目的として、本サイトとは別に立ち上げたサイトのことです。

本記事では、サテライトサイトの概要や目的、ペナルティリスクを回避する方法を解説します。

※編集部注:2019年5月に公開された記事を加筆・修正したものです。

サテライトサイトとは?

サテライトサイトとは、メインで運用しているサイトとは別のドメインで作成したサイトのことで、主に被リンク対策やターゲット層の拡大を目的としています。

サテライトサイトには、メインサイトに関連性のあるトピックに関する記事を掲載するのが一般的です。

いくつかメリットがある一方で、自作自演のリンクはGoogleのガイドラインの違反にあたる可能性が高く、ペナルティを受けるリスクがあるため基本的にはおすすめできません

なぜサテライトサイトを作るの?

基本的に推奨されていないサテライトサイトですが、作成するメリットとしてどういったものが挙げられるのでしょうか?以下で解説します。

なぜサテライトサイトを作るの?

新しいユーザー層を獲得したいから

先述したように、サテライトサイトではメインサイトと関連性があるトピックの記事を掲載するものの、メインサイトとは異なる内容ではあるため、新しいユーザー層の獲得が期待できます。

メインサイトの被リンクを増やしたいから

サテライトサイトにメインサイトのリンクを張り、メインサイトの被リンクを増やすことで、メインサイトの上位表示を狙うことができるのは、サテライトサイトの大きなメリットだと考えている方は多いと思います。

しかし、現在Googleのガイドラインでは相互リンクのみを目的としてサイトを作ることは禁じられており、ペナルティを受けるリスクがあります

リンクスパムとは、検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為です。リンクスパムの例としては、次のようなものが挙げられます。

過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する

出典:Google 検索セントラル

リターゲティングリストを増やしたいから

リターゲティングリストとは、特定のサイトに訪れたユーザーのリストで、リターゲティング広告を運用する際に利用するものです。リターゲティングリストを使って広告を回すことで、自社商品に興味のあるユーザーに向けて広告を表示することができます

サテライトサイトの種類

サテライトサイトの種類として、主に以下の2つが挙げられます。

  • 記事コンテンツをまとめたサイト
  • メインサービスではないサービスに関するサイト

これらについて解説します。

サテライトサイトの種類

記事コンテンツをまとめたサイト

一つ目は、記事系のコンテンツをまとめたサイトです。

サイト構造の理由や機会損失に繋がる恐れから、企業ページやECサイトなどには、記事系のコンテンツを載せることができない場合があります。企業ページやECサイトには、企業名や商品名を検索するユーザーのアクセスがあるため、コンバージョンにつながりやすい顕在層の獲得に向いている一方、記事系コンテンツをまとめたサイトは潜在層を集めたい場合に向いています

記事では、商材に関するノウハウを扱うことが一般的です。

例えば、メインサイトが「カメラ」を販売するECサイトであれば、サテライトサイトでは「一眼レフ 初心者」というキーワードで上位表示を狙い、選び方や使い方などを載せた記事を作成します。すると、初めて一眼レフカメラを購入しようと考えているユーザーのアクセスが狙えます。

メインサービスではないサービスに関するサイト

二つ目は、メインサービスに関連した別のサービスに関するサイトです。

メインサイトの中で訴求しているサービスとは別に、新たなサービスを立ち上げた場合、別サイトで取り扱った方がターゲットに当てはまるユーザーを獲得することができます

例えば、人材派遣を行っている会社が求人サイトを開始するとなった場合、ターゲットは人材派遣なら法人、求人サイトなら個人と異なります。そのため、サイトのドメインを分けて運営するのが適切です。

サテライトサイトにおけるペナルティを回避するには?

サテライトサイトにおけるペナルティを回避するには?

メインサイトと異なるIPアドレスでサイトを作成する

サテライトサイトを立ち上げる際、メインサイトと同じIPアドレスを使ってしまうと、Googleから同じユーザーが作成したサイトだと認識されてしまい、自作自演だと判別される可能性があります

それを防ぐために、メインサイトとは異なるIPアドレスを使ってサテライトサイトを立ち上げるのがおすすめです。

その際、クラスC以降が異なるIPアドレスを使うようにしましょう

IPアドレスは「111.222.333.444」という形で構成されています。「111」部分がクラスA、「222」部分がクラスB、「333」部分がクラスC、「444」部分がクラスDと呼ばれます。

同じユーザーが立ち上げたサイトだと認識されないよう、クラスC以上の異なるIPアドレスを持つ別のサーバーから運用しましょう

メインサイトから被リンクをもらわない

自作自演だとGoogleから認識される可能性があるため、メインサイトからサテライトサイトへのリンクは張らないようにしましょう。

Googleからスパムだと認識された場合、検索順位が下がる、検索結果に表示されなくなるなどのペナルティを受けることになります。最悪の場合、ページやサイトがインデックスから削除されることもあります。

Googleからペナルティを受けないよう、絶対に不自然なリンクは張らないようにしましょう。

質の高いコンテンツを作成する

サテライトサイトを運用する際は、メインサイトへ被リンクを張るためだけに作られたサイトだとGoogleに認識されないよう、良質なサイトにする必要があります。

また、サテライトサイトにおいてもSEO対策を行い上位表示を狙うことで、メインサイトへの流入増加も期待できます。

良質なサイトを作るには、E-E-A-Tが非常に重要です。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

定期的にサイトを更新する

通常サイトを運営するときと同じく、サテライトサイトでも定期的な記事の更新は必要です。なぜなら、更新がおろそかになっているサイトはGoogleからの評価が下がってしまうからです。

また、サイトを更新しつづけると以下のようなメリットがあります。

  • クロール頻度がアップし、Googleからいち早く評価をしてもらえるようになる
  • 「最新情報をいつもアップしている」とユーザーから思ってもらえれば、サイトの信頼アップにつながる

さまざまなメリットが得られるので、サイトは定期的に更新するようにしましょう。

メインサイトと関連性の高いトピックを扱う

メインサイトのコンテンツと全く関係のないトピックを扱っているサテライトサイトからメインサイトへリンクを張ると、そのリンクはGoogleから質の低いものだと判断される可能性があります

サテライトサイトでメインサイトと関連性の高いトピックを扱うことで、リンクの質を担保することができ、サテライトサイトの評価の向上につながります。

まとめ

リスクのあるサテライトサイト運営ですが、幅広くサービスを展開している場合など、必要があればGoogleのガイドラインを必ず守って運営してみるのも一つの手段です。サテライトサイトを作る際は、質の高いサイトを目指しましょう。

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