【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.05
公開日:2017.10.27
リスティング広告を実施することになった際、Google広告と合わせて候補に挙がる媒体がYahoo!広告ではないでしょうか。
iPhoneの登場以降はsafariのデフォルト検索エンジンがGoogleということもあり、若い人を中心にその利用は広まっていますが、Yahoo!に関しても未だ根強い支持を得ています。
また、検索エンジンは基本的にどちらか一方のみ使うユーザーが大半であるため、どちらか一方だけへの広告配信だと、もう一方の利用ユーザーを取りこぼしてしまいます。国内でリスティング広告を展開する場合はGoogle・Yahoo!両方に広告配信を行うことが望ましいでしょう。
そこで今回はYahoo!広告で具体的にどのようなことができるかと、Yahoo!広告の種類を紹介していきます。
Yahoo!広告には大きく分けて下記2つの広告があります。
ディスプレイ広告に関しては旧Yahoo!プレミアム広告が「ディスプレイ広告 予約型」としてYahoo!広告に統合されました。この記事では主に運用型について記載していきます。
Yahoo検索広告は、ユーザーがYahoo検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される広告です。広告主は、特定のキーワードに対して広告を出稿し、ユーザーの検索に応じて広告が表示されます。この方式は、広告主にとってターゲットとなるユーザーに効率的にアプローチできるため、非常に効果的な広告手法とされています。
Yahoo検索広告の特徴は、以下の3点に集約されます。
Yahoo検索広告の料金体系は、クリック課金制を採用しています。広告がクリックされた際にのみ課金されるため、予算管理がしやすいのが特徴です。また、日々の予算上限を設定することも可能で、予算オーバーを防ぐことができます。
キャンペーンを始めるには、まずYahoo!広告アカウントを作成しましょう。必要な情報を入力し、アカウントを有効化します。次に、広告キャンペーンの目標を設定し、ターゲット市場を決定します。
適切なキーワードを選ぶことが成功の鍵です。まず、ビジネスに関連するキーワードをリサーチし、競合を分析しましょう。適切なキーワードリストを作成し、関連性の高いキーワードを優先的に選びます。
ユーザーを引き寄せる魅力的な広告文を作成しましょう。広告文は短くてわかりやすく、特徴やメリットを強調しましょう。また、キーワードを効果的に活用し、CTR向上を図りましょう。
予算を設定し、入札戦略を計画しましょう。予算は広告キャンペーン全体や広告グループごとに設定できます。入札戦略はクリック単価を管理し、広告のランキング向上に役立ちます。
キャンペーンが開始されたら、レポートと分析を活用して成果を評価しましょう。クリック率、コンバージョン率、ROIなどの指標を確認し、必要に応じてキャンペーンを調整します。
検索広告(YSA)は、Yahoo!JAPANの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して出稿できる広告のことです。Googleの検索広告とほぼ同じだと考えていただければ問題ありません。ここでは、「キーワードを登録し、それに対して広告を出稿する」という最もスタンダードなもの以外のメニューについて解説します。
RLSAは既存のウェブサイト訪問者をターゲットにした広告形式です。ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、関連キーワードで広告を表示しましょう。
一度サイトに訪れたことのある既存ユーザーに対して、 入札単価を変更して広告を出稿することができます。例えば、ECショップを運営している場合、カートページで離脱したユーザーに対して入札単価を高めに設定して広告を配信することが可能です。
一度サイトに訪れたユーザーは、 成果につながる見込みの高いユーザーです。見込みの高いユーザーの取りこぼしを防ぐためにも、RLSAは重要なプロダクトになります。
DASはユーザーの検索クエリに合わせて広告を自動生成する広告形式です。ユーザーの検索にリアルタイムで応じ、最適な広告を表示します。
キーワードの設定や広告文の作成等の手間がかからないため、非常に導入しやすいメニューとなっております。
また、サイトの内容を機械学習によって読み込み、出稿されるキーワードや広告文がどんどん改善されていくため、
成果も比較的出やすいです。
逆に言うと、出稿内容を手動でコントロールすることが難しいメニューではあるため、
あらかじめその点は認識しておく必要があります。
Yahoo!広告では、広告表示に関するオプションが豊富に用意されています。以下、その一部を紹介します。
ユーザーが迅速に特定のページにアクセスできるリンクを提供します。重要な情報へのアクセスを簡単にします。
広告文にテキストを追加し、補足情報を提供します。商品特長やサービスの魅力を伝えましょう。
ユーザーが直接電話で連絡を取れるように、広告に電話番号を表示します。ビジネスへのアクセスを容易にします。
広告に関連カテゴリを表示し、ユーザーの関心に合った情報を提供します。
こちらは、広告のメニューというより、文字通り広告出稿の際のオプション機能となります。
検索窓の下部に広告と一緒に表示できる付加情報のことです。
広告文の下に更に広告表示オプションを掲載できるので、画面占有率が上がりクリックされやすくなります。必ず導入しておきたいプロダクトです。
Google・Yahoo!ともに提供されている機能です。
広告表示オプションについてより詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
クイックリンクオプションはGoogleのサイトリンクと同様に、広告文の下にテキストとそのリンク先を設定できるプロダクトです。広告文だけでは伝えきれない情報を載せたい場合は非常に便利です。
テキスト補足オプションは、Googleのコールアウト表示オプションと同様だと考えてもらえば大丈夫です。広告文の下にテキストのみで追加情報を掲載します。
電話表示オプションは、広告文の下に電話番号を表示させ、ユーザーが簡単に電話をかけることができる機能です。
店舗ビジネスのプロモーションを行う場合は導入すべきプロダクトです。
商品またはサービスのカテゴリを選択し、そのカテゴリに応じた文言を訴求することが可能です。
Yahoo!JAPANが提供するYahoo!ニュースやヤフオク!、その他提携しているサイトに広告を出稿することができる広告です。Google広告のディスプレイネットワーク (GDN)に該当するイメージです。
YDAを利用することで、スポンサードサーチではリーチできないユーザーにも広告を出稿することが可能です。
YDAとGDNについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
サイトリターゲティングは、ユーザーが過去に訪れたウェブサイトに広告を表示する方法です。ユーザーの興味を引き続け、コンバージョン率を向上させます。たとえば、既存の顧客に関連商品を提示することができます。
検索広告(YSA)のRLSAと同様に、一度サイトに訪れたユーザーに対して広告を出稿することができます。検索広告のRLSAは検索窓の下部に広告を出稿しますが、YDNのサイトリターゲティング は、Yahoo!JAPANが提供するYahoo!ニュースやヤフオク!、その他提携しているサイトに広告を出稿します。
例を挙げると、一度Yahoo!JAPANの検索エンジンで「ファッション メンズ」と検索したユーザーに対して、検索広告(YSA)で広告を出稿します。そのユーザーがサイトに訪問し離脱した後、ディスプレイ広告(YDA)の広告枠を持ページを訪問した際に広告を表示させることができます。
ユーザーが検索して検索広告(YSA)経由でサイトに訪問・離脱した後、再度同様のキーワードで検索するとは限りません。そこで検索広告ではなく、ディスプレイ広告(YDA)のサイトリターゲティングを利用すれば、再度ユーザーが検索しなくてもディスプレイ広告(YDA)を出稿できる広告枠であればリーチできるので、広告をあてることができる可能性が高まります。
サイトリターゲティングは非常に便利なプロダクトなのですが、近年、ITP等広告におけるデータの利用制限が多くなってきております。
そのため、細かい説明は割愛しますが、将来的にリターゲティングリストのユーザー数は減少していく可能性が高いです。
これからは、リターゲティング配信は引き続き行いつつも、次に述べるような新規ユーザーの獲得につながるメニューも併せて実施し、リターゲティング依存から脱却する努力が必要になってきます。
サーチキーワードターゲティングでは、ユーザーが検索エンジンで使用するキーワードに基づいて広告を表示します。ユーザーの検索意図にマッチするキーワードを選択し、広告のターゲティングを行います。これにより、関連性の高い広告が表示され、クリック率が向上します。
ディスプレイ広告(YDA)のサーチキーワードターゲティングとは、Yahoo!JAPANの検索エンジンにおいて、ユーザーが過去に検索したキーワードを元に広告を配信できるターゲティングです。こちらが指定したキーワードを検索したことがあるユーザーが、Yahoo広告を出稿できるサイトに訪れた際に広告を配信することができます。
ファッションサイトを運営している場合、ファッションに関連するキーワードをこちらで指定することで、それらのキーワードを検索したことがあるユーザーにYDAを配信できます。Yahoo!側がサーチキーワードターゲティングにおいて指定できるキーワードを一覧にまとめており、 その中から指定したいキーワードを選び配信することになります。
過去に検索行動を起こした顕在層ユーザーをターゲティングできるため、ディスプレイ広告のなかでも獲得率は高いと言われています。
プレイスメントターゲティングでは、特定のウェブサイトやアプリに広告を表示します。関連性の高いコンテキストで広告を表示でき、ターゲットユーザーにアプローチします。ユーザーが関心を持ちそうなコンテンツに広告を配置します。
ディスプレイ広告(YDA)のプレイスメントターゲティングは、広告を配信したいサイトのURLを指定して配信できるターゲティングで、機能はGDNのプレースメントターゲティングと同様です。
ディスプレイ広告(YDA)ではアドネットワークのなかでも比較的効果が高いと言われている、Yahoo!JAPANのトップ面をはじめとするYahoo面も個別で指定することが可能です。
GDN面、YDA面でそれぞれ配信できるページが違うため、併用することがおすすめです。
ただし、配信面を限定することになるので配信ボリュームは少なくなることが多いです。
大きく出稿を増やしたい場合には向かないメニューなので、注意しましょう。
オーディエンスカテゴリーターゲティングでは、ユーザーを興味、購買意向、属性、ライフイベントなどのカテゴリに基づいてセグメント化します。ユーザーの興味や特性に合った広告を提示します。
ディスプレイ広告(YDA)のオーディエンスカテゴリーターゲティングは、ユーザーの興味・関心を元に広告を配信するターゲティングです。
Yahoo!が一覧にした興味・関心の中から選択したカテゴリにあてはまるユーザーに広告を配信できます。
オーディエンスカテゴリーターゲティングでは、「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の3つのカテゴリータイプを選択して利用することができます。
商品やサービスに関心を示している「潜在」ユーザーへアプローチするターゲティングです。まずは商品やサービスを知ってもらうための認知施策の場面で活用されることが多いです。
商品やサービスの購買を検討しているユーザーや、旅行や結婚などの計画を立てている「顕在」ユーザーへアプローチするターゲティングです。コンバージョン獲得を目的としたキャンペーンで活用されることが多いです。
家族構成や年収など、就職や入学など属性やライフイベントを限定して配信したいときに利用します。あくまで推定データではありますが、ターゲットが家族構成やライフイベントのフェーズで絞ることができる商材に有効です。
サイトカテゴリーターゲティングは、ウェブサイトのカテゴリに基づいて広告を表示します。例えば、特定のニッチ市場に関連するウェブサイトに広告を表示することができます。
ディスプレイ広告(YDA)のサイトカテゴリーターゲティングでは、Yahoo!広告で定められたWebサイトのカテゴリーを指定することで、該当のカテゴリーに応じた掲載面(Webサイト)へ広告が配信されます。
人ではなく、配信面をターゲティングする点が特徴です。
配信するプレイスメントによって効果に違いあったときに、個別で設定する手間を省くためにサイトカテゴリーターゲティングを利用して掲載面を絞り込むこともあります。
類似ユーザーターゲティングでは、既存の顧客と似た行動や興味を持つユーザーに広告を表示します。これにより、新たな潜在顧客にアプローチし、ビジネスの成長を促進します。
類似ユーザーターゲティングは、ターゲットリスト内のユーザーとWeb上の行動がよく似ているユーザーを抽出して広告を配信できるターゲティングです。ファッションサイトを運営している場合、商品を購入したユーザーのターゲットリストを基に、商品を購入したユーザーとWeb上での行動が似ているユーザーに広告を配信することができます。
基となるターゲットリストのデータ数が多ければ多いほど、類似ユーザーを抽出する際に参考になるデータが増えるので類似ユーザーターゲティングの精度が上がります。
類似リストの作成の際は1~10段階で類似度を選択することができます。数字が低いほど元のユーザーリストのユーザーに近く、数字が大きいほどリーチが多くなります。目的や予算によって使い分けるのが良いでしょう。
また、2022年にはこの類似ターゲティングの元となるシグナルの取得の仕組みがアップデートされています。
要は「何をもって類似ユーザーであると判別するのか」の判断材料の部分です。
具体的には、Yahoo!ニュース、Yahooショッピング等のサイトにおける行動履歴等がシグナルとして追加されています。
▼2021年12月時点でのシグナル
このようなアップデートが行われていることからも、効果に期待できるメニューだと考えられます。
これらのディスプレイ広告ターゲティングオプションを活用することで、ユーザーに適切な広告を届け、コンバージョンを増加させることが可能です。ターゲティングの精度を高めて、効果的な広告キャンペーンを展開しましょう。
Yahoo検索広告の設定は、以下の手順で行います。
この設定方法は、広告主が自分の商品やサービスに合った広告を効率的に展開するための基本的な流れです。初めての方でも、Yahoo広告管理ツールのガイドに従って進めることができます。
ここからは、Yahoo!広告と一緒に利用されることが多いGoogle広告との違いについて見ていきましょう。
Yahoo!広告とGoogle広告のユーザーは異なります。
Yahoo!広告はYahoo!ジャパンのポータルサイトにアクセスするユーザーをターゲットとし、Google広告はGoogle検索エンジンを利用するユーザーを対象とします。
大きく分けると、Google広告はスマートフォンを頻繁に利用するような若年層ユーザー中心で、Yahoo!広告は30代後半以降の年齢層高めのユーザーが多いと捉えておくと良いでしょう。
そのため、若年層向けのファッション通販などではGoogle広告の成果が良く、ミセス世代のファッション通販ではYahoo!広告の成果が良いというように、同じファッションECサイトでも大きく成果が異なる事例もこれまで良く見てきました。
したがって、ユーザーの属性や行動傾向に違いがあり、広告戦略を調整する必要があります。
ディスプレイ広告の場合、YDAとGDNでは掲載できるネットワークが異なります。
Yahoo!広告の一番の特徴は何といってもYahoo!ジャパンをはじめとするYahoo!面に掲載できることでしょう。
国内最大級のメディアであるYahoo!ジャパンは、その掲載内容も厳しく審査されているためブランドセーフティーという観点でも非常に優良です。また、Yahoo!のブランドパネル面は数年前からYDA経由でも配信がができるようになった、Yahoo!の掲載面の中でも非常にCVRが高い配信面の一つです。
一方でGoogle広告の掲載面はブログなどが中心です。
大小さまざまなウェブサイトを束ねたネットワークであるため、国内の大半のユーザーに広告を届けることができり圧倒的なリーチを誇ります。また、YouTubeやGmailといったGoogleのオウンドメディアに広告を出せることも、Google広告の大きな特徴です。
Yahoo!広告、Google広告それぞれでどちらかの媒体でしかできないターゲティングが存在します。
・Yahoo!広告のみに存在
サーチターゲティング
・Google広告のみに存在
子どもの有無、世帯年収でターゲティング
昨今のYahoo!広告、Google広告では自動入札機能をはじめとする機械学習を利用した最適化機能が拡充してきますが、その精度には差があるように思います。
これらはあくまで私の感覚ではありますが、Google広告の方が機械学習(特に自動入札やターゲティングの拡張という意味で)の精度が高く、Yahoo!のほうがやや自動化の精度が弱いように感じます。
ただし、これらはどちらが良い悪いという議論ではありません。それぞれの媒体の特性を認識したうえで、最適な運用をしましょう。
Yahoo!広告とGoogle広告はそれぞれ異なる特性を持つ広告プラットフォームです。ビジネスのニーズやターゲット市場に応じて、適切なプラットフォームを選び、戦略的な広告キャンペーンを展開しましょう。
Yahoo検索広告を利用した成功事例として、多くの企業がコンバージョン率の向上を報告しています。
具体的な数字は企業によって異なりますが、一般に広告効果の測定が容易であるため、最適化の取り組みが進み、成功につながるケースが多いです。
Yahoo検索広告を利用した広告主からは、ターゲット指向の高さや予算管理のしやすさなどが評価されています。
特に中小企業においては、限られた予算内で効果的な広告展開が可能であるため、非常に有用な広告手法とされています。
Yahoo検索広告の運用中にトラブルが発生した際の対処方法は以下の通りです。
トラブルが解決しない場合は、Yahooのサポートセンターに連絡することも可能です。専門のサポートスタッフが対応し、問題解決に向けた支援を提供します。
以上Yahoo!広告の種類や特徴を具体的に紹介しました。
Yahoo!広告を利用することで、Google広告だけリーチできないユーザーに広告を配信することができます。Google広告を実施しているがYahoo!広告はまだ実施していない方、これからリスティング広告の出稿を考えている方はYahoo!広告の導入を検討されると良いでしょう。