SEOとは?SEO対策で上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2025.01.08
更新日:2024.09.09
公開日:2023.04.07
Google広告に限らず、Web広告は出稿すれば完了ではなく、必ず効果測定が必要です。しかし、広告出稿後の効果測定のやり方や、どのようにして分析を行えば成果につながるのか分からない企業は多くいらっしゃいます。
本稿では、Google広告の効果測定で必ず覚えておくべき12の指標と測定方法について分かりやすく解説します。
Google広告には、以下の表のような広告効果を測定する指標があります。
広告指標 | 概要 |
Impression | 広告が表示された回数 |
---|---|
CPM(Cost Per Mille) | 広告1,000回表示あたりの費用 |
CPC(Cost Per Click) | 1クリックあたりの費用 |
CTR(Click Through Rate) | 広告表示回数に対してクリックされた割合 |
CV(Conversion) | 設定した目的に対しての達成回数 |
CVR(Conversion Rate) | 訪問ユーザー数に対しての 目的達成の割合 |
CPA(Cost Per Action) | CV1件当たりにかかる広告費用 |
ROAS(Return On Advertising Spend) | 広告費用に対しての売上の割合 |
ROI(Return on Investment) | 広告費用に対しての利益の割合 |
LTV(Life Time Value) | 顧客一人あたりの生涯獲得単価 |
KGI(Key Goal Indicator) | ビジネスの最終的な目標指標 |
KPI(Key Performance Indicator) | KGIに対しての達成度合いを測る指標 |
以下では、それぞれの広告指標について解説します。
Google広告でのImpressionとは、広告が表示された回数を表す指標です。Impressionがわかれば、広告がどれだけ多くのユーザーに表示されたかを把握できます。Google広告を出稿してImpression数が増えれば増えるほど、ブランド認知の向上につながります。
CPM(Cost per Mille)とは、広告の表示1,000回あたりの費用を表します。つまり、CPMはインプレッションの費用対効果を把握するための指標です。ブランド認知などで広告の露出度を高めたい場合は、特に注目するべき指標です。
計算式:
広告費用 ÷ インプレッション × 1,000(表示単位)
CTR(Click-Through Rate)とは、広告表示回数に対して実際にユーザーが広告をクリックした割合を表します。CTRは、配信した広告文や広告画像などの質を把握するために重要な指標です。広告のクリック数が増えれば流入数も増えるため、最終的なコンバージョンに良い影響を与えやすくなります。一方でCTRが悪いと広告出稿媒体の評価も下がり、競合との入札競争に勝ちづらくなって、広告効果に悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
計算式:
クリック数 ÷ インプレッション × 100(%単位)
CPC(Cost per Click)とは、広告のクリック1回あたりの費用を表します。CPCを把握しておけば、配信している広告の費用対効果が計測可能です。CPCが高騰していて成果につながっていない場合は競合が強く、勝ちにくい可能性があります。CPCを抑えるためにキーワードを変更するなどの対策をとり、広告の掲載順位を維持しながらコストを抑えましょう。
計算式:
広告費用 ÷ クリック数
CV(Conversion)とは、広告をクリックしたユーザーが設定された目的(商品購入や問い合わせなど)を達成した回数の指標です。CVはビジネスの売上や利益に直結する指標のため、広告配信などのマーケティング活動で特に重要です。CV数の状況は広告に限らず、広告から流入させたWebページに問題がある場合もあるため、俯瞰的な目線で課題を発見する必要があります。
CVR(Conversion Rate)は、広告をクリックしてWebページに訪問したユーザーが、どの程度CVしたのかどうかを測る指標です。CVRもCV同様に売上や利益に直結する指標のため、高ければ高いほど良いとされています。CVRが低い場合は、広告と訪問先のWebページの双方から、どこに課題があるのかを分析する必要があります。
計算式:
CV ÷ クリック数 × 100(%単位)
CPA(Cost Per Action)は、1件のコンバージョンを獲得するために必要な広告費を測る指標です。CPAは広告出稿による費用対効果を計測する重要な指標のため、広告配信をする場合は、はじめにCPAを考えなければいけません。1件のコンバージョンを獲得するための目標CPAと、「ここまでなら広告費を出せる」という限界CPAを広告出稿前に決めておけば、出稿後に想定以上の大赤字を出すといった状況を回避できます。広告出稿後は、必ずCPAがどうだったのかを確認して目標CPAに対して費用対効果をレポートにまとめましょう。
計算式:
広告費用 ÷ CV
ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費用に対する売上高の比率です。ROASが高いほど、広告費に対して高い売上を獲得できています。例えば、100万円の広告費で200万円の売り上げを生み出した場合、ROASは200%です。ROASが高ければ高いほど、広告の投資対効果が高い状態です。ただ、単にROASが高いだけで終わらせず、成果の背景にある広告戦略が的確だったのかを分析しておきましょう。ROASはあくまでも売上を測る指標のため、最終的な利益まで把握しておくのも重要です。
計算式:
売上 ÷ 広告費 × 100(%単位)
ROI(Return on Investment)は、広告費用に対する収益額を比較する指標です。ROASよりも投資したコスト全体に対する利益がいくらあるかを測ります。例えば、100万円の広告費で300万円の利益が生まれた場合、ROIは300%です。ROIが100%を超えている場合は、ビジネスで利益が出ているという判断ができます。ただし、ROIはビジネスの状況によって計算式が変わる場合もあるので自社ごとで確認しておきましょう。ROIを向上させるためには、費用対効果の高い広告戦略の立案と実行が重要です。
計算式:
利益(売上 – 経費) ÷ 広告費 × 100(%単位)
LTV(Life Time Value)は、一人の顧客が生涯にわたって自社の商品・サービスを購入した合計金額を表す指標です。LTVが高いほど顧客を獲得する価値が高いと言えます。
例えば、単価10,000円の商品Aは収益率が30%で、ある顧客が月1回で3年継続して購入してくれた場合だと、以下のような計算で算出可能です。
単価10,000円 × 収益率30% × 購買頻度1回/月(12回/年) × 継続購入年数3年=108,000円
以上のLTVの計算から、顧客一人を獲得するためにかけられるコストは、108,000円以内だと判断可能です。顧客の獲得費用を把握できれば、マーケティング戦略の改善や顧客獲得の戦略を見直せます。
計算式:
顧客単価 × 収益率 × 購買頻度 × 継続購入年数
KGI(Key Goal Indicator)は、ビジネス目標として設定された数字の中で、最終的な目的を示す指標です。最終的な目的は、例えば売上目標や利益目標などがあげられます。KGIを設定すれば、広告戦略やマーケティング施策の方向性を明確にでき、達成までのプロセスに迷わず施策を進められます。
KPI(Key Performance Indicator)は、最終目標であるKGIに対して、どれだけの達成度合いであるかを測る指標です。KGIは最終目標までの達成度合いを測る指標のため、中途目標は具体的な数値を設定して評価しなければいけません。例えば売上を5,000万円あげるために、成約数・成約率・訪問数・リード獲得数・クリック数・インプレッション数などが、どの程度の数値でないといけないのかを設定します。各目標値を具体的に設定できれば、KPIを達成するための施策や行動が明確になります。
主なGoogle広告のメニューには、以下の3つがあります。
以下では、各広告の効果測定方法について解説します。
リスティング広告で効果測定を始める際の手順は以下のとおりです。
STEP 01:Google広告でコンバージョントラッキングタグを設定
STEP 02:Googleアナリティクスと連携
STEP 03:Google広告にログインして中央メニューから「レポート」を選択
STEP 04:「基本」から効果測定したい項目を選択
STEP 05:ダッシュボードページで必要な指標を選択
STEP 06:「名前を付けて保存」をクリック
以上の手順でGoogle広告の管理画面上に必要なデータが表示されます。なお、コンバージョントラッキングの設定手順は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告の効果測定で特に見るべき指標は以下の5つです。
CPA:コンバージョン1件獲得あたりの費用対効果は合っているか
CPC:クリック単価が高騰していないか・費用対効果に合っているか
CVR:目的を達成されているか・売上目標に届いているか
ROAS:広告全体の費用対効果は合っているか
KPI:最終的な目標達成まで現状の達成度合いはどうなのか
リスティング広告は能動的に検索しているユーザーに対して広告を表示できるため、商品・サービスの購入や成約につながりやすい広告メニューです。そのため、コンバージョンをはじめとした売上への費用対効果を測る必要があります。
ディスプレイ広告の効果測定を始める際の手順は、リスティング広告と同じで以下のとおりです。
STEP 01:Google広告でコンバージョントラッキングタグを設定
STEP 02:Googleアナリティクスと連携
STEP 03:Google広告にログインして中央メニューから「レポート」を選択
STEP 04:「基本」から効果測定したい項目を選択
STEP 05:ダッシュボードページで必要な指標を選択
STEP 06:「名前を付けて保存」をクリック
Googleディスプレイ広告の効果測定で特に見るべき指標は以下の5つです。
Impression:ユーザーにどの程度認知を拡大できているのか
CTR:どの程度ユーザーから興味関心を得ているのか
CPC:クリック単価が高騰していないか・費用対効果に合っているか
CPA:コンバージョン1件獲得あたりの費用対効果は合っているか
KPI:最終的な目標達成まで現状の達成度合いはどうなのか
ディスプレイ広告は商品・サービスやブランドの認知拡大で活用されるケースが多いため、ターゲットのユーザーにどの程度認知されて、どの程度興味関心を抱いてもらったかの計測が重要です。加えて、興味関心を持ったユーザーがコンバージョンにいたっているかの計測も、CPAで把握してKPIを達成できているかを明確にしておかなければいけません。
動画広告の効果測定にはGoogle広告とYouTube広告の2つがあります。Google広告で作成した動画広告の場合は、Google広告で効果測定が可能です。一方、YouTubeでの動画広告は、YouTube Studio アナリティクスという効果測定ツールから確認できます。
動画広告の効果測定は、リスティング広告とディスプレイ広告とは異なる指標で確認しなければいけません。動画広告で特に注目するべき指標は以下の6つです。
視聴回数:広告が実際に何回再生されたのか
視聴完了率:動画広告の内容に対して関心度がどの程度高いのか
CTR:どの程度興味関心を持ってクリックされたのか
CVR:動画広告の効果がどの程度あるのか
CPA:動画広告の費用対効果がどの程度あるのか
KPI:動画広告がビジネス達成度にどの程度影響しているか
動画広告は用途が「コンバージョンが目的」の場合と、「ブランド認知の拡大」が目的の2つに分かれます。目的に応じて見るべき指標は異なりますが、上記6つはどの場合でも必ず追うべき効果測定の指標です。
Googleアナリティクスは、Googleが提供している無料の計測ツールです。Googleアナリティクスを活用すると、Webサイトに訪問したユーザーの属性や、サイト内での行動を分析できます。Googleアナリティクスの設定方法については、以下の記事を参考に進めてください。
Googleアナリティクスで効果測定を行う場合は、必ず「URLパラメータ」という変数を設定しなければいけません。変数は広告URLの後ろに「?」以降の文字列を作成して設定します。URLパラメータの作成は「Campaign URL Builder」というパラメータ作成ツールで行います。
画像の赤枠を入力すれば以下の画像のように、自動的にURLパラメータが付与されたURLを生成可能です。
参照元や流入元は以下の表を参考にして、該当するものをそのまま入力すれば問題ありません。
流入経路 | 参照元 | 流入元 |
Googleリスティング広告 | cpc | |
---|---|---|
Googleディスプレイ広告(動画広告) | display | |
YouTubeのPR | (チャンネル名) | video |
生成されたURLパラメータをGoogleアナリティクスで設定すれば、Google広告からの訪問情報やコンバージョンなどの効果計測が可能です。
Google広告のブランド広告測定方法は、以下2つがあります。
<1>ブランドリフト(BLS)調査
<2>サーチリフト(SLS)調査
以上の2つの測定方法を行うには、Googleアカウントマネージャーと呼ばれる、Google社の担当者に調査実施依頼をする必要があります。担当がいない場合は、広告代理店経由で調査依頼をしましょう。以下では、それぞれのブランド効果測定の方法について解説します。
ブランドリフト調査とは、ブランディング広告の効果を調査する方法です。具体的な調査方法は、広告出稿後にアンケートを行い、広告を見たユーザーと見ていないユーザーでのブランド認知度や購買意欲の変化を測定します。アンケートには以下2つの方法が用意されています。
インバナーサーベイは、WebサイトやSNSなどを閲覧しているユーザーに対して表示されるアンケート広告バナーです。バナーに表示された複数個の回答をクリックするだけで回答できるため、手軽にデータを収集できます。
一方のリードバナーアンケートは、アンケート回答用ページを用意してディスプレイ広告で配信します。専用のアンケートページで回答させられるためより詳細で精度の高い結果を収集できるのがメリットです。
サーチリフト調査とは、ブランディング広告でブランド名や商品・サービス名の検索数が、どの程度向上したのかを測定する調査方法です。サーチリフト調査は、ブランドリフト調査のアンケート施策とは異なり、オーガニックの検索数データをもとにブランド認知を測ります。
ユーザーは気になる広告を見れば、GoogleやYouTubeなどの検索できる媒体で検索して情報を得ようとするという顧客行動をもとに、サーチリフト調査を行います。
サーチリフト調査は手軽に利用できますが、測定対象は検索意欲の変化に限られるため、ブランド知名度やブランドイメージの変化を測定することはできません。自社の現状に必要な調査方法を選択し、目的に合った分析を行いましょう。
Google広告で成果を上げるには、何よりも以下4つを適切に設定する必要があります。
KGI・KPI・CPAが定まっていないと、広告配信による効果の良し悪しが分からなくなってしまいます。まずはKGIを決定し、KGIから逆算してKPIやCPAを決めていきましょう。
また、広告出稿先のターゲットが、自社の商品・サービスに合っていなければ高い成果は期待できません。成果が期待にそぐわない場合は、ターゲットを見直してから広告の文章や画像を変更しましょう。
広告の数値は良くてもコンバージョンにいたっていない場合があります。この場合、訪問先に問題があるケースが多いため、広告だけ見るのではなく、目的達成までの全体を俯瞰した効果測定が大切です。
Google広告を出稿する際に必ずおさえておくべき指標が、以下の表です。
広告指標 | 概要 |
Impression | 広告が表示された回数 |
---|---|
CPM(Cost Per Mille) | 広告1,000回表示あたりの費用 |
CPC(Cost Per Click) | 1クリックあたりの費用 |
CTR(Click Through Rate) | 広告表示回数に対してのクリック数 |
CV(Conversion) | 設定した目的に対しての達成回数 |
CVR(Conversion Rate) | 訪問ユーザー数に対しての目的達成の割合 |
CPA(Cost Per Action) | CV1件当たりにかかる広告費用 |
ROAS(Return On Advertising Spend) | 広告費用に対しての売上の割合 |
ROI(Return on Investment) | 広告費用に対しての利益の割合 |
LTV(Life Time Value) | 顧客一人あたりの生涯獲得単価 |
KGI(Key Goal Indicator) | ビジネスの最終的な目標指標 |
KPI(Key Performance Indicator) | KGIに対しての達成度合いを測る指標 |
中でも、KGI・KPI・CPAは広告出稿前に適切な設定が必要です。広告のクリックもコンバージョンも成果が悪い場合は、ターゲットの見直しからやり直してみてください。一方で、広告はクリックされているがコンバージョンにつながっていない場合は、訪問先のWebページや広告と訪問先との内容に齟齬がないかを確認しましょう。
効果測定を行い改善を繰り返すことで成果を最大化していけるのがWeb広告の長所です。広告配信の開始後には正しく効果測定を行うことを意識ましょう。
インターネット広告の運用は、実績のあるプロの代理店に任せることをオススメします。PLAN-Bのリスティング広告運用サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。