ゼロクリック検索とは?影響の確認・対策方法も紹介

ゼロクリック検索とは?影響の確認・対策方法も紹介

SEO担当者の中には、「AIモードやAIによる概要(AI Overviews)などの登場によって、検索流入が減った」と感じている方は多いのではないでしょうか?

近年Googleの検索結果画面に、AIによる概要やAIモードが表示されるようになりました。その結果、ユーザーはWebサイトを訪問しなくても、検索結果画面上で疑問を解決できるケースが増えています。

こうした検索行動は「ゼロクリック検索」と呼ばれます。

本記事では、ゼロクリック検索の概要やWebサイトへの影響、影響が出ているかどうかの確認方法、取り組むべき対策を紹介しますので、ぜひご覧ください。

AI検索対策サービスのご案内
今すぐ無料ダウンロード

ゼロクリック検索とは?

ゼロクリック検索とは、ユーザーが検索結果画面上で知りたい情報を得て、Webサイトのリンクをクリックせずに検索行動を終えることです。

ここ数年で、Googleの「AIによる概要」や「AIモード」、Yahoo!検索の「AIアシスタント」、Bingの「Copilot Search」など、検索結果上でAIが回答を提示する機能の利用が広がっています。

その結果、ユーザーはWebサイトを訪問しなくても疑問を解決できるようになり、Webページが以前よりクリックされづらくなっています。

例えば、「東京タワー 高さ」と検索した場合、Webサイトを訪問しなくても、AIによる概要に「333m」という回答が表示されているため、Webページを見る必要がありません。これがゼロクリック検索です。

ゼロクリック検索を生み出す要因

ゼロクリック検索の広がりにはGoogleのAI機能の登場が大きく影響していますが、検索結果画面上で情報を得られる機能は以前から存在します。

そういった以前からある機能も含めて、ゼロクリック検索を生み出す要因である機能を紹介します。

AIによる概要

AIによる概要とは、Web上の情報を整理・要約し、検索結果上に表示するGoogleの機能です。

このAIによる概要の正式な英語の名称は、「AI Overviews」です。日本上陸時もこの名称が使われていたことから、現在でも専門家の間では「AI Overviews」や「AIO」と呼ばれることがあります。

AIによる概要ではユーザーが検索したキーワードに対して、AIが関連情報を要約して表示します。そのため、複数のWebサイトを閲覧しなくても概要を把握することが可能です。また、回答内には参照元のリンクが示されます。

例えば「SEOとは」と検索すると、SEOの概要や目的、内部対策などの代表的な施策が、AIによる概要の枠内に表示されます。これにより、ユーザーはWebサイトを閲覧しなくても、知りたい情報の要点を把握することが可能です。

AIによる概要

関連記事:AIによる概要(AI Overviews)とは?SEOへの影響と対策方法を解説

AIモード

AIモードとはGoogle検索画面に設置されている、AIと対話しながら情報収集ができる機能です。Yahoo!ではAIアシスタント、BingではCopilot SearchをAIモードと同じように使うことができます。

従来の検索のようにキーワードを入力するだけでなく、質問を文章で入力したり、追加で質問したりしながら知りたい情報を調べられます。AIが複数の情報源をもとに回答を作成するため、ユーザーは、複数のWebサイトを行き来せずに情報を収集することが可能です。

例えば、「SEOは何から始めればいい?」と質問した後に、「予算が少ない場合は?」や「BtoB企業の場合は?」と続けて質問できるため、会話形式で情報を深掘りできます。

AIモード

関連記事:Google検索のAIモードとは?消し方・出し方・使い方などを解説

強調スニペット

強調スニペットとは、Googleが検索結果の最上部に表示する回答ボックスのことです。Webページの一部を抜粋し、ユーザーの質問に対する答えを検索結果上で表示します。

例えば「SEOとは」と検索した場合、SEOの意味や概要を要約した文章が表示されます。

強調スニペット

関連記事:強調スニペットとは|検索結果の一番上に表示されるアレの正体

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、人物・企業・場所などの情報を検索結果画面の右側や上部に表示する機能です。

例えば、「株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ」と検索すると、概要や所在地、電話番号などが表示されます。

ナレッジパネル

関連記事:ナレッジパネルとは?表示方法から表示されない原因・事例まで徹底解説

ローカルパック

ローカルパックとは、地域に関連する検索をした際に、Googleマップとあわせて近くの店舗や施設を検索結果上に表示する機能です。

例えば「五反田 飲食店」と検索すると、地図とともに店舗名、評価、住所などが表示されます。

ローカルパック

関連する質問

関連する質問とは、ユーザーが検索しているキーワードに関して、多くの人があわせて知りたいと考えている質問とその回答を表示する機能です。

例えば「検索エンジンとは」と検索した場合、「検索エンジンとブラウザの違いは何ですか?」のような関連する質問とその回答を表示します。

関連する質問

関連記事:PAA(People Also Ask)とは?採用されるためのSEOテクニック

ゼロクリック検索が与える影響

ゼロクリック検索が増えることで、これまでと同じように検索流入を獲得することが難しくなる一方で、AI回答が新たな露出面となり、企業やサービスの認知につながるケースもあります。

ここでは、そうしたゼロクリック検索がもたらす影響について解説します。

セッション数が減少することがある

ゼロクリック検索の増加により、セッション数が減ることがあります。

特に、「SEOとは」「東京タワー 高さ」のようなInformational(情報収集)クエリでは、AIの回答だけで必要な情報を得られることが多いため、これまでWebサイトへ流入していたユーザーの一部が訪問しなくなる可能性が高いです。そのため、セッション数が減少することがあります。

AIによる言及の重要性が高まる

これまで、「SEO会社 おすすめ」や「SEOツール 比較」などの比較検討クエリでは、ユーザーが複数の記事を閲覧する中で企業名やサービス名を認知していました。しかし今後は、AIが複数のWebサイトを参照した上で候補を絞り込み、その内容を回答として提示するケースが増えるでしょう。

そのためAIに言及されなければ、ユーザーの検討候補に入れない可能性があるため、AI回答で自社や自社サービスが言及されることが非常に重要です

AIによる言及を獲得できれば、認知拡大や指名検索の増加につながる可能性があります。反対に言及されない状態を放置すると、本来獲得できたかもしれないビジネスの機会を失ってしまうかもしれません。

ゼロクリック検索でSEOは終わる?

ゼロクリック検索の増加によって、「検索順位が高くてもクリックされないのであれば、SEOを続ける意味はあるのか」と感じる方もいるでしょう。

結論からいうと、ゼロクリック検索が増えたとしてもSEOを行うことは重要です。その理由は、大きく3つあります。

Google検索の利用は依然として増加しているから

Ahrefsの調査によると、日本におけるGoogle検索数は増加しています。

  • 2024年1月~7月:438.9億回
  • 2025年1月~7月:461.6億回(前年同期比105%)
  • 2025年7月:67.7億回(前年同月比105%)

そのため、Google検索を使わなくなる時代が到来したとはいえず、SEOは引き続き重要な集客施策です。

CVにあまり影響がないことが多いから

弊社PLAN-Bで流入減少サイト57件を検証した結果、AIによる概要が原因でCVが減ったのは5件(8.8%)のみでした。つまり、トラフィックが減ってもCVはほとんど減っていないケースが大半です。

AIによる概要で満足してWebサイトに流入しないユーザーは、元々CVしなかったユーザーである可能性が高いです。CV意欲の高いユーザーは依然サイトに流入しているため、AIによる概要の表示によってトラフィックは減少しているものの、CVはそれほど大きく減少していないと考えられます。

そのため、ゼロクリック検索が増えたからといって、SEOの重要性が低下するわけではありません。むしろ、CVにつながる比較検討クエリで検索上位を維持し、検討度の高いユーザーを獲得するために、SEOに取り組むことが重要です。

SEOはAI検索対策の基盤だから

AIに自社の情報を正しく認識・参照してもらうためには、ユーザーや検索エンジンに理解しやすいコンテンツの作成や、サイト表示速度の改善、構造化データの整備など、SEOの基本施策が欠かせません

その上で、AI検索対策として一次情報の発信や外部サイトでの露出拡大、サイテーションの獲得などに取り組むことが重要です。SEOとAI検索対策はどちらか一方を行うものではなく、SEOを土台としてAI検索対策を積み上げていくという考え方が求められます。

ゼロクリック検索が起こっているかを確認する方法

順位や表示回数が変わらないにもかかわらず、クリック数が減っている場合は、ゼロクリック検索の影響を受けている可能性があります。Google Search Consoleで、順位や表示回数は変わっていないのにクリック数が減っているクエリやページを確認してみてください。

特に「~とは」などの定義・意味を調べるクエリや、「日本 人口」などの数値・データを調べるクエリではゼロクリック検索が起こりやすいです。今後、こういったクエリからの流入増加は期待しにくいため、別のクエリからクリックやCVを獲得できるよう対策しましょう。

ゼロクリック検索への対策方法

では、先ほど確認したゼロクリック検索の影響を受けているページに対して、どのような施策を行えばよいのでしょうか?

ここからは、AI・検索エンジン・ユーザーに正しく情報を理解してもらうための基本的な施策を、いくつか紹介します。

対策を行う前に知っておきたいこと

まずは、ゼロクリック検索への対策をする前に認識しておくべきことを2つ紹介します。

言及・参照をKPIに追加する

ゼロクリック検索への対策では、まずSEOの基本施策を行うことが重要です。依然として、CVにつながるクエリでのセッション数や検索順位は重要な指標です。

その上で、AI検索対策の状況を確認する指標として、以下の3つの指標をKPIに追加するのがよいでしょう。

  • 言及の量…AIの回答で自社名や商品名が取り上げられる量
  • 言及の質…AIの回答内で、自社名や商品名がどのように紹介されているか
  • 参照…AIの回答で、根拠となる情報源として自社サイトやページへのリンクが表示されること

これらはAhrefsのブランドレーダー機能を活用すると、効率的に確認できます。もしAhrefsを利用していない場合は、ブラウザのシークレットモードで検索したり、AIモードで自社サービスについて質問したりして確認しましょう。

LPO・CROは引き続き行う

ゼロクリック検索が増えることで、Webサイトへの流入数が減少する可能性があります。

しかし、先ほども説明したように、比較検討を進めているユーザーは変わらずWebサイトを訪問します。そのため流入数の増加だけを目指すのではなく、問い合わせや購入につなげるLPOランディングページ最適化)やCRO(CVR最適化)にも引き続き取り組むことが重要です。

関連記事:LPO対策とは?初心者にもやさしい、ざっくり解説!

弊社PLAN-BではSEOやAI検索対策だけでなく、CROサービスも提供しています。「SEOやAI検索対策を行っているのに、売上につながっていない」「できるだけ費用をかけずに問い合わせを増やしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

>>PLAN-BのCROサービスについて詳しくはこちら

自社メディアにおける対策方法

ここからは、自社メディアにおける対策を3つ紹介します。

情報を見やすく整理する

検索エンジンやAIは、情報が整理されたコンテンツを好む傾向があります。これは、Webサイトを訪問するユーザーも同じです。

そのため、見出し(hタグ)や箇条書き、表などを活用したり、結論を端的に示したりして、内容をわかりやすく整理することが重要です。

例えば、文章だけで説明するのではなく、箇条書きや表を使って見やすい形にしましょう。結果として、AI回答で自社名が言及されたり、自社サイトが参照されたりする可能性が高まります。

hタグについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

一次情報を発信する

AIは、独自性や信頼性の高い情報を重視する傾向があります。そのため、自社で実施した調査や顧客支援事例など、自社にしか発信できない一次情報を積極的に公開することが重要です。

独自性のある情報は他サイトとの差別化につながるだけでなく、検索エンジンやAI、ユーザーから有用な情報として認識される可能性が高まります。

構造化データを整備する

構造化データとは、Webページ内の情報が何を意味しているのかを、検索エンジンに伝えるための記述方法です。

例えば、著者名や商品価格、レビュー評価、よくある質問などを構造化データで明示することで、検索エンジンやAIはページ内容をより正確に理解できます

構造化データを整備したからといって、必ずAIに引用されるわけではありません。しかし、検索エンジンやAIが情報を理解しやすくなるため、SEOの観点でも基本的な施策として実施しておきましょう。

外部メディアにおける対策方法

AIは自社メディアだけでなく、ニュースサイトや業界メディア、比較サイト、SNSなどWeb上のさまざまな情報を参照して回答を生成します。そのため、業界メディアへの寄稿や取材記事の掲載、プレスリリース配信などを通じて、外部メディアでの言及を増やすことも重要です。

複数の信頼性の高いサイトで企業名やサービス名が紹介されることで、ユーザーやAIからの認知向上につながります。

💡外部メディア施策を行う前に…

外部メディア施策を行う前に、自社の見込み顧客はどのAIを使っているのか、そのAIはどういった情報を参考にしているのかを理解しておくことが重要です。

PINTO!編集部では、ChatGPTは英語で検索して情報を収集し、それを日本語に変換したうえで回答を生成し、Geminiは日本語で検索し、収集した情報をもとに回答を生成する傾向があるのではないかと考えています。検索時に使用する言語が異なることで、収集される情報にも違いが生じ、その結果として回答内容にも差が生まれるのでしょう。

このように、AIごとに参照するWebサイトが異なる場合があるため、自社の見込み顧客が利用するAIを把握した上で、それが参照しているWebサイトに対して施策を進めることが必要です。

店舗を持っている場合の対策方法

店舗を持っている場合は、Googleビジネスプロフィールの情報を最新の状態に保つことも重要です。

ユーザーが店舗を訪れる際は、Webサイトを訪問せずに店舗へ電話をかけたり、経路を検索したりするケースもあります。営業時間や住所、電話番号、サービス内容、写真などを正しく登録することで、ローカルパックやGoogleマップ上で正確な情報が表示されやすくなり、AIに対しても正しい情報を伝えることができます。

まとめ

ゼロクリック検索とは、ユーザーが検索結果画面上で疑問を解決し、Webサイトに訪問しないことを指します。

GoogleなどのAI機能の普及により、今後も検索結果上で情報収集が完結するケースは、より増えるかもしれません。そのため、従来のように順位や流入数だけで成果を判断するのではなく、AI回答での言及・参照なども含めて評価することが重要です。

PLAN-Bでは、「ゼロクリック検索により、Webサイトへの流入が減ってしまった」「AI検索対策も進めていきたい」という方のご相談に対応しています。SEOやAI検索対策に関してお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

>>PLAN-Bへのご相談はこちら

売上につながる戦略を明確にする SEOコンサルティング