スパムアップデートの展開開始 – 先週のSEO最新情報まとめ（2025/08/23～08/29)

AI OverviewsとAIモード、ChatGPT間ではブランドの引用に大きな相違がある

BrightEdgeの調査によると、AI Overviews、AIモード、およびChatGPTの3つのプラットフォーム間において、ブランドの引用に大きな相違があることが明らかになりました。

調査結果の概要は次の通りです。

Web担当者はAIプラットフォーム間でのブランド引用が均等ではないことを認識した上で、戦略を立てる必要がありそうです。

監修者コメント

橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部

Web担当者としては、AI毎に細かく対策を考えるときりがない、と感じるかもしれません。
大切なのは、どのAIからも「信頼できる情報源」だと認識されることです。
まずは、自社ならではの専門性や独自の情報が詰まった、質の高いコンテンツ作りに集中することが、結果的にAI時代を乗り切るための近道になります。

the August 2025 spam update（8月のスパムアップデート）の展開開始

Googleは、the August 2025 spam update（8月のスパムアップデート）の展開を開始しました。このアップデートは、世界中の検索結果に影響を与えるもので、特にスパムコンテンツや低品質なサイトを対象としています。

【日本語訳】

本日、2025年8月のスパムアップデートをリリースしました。完了するまでに数週間かかる場合があります。これは通常のスパムアップデートであり、すべての言語と場所で展開されます。ロールアウトが完了したら、Google 検索ステータス ダッシュボードに投稿します。

アップデートの展開完了には数週間かかる見込みで、検索結果の変動が続く可能性があります。サイトのパフォーマンスを監視し、必要に応じて対策を講じましょう。

監修者コメント

橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部

定期的なスパムアップデートのニュースですね。Googleが継続して、ユーザーにとって価値の低い、質の悪いサイトへの対策を強化している、という事実と捉えましょう。
Web担当者として大切なのは、慌てて特別な対策をすることではありません。Googleが定めるガイドラインに沿って、ユーザーのために誠実なサイト運営を続けることが、一番の対策になります。

AIツールの採用率は38%に跳ね上がるが、95%は依然として検索エンジンに依存

SparkToroの調査によると、アメリカでは21%のユーザーがChatGPTやClaudeなどのAIツールを月に10回以上利用しており、AIツールの全体的な採用率は2023年の8%から38%に増加しました。

一方で、95%のアメリカ人がGoogleやBingなどの検索エンジンを月に利用しており、特にGoogleのヘビーユーザーは87%に達しています。2023年では84%だったため、3%上昇していることになります。

これらの調査が示唆するのは、AIツールの利用が増えても、検索エンジンの利用は減少していないということです。AIツールを多く使うユーザーは、逆に検索エンジンも多く利用している傾向があり、つまりAIと検索が相互に補完し合う関係にあることを示しています。

監修者コメント

橋本 擁 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ デジタルソリューション事業部

「AIが検索に取って代わるのでは？」という心配に対して、一つの答えが出たニュースですね。事実は「AIを使う人も、依然として検索エンジンを使い続けている」ということです。これは、人々が目的に応じてツールを使い分けていることを示しています。Web担当者としては、AIの動向を気にしつつも、まずは多くの人が利用する検索エンジンで、ユーザーにきちんと情報を届ける基本の取り組みを続けることが大切です。
ちなみに当社では、人々が生成AIを活用後、回答内容を検証するフローがあると考えており、その行動を「PRCA（プルカ）」という新しいフレームワークで整理しています 。特にAIの回答を検証（Review）する段階では、情報の裏付けを取るために検索エンジンが多く使われます 。ご興味があれば、ぜひご覧ください。【専門家コラム】生成AI時代のカスタマージャーニーフレームワーク”PRCA（プルカ）”とは 

さいごに

以上、今週のSEO最新情報でした。それでは、また来週お会いしましょう！