
【初心者向け】図解あり!Google Looker Studioの使い方を解説
SEO対策
最終更新日:2025.02.12
更新日:2025.04.10
前章までは、Webサイトの中身(コンテンツ)の作り方や大切な考え方について学びました。しかし、どれほど優れたコンテンツを用意しても、その箱(Webサイト)が適切に整備されていなければ、検索エンジンから評価されにくく上位表示は難しくなります。
ここからは「SEOに強いWebサイトを作る」をテーマに、Webサイトの構造や技術的な内容についても学んでいきましょう。
SEOに強いWebサイトを作るためには、大きく分けて以下の2つの軸で施策を進める必要があります。
どちらの施策も大切で、どちらか一方だけに注力しても十分な成果を得ることは難しいです。両方をバランスよく最適化することで、検索エンジンにとって「評価しやすい」Webサイトとなり、結果として上位表示しやすくなります。
続いて、それぞれの上記2つの項目について詳しく見ていきましょう。
外部対策(外部SEO、外部SEO対策などと呼ぶケースもあります)とは、外部サイトを通してSEO評価を高めるためにおこなう施策のことです。例えば、外部サイトからの被リンクやSNS上でのシェアにより、Googleなどの検索エンジンから「このサイトは評価に値する」と評価してもらうことを目指します。
具体的な施策の進め方は次章以降で詳しく学ぶので、ここではなぜ外部対策が重要なのか?どのような施策があるのか?といった概要を学んでいきましょう。
外部対策が重要な理由は、Googleが順位決定の際に、外部からの評価(主に被リンク)を重要視しているからです。
被リンクとは、外部サイトから自社サイトへのリンクのことをいいます。普段の会話の中では「このサイトはたくさん被リンクされてるね」「被リンクを増やすにはどうしたらいいかな?」といった形で使うケースが多いです。
Googleのアルゴリズムは、この被リンクを”投票”として捉え、「そのサイトが他のサイトからどれだけ推薦されているか」を測る指標として活用しています。良い論文がたくさん引用されるのと同じです。
つまり、被リンクをたくさんもらっているWebサイトやWebページは、人気なページと判断されて順位が上がりやすくなる、ということです。
💡注意点:被リンクは「数」だけでなく「質」も重要!
ここまでの内容を読むと、とにかく被リンクをもらえばいいんだ!と思う方がいるかもしれませんが、少し注意が必要です。例えば「相互リンクを大量に依頼する」「掲示板に自分のサイトのURLを貼りまくる」などの自作自演の被リンクは、Googleがスパムとしている施策に該当し、最悪の場合ペナルティを受ける可能性があります。
被リンク施策を進める上で大事なのは、ただ数を増やすことではなく「質の良い被リンクをもらうこと」 です。
質の良い被リンクとは、
に該当する被リンクです。むやみに被リンクを増やすのではなく、自然とリンクされる価値のあるコンテンツ作りを心がけることが、長期的なSEO成功につながります。
ここまで紹介してきた被リンクは、外部対策の中でも特に重要な要素です。一方で、被リンクほどではありませんが、サイテーションも外部対策の一つとして注目されています。
SEOにおけるサイテーションとは、SNSや他サイトなどで、企業名や自社サイト、自社商品、サービスが言及されている状態です。例えば、SNS上で「この商品よかった!」と紹介されていれば、それがサイテーションとなります。被リンクとは異なり、対象となるサイトへのリンクは伴いません。
Googleは明確にサイテーションをランキング要因とはしているわけではありませんが、「ローカルSEOにおいては知名度がランキングに加味される」と言及しており、このような背景から通常のSEOでもランキング要因なのではないかと考えられています。ローカルSEOとは、特定の地域での検索結果やGoogleマップで上位表示を目指すSEO対策のことです。
被リンクと違ってサイテーションは施策を実行しづらいものの、意識的にポジティブなユーザー評価を得られるようなサイト運営を心がけることが大切です。
内部対策(内部SEO、内部SEO対策などと呼ぶケースもあります)とは、Webサイトやページを正確かつ早くクロールしてもらい、正しく評価をしてもらうことを目的にWebサイトの内部を改善する施策のことです。
検索エンジンの仕組みで学んだように、検索エンジンにページが認識されるためには、クローラーに「発見」され、検索エンジンのデータベースに「登録」される必要があります。つまり、そもそもクローラーに発見されなければ、検索結果に表示されることはなく、評価の対象にもならないということです。
また、クローラーに発見されたとしても、「登録」に値しない(=質が低い)と判断されてしまえば、これもまた検索結果に表示されることはありません。
評価されるための土俵に立ち、正しく評価されるという点で、内部対策はとても重要な役割をもっています。
「内部対策」と一言にいっても、できる施策は数多くあります。「クローラーにページを正しく発見してもらうための施策」 と 「正しく評価されるための施策」 の2つの視点で整理し、その概要を理解しましょう。
(※詳しくは次章以降で解説しているので、ここでは「こんなものがあるんだな」程度に理解しておけば問題ありません。)
ここまでお伝えしてきたように、検索エンジンにページが認識されるにはまずクローラーに発見される必要があります。クローラビリティを改善する代表的な施策は、例えば以下のようなものです。
ページがクローラーに発見された後、その内容が検索エンジンに適切に評価されることで、検索結果に表示されるかどうかが決まります。正しく評価されるためには、ユーザーにとって有益な情報を提供することが大前提ですが、さらにそれを「検索エンジンが正しく認識できる状態にすること」が大切です。
そのためには、
といった対策が求められます。
特にECサイトやポータルサイトなどの、ユーザーの操作によって動的にページが生成されるサイトでは、パラメータ違いなどの重複ページが発生しやすいため、クローラーが全てのページを効率よく巡回できないといった課題が生じることがあります。そのようなサイトでは、検索エンジンに対して「どのページを優先的にクロール・評価してほしいか」を明確に示すといった内部施策が必要です。
本章では、SEOに強いWebサイトとはどんなものなのかを学びました。
次章以降では、外部SEO(サイト外の最適化)と内部テクニカルSEO(サイト内部の最適化)について、具体的な施策や実践方法を詳しく解説していきます。ここまでの内容を踏まえ、次章での詳細解説に進んでいきましょう。
次のステップ:外部SEO対策の具体的な施策