
【初心者向け】図解あり!Google Looker Studioの使い方を解説
SEO対策
最終更新日:2025.02.12
更新日:2025.02.20
公開日:2025.02.13
今までのSEOにおいては、キーワードに対応するコンテンツが複数あるような「キーワードのカニバリ」が生じてしまうと、SEO的にはマイナスになるという考え方が一般的でした。
しかし最近のアップデート傾向から「1ニーズ1コンテンツ」で正しく評価される傾向が進んでいるため、キーワードのカニバリを意識する必要がもはやなくなったと考えています。
この記事ではその背景と今後意識すべきことをSEOコンサル観点で解説していきます。
まずはGoogleアルゴリズムの変化に沿って背景からお伝えしていきます。
従来は網羅性という観点が「情報量多く網羅する」ことで評価されることが多く、上位表示されている記事の内容を網羅することで上位表示を狙うというアルゴリズムハック的手法が世間一般的には主流となっていました。
しかし、直近のアップデートによって「単純に情報量多く網羅する」よりも、ユーザーのニーズを満たす情報「だけ」が網羅されて記載されているかを評価する傾向が見られます。そのため、短い記事が逆に上位表示される例も見られるようになってきました。
PLAN-Bで運営をしているPINTO!においても、ユーザー目線で考えた時にこの情報はいるのか?と思っていても、その情報を入れないと順位が下がってしまうため入れざるを得ないという状況が続いていたため、ようやくGoogleのアルゴリズムが本質的なニーズメットに近づいてきたなと感じております。
Googleは検索ユーザーの背景や目的、検索履歴などを元に検索結果をパーソナライズする方向へ向かっています。「検索結果がユーザーごとに変わってきている」「時間帯やログイン状態によっても結果が違う」ことが以前よりも傾向として見られます。
元々パーソナライズドは進んでいたものの、さらに今後同じキーワードでもユーザーごとに表示されるサイトが異なる可能性が高まりました。企業としては、より多面的なユーザーニーズを想定したサイト運営が求められるようになっていくはずです。
さて、以上のアルゴリズムの変化により、よりパーソナライズされたニーズを満たすコンテンツが評価されるようになっていくことがお分かりいただけたかと思います。
では実際に1ニーズ1コンテンツをどのように進めていけば良いのか、その考え方をお伝えしたいと思います。
1ニーズ1コンテンツで作成するとしても、結局はSEO戦略(≒キーワード戦略)に紐づいた対策が必要になるため、キーワードから入っていくことは変わらないと思います。
しかしそのキーワードを調べる誰に向けたものなのかを細分化してコンテンツを作っていくことが必要になります。例えば「トレーニング やり方」というキーワードがあった時に、「ちょっと正月食べすぎたから痩せたいな」と思っている主婦の方と、「ムキムキの体を目指したい」と思っている大学生ではおそらく全く異なるコンテンツが必要になるはずです。それは置かれている状況が異なり、ニーズが異なるからです。
そのキーワードを調べる人が、「どのような状況に置かれているのか」「どのようなニーズを持っているのか」を深く分析し、状況やニーズごとにコンテンツ分けて作成することがより今後の上位表示において重要になります。
ニーズごとに細分化する必要があるということは、1キーワードに対していくつもコンテンツを作らないといけないのかと疑問に思われていると思います。
その疑問に対する回答としてはYesです。
検索結果画面のパーソナライズ化が進むということは、一つのコンテンツがどんなユーザーに対しても常に1位にあるということは起きづらくなっていくということです。そのため、1つのキーワードにおいて常に上位表示を目指したい場合は、複数ニーズに対応するページ群でニーズを網羅することが必要になっていくはずです。
特に今後AI検索が発達していった時に、SEOで大事な観点としてAIの回答のソースになることへの比重が大きくなっていきます。そのとき選ばれるためにはいかにニーズに対してクリティカルに答えているかが重要です。1キーワードに含まれる様々なニーズに対しての回答を用意することが「AI時代においても勝てるSEO」には必要となっていきます。
ここまでの内容から、もはやキーワードのカニバリを意識することは不可能になっていくことがわかると思います。もしキーワードのカニバリにより評価が下がるのだとしたらGoogleが考える理想に近づけないからです。
今までもビックワードに対してはきっとコンテンツはカニバっていたはずです。しかしニーズが違うから問題なかったと考えればそれがもっとボリュームの小さなキーワードに対しても適応されてくるだけです。
これから意識すべきなのは「ニーズのカニバリが生じていないか」です。運営歴が長いメディアに関しては今まで以上にコンテンツ管理は難しくなると思いますが、同じニーズに対するコンテンツで溢れないように注意していきましょう。
ここまでの内容を読んでいただく中でいくつかの「?」が生じていることかと思います。ここからはその「?」に回答していきたいと思います。
今後のGoogleアルゴリズムの傾向として、コンテンツの力のみでビックワードの1位を「狙って」取ることの難易度はかなり上がると思います。どのニーズに対して満たしているものを1位と認識するかはわからないからです。
そのため1位を目指すことよりも、自分たちがターゲットとしているユーザーに選んでもらえる訴求を行えるかが重要になってくると思います。最近の傾向としてSERPsに同じような内容のコンテンツが表示されなくなってきており、SERPsが多様化してきています。その影響により、今後自分にとって一番ニーズを満たすコンテンツをユーザーは探すようになるはずです。自分たちの記事のポジショニングを見極め、刺さる訴求を持ったコンテンツにできるかどうかで、1位でなくても選ばれるコンテンツになっていくと考えています。
ただ強いていうのであれば、時流を読むことは大事になると思います。その時々によって大多数が抱えているニーズは変化します。例えば、「ふるさと納税」というキーワードにおいて、一昔前はふるさと納税について説明をする「とは」系の記事が上位に表示されていました。しかし今ではほとんどの人がふるさと納税を認識しているため、ふるさと納税をサービスとして提供している事業者のサイトが上位表示されています。
このように今一番大多数の人が抱えているニーズはなんなのかを考えることがビックワードでの1位表示のコツなのかもしれません。
ユーザーのニーズが満たされるのであれば文量は関係なくなってくるため、問題ないと考えています。それこそ単語集のようなものが上位表示するキーワードも出てきており、文章量ではなく最もニーズを満たせるかどうかに焦点を当てると良いと思います。
ただし、1記事にするとただの薄いコンテンツになってしまうような場合であれば、Q&Aという形で他の近しいニーズを持つ方向けのコンテンツに入れ込むことをお勧めします。
これからのSEOは「1ニーズ1コンテンツ」を今まで以上に意識していく必要があります。
これまでよりもさらに小手先は通用しなくなり、SEOは広い意味でのマーケティング力が試される領域になってきていると感じています。「誰のどんな課題を解決するのか」、それをコンテンツに落とし込んで考えていく力を身につけていきましょう。