ホームページの保守費用はどれくらい?費用の内訳は?保守を怠るとどうなる?

ホームページの保守費用はどれくらい?費用の内訳は?保守を怠るとどうなる?
Webサイト制作サービス資料
今すぐ無料ダウンロード

ホームページを制作したら、継続的に保守費用が発生します。ホームページの保守費用はどれくらいかかるのでしょうか。また、保守費用の内訳や保守を怠ってしまった場合にはどんなデメリットがあるのでしょうか。

本記事では、ホームページの保守費用の相場や内訳、保守を怠った場合のデメリットなどを解説します。

ホームページの保守とは

ホームページの保守とは、ホームページが正常に機能し、情報が最新かつ正確であることを維持することです。

具体的には、Webサイトのバックアップ、セキュリティアップデート、コンテンツの更新や新規追加、リンクの最適化、SEOの最適化などが含まれます。これらの保守対応により、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、検索エンジンのランキングを改善し、ホームページの信頼性を高めることができます。

ホームページの保守の費用の相場

企業によって、ホームページの保守費用は大きく異なりますので一概には言えませんが、相場としては10,000円〜100,000円程度です。依頼している制作会社のプランにもよりますが、マーケティング施策や毎月のレポート提出、コンサルティング支援なども合わせると月100,000円を超えることもあります。

下記では、自社のみで保守する場合の費用相場と、制作会社に委託して保守する場合の費用相場の2種類について詳しく解説します。

自社のみで保守する場合の費用相場

一般的なホームページ保守費用の相場は月額10,000円前後であり、保守費用の内訳は、サーバー、ドメイン、SSL証明書など最低限のものです。通常、企業は自社でホームページ保守しており、低コストで運営が可能です。

ただし、コンテンツの修正や機能追加を自社で行う場合は、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディングスキルを必要とするため、技術者の雇用費用がかかることがあります。

制作会社に委託して保守する場合の費用相場

制作会社に委託して保守する場合は、10,000円〜100,000円が相場となっています。

保守内容は、契約内容に応じてコンテンツの更新や修正、セキュリティ対策、CMS・システムのアップデート、サイトのバックアップなどが挙げられます。

マーケティング施策やコンサルティング支援などを追加して行ってもらう場合には、追加で費用が発生します。

ホームページの保守費用の検討が重要な理由

ホームページを運営する場合、一度作ったらそれで終わりではありません。ホームページは常に最新の情報を提供することが求められるため、保守管理が必要です。

セキュリティ対策や、SEO対策、ユーザビリティの向上など、適切な保守を行うことでホームページの効果を最適化できます。

ホームページの保守の内容

ホームページの保守の内容とはどのようなものでしょうか。ここでは、保守内容を具体的に5つ紹介します。

  • ドメイン、サーバー管理
  • SSLサーバー証明書の更新
  • CMSのバージョンアップ
  • SEO対策
  • 最新のブラウザや端末への対応

下記では、それぞれの内容について詳しく解説します。

ドメイン、サーバー管理

ドメインとは、ホームページの住所のようなもので、サーバーは、ホームページの土地のようなイメージです。ドメインやサーバーは1年や数年に1回という形で契約期間が決まっているため、契約更新の期限が来れば、支払いがそのタイミングで発生します。

SSLサーバー証明書の更新

SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのことです。ハッキングなど第三者による改ざんやデータの盗み見を防ぐためのものです。セキュリティ対策として必須です。

SSL証明書を発行していない場合、アドレスバーに「保護されていない通信」と表示されてしまうのでユーザーに不安を与えかねません。SSLを更新してセキュリティ対策することは重要です。

CMSのバージョンアップ

定期的にCMSをバージョンアップすることは重要です。バージョンアップにより、新しい機能やセキュリティパッチが導入され、システムの安定性やセキュリティを保つことができます。

特にセキュリティパッチは重要で、旧バージョンのCMSには脆弱性がある場合があります。ハッカーによる攻撃を受ける可能性があるため、定期的なバージョンアップが必要です。最近は自動アップデートしてくれるCMSも多いですが、自社のバージョンが最新になっているか定期的に確認しましょう。

SEO対策

ホームページの保守におけるSEO対策として、リンク切れのチェックが挙げられます。

リンク切れとは、ページ内のリンクが正常に機能していない状態のことを指します。リンク切れが多くなると、ユーザーにとっては不便なだけでなく、検索エンジンの評価も下がってしまいます。

定期的にリンク切れのチェックを行い、発見されたリンク切れを修正する必要があります。修正方法は、リンク先のページが削除されている場合は削除された旨を伝える「404エラーページ」を設置することや、リンク先のURLが変更された場合は、新しいURLに変更するなどの方法があります。


最新のブラウザや端末への対応

最新ブラウザや端末に対応することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができる点です。最新のブラウザや端末は新しい機能や高速な処理能力を持っており、これを活用したWebページを作成することで、ユーザーに快適な閲覧環境を提供することができます。

また、最新ブラウザや端末に対応することで、不具合や表示崩れを防止することができます。

ホームページの保守費用の項目

それでは具体的な保守費用の内訳について見ていきましょう。ホームページの保守費用の項目は主に10つあります。

(1)ドメイン費用
(2)サーバー費用
(3)SSL費用
(4)ページの更新・修正費用
(5)障害対応費用
(6)ヘルプデスク費用
(7)メンテナンス費用
(8)システム利用費用
(9)アクセス解析・レポート費用
(10)コンサルティング費用

下記では、それぞれの保守費用の項目について詳しく解説します。

(1)ドメイン費用

ドメイン代は、1年で2,000円程度です。ただし、サーバー会社によっては、サーバー契約をするとドメインを無料で提供しているところもあります。

(2)サーバー費用

ホームページを立ち上げるのに必要不可欠なのがサーバー代です。サーバー代は毎月約900円から約3,000円程度です。

(3)SSL費用

SSLは、有料のものと無料のものがあり、「エックスサーバー」などレンタルサーバーによっては無料で提供しているものもあります。

(4)ページの更新・修正費用

ホームページ内のテキストや画像などの変更を行ってくれます。ページの追加や大幅なカスタマイズは、別途お見積りを取る必要があります。どの程度の更新・修正までやってくれるのかは、契約内容次第となります。

1修正このような内容でいくら、修正1時間でいくらというように、時間制や回数制など、プランは会社によって様々です。

(5)障害対応費用

ホームページに何かトラブルが発生して表示されなくなってしまった場合、データのバックアップなどを事前に行っておくことで、迅速かつスムーズな対応が可能になります。

このようなバックアップ作業は、万が一に備える「保険料」と言えます。ただし、バックアップ作業の内容は、制作会社によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

(6)ヘルプデスク費用

ホームページのトラブルに関する対応や、機能の使い方についての専門的な操作サポートが必要な場合にかかる費用です。このサポートの内容やレベルは、制作会社との契約内容によって異なるため、契約前にしっかりと確認することが大切です。

(7)メンテナンス費用

上述したCMSのバージョンアップなどがこのメンテナンス費用に該当します。時折、セキュリティ上の問題が発生することがあり、その場合には迅速な対応が求められます。その際の更新作業なども含まれています。

(8)システム利用費用

ホームページの中に「予約システム」や「会員管理システム」など、制作会社のオリジナルのシステムを使っている場合や、外部サービスのシステムを導入している場合に発生します。

(9)アクセス解析・レポート費用

この費用は、ホームページのパフォーマンスに関するレポートを制作会社に依頼するためのものです。ただし、集客以外の目的を持ったホームページの場合は必要ない場合があります。

また、ホームページのパフォーマンスは自社でも簡単に調べることができるため、制作会社に依頼する必要がない場合は、自社で対応することをおすすめします。

(10)コンサルティング費用

SEO対策やコンテンツマーケティングなど、本格的に集客やCVの獲得を目指す場合の費用です。ホームページ制作会社によっては、集客支援を提供する場合もありますが、Webマーケティングに特化した別の会社に依頼することもできます。

ホームページの保守の運用手順

ホームページの保守の運用は4つの手順によって行われます。

STEP 01:保守の範囲を決める
STEP 02:保守の運用体制を決める
STEP 03:保守の費用を決定する
STEP 04:保守する

下記では、それぞれの手順について詳しく解説します。

STEP 01:保守の範囲を決める

Webサイト保守においてはじめにすることは、Webサイトの目的や現状を考慮し、必要な保守の範囲を定めることです。

たとえば、ユーザーから個人情報を取り扱う場合には、通信データの暗号化などのセキュリティに対する保守が必要になります。そのため、自社にとって必要な保守内容を明確にし、適切な対策を行うことが大切です。

STEP 02:保守の運用体制を決める

保守の範囲を決定したら、次は各保守の内容において責任者を置き、運用の体制を整備することです。

Webサイトの環境が変化することで不具合が発生することがありますが、この場合には、社内の担当者が共有し、すばやく対処することが重要です。

情報の伝達ルートを明確にすることで、保守作業をスムーズに行うことができます。迅速な不具合対応は、ユーザー満足度の向上にもつながります。

STEP 03:保守の費用を決定する

保守の範囲において必要な保守費用を算定していきましょう。

保守といっても完全なセキュリティを構築することは不可能なので、どこまでセキュリティ対策を施すのかは予算と折り合いをつけることになります。

自社の負担が大きくなる部分は外注し、外注費用が高額になる部分は自社で対応するなどして、最適な保守体制を整備しましょう。

STEP 04:保守する

保守内容や保守範囲に基づいて、実際に保守していきましょう。セキュリティ対策だけではなく、効果を最大化するためのマーケティング戦略なども合わせて考えていきましょう。

ホームページを保守する際の注意点

ホームページを保守する際には、押さえておくべき注意点があります。その注意点を4つ挙げます。

  • サーバーとドメインは自社で持つ
  • 複数の委託会社から見積もりを取る
  • 外注との作業範囲を明確にする
  • バックアップを取る

下記では、それぞれの注意点について詳しく解説します。

サーバーとドメインは自社で持つ

自社でサーバーやドメインを保有することで、障害が発生した場合にも迅速かつ適切な対応ができます。また、外部サービスを利用する場合には、そのサービスが停止した場合にWebサイト自体が利用できなくなることがありますが、自社でサーバーを持っている場合には、外部サービスに依存することがなく、Webサイトの安定性を確保することができます。

複数の委託会社から見積もりを取る

保守管理費用は、制作会社によって異なります。同じ作業を依頼する場合でも、制作会社によって費用に大きな違いが出てくることがありますので、複数の制作会社から見積もりを取って検討することが大切です。

外注との作業範囲を明確にする

保守管理を制作会社に依頼する場合は、範囲をしっかりと決めておくことが大切です。範囲をはっきりさせておかないと、認識の相違が生まれてしまい、トラブルが発生する可能性が高くなります。

バックアップを取る

バックアップは必ずとっておきましょう。ハッキング・改ざんなどにより突然ホームページが全く別の組織に差し代わり閉鎖せざるを得ない状況や、不正アクセスや改ざんによりエラーページが表示され機能しなくなる可能性もあります。できれば1つの方法だけで自動バックアップをおこなうのではなく、手動・自動含めた複数の方法でバックアップを取るようにしましょう。

ホームページの保守を怠るとどうなる?

ホームページの保守を怠ってしまうとどうなるのでしょうか。そのデメリットは主に3つあります。

  • 検索上位に表示されなくなる
  • 企業のブランディングに悪影響を及ぼす
  • セキュリティ障害のリスクが高まる

下記では、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

検索上位に表示されなくなる

昨今のGoogle検索エンジンのアルゴリズムは、更新頻度やコンテンツの少ないサイトの検索順位に、低い評価を与える傾向が強くなってきました。

検索結果の表示順位が下降するということは、アクセス数や流入の減少につながっていきますので、サイトの更新をすること自体が効率の良いSEO対策になっています。

企業のブランディングに悪影響を及ぼす

ユーザーから見た場合に、更新していないサイトを公開している会社のイメージは悪く、信頼性に欠けるものがあります。

特に、複数の企業との相見積や比較検討をしている場合には、更新頻度が多くデザインが優れた会社へ依頼をすることになるでしょう。サイトの更新をしないで放置することは、企業のブランディングにも悪影響を及ぼしていきます。

セキュリティ障害のリスクが高まる

WordPressのようなCMS(Contents Management System)で構築したWEBサイトの場合には、頻繁にバージョンアップやプラグインの更新作業が発生してきます。

更新作業を怠ることで、突然サイトが閲覧できなくなることや強制的に別のWEBサイトへ転送を掛けられるような、ウィルス感染やセキュリティ障害が出ることがあります。

サイトの更新を怠ることは、今まで見たことも無かったウィルスやセキュリティ障害の危険性が高まっていきます。

まとめ

本記事では、ホームページの保守費用の相場や内訳、保守を怠った場合のデメリットなどを解説しました。

企業は、信頼性やブランディングを高めるために、ホームページを保守してウイルスや表示順位の下落などのリスクを回避することが大切です。

また、毎月保守を制作会社に依頼するのではなく、対応の必要性が高まった際に都度見積もりをとって依頼することも良いでしょう。ホームページの保守費用は、健全な企業運営の必要経費として適切に計上しましょう。