
非公開: SEO対策とは?SEOで上位表示する効果的な施策と事例
SEO対策
2023.09.26
サイトマップは、Webサイトの構造をひと目で分かるように図で表したもので、Webサイトを作成する際の重要な資料の一つです。しかし日々の業務に追われる中で、サイトマップの作成に費やせる時間があまりない場合もあります。
そこで本稿では、テンプレートを使用して簡単にサイトマップが作成できるツールを紹介します。作成の事前準備や注意点も解説しますので、参考にしてください。なお、本稿で解説するサイトマップは、「サイトの全体像をツリー形式で表したもの」を指します。
サイトマップ用のテンプレートが準備されているツールを4つ紹介します。自社で使えそうなツールがないかチェックしてみてください。
<1>ビジネスシーンで慣れ親しまれている「Excel」
<2>図形の作成に優れたツール「PowerPoint」
<3>リアルタイムで共同編集が可能「cacoo」
<4>アイデアの視覚化に便利「Xmind」
(引用:Microsoft Excel)
ビジネスの場面で頻繁に使用されることが多いExcelの「SmartArt機能」を利用することで、サイトマップがテンプレートで作成可能です。左上の挿入→図→SmartArt→階層を順にクリックすることで利用できます。使いやすいテンプレートを選択し、左側に表示されるリスト部分に文字を入力するだけでサイトマップが完成します。
テンプレートには縦方向と横方向のテンプレートがあるため、Webサイトの規模によって使いやすいテンプレートを選択しましょう。Excelははじめからパソコンにインストールされている場合があり、他の業務でもよく使用されるソフトウェアです。使い方を一から指導する必要がなく、導入コストやツール選定の手間がかからないため、手軽に作りたい方にオススメです。ただし、無料の「Web用Excel」でSmartArt機能は使用できないので注意しましょう。テンプレートではありませんが、SmartArt機能が使用できない場合は、Excelでディレクトリマップを作成することで、サイトマップの代用ができます。
(引用:Microsoft PowerPoint)
Excel同様、PowerPointの「SmartArt機能」にサイトマップを作成できるテンプレートが用意されています。PowerPointはプレゼンテーションの資料作成によく使用されるツールで、簡単な図形を描くのに使いやすいツールです。PowerPointの使用方法もExcelと変わりません。挿入→ SmartArt → 階層の順にクリックし、テンプレートを選択してリスト部分に文字を入力していくだけです。Web用Excelしか使用しておらず、SmartArt機能が使用できない方は、PowerPointでサイトマップを作成するのがオススメです。
(引用:cacoo)
cacooはオンラインで図の作成と共有ができるツールです。サイトマップのみならず、ワイヤーフレームやマインドマップなど多くの場面で使用できるテンプレートが豊富に揃っています。ビデオ通話やチャットをしながら複数人での共同編集ができる点が特徴です。チームでサイトマップを作成する企業や、テレワークで仕事をされている方にオススメです。シンプルで使いやすく、初心者の方でも安心して使えます。
【費用】
無料プラン:0円(作図は6枚まで)
プロプラン(個人利用):660円 / 月
チームプラン(チーム利用)1,980円 / 月 / 3ユーザー
※14日間無料お試し
(引用:Xmind)
Xmindは、アイデアを視覚化したい時に役立つツールです。世界で1億回以上インストールされています。マインドマップやロジック図、ツリーチャートなど多種多様な図が簡単に作成可能です。ロジック図や組織図のテンプレートを使用すればサイトマップを作れます。Xmindは1つの図に、特性要因図、タイムラインといった複数の種類の構造を組み合わせられる点が特徴です。複雑なアイデアの情報整理に役立ち、業務の効率が上がります。
【費用】
XMind 2022(サブスクリプション版):6800円(税込) / 年
XMind 8 Pro:13,036円 (税込)
※それぞれ無料版もあり
サイトマップをいきなり作ろうとしても、何をどう書けばいいのか分からないかと思います。そのため、しっかり事前準備をしておく必要があります。サイトマップ作成前に必要な準備は以下の通りです。
<1>必要なページを洗い出す
<2>ページをグループ分けする
<3>ページの階層を決める
Webサイトの目的によって必要なページは異なります。まずはWebサイトに必要なページをすべて洗い出しましょう。最初はWebサイトの階層や、このページが本当に必要かどうかは考えずに、思いつく限りすべて書き出すのがポイントです。例えばコーポレートサイトならば以下のようなページが必要です。
コーポレートサイトの必要なページ一覧
どのようなページが必要か分からない時には、同じ目的で運用されている他社のWebサイトを参考にしましょう。同じまたは業種の近いWebサイトを参考にするのもオススメです。コーポレートサイト、採用サイトである程度必要なページは想像がつきますが、業種によって必要なページが違うことがあるからです。
洗いだしたページはカテゴリでグループ分けしておきます。先ほどのコーポレートサイトであれば、以下のようなグループ分けが想定されます。
どのグループにも属さないものは「その他」でまとめておきましょう。グループ分けの準備段階が必要なページの追加・削除ができる最終段階です。必要なページの抜けもれはないか、本当にこのページは必要か慎重に検討する必要があります。
次にグループ分けしたページの階層を決定していきます。第一階層はトップページです。第二階層には「会社について」「事業内容について」といったグループ分けした際の大まかなカテゴリの概要が入り、第三階層には各カテゴリの詳細なページを配置するのがサイト構造の基本の形です。
サイトマップを作成する際に、注意すべきポイントは以下の3つです。
1つずつ解説していきます。
Webサイトの階層構造はできるだけ三階層までにとどめておくのが理想です。階層を深くしすぎると、ユーザーは目的の情報に辿り着くために何度もクリックしなければなりません。ユーザーがめんどくさくなってストレスを感じてしまうと、離脱につながってしまいます。大規模なWebサイトで階層がどうしても深くなってしまいそうな場合でも、できるだけ少ない階層で済むように意識しましょう。
サイトマップを作成する際には、ユーザーに親切なWebサイトにすることを念頭に置いておきましょう。自社が伝えたい情報を優先するのではなく、ユーザーが求めている情報は何かを考えることが大切です。例えば、サービスを検討しているユーザーであれば、サービス紹介ページの後に、料金が確認できるようにするなど、ユーザーが次に必要とする情報や行動を意識してサイトマップを完成させます。
1ページ1テーマになるようにサイト構造を組み立てることも、ユーザーが欲しい情報を見つけやすく、親切なWebサイトになります。サイトリニューアルに伴いサイトマップを作成するのであれば、Googleのアクセス解析ツールなどが分析に使えます。
必要以上にサイトマップの見栄えにこだわっても、サイトマップの見栄えがサイトのデザインにそのまま影響する訳ではないため、あまり意味がありません。サイトマップ作成の本来の目的は、効率よくサイトを作ることです。サイトマップを作成すれば、サイトに必要なページ数が把握できるからです。
さらに制作会社に依頼する際に、依頼者と制作開始者の認識のズレを防止し、正確な見積もりを作成するのに役立ちます。サイトマップは見栄えにこだわるよりもテンプレートを使用し、分かりやすいサイトマップを作成する方が重要です。
サイトマップはテンプレートを使用することで、時間をかけることなく簡単に作成できます。サイトマップ向けのテンプレートが用意されているツールは以下の4つです。
Excel
PowerPoint
cacoo
Xmind
サイトマップの作成は、事前準備を怠らず、ユーザーに親切なサイトになるよう意識することが重要です。サイトマップの作成に取り掛かる時には、ぜひ今回解説したポイントを参考にしてみてください